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気管支 喘 息 に関す る研 究

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Academic year: 2022

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(1)岡 山 医 誌(1989). 101,. 791〜796. 気管支 喘 息 に関す る研 究 第1編 中高年 発 症 型気 管支 喘息 の臨 床 的検 討 岡 山大学 医学部 第 二 内科 学教 室(指 導:木 村 郁郎 教授) 中. 村. 之. 信. (平成 元年5月9日 Key words:気. 受稿). 管支 喘 息,発 症 年齢,病 型. 40歳 以 上 で,か つ,発 症 が39歳 以 前 の 患 者(early. 緒. 言. 小 児 の 気 管 交 喘息(以. 下,喘息. 人 の 気 管 支 喘 息 で は,種 る.予. 後 をみ て も,小. そ の50な. onset群)を onset群. と略 す.)と 成. 々の 点 で臨床 像 が異 な. は52例 で あ っ た.両 群 間 で,男 女 比,年. 方. 法. 成 人 に達す るまで に寛 1.. 解 す る1),2)のに 対 し,中 高 年 に 発 症 した 喘 息(late は,し. す る の を 経 験 す る.こ. は54例 で, early. 齢 分 布に こ有 意 差 を 認 め な か っ た.(表1). 児 期 に 発 症 した 喘 息 は,. い し60%が. onset asthma)で. 選 ん だ. late onset群. ば しば 重 症 化,難. 治化. 喘 息の家 族歴 問診 に こよ り,患 者 の3親. 等 以内 に喘息 患者 が. 存 在 す る も の を家 族 歴 の あ る もの と し た.. の こ と は 同 じ く喘 息 と い. う病 像 を 呈 し な が ら,小 児 期 に 発 症 し た喘 息 と,. 2.. 中 高 年 に 発 症 した 喘 息 で は,そ. 代 表 的 な ア レ ル ギ ー 性 疾 患 と して,ア レ ル ギ ー 性鼻 炎 ,ア トピー 性 皮 膚 炎 お よ び 蕁 麻 疹 を選. の 発症機 序 に異. な る も の の あ る こ と を 予 想 させ る. 一方 ,呼 吸 器 官 も他 の 臓 器 と 同 じ く,そ の 機. び,そ 3.. 能 と形 態 の 両 面 に お い て加 齢 に よ る変 化 を示 す. 血 清 総IgEの. 成 績 と 成 人 に お け る 成 績 を単 純 に 比 較 す る わ け こ で,今. 回,中. 4.. 高 年 で発症 す. に,小. 児 の 喘 息 と比 較 す る の で は な く,同. く し,加. に よ り行 っ た.. 皮 内 反 応 ウ ス ダ ス ト,ブ タ ク. の際. サ,カ. ン ジ ダ,ア. じく. ア,ク. ラ ドス ポ リウ ム,ペ ニ シ リウ ム,お. スペ ル ギ ル ス,ア. ブ ロ ン カ ス マ ・ベ ル ナ)に. 成 人 で あ り な が ら,若 年 期 に 発 症 した 症 例 を 対 照 群 に選 ぶこ と に よ っ て,両. を両 群 間 で 比 較 し た.. 測 定 はRIST法. 8種 類 の ア レル ゲ ン(ハ. る 喘 息 の 病 態 を明 らか に す る こ と を 目的 と して, 以 下 の ア レ ル ギー 学 的 検 討 を 行 っ た が,そ. の 既 往 歴 の 有 無 を 検 討 した.. 血 清 総IgE値 初 診 時 の 血 清総IgE値. こ とが 知 られ て い る3),4).従つ て,小 児 に こお け る. に は い か な い.そ. ア レルギー性 疾 患の既 往歴. 施 した.ア. 群 間 の年齢 差 を な. ル テルナ リ. レ ル ゲ ン エ キ ス に つ い て は,ブ. 齢 に よ る 影 響 を避 け よ う と試 み た. 表1 対. 対 象 は,当. 科 に お い て,喘. 象 急 と診断 された患. 者 の う ち, 40歳 以 降 に 発 症 し た 患 者(late onset 群)で あ る.対. 照 群 と しては,初. 診 時 に お い て, 791. よ び,. 対 す る皮 内 反 応 を 実. 対 象 症 例 の 男女 比 と平均 年 齢. ロン.

