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直結軌道レール締結間隔に対する一考察(仙石線鳴瀬川橋梁)

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Academic year: 2022

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(1)IV-252. 直結軌道レール締結間隔に対する一考察(仙石線鳴瀬川橋梁) JR東日本 東北工事事務所 正会員 ○花川和彦 JR東日本 東北工事事務所 正会員. 高木芳光. JR東日本 東北工事事務所. 佐山 悟. 1.はじめに 当社では、軌道のメンテナンスフリー化および騒音・振動の低減を図るため、レール直下部のみに弾性材 を貼り付けたPCコンクリートマクラギを、高さ調整コンクリートにより固定した弾性マクラギ直結軌道 (以 下、弾性バラスト軌道という)を開発し、東北本線赤羽駅付近高架化工事、仙石線鳴瀬川橋梁改築工事など に敷設してきた。 弾性バラスト軌道の開発において着目されてきたことは、敷設コストおよび騒音の低減であり、レール締 結間隔は、当社の基準における直結軌道(833mm 以下)およびスラブ軌道(625mm 以下)の締結間隔を参 考に、直線区間では 670mm、曲線区間では 625mm としていた。このような状況に対し、平成 12 年 6 月に供 用開始した仙石線鳴瀬川橋梁改築工事において、レール締結間隔に着目し、締結装置間隔を拡大した 4 タイ プの試験敷設を行った。この試験敷設した弾性バラスト軌道に対して表-1 に示す試験を実施した。 表-1 試験項目 試験A 試験B 試験C 試験D 試験E. 試験項目 従来間隔 試験間隔 線形 625 670 R=400(定尺) 輪重、横圧、クリップ応力、レール小返り 670 670 直線(ロング) 輪重、レール圧力、クリップ応力、レール上下変位 670 700 直線(ロング) 輪重、レール圧力、クリップ応力、レール上下変位 670 800 直線(ロング) クリップ応力 670 833 直線(ロング) 輪重、レール圧力、クリップ応力、レール上下変位. 本研究では、これまで供用開始後に実車による現地確認試験とシミュレーション解析を実施し、上記試験 敷設について、その安全性を確認した1)。しかしながら、現在、仙石線は車体重量の軽い電車のみの運転で あり、これまでの結果は、電車(103 系)に対する評価である。本稿では、従来の結果に加え、他の列車荷 重対応線区への適用を目的に、機関車荷重(EA-17)を考慮したシミュレーション解析を行ったので、その 結果と考察を述べる。 2.シミュレーション解析 シミュレーション解析では、輪重などの鉛直荷重に対して、 車輪. 図-1 に示す軌道動力学モデル2)により、車両走行時の軌道応. レール. 答解析を行った。検討項目は、車輪上下動、輪重変動、レー ル曲げ応力、締結反力、マクラギ圧力である。また、横圧に. まくらぎ. よるレールの小返りについては図-2 に示すモデル3)により計 算を行った。. 路盤. 表-2 に解析条件を示す。なお、機関車としては EA-17 で最. 図-1 弾性バラスト軌道の解析モデル. 大の EF65 を考慮した。またレール小返り角の計算において、今回の計算モデルでは、輪重の作用点とレー ル中心の偏心を考慮していないため、輪重による偏心モーメントは0となる。よって輪重は計算条件に入っ てこないため、103 系と EF65 では同様の計算結果となる。解析結果の一例として図-3 にレール締結部と中間 部のたわみ量の差により生じる輪重変動、図-4 に締結反力、図-5 にレール小返り角を示す。 図-3 より輪重変動の値は、EF65 とした場合でも 103 系とほとんど相違がなく、レール締結間隔を 1,000mm とした場合でも 2.5KN 程度で、輪重変動率(輪重変動/静止輪重)の目安とされる 0.134)に対し、0.03 程度 キーワード 弾性バラスト軌道、レール締結間隔、軌道応答解析 連絡先(〒980-8580 仙台市青葉区五橋 1-1-1、TEL:022-266-9664、FAX:022-268-6489) -504-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) IV-252. 