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軌道狂いにより発生する輪重変動の推定に関する一考察

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Academic year: 2022

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(1)IV‑099. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 軌道狂いにより発生する輪重変動の推定に関する一考察 鉄道総合技術研究所 鉄道総合技術研究所. Po = Po - ∆P + F1 /tan60. o. …………………………(1). また、式(1)に実軌道狂いから求めたカント、曲線半径、 平面性狂い(カント逓減分を含む)を入力すれば、実軌 道狂い上での外軌側輪重を推定できる(以下、手法①と いう) 。なお、∆P において、平面性狂いに伴う台車 3 点 支持による輪重変動率 kφ は、式(2)で表される。. kφ =. k 1 b12. 4b. 2. …………………………………(2). ただし、 k 1:上下軸ばね定数/1 軸箱(kN/mm) 2b1:左右軸ばね間隔(mm), 2b:左右接触点間隔(mm) 2.2 軌道狂いの変動分からの推定 走行試験で得られた輪重及び軌道狂いデータを用いて、 軌道狂いにより発生する外軌側輪重の変動分の推定を試. 70kN 2.0m 上下軸ばね定数/1軸箱 1.4kN/mm 曲線半径. 左右軸ばね間隔 1570mm 左右接触点間隔 1120mm 走行速度 30~50km/h カント. 200~350m. 60~80mm. 輪重変動には、平面性狂いによる変動と、車体ローリ ングによる変動が想定される。従って、ここでは、2m 平 面性狂いの変動分 h と 10m 弦通り狂いの変動分 t を、軌 道狂いによる輪重変動の説明変数に用い、外軌側輪重の 変動分 ∆P の予測式として、式(3)を仮定した。. ∆P = ah − bt. ………………………………………(3). ここで、a、b は比例定数を表し、平面性狂いは輪重が 抜ける向きを正、通り狂いは曲線外向きを正とする。な お、比例定数 b の負号は、曲線外向きの通り狂いがある 場合、見かけ上の曲線半径が小さくなり、カント不足量 が大きくなって外軌側輪重が増加するためである。 各曲線の外軌側輪重、2m 平面性狂い及び 10m 弦通り狂 いの実測値を用いて、回帰分析により比例定数 a、b を算 出した。以下に、比例定数 a、b に関する検討結果を示す。 1.0 0.8 0.6. 平均値:0.693. 0.4 0.2 0.0 20. 30. 40. 50. 60. 走行速度(km/h). 図 1 2m 平面性狂いの比例定数 a と速度の関係 0.30 0.25 0.20. y=0.0013x+0.1692 R=0.641. 0.15 0.10 0.05 0.00 -80. -60. -40. -20. 0. カント不足量(mm). 20. 40. 図 2 10m 弦通り狂いの比例乗数 b と カント不足量の関係. キーワード:輪重横圧推定式、輪重変動、平面性狂い、通り狂い 連 絡 先:〒185-8540 東京都国分寺市光町 2-8-38 鉄道総合技術研究所 軌道技術研究部 軌道管理 TEL 042-573-7278 FAX 042-573-7296 ‑197‑. 浩成 敦. 表 1 主な車両・線路条件 静的軸重 軸間距離. 比例定数a. 2.実軌道狂い上での外軌側輪重の推定 2.1 輪重推定式による推定 輪重推定式は、 以下の 3 つの要素から構成されている。 (1)内外軌の静止輪重に対する遠心力による定常的な輪 重増減: Po(外軌) (2)緩和曲線でのカント逓減や平面性狂いにより発生す る軸ばね・枕ばねの伸縮による輪重増減: ∆P (3)曲線通過時に生じる空気ばねのねじれの反力(=F1) の輪重成分:F1/tan60° ここで、外軌側輪重 Po は式(1)で表される。. 村松 古川. みた。検討に用いた主な車両・線路条件を表 1 に示す。. 比例定数b. 1.はじめに 曲線通過時に発生する輪重、横圧を推定する手法とし て、車両・線路の各パラメータを入力条件とする輪重横 圧推定式が提案されている 1),2)。 この式は、曲線通過時の静的な力の釣り合いと実測デ ータ等の解析結果に基づき構成されており、低速走行時 の輪重、横圧を概ね推定できることが示されている。し かし、この式には、車体ローリングによる輪重変動は考 慮されておらず、局所的な平面性狂いの影響をはじめ、 実軌道狂い上での輪重、横圧の推定に関する検討も十分 でない。 そこで本研究では、軌道狂いにより発生する外軌側輪 重の変動分の推定を試みるとともに、その推定精度に関 する検討を行った。なお、ここでは、輪重及び軌道狂い の波長 6m から 25m までの成分を変動分とした。. 正会員 正会員.

