銘柄フラッシュ(海外企業概要)
アリババ・グループ・ホールディング(ADR)
(Alibaba Group Holding Ltd.) ティッカー:BABA(NY
証券取引所) ADR(米国預託証券)STAGE
コード:09979 セクター:情報技術 業種:ソフトウエア・サービス中国の電子商取引最大手
ポイント
中核の国内リテール向けマーケットプレイスが高成長、モバイルがけん引
クラウド・コンピューティング事業が拡大、世界各地にデータセンタを増設
中長期的な成長を目指し、多角化を推進、高成長分野への投資を継続
企業概要1999 年に中国浙江省杭州市で設立された中国の電子商取引最大手。設立当初の事業は、中国国内企業 の製品・サービスを海外に売り出すことを目的とした企業間電子商取引(B2B)サイトの「アリババドットコム」の 運営であった。現在では、消費者間電子商取引(C2C)サイトの「タオバオ・マーケットプレイス」、オンライン 小売(B2C)サイトの「天猫 Tmall」等のオンライン・プラットフォームの運営を中核事業とする。傘下企業を通じ て、クラウド・コンピューティング・サービスや動画・音楽配信サービス等にも進出している。
業績推移
財務データ18/3期(末)
売上高構成比〈事業別〉(18/3期、%) 〈地域別〉(18/3期、%)
2018 年 6 月 13 日 投資情報部
出所: 会社資料よりみずほ証券作成 クラウド・コンピュー
ティング 5
コア・コマース 86 デジタル・メディア&
エンターテインメン ト 8
イノベーション・イニシアチブ、
その他 1
出所:会社資料よりみずほ証券作成 その他
*
18中国国内 コア・コマース 73 海外
コア・コマース
8 *デジタル・メディア&エン
ターテインメント、クラウ ド・コンピューティング、
イノベーショ ン・イニシア チブ他
総資産 7,171.2 億人民元 有利子負債 1,255.5 億人民元 株主資本 3,658.2 億人民元 営業CF 1,251.7 億人民元
ROE 19.9 %
出所:ブルームバーグ等のデータよりみずほ 証券作成
(注1)GAAP、非GAAPについては7ページ参照
(注2)GAAPは継続事業ベース
(注3)1ADS(米国預託株式)=原株式(普通株)1株
EPSは原株ベース。18/3期の1ADS当たり利益は24.51人民元 出所:ブルームバーグ等のデータよりみずほ証券作成
525 762 1,011 1,583
2,503
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000
14/3 15/3 16/3 17/3 18/3
売上高
(年次:2014~2018)
(億人民元)
(年/月)
出所:ブルームバーグ等の データよりみ ずほ証券 作成
12.09 13.97 16.75
23.44 32.86
10.00 9.70 27.89
16.97 24.51
0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0
14/3 15/3 16/3 17/3 18/3 非GAAP GAAP
EPS
(年次:2014~2018)
(年/月)
(人民元)
その他*1
*1
銘柄フラッシュ(海外企業概要)
アリババ・グループ・ホールディング(BABA)
事業紹介 同社の事業セグメントは、①コア・コマース、②クラウド・コンピューティング、③デジタル・メディア&エンターテインメント、④イノベーション・イニシアチブ、その他、の 4 つ。コア・コ マースでは中国国内最大級のユーザ数を誇る消費者間電子商取引(C2C)サイトの「淘 宝(タオバオ・マーケットプレイス)」、オンライン小売(B2C)サイトの「天猫 Tmall」等を中 心に、国内外ホールセールおよびリテール向けマーケットプレイスを運営。オンライン ショッピングの電子決済サービスは、主に同社の関連会社アント・フィナンシャル傘下の
「アリペイ」を通じて行う。中国国内リテールの収入は 18/3 期売上高の 71%を占める(図 表 1)。同事業におけるマーケットプレイスの出店者に対するカスタマー・マネージメント、
取引に基づく手数料、会員の会費等が主な収入源である。また、オンラインとオフライン
(実店舗)を融合した「ニューリテール」ビジネスも展開している。クラウド・コンピューティ ングでは、同社のマーケットプレイスで発生する膨大な取引を処理するなかでつちかわ れた技術が強みとなり、売上高ベースで中国最大級のパブリッククラウドサービスのプロ バイダーとなっている。デジタル・メディア&エンターテインメントでは、動画共有サイト「優 酷土豆(Youku Tudou)」やポータルサイト、モバイル向けウェブブラウザ「UCWeb」等の 大手企業を次々と傘下に収めることで事業規模を拡大している(図表 2)。
