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2.軌道の測量方法

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月). Ⅵ‑528. 連続した軌道形状の測量方法に関する基礎試験 東日本旅客鉄道株式会社. 正会員. ○安藤. 洋介. 東日本旅客鉄道株式会社. 廣畑. 翔介. 計測ネットサービス株式会社. 土屋. 潤一. 計測ネットサービス株式会社. 小川. 和宏. 1.はじめに 軌道工事において測量を用いる場合,通常はレベルやトランシ ットを用い,必要な情報(高低差や座標)を得ている.夜間作業で 測量を実施するため,測量の効率は悪く,軌道延長において連続 な点ではなく,数 m 間隔のデータとなり、個人の技量にて精度や 作業量に差が発生する.そこで,測量を自動化し,かつ軌道延長 方向に連続した 3 次元座標を取得できる装置(特許出願中)を開 発し,その精度を確認する試験を実施した. 2.軌道の測量方法. 写真 1:TS 側台車・測定側台車. 今回試作した測量装置は 2 台の台車から構 成される.ひとつは自動追尾トータルステーシ ョンを設置した台車(TS 側台車),他方はプリ ズムおよび傾斜計 3 台を組み込んだ台車(測定 側台車)である(写真 1).TS 側台車では自動追 尾トータルステーションを自動整準台にてボ タン一つで整準でき,取外し可能なパソコンに よりリアルタイムに測量結果が確認できる.測 定側台車では傾斜計により軌間・水準を計測し, 片側のレール上に設置したプリズムにて得ら れた座標から他方のレールの座標を求めるこ. 図 1:軌間・水準算出方法. とができる.軌間・水準の算出方法およびレー ル座標の算出方法を図 1・2 に示す.視準は 1 秒以内(平均 0.3 秒程度)に行わ れ,TS 側台車,測定側台車およびパソコンは無線にてデータを伝達しており, それぞれは分離している. 3.測量試験 本装置を用いて実軌道にて測量試験を実施した.試験は直線区間 100m,曲 線区間(曲線半径 800m、カント 60mm)の本曲線内 100m の 2 箇所である.結果 の確認として,軌間・水準は 5m 間隔での軌間ゲージ測定結果と,左右レー ルの軌道座標(高さ方向,平面方向)については,5m 間隔でのトラバース測量 (通常測量)結果とそれぞれ比較した.TS 側台車と測定側台車は測量開始時点 で 10m 離し,TS 側台車は固定,測定側台車は歩速にて TS 側台車から離れる 方向に 100m 移動させながら 4 回測定した.100m の測量時間は約 3 分である.. キーワード. 軌道変位,自動追尾トータルステーション,絶対線形,情報化施工. 連絡先. 〒330-0853. 埼玉県さいたま市大宮区錦町 13 番地. ‑1055‑. TEL048-641-0302. 図 2:座標算出方法. FAX048-641-0576.

(2) 土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月). Ⅵ‑528. 4.試験結果 4.1.直線区間 軌間ゲージによる測定値は mm 単位,本装置では小数点一桁 mm まで算出可能であり、この条件での比較ではあるが,軌間・水準 の最大差はそれぞれ 1.5mm・1.6mm であった.また軌間・水準の標 準偏差はそれぞれ 0.4mm・0.6mm であった.高さ方向の座標値では,. 左レール. 60m ほど進んだ位置から通常測量と差が 2mm を超える箇所が発生 し,75m を超えてからは標準偏差が 0.5mm を超えた.平面方向の座 標値は,80m ほど進んだ位置まで通常測量と差が 2mm 以内であり、. 図 3:測量結果(曲線・高さ方向). 標準偏差も 0.5mm 以内で収まっている. 4.2.曲線区間. 右レール. 左レール 左レール. 軌間・水準は直線区間と同様の比較条件下にて、軌間・水準の最大差は それぞれ 1.4mm・2.1mm であった.また軌間・水準の標準偏差はそれぞれ 0.2mm・0.8mm であった.高さ・平面方向の座標値とも,70m ほど進んだ位 置から通常測量との差が 2mm を超える箇所が発生した.標準偏差はプリズ ム設置側でいずれも 100m 走行間で高さ方向最大 1.2mm,平面方向最大 0.9mm であった(図 3~7).プリズムと反対側は水準の誤差が含まれるため,70m 位 置までで標準偏差が最大で 1.4mm である. 4.3.結果考察 直線・曲線区間問わず,軌間・水準は概ね軌間ゲージと一. 図 4:測量結果(曲線・平面方向). 致した値と良好な再現性を示した.高さ・平面方向の座標に ついては,TS 側台車と測定側台車が離れるに従い、通常測 量との差が大きく,標準偏差も悪化する.実用性を考慮する と,1 度に測量できる延長は 60~70m 程度となる. 5.まとめと今後の展開 本装置により,70m 程度までの軌道測量においては精度良 く軌道の座標を取得でき、高低・通り整正に利用可能である. 図 5:通常測量との差(曲線・左レール・平面方向). ことがわかった.今後の展開として,①測定側台車の左右レ ール上に設置したプリズムを用い,TS 側台車を測定側台車に 向けて移動,その後再度測定側台車を移動させることを繰り 返すことで後方交会法により測量データを連続させ、長延長 での座標取得を可能にする,②分岐器等急曲線に対応できる 測量方法の検討,を実施する予定である. 連続した 3 次元座標を得られることから,必要な測定ピッ. 図 6:通常測量との差(曲線・左レール・高さ方向). チに換算することが可能である.そのため,軌道整備の計 画線を設定し移動量を算出することで,MTT の絶対線形施 工への利用や,レール面整正・通り整正における各締結装 置での調整量の算出等まで,測量から施工まで一貫した流 れが自動化でき,軌道工事の情報化施工へ寄与できるもの と考えている. 図 7:標準偏差(曲線). ‑1056‑.

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