銘柄フラッシュ(海外企業概要)
アップル
(Apple Inc.) ティッカー:AAPL(ナスダック)
STAGE
コード:12870 セクター:情報技術 業種:テクノロジー・ハードウエアおよび機器
iPhone に代表される革新的な製品に強み
ポイント
「iPhone」の高性能化で買い換えおよび乗り換え需要を喚起
サービスの売上高は 2020 年までに 16 年比で倍増を目指す
大規模な株主還元を継続
企業概要
1977 年に創業した「Mac」「iPhone」「iPad」等の製造・販売を手掛ける電子機器メーカー。2007 年から販売し ている「iPhone」が売上高の 62%(17/9 期)を占める主力製品。アプリ販売、クラウドのストレージサービス等、
サービスの売上高も拡大している。電子機器とサービスはアカウントを使って連携できるため、どの機器から でも同じサービスにアクセスできる。同社は基本ソフト(OS)、電子機器、ソフトウエア、サービスの設計および 開発に注力し、電子機器の製造はアジアを拠点とする一部の受託製造メーカーに委託する。
業績推移 財務データ
17/9期(末)
売上高構成比
〈製品別〉(17/9期、%) 〈地域別〉(17/9期、%)
2018 年 4 月 12 日 投資情報部 安田 一隆
iPhone 62 サービス
13 Mac 11
iPad 8 その他
製品 6
出所:会社資料よりみずほ証券作成
北米・
中南米 42
欧州 24 中華圏 20
日本 8
その他 アジア 太平洋 7
出所:会社資料よりみずほ証券作成
総資産
3,753.2 億ドル有利子負債
1,156.8 億ドル株主資本
1,340.5 億ドル営業CF
636.0 億ドルROE
36.9 %出所:ブルームバーグ等のデータよりみずほ 証券作成
1,709 1,828 2,337
2,156 2,292
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500
13/9 14/9 15/9 16/9 17/9
売上高
(年次:2013~2017)
(億ドル)
(年/月)
出所:ブルームバーグ等の データよりみ ずほ証券 作成
5.68 6.45 9.22
8.31 9.21
0 2 4 6 8 10
13/9 14/9 15/9 16/9 17/9
EPS
(年次:2013~2017)
(年/月)
(ドル)
出所:ブルームバーグ等の データよりみ ずほ証券 作成
銘柄フラッシュ(海外企業概要)アップル
(AAPL)
事業紹介 主力製品は「iPhone」「Mac」「iPad」等の電子機器(図表 1)。その他製品には、スマー トウォッチ「Apple Watch」、ヘッドフォン「Beats」、ポータブル音楽プレーヤー「iPod」
等が含まれる。アプリ販売「App Store」、クラウドのストレージサービス「iCloud」、定額 音楽配信サービス「Apple Music」、有料保証・サポートサービス「AppleCare」等の サービスにも注力する。
図表 1:主な電子機器製品
出所:会社資料および HP よりみずほ証券作成
iPhone
2007年から販売するスマートフォ ン。
音声ア シスタント 「Siri (シ リ)」は、11 年10月に発売した「iPhone 4S」から 搭載されている。モバイル決済サー ビス「Apple Pay」の非接触型技術は 14年9月に発売した「iPhone 6」および
「iPhone 6 Plus 」 から 搭載 され てい る。例年、9月に新型機が発表される
iPad
2010年から販売しているタブ レット端 末。シリーズとして標準版の「iPad」、
高性能版の「iPad Pro 」、 小型 版の
「iPad mini」等のラインアップ がある。
写真は「iPad Pro」
Mac
「iMac」等のデスクトップ パソ コンおよ び「MacBook」等のノート パソ コン。プ ロ向 けハ イエ ンド デ ス ク ト ップ コ ン ピュータ「iMac Pro」は2017年12月か ら 発 売 さ れ て い る 。 写 真 は 「 iMac Pro」
Apple Watch
2015 年 か ら 販 売 して いる スマ ー ト ウォッチ。「iPhone」にかかっ てきた電 話への応答、メッセー ジの送受信等 を行うこ とができ る。 走行 距離 、速 度、心拍数等のデータ測定や記録等 を行うワークア ウト アプ リ等も搭載す る
ホームポッド (HomePod)
音声アシスタント「シリ」を搭載したス マートスピーカー。当初、予定してい た2017年12月発売開始から 遅れ、18 年2月から 発売されている。メッ セー ジ送信、音声によるニュ ース・天気等 の情報取得、スマートホー ム機能付 き照明の点灯・消灯等の操作に対応 する
銘柄フラッシュ(海外企業概要)アップル
(AAPL)
ポイント解説
「 iPhone 」 の 高 性 能化で買い換えお よび乗り換え需要 を喚起
「iPhone」は 2007 年から販売されている。新型機の発表は例年 9 月(図表 2)。同社は 新型機の投入とともにカメラ、プロセッサ、スピーカー等の基本性能を向上させてき た。加えて、11 年 10 月に音声アシスタント「Siri(シリ)」、14 年 9 月にモバイル決済 サービス「Apple Pay」の非接触型技術を「iPhone」に追加してきた。17 年 11 月に発売 を開始した「iPhone X」は、同社製品として初めて有機 EL ディスプレイを搭載してい る。今後も魅力的な新型機を投入して、買い換えや他社製品からの乗り換えを促す ことができるか注目される。