表-2 解析条件 車両 103系 レール種別 50N 締結装置 パンドロール(PRクリップ) 軌道パッド 60MN/m 防振体バネ係数 30MN/m/締結 静止輪重 58.0kN 走行速度 110km/h. 図-2 小返りモデル. EF65 50N パンドロール(PRクリップ) 60MN/m 30MN/m/締結 78.4kN 130km/h. であり、十分に小さい値であることが分かった。また図-4 より締結 3. 反力は EF65 では、103 系よりも大きな値となるが、締結装置の設計. 2.5. 重)であるのに対し、締結間隔を 1,000mm とした場合でも許容値を. 2 輪重変動(kN). 時にしばしば発生する最大荷重として扱われる B 荷重が 86kN(輪 満足することが分かった。本解析では、図-3、4 の他にも車輪上下 動、レール曲げ応力、マクラギ応力を算出したが、いずれも締結間. 1.5. 1. 隔を 1,000mm まで拡大しても許容値を満足することが分かった。 図-5 では、現地確認試験より横圧の最大値が 27kN であったため、 横圧 20、30、40kN で計算したが、締結間隔 1,000mm においても、 一般に小返り量の目安とされる 0.04rad. 5). 103系 EF65. 0.5. 0 500. 600. を十分に満足することが. 900. 1000. 図-3 輪重変動. 分かった。なお、弾性バラスト軌道において横圧を測定したのは、. 45 40. 重)について計算したが、この場合においても、図-5 に示すように. 35. 締結間隔 700mm までは、目安値 0.04rad を確保できることが分かっ. 30. 締結反力(kN). 本試験箇所が初めてである。横圧を締結装置の設計荷重 60kN(A荷. た。 4.まとめ. 25 20 15. 今回、電車走行区間における現地確認試験およびシミュレーショ. 10. ン解析に加え、EA-17 荷重を考慮した解析を行ったが、解析結果に. 5. 103系 EF65. 0. 大きな違いは見られなかった。以上のことから、EA-17 荷重の対応. 500. 600. 線区も含めて、従来の弾性バラスト軌道におけるレール締結間隔に 対して、直線区間では間隔 1,000mm まで、曲線区間については締. 700 800 締結間隔(mm). 700 800 締結間隔(mm). 900. 1000. 図-4 締結反力 0.05. 結装置の設計荷重(A荷重)で評価しても、間隔 700mm まで拡 0.04. 今後の課題として、繰返し荷重による締結装置の性能試験、高 さ調整コンクリートの設計条件の確認等が挙げられ、安全性を確. レール小返り角(rad). 大できる可能性が示された。. 0.03. 0.02. 認した上で、適切な締結装置間隔を決定し、弾性バラスト軌道敷 設のコストダウンを図っていきたいと考えている。. 横圧60kN. 0.01. 横圧40kN 横圧30kN. 最後に、本研究を進めるにあたり、 (株)日本線路技術の関係者 の皆様には多大なるご協力を頂きました。紙面を借りて謝意を表 します。 「参考文献」1)花川和彦他:直結軌道レール締結間隔に対する一考察、平成. 横圧20kN. 0.00 500. 600. 700 800 締結間隔(mm). 900. 1000. 図-5 レール小返り角. 12 年度土木学会東北支部、2)三浦重:軌道構造の動特性モデルの構築、鉄道総研報告 vol.9 No.12.pp7-12、平成 7 年 12 月、 3)須田征男他:新しい線路―軌道の構造と管理― pp197-202、平成 9 年 3 月、4)名村明他:支持弾性遷移区間の軌道の挙 動解析、鉄道総研報告 vol.11、No.2、平成 9 年 2 月、5)岩佐高吉他:弾性バラスト軌道における門型マクラギ、弾性材の疲 労試験結果について、SED (JR 東日本構造技術センター監修) 第 15 号 pp36−41、平成 12 年 11 月. -505-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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