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長期的な軌道変位推移にはレールや道床といった材

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第68回年次学術講演会(平成25年9月). Ⅵ‑556. 材料状態を考慮した軌道状態の長期推移予測モデルの構築 (公財)鉄道総合技術研究所. 正会員 ○吉田 尚史,矢坂 健太,三和 雅史. 1.はじめに. 本モデルで用いる輪重の推定式を以下に示す.. P  Pst ΔPr ΔPb ΔPy. 効率的な軌道変位(高低変位)保守計画の作成には, 軌道変位の推移の適切な予測が必要である.特に,. ΔPr  aαr  b. 長期的な軌道変位推移にはレールや道床といった材. ΔPb  cαb  d. 料の劣化が影響するため,軌道変位と材料状態を考. ΔPy  e h  Pst  V j  z k. 慮した軌道変位推移予測モデルを構築した.. P:推定輪重[kN ]. (式1). i. Pst:静的輪重[kN ]. ΔP:変動輪重 (レール凹凸による分)[kN ] r ΔP:変動輪重 (道床劣化による分)[kN ] b. 2.軌道状態推移予測モデル. ΔP:変動輪重 (軌道変位による分)[kN ] y. 図 1 のように,レール凹凸や道床劣化が進むと輪 重変動が増加し,軌道変位進みが増加する他,道床. α:軸箱加速度 ( BPF 0.075 ~ 0.25m)[m / s 2 ] r. の劣化は軌道変位保守効果を低下させるため,こう. α:軸箱加速度 ( BPF 2 ~ 5m)[m / s 2 ] b. した材料の劣化は軌道変位保守頻度を増加させると. V:速度[km / h]. 考えられる.よって軌道状態の推移予測のためには,. a, b, c, d , h, i, j , k:係数. 軌道変位と材料状態の推移を予測する必要がある.. 本式では,輪重は. 以上のことから,図 2 に示す軌道状態推移の予測. 静的輪重と変動輪. モデルを構築した 1). 本モデルは, t 期における軌道,. 重から成り,変動輪. 道床,レール状態を考慮して推定した輪重により,. 重はレール凹凸や. t+1 期の軌道状態の劣化を予測するモデルである.. 道床劣化による不. ここで,道床,レール状態を表す指標としては軸箱. 均一な軌道支持状. (上下)振動加速度(各々波長域 0.075~0.25m,2~5m. 態,軌道変位によっ. に対応)を用いる.これらの各波長は,それぞれレー. て増減すると考え. ル凹凸と道床劣化の程度に対応するとされている.. て算出する.なお,. レール. 道床劣化. レール圧力. まくらぎ. まくらぎ 下面圧力. 軌道支持状態の ばらつき増加. ・単位荷重当たり沈下量増加 ・軌道変位保守効果低下 軌道変位進み増加. 道床. 道床沈下 路盤圧力. 路盤. 図 1. 路盤沈下. 多頻度保守化 対応策. レール交換,削正,道床交換. 材料状態が軌道変位保守に与える影響. t+1年度の軌道変位標準偏差 進み量(mm/100日). 0.01 60. 図 3. 係数 a~k については, 車上輪重の実測値 等の分析結果によ より推定した t 期の. 軌道変位 σt-1. 図 4. 測値との関係を図 3 重と軌道変位進み には相関があるこ. 輪重 Pt-1. t=t+1. レール凹凸進み Δαrt. 道床劣化進み Δαbt. とがわかる.そこで, 軌道変位進み Δσt. この関係を用いて. 62 63 64 65 t年度の輪重(kN). 66. 67. 輪重と軌道変位進み. 10. 1. 0.01 60. 輪重と,t+1 期の. に示す.図より,輪 レール凹凸[軸箱加速度 道床劣化[軸箱加 (0.075-0.25m)]αrt-1 速度(2-5m)]αbt-1. 61. 0.1. り設定する.本式に. 軌道変位進みの実. 0.1. t+1年度の軸箱加速度[BPF 0.075-0.25m]進み量(m/s2/100日). 輪重変動の増加. レール凹凸成長. 1. 61. 62 63 64 65 t年度の輪重(kN). 66. 62 63 64 65 t年度の輪重(kN). 66. 67. 輪重とレール凹凸進み. 1. t+1年度の軸箱加速度[BPF 2-5m]進み量(m/s2/100日). 輪重. z:高低変位標準偏差[mm]. 0.1 60. 軌道変位進みを次. 61. 67. 図 2 軌道状態推移予測モデル 図 5 輪重と道床劣化進み キーワード 軌道変位保守, 高低変位,軌道変位進み,軸箱上下振動加速度,軌道状態推移予測,材料状態 連絡先. 〒185-8540 東京都国分寺市光町 2-8-38 公益財団法人鉄道総合技術研究所. ‑1111‑. TEL042-573-7278.