(2) 792. 中. カ ス マ ・ベ ル ナ は 三 和 化 学(株)製の も の を,そ 以 外 の も の に つ い て は,鳥 用 い た.ア. 村. 之. 信. れ. 成. レル ゲ ン エ キ ス の 濃 度 は,ブ. ロンカ. 1.. 喘 息 の家族 歴. ス マ ・ベ ル ナ に つ い て は そ の10倍 希 釈 液 を,ハ. late onset群. ウ ス ダ ス トお よ び ブ タ クサ に つ い て は103倍 希 釈. は,. 液 を,そ れ 以 外 の もの に つ い て は104倍 希 釈 液 を. 群 で は52例. 用 い,各. 々,そ. の0.02mlを. 被 験 者 の 前膊 の 皮 内. に 注 射 し て, 15分 後(即 時 型 反 応), 発 型 反 応),お. 6時 間 後(遅. よ び, 24時 間 後(遅 延 型 反 応)に. た.. 54例. り,喘. で は,喘. 2.. RAST法. に よ るハ ウ ス ダ ス トま た は ダ ニ 抗. 中33例(63%)に. ハ ウ ス ダ ス トに 対 す る即 時 型 皮 内 反 応 が 陽 性 に よっ て ハ ウ ス. 体 を検 査 し た. RASTス. コア が2(+). に 対 し,. で は54例. early. 中17例(31%)で. onset群. っ た. 3.. (P<0.05)(表3). 初 診 時 の 末 梢 血 好 酸 球 百 分 比 は, late onset群 の 平 均 値 は5.5±6.5%,. 6.. か っ た.. 発 試 験 を 行 っ て,即 し た.吸. ウ ス ダ ス トの 吸 入 誘. 時 型 気 道 反 応 の 有 無 を検 査. 入 試 薬 は 鳥 居 薬 品(株)製ア レ ル ゲ ンエ キ. ス 「ハ ウ ス ダ ス ト」10倍 希 釈 液 を用 い た.吸 15分 後 の1秒. 入. 量 を 測 定 し,前 値 と 比 較 して20%. 以 上 の 低 下 を示 した 場 合 に,即. 時 型気道 反 応陽. 性 と した. 7.. 発. 作. 4.. onset群54例. 1年 の う ち 比 較 的 特 定 の. 季 節 に 発 作 が 生 じや す い季 節 型 と,そ の よ う な. onset群52例. 群 間で有 意差 は な. 中,. も の は24例(44%),. 300IU/ml以. 701IU/ml以. の は16例(30%)で. で は, 300IU/ml以. 12例(23%),. 301IU/ml〜700IU/mlで 701IU/ml以 あ り,. も の が 多 く, early. 1ate. onset群. あ っ. 上 で あ った も. あ つ た.こ. onset群52例. 多 か っ た.. 下 であ った. 301IU/ml〜700IU/mlで. た も の は14例(26%),. 例(48%)で. 型. early. 血 清 総IgE値 late. は15例(29%),. 喘 息 発 作 の 起 き方 を,. 中28例(54%) で有 意 に 少 なか. 末梢 血好 酸球 百分 比. 以 上 で あ っ た も の を 陽 性 と した. ハ ウ ス ダ ス トに よ る 吸 入 誘 発 試 験. あ った の. で は52例. の 平 均 値 は5.2±4.1%で,両. を示 し た 患 者 に つ い て,ハ. の ほ うが 有 意. (p<0.005)(表2). ア レ ル ギ ー 性 疾 患 の 既 往 歴 が 認 め ら れ た の は,. 52例. ハ ウ ス ダ ス トに 対 す る即 時 型 皮 内 反 応 が 陽 性. れ に 対 し,. あ っ た もの. 上 で あ っ た も の は25 onset群. で は 低IgEの. で は 高IgEの. (p<0.05)(図1). 表3. 8.. 重. 症. ア レル ギー 性 疾 患 の既 往 歴. 度. 日本 ア レ ル ギー 学 会 の 定 め た,成. 人気管 支喘. 息 重 症 度 判 定 基 準6)に 従 い,重 症 度 を判 定 し た.. 表2. 喘 息 の家 族 歴. 図1. early. 下 で あ っ た もの は. 季 節 性 を示 さ ず 通 年 性 の 症 状 を示 す 通 年 型 に 分 け て 検 討 し た.. onset. ア レル ギー性疾 患の既 往歴. ダ ス トま た は ダ ニ 抗 原 に 対 す る血 清 中 の 特 異 的 IgE抗. early. 喘 息 の家族 歴 が あ onset群. に 認 め ら れ て お り, late onset群. 体 の測 定. で あ っ た 患 者 に つ い てRAST法. あ っ た が,. 息 の 家 族 歴 はlate. late onset群. 原 に対 す る血 清 中 特 異 的IgE抗. 息 の 家 族 歴 の あ っ た もの. 中16例(30%)で. に 少 な か っ た.. 判 定 し た.判 定 は 石 崎5)の 判 定 基 準 に 従 つて 行 っ. 5.. 績. 居 薬 品(株)製の も の を. 血清 総IgE値. の分 布. もの が.