図表
2:連結事業概要
出所:各種資料よりみずほ証券作成
図表
1
:18/3
期セグメント別売上高の概要出所:会社資料よりみずほ証券作成
淘宝網(タオバオ・マーケットプレイス、C2Cサイト)
天猫Tmall(Tmallグローバル含む。B2Cサイト)
聚划算(ジュファサン、共同購入サイト)
農村淘宝(タオバオ、農村部EC拠点)
天猫超市(Chaoshi.Tmall、ネットスーパーマーケット)
阿里媽媽(アリママ、デジタル・マーケティングサービス)
盒馬鮮生(HEMA xiansheng、新興生鮮スーパー)
銀泰商業(インタイム・リテール)(百貨店チェーン)
1688.com(B2Bサイト)
国内ホールセール コア・コマース
アリエクスプレス(B2Cサイト、中国→海外)
ラザダ(B2Cサイト、東南アジア)
海外リテール
アリババ・ドットコム(B2Bサイト)
海外ホールセール
阿里雲(アリユン、クラウドサービス)
クラウド・コンピューティング UCWeb UC News(ポータル&モバイル向けウェブブラウザ)
優酷土豆(Youku Tudou、動画共有サイト)
TmallTV(動画配信)
阿里音楽(アリババ・ミュージック、音楽配信サービス等)
阿里体育(アリババ・スポーツ事業)
阿里遊戯(アリゲーム、ゲーム開発)
大麦(damai.cn)(中国最大手オンラインチケット販売サイト)
デジタル・メディア&エンターテインメント
YunOS(モバイル端末向けOS)
高徳(AutoNavi、モバイル地図情報サービス)
釘釘(DingTalk、企業向け対話アプリ)
イノベーション・イニシアチブ、その他 アリババ・グループの主な事業
国内リテール
菜鳥網絡(Cainiao、物流プラットフォーム)
物流
売上高(億人民元) 売上高構成比(%)
リテール 1,766 71
ホールセール 72 3
リテール 142 6
ホールセール 66 2
68 3
27 1
合計 2,140 86
134 5
196 8
33 1
2,503 100
デジタル・メディア&エンターテインメント イノベーション・イニシアチブ、その他
合計
菜鳥網絡(Cainiao)
事業セグメント
コア・コマース
中国国内 海外
その他 クラウド・コンピューティング
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アリババ・グループ・ホールディング(BABA)
ポイント解説 中 核 の 国 内 リ テール向けマー ケ ッ ト プ レ イ ス が高成長、モバ イルがけん引中国ではインフラの整備によるインターネット環境の改善、スマートフォンやタブレット等 のモバイル端末の普及を背景に、若年世代を中心としたモバイル経由でのインターネッ ト利用の拡大が持続している(図表 3)。中国のモバイル経由インターネットの利用者数 は 2017 年 6 月の 7.24 億人から 17 年末の 7.53 億人に拡大し、インターネット利用者数 全体の 97%に達した。ネットショッピングの利用者数は 5.33 億人、うちモバイル経由は 5.06 億人と全体の 95%を占めた。17 年のネット小売売上高は 16 年比 32%増の 7.2 兆人 民元に達した。こうしたなか、コア・コマースの中核である国内リテール向けマーケットプ レイス「タオバオ・マーケットプレイス」「天猫 Tmall」」も拡大。特にモバイル売上高(国内リ テール事業のうち、モバイルアプリ、モバイルブラウザ経由での取引に起因する売上高)
が高成長を続けている(図表 4)。
越 境 EC 市 場 の 拡大が追い風と なる
中国の消費者の間で高品質な海外ブランドの人気が高まっていること等を背景に、越 境 EC の市場規模は今後数年にわたって高成長を続ける見込みである。同社は「天猫 Tmall」内に越境 EC に特化したプラットフォーム「天猫国際(Tmall グローバル)」を展開、
拡大するニーズの取り込みを図っている。同プラットフォームを活用することにより、海外 小売事業者は中国現地での商標登録や法人設立をせずに出展することが可能となる。
このため、巨大な中国の消費市場へのアクセスを求め、海外ブランドの出店が相次いで いる。越境 EC 市場の拡大は同社のマーケットプレイス事業にとって大きな追い風となっ ている。
図表 4:同社の中国リテール事業の経路別売上高推移