サービスの売上高 は 2020 年 ま で に 16 年 比 で 倍 増 を
目指す
サービスには「App Store」を通じたアプリ販売をはじめ、複数のサービスが含まれる
(図表 4)。17/9 期は「App Store」等を中心に好調だった(図表 5)。「Apple Music」
「iCloud」等、月額料金を課しているサービスは安定収益につながるため、会社側も 重要視している。2017 年 1 月に、サービスの売上高を 2020 年までの 4 年間で 2 倍 に拡大するとの目標を明らかにしている。17 年秋の「iOS 11」へのアップデートで、
「App Store」がアプリやゲームを探しやすくなるよう仕様が変更され、足元で好調な サービス売上高の成長が一段と加速するか注目される。
*米国での発売時期
出所:会社資料よりみずほ証券作成
出所:会社資料よりみずほ証券作成
図表 3:「iPhone」の販売台数
(年次:2011/9~2017/9)
図表 5:サービスの売上高
(年次:2011/9~2017/9)
出所:会社資料よりみずほ証券作成
図表 4:主なサービス
出所:会社資料よりみずほ証券作成
図表 2:「iPhone」の発売時期
発売時期* 発表された「i Phone」
11年10月 「iPhone 4S」
12年9月 「iPhone 5」
13年9月 「iPhone 5c」「iPhone 5s」
14年9月 「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」
15年9月 「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」
16年3月 「iPhone SE」
16年9月 「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」
17年9月 「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」
17年11月 「iPhone X」
0 50 100 150 200 250
11/9 12/9 13/9 14/9 15/9 16/9 17/9
(年/月)
(百万台)
サー ビス名 内容
App Store
(アップ・ストア)
アプリ販売iTunes Store
(アイチューンズ・ストア)
音楽、動画等の コンテンツ販売
Apple Music
(アップル・ミュージック)
定額制音楽 配信サービス
iCloud
(アイクラウド)
音楽、写真等の ストレージサービス
AppleCare
(アップル・ケア)
有料保証・
サポートサービス
Apple Pay
(アップル・ペイ)
モバイル 決済サービス
0 50 100 150 200 250 300 350
11/9 12/9 13/9 14/9 15/9 16/9 17/9
(年/月)
(億ドル)
銘柄フラッシュ(海外企業概要)アップル
(AAPL)
大 規 模 な 株 主 還 元を継続
同社は 17/9 期に 329 億ドルの自社株買いと 128 億ドルの配当金支払いを実施し、
計 457 億ドルの株主還元を実施した(図表 6、7)。
同社は海外子会社が保有する 2,690 億ドルの現金および同等物(17 年 12 月末時 点)の一部を今後、米国本社に送金する予定であり、株主還元の拡大が期待され る。
同業比較 スマートフォン 市場の動向
アップルは出荷台数ベースで世界 2 位(2017 年)のスマートフォンメーカー(図表 8)。
スマートフォン市場は飽和しつつあり、17 年の世界の出荷台数は前年比ほぼ横ばい だった。高価格帯を中心に手掛けるアップル、サムスン電子は、それぞれ出荷台数 が小幅な伸びにとどまった。一方、低価格帯では競争力の高い小米(シャオミ)、
OPPO 等がシェアを拡大した。
出所:会社資料よりみずほ証券作成
図表 6:自社株買い額と発行済株式数
(年次:2012/9~2017/9)
出所:会社資料よりみずほ証券作成
図表 7:配当金支払い総額
(年次:2012/9~2017/9)
図表 8:世界のスマートフォンの出荷台数
(年次:2016~2017)
出所:「IDCWW Quarterly Mobile Phone Tracker」のデータより 出所:みずほ証券作成
3.11 3.17
2.15 2.16
1.39 1.53
1.00 0.53 1.12 0.92
6.55 5.78
14.73 14.72
0 2 4 6 8 10 12 14 16
16 17
その他 小米(中)
OPPO(中)
ファーウェイ(中)
アップル(米)
サムスン電子(韓)
(年)
(億台)
45 50 55 60 65 70
0 100 200 300 400 500
12/9 13/9 14/9 15/9 16/9 17/9 自社株買い(左目盛)
発行済株式数(右目盛)
(億ドル) (億株)
(年/月)
0 20 40 60 80 100 120 140
12/9 13/9 14/9 15/9 16/9 17/9
(億ドル)
(年/月)
銘柄フラッシュ(海外企業概要)アップル
(AAPL)
リスク・留意 事項
iPhone への依存
同社は iPhone の売上高が全体の 6 割を超えており、同製品への依存度が高いとい える。足元でスマートフォン市場の成長が鈍化するなか、新分野への進出等、革新 的な製品やサービスを生み出し続けられるかは課題。