(3) 中高 年発 症 型気 管支 喘 息の 臨床 的検 討 表4. *1 Hd サ,. .ハ ウ ス ダ ス Br.ブ. 5.. ト,. Ca.カ. ロ ン カ ス マ. ン ジ ダ,. As.ア. ・ベ ル ナ. *2. 793. 皮内反応陽性者数. ス ペ ル ギ ル ス,. p<0.01 *3. Cl.ク. ラ. ド ス ポ リ ウ ム,. Pc.ペ. ニ シ リ ウ ム,. Rw.プ. タ ク. p<0.01. 皮 内 反 応. 即 時 型 反 応 で は,ハ ス に 対 し てlate. ウ ス ダ ス トと ア スペ ル ギ ル. onset群. はearly. し有 意 に 陽 性 率 が 低 か っ た.. onset群. に比. (p<0.01)遅. 発型 図2. 反 応 お よ び 遅 延 型 反 応 に つ い て は,両 群 間 で 有. 重症 度 の 分 布. 意 差 を認 め た 抗 原 は な か っ た.(表4) 6.. RAST法. に よ るハ ウ ス ダ ス トまた は ダニ 抗. 原 に 対 す る 血 清 中 特 異 的IgE抗. onset群. 体 が 陽 性 で あ っ た も の は, late. で は9例. 中3例(33%),. で は10例 中7例(70%)で 7.. で は39例 中,軽. 19例(49%),重. 体 の測 定. ハ ウ ス ダ ス トま た は ダ ニ 抗 原 に 対 す る 血 清 中 特 異 的lgE抗. onset群. early onset群. 症13例(33%),中. 症7例(18%)で. あ つ た.有. 差 は得 られ な か っ た もの の, late onset群 例 が 多 く, early onset群. 等症 意. で重症. で軽 症 例 が 多 い 傾 向 が. 見 られ た.(図2). あ つ た.. 考. 案. ハ ウ ス ダ ス トに よ る吸 入 誘 発 試 験 ハ ウ ス ダ ス トを用 い て の 吸 入 誘 発 試 験 で即 時. 型 反 応 が 陽 性 で あ っ た もの は, late onset群 13例 中2例(15%)で. 群 で は16例 中9例(56%)で, 意 に 低 か っ た. 8.. 発. 作. late onset群. late onset群. で有. (p<0.05). で は54例 中,季 節 型13例(24%), あ っ たの に 対 し, early onset. 群 で は46例 中,季. 節 型16例(35%),通. 年 型30例. 意 差 は な か つ た が, late onset群. で 通 年 型 が 多 く, early onset群. で は季 節 型 が 多. 重. 症. late onset群. お む ね, 50%前. 後 で あ る と述 べ て い る7).. じ く喘 息 と言 って も そ の 中 に は,年. 齢,性. 別,発. の,さ. ま ざ ま なsubtypeが. 症 年 齢,病. 型等 を異にす る ところ 含 まれ て お り,家 族. 歴 の 頻 度 も一 様 で は な い こ とが 想 像 さ れ る.発 症 年 齢 と 家 族 歴 と の 関 連 を み て も,古 くCooke とVander‑Veerは. 遺 伝 関 係 が 濃 厚 な もの ほ ど発. 症 年 齢 が 低 くな る こ と を見 い 出 し て い る8).光井 様. の 関係 が 認 め られ る と述 べ て い る7).これ を裏 返. 度 で は44例 中,軽. 中 等 症23例(52%),重. は,お. 息 患 者 の 家 族 に 喘 息 を認 め る頻 度. も喘 息 患 者 の 家 族 歴 と発 症 年 齢 と の 間 に,同. い 傾 向 が 見 ら れ た. 9.. ま とめ て,喘. しか し,同. 型. 通 年 型41例(76%)で. (65%)で,有. では. あ っ たの に 対 し,early onset. 喘 息 に つ い て の 家 族 歴 の調 査 は こ れ ま で に 数 多 く報 告 さ れ て い る.光 井 は 本 邦 諸 家 の 報 告 を. せ ば,発. 症11例(25%),. 症10例(23%),. early. 症 年 齢 の 低 い もの ほ ど家 族 歴 が 高 い と. い う こ とに な るが,こ. の 点に つ いての 調査 報告.