(四半期:2015/3~2018/3)
図表3:中国のモバイル・インターネット利用者の推移
(年次:2007~2017)
7.5 7.7
24
61
97
0 20 40 60 80 100
0 2 4 6 8 10
07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17
モバイル・インターネット利用 者数①(左目盛)
インターネット利用者数②(左 目盛)
比率(右目盛)=①/②×100
(年)
(億人) (%)
出所:中国インターネット情報 センター(CNNIC)の データよりみずほ証券作成
0 50 100 150 200 250
0 100 200 300 400 500 600 700
15/3 15/9 16/3 16/9 17/3 17/9 18/3
モバイル以外(左目盛)
モバイル経由(左目盛)
モバイル経由売上高/モ バイルMAU(右目盛)
(年/月)
(億人民元) (人民元)
出所:会社資料より みずほ証券作成
(注1)17/6、17/9、17/12、18/3のモバイル以外、モバイル経由は会社データを基に試算
(注2)モバイル経由売上高/モバイルMAUは、直近12ヵ月のモバイル経由売上高の合計/直近に 1回以上モバイルアプリアクセスした利用者
銘柄フラッシュ(海外企業概要)
アリババ・グループ・ホールディング(BABA)
ク ラ ウ ド ・ コ ン ピ ュ ー テ ィ ン グ 事業が拡大、世 界各地にデータ センタを設置へ
クラウド・コンピューティング事業(阿里雲、Aliyun)の売上高は事業開始以来、一貫して 拡大。有料顧客数の堅調な伸びや高付加価値サービスの好調が高成長の要因となっ ている(図表 5)。現在、中国最大のクラウドプロバイダーとして、世界各国の 230 万以上 の顧客向けに拡張性の高いクラウドサービスとデータ管理サービスを開発。金融機関、
政府をはじめとする多くの組織、企業、個人に対してコストパフォーマンスの高いソリュー ションを提供している。グローバルの IaaS*2市場における同社の地位は米アマゾン
(AWS*3)、米マイクロソフト(Azure)、米 IBM(Bluemix)のクラウド事業に次ぐ第 4 位。中国 国内 IaaS 市場におけるシェアは約 48%で断トツのトップ(2017 年上期売上高ベース)。
中国企業の間ではコスト削減を狙い、自前でサーバー等の情報機器を持たずに IT シス テムを構築できるクラウドサービスへの需要が高まっており、中国パブリッククラウド市場 の伸び率は、引き続きグローバル市場を上回ると見込まれる。同社は、今後クラウドビジ ネスにおいて IaaS サービスから高付加価値の PaaS サービスにシフトし、3 年間でアマゾ ン(AWS)を追い越すことを目標として掲げ、国際的プレゼンスの拡大、提携関係に基づ くグローバルなクラウドエコシステムの強化と支援、新しいクラウドおよびビッグデータソ リューションの開発促進を図ろうとしている。2018 年 3 月にはインドネシアのデータセンタ が稼働。今後、中国本土を含め、世界各地に 17 のデータセンタを配置する計画で、クラ ウド・コンピューティング事業はさらなる拡大を遂げるものと予想される(図表 6)。
*2:Infrastructure as a Service の略で、「イァース」と読む。情報システムの稼働に必要な仮想サーバをはじめとした機材 やネットワーク等のインフラを、インターネット経由で提供するサービス
*3:Amazon Web Services の略称。クラウドの拡張性ある低コストのインフラストラクチャプラットフォームで、企業や組織の 更なる迅速な活動や、ITコスト削減、アプリケーション拡張を実現するための幅広いサービスを提供
米国
西部 米国
東部
ドイツ ドバイ
豪州 日本 香港
シンガポール 中国 本土
インド
インドネシア マレーシア
出所:会社資料よりみずほ証券作成
図表6:世界各地に設置される同社のデータセンタ
0 50 100 150 200
0 10 20 30 40 50
15/3 15/9 16/3 16/9 17/3 17/9 18/3 図表5:クラウド・コンピューティング事業の売上高の推移
(四半期:2015/3~2018/3)
売上高(左目盛)
売上高前年同期比 伸び率(右目盛)
(年/月)
(億人民元)
出所:会社資料より みずほ証券作成
(%)
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アリババ・グループ・ホールディング(BABA)