(2) 土木学会第68回年次学術講演会(平成25年9月). Ⅵ‑556. 式により予測する.. Δσ mP n. 軸箱加速度[BPF0.075~0.25m]はレール交換・削正 により減少する.. (式2). Δσ:軌道変位進み. ここで,軌道変位については目安値付近に到達す. m,n:係数. また,輪重と各軸箱加速度の進みとの間にも図 4. るたびに MTT 保守により減少するが,25 年目付近. ~5 に示すような関係があることから,本式と同じ. は MTT 保守頻度が高い. 同時期において軸箱加速度. モデルにより予測する.. [BPF2~5m]が大きいことから,この MTT 保守頻度 が高いのは,道床劣化に伴う軌道変位進みの増加と. 3.軌道状態推移予測モデルによる予測. MTT 保守改善量の減少によるものである.そのため,. 3.1. 28 年目に道床が交換された後には MTT 保守頻度は. 軌道状態推移予測. 本モデルを用いて 50 年間の軌道状態推移を予測. 減少している.. する.以下に設定した予測条件を示す. 3.2. ・軌道条件(初期値). 条件変化に伴う保守回数の増減. 軌道変位標準偏差:1mm,軸箱加速度[BPF0.075~. 本モデルの応用として,3.1 節で設定した各種条件. 0.25m]標準偏差:3m/s2,軸箱加速度[BPF2~5m]標. を基本条件として,車両・運転条件を変えた際の保. 準偏差:3m/s2,レール交換後累積通過トン数:2. 守回数の変化を検討する.表 1 に,(a)基本条件,(b). 億. トン,レール削正後累積通過トン数:5000 万トン. 速度を 300km/h に向上,(c)輪重を 45kN に減少,(d). ・車両条件. 年間通トンを 4000 万トン/年に増加の各場合におい. 静止輪重:50.0kN,ばね下質量:0.994tf,速度:. て予測を行って得られた保守回数を示す.. 270km/h,年間通トン:3000 万トン/年. 条件(b)のように速度を向上させた場合は,軸箱加. ・保守条件(保守投入の目安値). 速度が増加し,また,軌道変位に対応した変動輪重. 軌道変位標準偏差:2mm,軸箱加速度[BPF0.075~. も増加するため,保守回数は大きく増える.. 0.25m]標準偏差:30,10m/s2(レール交換,削正),. 条件(c)のように静止輪重を減らした場合は,変動. 軸箱加速度[BPF2~5m]標準偏差:10m/s2,レール交. 輪重と年間通トンが減少するため保守回数は減少し,. 換後累積通過トン数:10 億トン,レール削正後累積. 特に MTT 回数は基本条件と比べて半分以下になる.. 通過トン数:1 億トン. 条件(d)のように年間通トンを増やした場合は,累. 図 6 に予測結果を示す.いずれの指標も増減を繰. 積通トンによるレールの交換・削正の間隔が縮まる. り返している.これは劣化と保守によるものである.. ためレール保守回数は増加する.一方,この効果に. 軌道変位と軸箱加速度[BPF2~5m]は MTT 保守や. よって MTT 保守回数はわずかに減少する. 表 1. 道床交換により減少し,特に,軸箱加速度[BPF2~5 m]の減少幅が大きいのは道床交換によるものである.. (mm). 3. な お , MTT 保守により. 1. 道床状態は 0. 10. 20. 軸箱加速度標準偏差 [BPF0.075-0.25m]. 5 0. 軌道変位標準偏差 30 40 50 目安値. 10. 2. (m/s ). 0. 0. 10. 20. 30. 40. 10. 50. 目安値. 実際には改 善しないが,. 4.まとめ. つき固めの. 材料状態を考慮した軌道状態推移予測モデルを構. 効果により. 築し,軌道変位推移を予測した.また,各種条件を. 軸箱加速度. 変えた時の保守回数の変化についても予測した.. が減少する. 2. (m/s ). (a) (b) (c) (d). 目安値. 2. 静止輪重 (kN) 50 50 45 50. 各条件における保守回数予測 条件 各種保守回数 年間通トン 速度 レール レール 道床 MTT (万トン/年) (km/h) 交換 削正 交換 3000 270 1 16 31 1 3000 300 7 22 46 4 2700 270 1 12 12 1 4000 270 2 23 28 1. 5 0. 軸箱加速度標準偏差[BPF2-5m] 0. 図 6. 10. 20. 30. 40. 軌道状態推移予測結果. 50. 実態を考慮. 参考文献. した.. 1) 吉田他:材料状態を考慮した軌道変位推移予測モデルの構 築,J-Rail2012,2012. ‑1112‑.

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参照

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