(4) 794. 中. は 比 較 的 少 な い.川 し た 患 老 で は,そ. 村. 上 は10歳 以 下 で 喘 息 を 発 症. の 家 系 に 喘 息 も含 め た ア レ ル. ギ ー 性 疾 患 が 見 い 出 さ れ る頻 度 は71.8%で が, 40歳 以 上 で 発 症 し た場 合 は36.6%そ. ある の うち. 60歳 以 上 で 発 症 し た も の に 限 る と, 25%に. 低下. 之. 信. な 反 応 形 式(即. ち ア トピ ー)を. 残 し て い る とい. え よ う.そ れ とは 対 照 的 にlate onset asthmaで は, IgEに よ っ てmediateさ. れ るI型 反 応 は,主. 役 を 演 じて い な い と 推 察 され る.事 実,最. 近に. な っ て, late onset asthmaで. の, III型(遅 発 型). す る と述 べ て い る9).今 回 の 我 々 の 調 査 で も, 40. 反 応 お よ びIV型(遅. 応 の重要 性 が注 目. 歳 未 満 の 発 症 例 に 比 し, 40歳 以 後 の 発 症 例 で は,. さ れ て 来 て い る11).. 家 族 歴 の 頻 度 が 有 意 に 低 い とい う結 果 が え られ た.. 延 型)反. 年 齢 と発 作 型 に つ い て は,可 部12)は, 10歳 以 下 の 喘 息 患 者 で は 季 節 型 の もの が 多 い が,年. 喘 息 患 者 が ア レ ル ギ ー 性 鼻 炎,ア 膚 炎,蕁. 麻疹など. トピ ー 性 皮. 合 併 しや す い こ と も よ く知. ら れ て い る.し か し,喘. 息 患 者 で の,こ. れ らの. 増 す に つ れ,通. い る.高 齢 の 喘 息 患 者 を対 象 と した 福 地等13)の報 告 で は, 50歳 以前 に 発 症 し た 患 者 で は,季. ア レ ル ギー 性 疾 患 の 合 併 の 頻 度 ま た は 既 往 歴 に. 68.8%,通. つ い て,発. 以 降 に 発 症 し た 患 者 で は,そ. 症 年齢別 にみ た報告 はこれ まで の と. 年 型31.2%で. れ ぞ れ, 54.2%と. 45.8%で. 群 で はearly. 査 で も,発 症 年 齢 が 高 い ほ ど,季. に 比 較 し て,上 記 の ア レル. あ っ た と述 べ て い る.今. 回 の我 々の調 節 型 が 減 り,. ギ ー 性 疾 患 の 既 往 歴 は 有 意 に低 い こ とが 示 され. 通 年 型 が 増 え る傾 向 が 示 さ れ た.ま. た. late onsetで,ア. に お い て も, late onset群. レ ル ギー 性 疾 患 の 既 往 歴. も家 族 歴 も共 に 低 か っ た こ とは,中 症 す る喘息 で は,そ. 年 以後 に発. の 発 症 に ア トピー 素 因 が 関. 皮 内 反 応 お よ び, RASTは 体 を, in vivoま. ど ち ら も,特 異 的. た は, in vitroに お い て. 検 出 し よ う とす る も の で あ る が,代. 表 的 な吸入. た,重. 症度. の 方 が,よ り重 症 者 が. 多 くな る 傾 向 が 窺 わ れ た. 結. 与 し な い も の が 多 い こ と を示 唆 して い る.. IgE抗. 節型. あ っ た の に 対 し, 50歳. こ ろ 見 当 た ら な い.今 回 の 検 討 で は, late onset onset群. 齢が. 