中 長 期 成 長 を 目指し、多角化 の推進、高成長 分 野 へ の 投 資 を継続
同社は潤沢な資金力を武器に、国内外で多岐にわたる成長性が高い市場への投資を 継続している。そのなかで注目されるのが、①「アリペイ」を傘下に持つ「アント・フィナン シャル」との提携強化、②海外事業の拡大、③実店舗の展開や物流インフラの構築等 である(図表 7)。
*4:中国浙江省を中心に中国本土で多数の百貨店、ショッピングモールを運営
*5:アリババの関連会社で、世界中でさまざまな金融サービスを提供するテクノロジー企業。傘下にモバイルとオンライン 決済のプラットフォームであるアリペイ(支付宝、Alipay)、世界最大規模の MMF 資産残高を有する「余額宝(ユエバ オ、Yu’e Bao)」等がある
*6:2012 年に設立された中国配車サービス大手。15 年 2 月にテンセント・ホールディングスが出資する「滴滴打車(Didi Dache)」と合併、後に「滴滴出行(Didi Chuxing)」に商号変更。16 年 8 月に米ウーバーの中国事業を買収
*7:QR コードのデザインサービスを提供するイスラエルのスタートアップ企業
*8:2003 年に携帯音楽プレーヤーメーカーとして発足、その後スマートフォン事業に参入し、急成長を遂げた
*9:オンラインと実店舗での販売、宅配等を組み合わせた複合的サービスを提供する新興の生鮮食品スーパー
*10:ソフトバンク・ロボティクス・ホールディングス(SBRH、現ソフトバンク・ロボティクス・グループ)。自律人型ロボット Pepper を中心とするロボット事業の企画、開発、販売を行う
*11:中国家電専門店大手。実店舗とインターネット通販を手掛け、日用品やベビー・子供関連商品等も扱う
*12:インド地場のワン 97 コミュニケーションズが運営するインドのモバイル電子決済、E コマース大手
*13:シンガポールに本社を置く、インドネシア等の東南アジア 6 ヵ国で事業を展開する域内電子商取引大手
*14:中国のフードデリバリー最大手。2017 年に中国ネット検索エンジン大手バイドゥ傘下の「百度外売」の買収を発表
*15:中国の格安スーパーマーケット・チェーン
*16:2004 年に設立された中国最大のオンラインチケット販売プラットフォーム。海外にも事業展開
*17:小売大手の百聯集団(上海市)傘下で大型総合スーパー等を展開
*18:自転車シェアリングサービスを手掛ける中国の新興企業で、モバイク(Mobike)と競合関係、海外にも事業展開
*19:クラウドやビッグデータ等を駆使し、提携した物流会社のトラックや倉庫の稼働状況を把握、自動振り分けサービスを 提供する物流企業
*20:R&D(研究開発)の強化を目的とした革新的でグローバルなリサーチプログラム
*21:「餓了麼(Ele.me)」は中国でフードデリバリーサービスを展開しており、2018 年 5 月に上海でのリアルタイム配送用ド ローンの飛行を承認された中国初の企業
*22:中国の E コマース物流において勢力を誇る物流会社、2016 年 10 月に米国に上場
①「アリペイ」を傘下に持つ「アント・フィナンシャル」との提携強化: 2018 年 2 月に同社 は、知的財産権等と引き換えに電子決済サービス「アリペイ」を展開するアント・フィナン シャル(以下:アント)の株式 33%を取得すると発表した。アントとの提携を深めていくこと で、電子決済による新しいリテール戦略の推進、「アリペイ」デジタルウォレットとの連携 によるユーザ獲得と維持の強化、海外市場の開拓につながるとみられる。2018 年 3 月現 在、「アント」は融資、現金管理、保険サービスを通じて、1,500 万以上の中小企業に サービスを提供している。「アント」は今後、21 年をめどに構造改革を進め、主力の決済 事業の売上高構成比を 17 年の 54%から 28%に、金融サービス事業を 11%から 6%に低下 させる一方、テクノロジー・サービス事業を 34%から 65%を上昇させる計画。金融サービス 関連が中心の収益構造を、テクノロジー・サービスにシフトすることを目指している。
図表7:同社の主な投資および立ち上げ事業
(年次:2014~2018/5)
UC Web を買収(6月)
旧チャイナ・ビジョン・メディアグループを買収(6月)
現在名:アリババ・ピクチャーズ・グループ アリババ・ミュージック 立ち上げ(7月)
優酷土豆(Youdu Tudou) を買収(4月)
2014 2015 2016 2017
アリババ・デジタル・メディア