人材の確保
フェイスブック、アルファベット等と人材の奪い合いが想定されるなか、製品開発やデ ザインにおいてコアとなるべき優秀な人材をいかに確保するかが課題。
サプライヤーとの関係
製造をアジア等の受託製造メーカーに委託しているが、部品調達の遅れから製造が 間に合わないこともあり、製品の需要に対して供給が追い付かない問題が発生する ことも。また、サムスン電子は同社にとってメモリ等部品のサプライヤーである一方、
最終製品の販売においては常に競合関係にある。特許関連訴訟等も発生しており、
訴訟等の激化は同社にとって製品供給に影響するリスクがある。
銘柄フラッシュ(海外企業概要)は企業の沿革、概要、事業、中長期的な競争優位性等の紹介に重点を置い
たレポートです。当該企業の最新の決算情報、ニュース、トピックに関しては、銘柄フラッシュをご参照くださ
い。
銘柄フラッシュ(海外企業概要)アップル
(AAPL)
【留意事項】
○この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
銘柄の選択等、投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。
○本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証したものではあり ません。本資料に掲げるデータは、資料作成時点の会社側年次報告書またはプレスリリースに基づき作成してお り、作成後に生じた株式分割等の影響を反映していません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点の見 通しであり、今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあります。なお、当社および同関連会社はここに掲 載している企業の証券を保有または取引する可能性があります。
【金融商品取引法に係る重要事項】
■外国株式のリスク
○外国株式投資にあたっては、株価変動リスク、発行者の信用リスク、為替変動リスク(平価切り下げ等も含む)、国 や地域の経済情勢等のカントリーリスクがあります。それぞれの状況悪化等により投資元本を割り込むことがあり、
損失を被ることがあります。
○現地の税法、会計基準、証券取引に関連する法令諸規則の変更により、当該証券の価格に大きな影響を与えるこ とがあります。
○各国の取引ルールの違いにより、取引開始前にご注文されても、始値で約定されない場合や、ご注文内容が当該 証券の高値、安値の範囲であっても約定されない場合があります。
○外国株式において有償増資等が行われた場合は、外国証券取引口座約款の内容に基づき、原則権利を売却して お客さまの口座に売却代金を支払うことになります。ただし、権利売却市場が存在しない場合や売却市場があって も当該証券の流動性が低い場合等は、権利売却ができないことがあります。また、権利が発生しても本邦投資家が 取り扱いできないことがあります。
○外国株式の銘柄(国内取引所上場銘柄および国内非上場公募銘柄等を除く)については、わが国の金融商品取引 法に基づいた発行者開示は行われていません。
■外国株式の手数料等諸費用について
○外国委託取引
国内取次手数料と現地でかかる手数料および諸費用の両方が必要となります。現地でかかる手数料および諸費用 の額は金融商品取引所によって異なりますので、その金額をあらかじめ記載することはできません。詳細は当社の 担当者までお問い合わせください。国内取次手数料は、約定代金 30 万円超の場合、約定代金に対して最大 1.08%
+2,700 円(税込み)、約定代金 55,000 円超 30 万円以下の場合、一律 5,940 円(税込み)、約定代金 55,000 円以下 の場合、約定代金に対して一律 10.8%(税込み)の手数料をご負担いただきます。
○国内店頭(仕切り)取引
お客さまの購入単価および売却単価を当社が提示します。単価には手数料相当額が含まれていますので別途手 数料および諸費用はかかりません。
○国内委託取引
当社の国内株式手数料に準じます。約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託手数 料をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税込 み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。
○外国証券取引口座
外国証券取引口座を開設されていないお客さまは、外国証券取引口座の開設が必要となります。外国証券取引口 座管理料は無料です。
外貨建商品等の売買等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した 為替レートによるものとします。
商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書またはお客さ ま向け資料等をよくお読みください。
商 号 等 : みずほ証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第94号
加 入 協 会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、
一般社団法人第二種金融商品取引業協会
広告審査番号MFB17718-180411-02