軌道狂いにより発生する輪重変動の推定に関する一考察
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(2) IV‑099. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 30 20 40 30 20. 240 200. 進行方向. 160 120 推定値. 実測値 80. 水準. 40. 10m 弦通り. 水準・10m弦正矢(mm). 手法②. 外軌側輪重(kN). 手法①. 40. 0. 図 3 外軌側輪重の実測値と推定値の比較 手法①. 0.18 0.16 0.14. ∆P = kφ h − (0.0013C d + 0.1692 ) t ………………(4) ここで、式(1)に実軌道狂いの定常分(波長 25m 以上) から求めたカント、曲線半径、平面性狂い(カント逓減 分を含む)を入力した値と式(4)の和から、実軌道狂い上 での外軌側輪重を推定できる(以下、手法②という) 。 3.外軌側輪重の推定精度に関する検討 手法①、手法②による外軌側輪重の推定値と実測値を 比較した一例を図 3 に、同じ曲線の円曲線部における両 者の推定誤差の頻度分布を図 4 に示す。 図 3 より、手法①、手法②のいずれも概ね実測値を推 定できることがわかる。ここで、両者を比較すると、通 り狂いが比較的大きい箇所では、通り狂いに起因する車 体ローリングによる輪重変動を考慮した手法②の方が精 度良く推定できており、図 4 より、この曲線では推定誤 差の標準偏差は手法①の場合の 7 割程度となっている。 図 5 は、対象とした全曲線の円曲線部における、手法 ①、手法②の推定誤差の標準偏差とカント不足量の関係 を表している。これより、手法②の推定誤差の標準偏差 は、全曲線で手法①を下回り、カント不足量が大きくな るほどその傾向は強くなると考えられる。 ‑198‑. 手法②. σ=2.01. σ=1.34. 0.12 0.10 0.08 0.06 0.04 0.02 0.00 -6 -5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 5 6 -6 -5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 5 6. 予測誤差(kN). 予測誤差(kN). 図 4 輪重推定誤差の頻度分布 4.0. 手法②の推定誤差の標準偏差(kN). 発生確率. 図 1 は、2m 平面性狂いの比例定数 a と走行速度の関係 を表している。これより、比例定数 a は、速度 50km/h でのばらつきがやや大きいものの、速度依存性は小さい ことがわかる。また、比例定数 a の平均値は 0.693 で、 この値は、 式(2)と表 1 の車両諸元から求めた輪重変動率 0.688 にほぼ等しい。従って、ここでは、比例定数 a を 式(2)で近似することとした。 次に、車体ローリングが車両重心に作用する遠心力の 局所的な変化に依存すると仮定すれば、10m 弦通り狂い の比例定数 b は、カント不足量の関数として定義できる と考えられる。ここで、図 2 より、両者の関係はほぼ一 次式で近似できる。ただし、図 2 の回帰式の傾きと切片 は車両諸元によって変化すると考えられるため、この回 帰式が全ての車種に対応しているわけではない。また、 この回帰式をJR在来線(軌間 1067mm)のカント不足量 の最小値-105mm まで外挿すると 0.0327 となる。従って、 式(3)の比例定数 b は全ての速度域で正となる。 以上のことから、本研究で用いた車両の軌道狂いによ り発生する外軌側輪重の変動分 ∆P は、 式(4)で表される。. Cd<-30 -30≦Cd<0 0≦Cd. 3.0. 2.0. 1.0. 0.0 0.0. 1.0. 2.0. 3.0. 4.0. 手法①の推定誤差の標準偏差(kN). 図 5 輪重推定誤差の標準偏差と カント不足量の関係. 4.まとめ (1)軌道狂いによる外軌側輪重の変動分を、2m 平面性狂 いと 10m 弦通り狂いの変動分の関数として定義した。 (2)2m 平面性狂いの比例定数 a は、輪重推定式で用いる 輪重変動率 k φ で近似できる。 (3)10m 弦通り狂いの比例定数 b は、カント不足量の関数 として表すことができる。ただし、この回帰式の傾き と切片は車両諸元によって変化すると考えられる。 (4)手法①により概ね外軌側輪重を推定できるが、 通り狂 いやカント不足量が大きい場合には、手法②により推 定精度の向上が図れる。 [参考文献] 1)事故調査検討会:帝都高速度交通営団 日比谷線中目黒駅 構内列車脱線衝突事故に関する調査報告書,2000.10.26 2)内田雅夫ほか:輪重横圧推定式による乗り上がり脱線に 対する安全性評価,鉄道総研報告,Vol.15,No.4,2001.4.
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