&エンターテイメント・グ ループを設立(10月)
2018
大麦(Damai)*16 100%買収(3月)
アリババ・スポーツ 立ち上げ(9月)
蘇寧雲商*11に 戦略的投資(8月)
Tmallグローバル サービス開始
(2月)
銀泰商業*4に戦略的投資
(当時9.9%株式および約4.78億ド ル分の転換社債を取得)(3月)
ラザダに追加投資(6月)
持ち株比率51%⇒83%
菜鳥網絡*19に追加出資(9月)
持ち株比率47%⇒51%
銀泰商業 100%買収(5月) シンガポール ラザダ*13
を買収(4月)
インド Paytm*12に 戦略的出資
(9月)
Meizu Technology(魅族科技)*8に 戦略的投資
(2月)
アント・フィナンシャル(螞蟻金服)*5設立
(10月)
SBRH*10に出資
(6月)
Visualead*7に戦略的投資
(1月)
旧・快的打車(Kuiadi Dache)*6に投資(1月)
後:滴滴出行
餓了麼(Ele.me)*14に戦略 的投資
(4月)
聯華超市*17に出資
(5月)
OfO*18に出資(7月)
盒馬鮮生*9を立ち上げ(3月)
三江購物*15に出資
(1月)
「阿里巴巴達摩院
(Alibaba DAMO Academy)」*20 を設立(10月)
Paytmに追加出資
(3月)
アント・フィナンシャル
(螞蟻金服)
株式の33%を取得発表(2月)
ラザダに20億ドル 追加投資発表(3月)
同社と傘下菜鳥網絡が ZTO*22に戦略的 出資発表(5月)
「餓了麼(Ele.me)」*21 完全買収発表(4月)
出所:各種資料よりみずほ証券作成
株式の 33%取得を発表(2 月)
銘柄フラッシュ(海外企業概要)
アリババ・グループ・ホールディング(BABA)
②成長性が高い海外市場の事業拡大: 同社は東南アジア市場における①若い消費 者層の台頭、②スマートフォン普及率の上昇、③ネット経由の小売売上高が売上高全 体に占める割合がわずか 3%に過ぎないこと等に注目し、2018 年 3 月に東南アジア 6 ヵ 国で事業を展開する域内電子商取引最大手であるラザダに対して 20 億ドルの追加投 資を決定した。ラザダを通じ、アマゾンのプライム会員向け「Prime Now」サービスと同様 の 24 時間以内に食品の配達を行う会員制プログラム「LiveUp」をシンガポールで開始。
さらに、シンガポールおよびマレーシアで「タオバオ・コレクション」を立ち上げ、地元の 顧客に中国から高品質な製品を提供する等、東南アジア市場への注力姿勢を鮮明にし ている。
③実店舗の展開や物流ネットワーク構築に注力: 17 年 8 月の米アマゾンによる高級 スーパー大手ホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market)の買収は、テクノロジー 企業が実店舗を持つ小売業界へ進出する動きとして注目を集めた。同社も実店舗の買 収を開始しており、E コマースと実店舗の買い物を統合する動きを鮮明にしている。同社 は家電量販店大手の「蘇寧雲商」との戦略提携や大手スーパーへの出資、百貨店の完 全子会社化のほか、オンラインとオフラインでの買い物を結びつけた「盒馬鮮生」といっ た新たな小売スーパーマーケットの展開をはじめる等、現在、小売市場の大半を占めて いる実店舗のデジタル化を加速させている。さらに、同社は、物流ネットワークプラット フォーム「菜鳥網絡」に対する持株比率を引き上げたほか、E コマース物流において勢 力を増す物流会社、ZTO とも戦略的提携を結ぶ等、これまで手薄だった物流ネットワー クを強化した。一連の戦略提携により、同社のオンラインとオフラインの垣根をなくす
「ニューリテール」ビジネスとのシナジー効果が期待される。
Eコマースのイベントのインパクト「 独 身 の 日 」 商 戦からみる同社 の強さ
2017 年 11 月 11 日、同社は年 1 度の 24 時間限定の「独身の日」スーパーセールを開 催。17 年で 9 回目となる「独身の日」セールの取引総額(GMV)は 16 年の 1,207 億人民 元を 39%上回る 1,683 億人民元に達した。日本円で約 2.9 兆円(1 人民元=17 円換算)
となり、楽天の 16/12 期国内 EC 取引総額(約 3 兆円)に匹敵する。また、モバイル・イン ターネットの普及を反映して、モバイル経由での取引額が全体の 90%まで上昇した(16 年は 82%)。
0 500 1,000 1,500 2,000
09 10 11 12 13 14 15 16 17 ヤフオク! Amazon.