(2) IV‑099. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 30 20 40 30 20. 240 200. 進行方向. 160 120 推定値. 実測値 80. 水準. 40. 10m 弦通り. 水準・10m弦正矢(mm). 手法②. 外軌側輪重(kN). 手法①. 40. 0. 図 3 外軌側輪重の実測値と推定値の比較 手法①. 0.18 0.16 0.14. ∆P = kφ h − (0.0013C d + 0.1692 ) t ………………(4) ここで、式(1)に実軌道狂いの定常分(波長 25m 以上) から求めたカント、曲線半径、平面性狂い(カント逓減 分を含む)を入力した値と式(4)の和から、実軌道狂い上 での外軌側輪重を推定できる(以下、手法②という) 。 3.外軌側輪重の推定精度に関する検討 手法①、手法②による外軌側輪重の推定値と実測値を 比較した一例を図 3 に、同じ曲線の円曲線部における両 者の推定誤差の頻度分布を図 4 に示す。 図 3 より、手法①、手法②のいずれも概ね実測値を推 定できることがわかる。ここで、両者を比較すると、通 り狂いが比較的大きい箇所では、通り狂いに起因する車 体ローリングによる輪重変動を考慮した手法②の方が精 度良く推定できており、図 4 より、この曲線では推定誤 差の標準偏差は手法①の場合の 7 割程度となっている。 図 5 は、対象とした全曲線の円曲線部における、手法 ①、手法②の推定誤差の標準偏差とカント不足量の関係 を表している。これより、手法②の推定誤差の標準偏差 は、全曲線で手法①を下回り、カント不足量が大きくな るほどその傾向は強くなると考えられる。 ‑198‑. 手法②. σ=2.01. σ=1.34. 0.12 0.10 0.08 0.06 0.04 0.02 0.00 -6 -5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 5 6 -6 -5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 5 6. 予測誤差(kN). 予測誤差(kN). 図 4 輪重推定誤差の頻度分布 4.0. 手法②の推定誤差の標準偏差(kN). 発生確率. 図 1 は、2m 平面性狂いの比例定数 a と走行速度の関係 を表している。これより、比例定数 a は、速度 50km/h でのばらつきがやや大きいものの、速度依存性は小さい ことがわかる。また、比例定数 a の平均値は 0.693 で、 この値は、 式(2)と表 1 の車両諸元から求めた輪重変動率 0.688 にほぼ等しい。従って、ここでは、比例定数 a を 式(2)で近似することとした。 次に、車体ローリングが車両重心に作用する遠心力の 局所的な変化に依存すると仮定すれば、10m 弦通り狂い の比例定数 b は、カント不足量の関数として定義できる と考えられる。ここで、図 2 より、両者の関係はほぼ一 次式で近似できる。ただし、図 2 の回帰式の傾きと切片 は車両諸元によって変化すると考えられるため、この回 帰式が全ての車種に対応しているわけではない。また、 この回帰式をJR在来線(軌間 1067mm)のカント不足量 の最小値-105mm まで外挿すると 0.0327 となる。従って、 式(3)の比例定数 b は全ての速度域で正となる。 以上のことから、本研究で用いた車両の軌道狂いによ り発生する外軌側輪重の変動分 ∆P は、 式(4)で表される。. Cd<-30 -30≦Cd<0 0≦Cd. 3.0. 2.0. 1.0. 0.0 0.0. 1.0. 2.0. 3.0. 4.0. 手法①の推定誤差の標準偏差(kN). 図 5 輪重推定誤差の標準偏差と カント不足量の関係. 4.まとめ (1)軌道狂いによる外軌側輪重の変動分を、2m 平面性狂 いと 10m 弦通り狂いの変動分の関数として定義した。 (2)2m 平面性狂いの比例定数 a は、輪重推定式で用いる 輪重変動率 k φ で近似できる。 (3)10m 弦通り狂いの比例定数 b は、カント不足量の関数 として表すことができる。ただし、この回帰式の傾き と切片は車両諸元によって変化すると考えられる。 (4)手法①により概ね外軌側輪重を推定できるが、 通り狂 いやカント不足量が大きい場合には、手法②により推 定精度の向上が図れる。 [参考文献] 1)事故調査検討会:帝都高速度交通営団 日比谷線中目黒駅 構内列車脱線衝突事故に関する調査報告書,2000.10.26 2)内田雅夫ほか:輪重横圧推定式による乗り上がり脱線に 対する安全性評価,鉄道総研報告,Vol.15,No.4,2001.4.

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