co.jp
米国 商戦期
(年) 楽天
図表8:「独身の日」 1日のGMV(取引総額)の推移
(年次:2009~2017)
国 内 EC のG MV 日
本市 場
(億人民元)
3日 間 の合 計 11月11日
24時間
オー ク ショ ン 事 業
・楽天の年間の国内EC(電子商取引)取引総額に匹敵
・米国の感謝祭から始まる年末商戦3日間の取引総額等をしのぐ
(注)ヤフオク!は 2016 年通期の Yahoo!オークション事業。Amazon.co.jp は 2016 年通期の米アマゾンの日本市場での GMV から試算。
米国商戦 2017 年の感謝祭+ブラックフライデー+サイバーマンデーの合計。楽天は 2016 年通期の「楽天市場」の取引総額および「トラ ベル」、「マート」、「楽びん」等の合計。2017/12/29 の為替で人民元に換算
出所:各種資料よりみずほ証券作成
銘柄フラッシュ(海外企業概要)
アリババ・グループ・ホールディング(BABA)
リスク・留意 事項同社プラットフォーム等における信用の失墜
同社は中国国内で高いブランド価値、信用を確立している。同社が展開するプラット フォーム等において消費者や事業者からの信用が失墜するような事態が起これば、同 社の事業、業績に悪影響を及ぼす可能性がある。
企業買収や投資の増加による短期的な業績下押し
同社は中長期的な事業の成長を目指し、企業買収や戦略的な投資を継続しているが、
これらの活動が短期的には業績の押し下げ要因となる可能性がある。また、これらの活 動は長期的な業績向上を保証するものではない。
決済サービス「アリペイ」への依存
同社のマーケットプレイス事業における取引に関する決済は、大部分を関連会社である アント・フィナンシャルの決済サービス「アリペイ」に依存している。何らかの理由でこれら のサービスの利用が制限されるようなことが起これば、同社の事業に悪影響を及ぼす可 能性がある。
GAAP と非 GAAP の差異
GAAP:Generally Accepted Accounting Principles、一般に公正妥当と認められた会計原則。各国で定められており、米 国会計基準(US-GAAP)、日本版 GAAP 等がある。
非 GAAP:実質的な業績動向を示すために、企業が独自に定めた会計原則。リストラ費用、株式報酬費用等の特別項目 が調整されることがある。
銘柄フラッシュ(海外企業概要)は企業の沿革、概要、事業、中長期的な競争優位性等の紹介に重点を置い たレポートです。当該企業の最新の決算情報、ニュース、トピックに関しては、銘柄フラッシュをご参照くださ い。
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アリババ・グループ・ホールディング(BABA)
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■外国株式のリスク
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■外国株式の手数料等諸費用について
○外国委託取引
国内取次手数料と現地でかかる手数料および諸費用の両方が必要となります。現地でかかる手数料および諸費用 の額は金融商品取引所によって異なりますので、その金額をあらかじめ記載することはできません。詳細は当社の 担当者までお問い合わせください。国内取次手数料は、約定代金 30 万円超の場合、約定代金に対して最大 1.08%
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外国証券取引口座を開設されていないお客さまは、外国証券取引口座の開設が必要となります。外国証券取引口 座管理料は無料です。
外貨建商品等の売買等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した 為替レートによるものとします。
商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書またはお客さ ま向け資料等をよくお読みください。
商 号 等 : みずほ証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第94号
加 入 協 会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、
一般社団法人第二種金融商品取引業協会
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