年 型 の 頻 度 が 高 くな る と述 べ て. 論. 中 高 年 発 症 型 喘息(late. onset asthma)の. 病. 態 を明 らか に す る た め に, 40歳 以 降 に 発 症 し た 喘 息 患 者(late onset群)を. 対 象 と し て,ア. レル. 性 ア レル ゲ ン で あ る ハ ウ ス ダ ス トを用 い て の 検. ギ ー 学 的 検 討 を行 い,以 下 の 結 果 を え た.な お,. 索 で は,即 時 型 皮 内 反 応 の 陽性 率 はlate onset群. 対 照 群 と して は,加. の 方 がearly. 初 診 時 に お い て40歳 以 上 で あ っ た 患 者 で,か つ,. た,ハ. onset群. よ り も有 意 に低 か っ た.ま. ウ ス ダ ス トに こ対 す る皮 内 反 応 が 陽 性 で あ. っ た もの を対 象 に 行 っ た ハ ウ ス ダ ス トま た は ダ ニ抗 原 に こ対 す るRASTが 1ate onset群. 陽性 で あ った もの も. で より 少 な か っ た.こ の こ とは ハ ウ. ス ダ ス トま た は ダ ニ 抗 原 に 感 作 さ れ て い る 場 合 で も, late onsetで. は,感 作 の 程 度 が 弱 い も の. が 多 い こ と を 示 唆 して い る.事 実,ハ. ウス ダス. トを用 い て の 吸 入 誘 発 試 験 で即 時 型 反 応 が 陽 性 で,ハ. ウ ス ダ ス トが 原 因 抗 原 と考 え られ た 症 例. は, early onset群. に 比 し, late onsetで. に 少 な か っ た.血 清 総IgE値 は低IgEの. もlate onsetで. ものが 多 く,early onsetで. は 高IgE. の も の が 多 か っ た.小 児 の 喘 息 は, IgEに mediateさ. 有意. よ って. れ るI型 反 応 に よ っ て特 徴 づ け られ る. が10), early onset群. で も,発 症 後,相. を経 た の ち に も な お,基 本 的に はIgE. 当 の年 月 dominant. 齢 の 影 響 を避 け る た め に,. 発 症 が39歳 以 前 で あ っ た 患 者(early. onset群). を選 ん だ. 1.. 喘 息 の 家 族 歴 お よ び ア レ ル ギー 性 疾 患 の. 既 往 歴 は,い. ず れ もlate onset群. が有 意 に少 な. か っ た. 2.. 末 梢 血 好 酸 球 百 分 比 に つ い て は,両. 群間. で 有 意 差 は 認 め られ な か っ た. 3.. 血 清 総IgE値. で は 低IgE. に つ い て は, late onset群. (<300IU/ml)が. 多 く, early onset. 群 で は 高IgE(>701IU/ml)が 4.. 皮 内 反 応 で は,即. 多か っ た. 時 型 反 応 で ,ハ. ウ スダ. ス トお よ び ア スペ ル ギ ル ス に こ対 して, late onset 群 の 方 が 陽 性 率 が 有 意 に 低 か っ た.遅 お よ び遅 延 型 反 応 で は,両. 発 型反 応. 群 間 で陽性 率 に有 意. 差 を示 し た 抗 原 は な か っ た. 5.. ハ ウ ス ダ ス ト ま た は ダニ 抗 原 に 対 す る.

(5) 中高年 発症 型 気管 支 喘息 の臨床 的検 討 RASTス. コア はlate onset群. で よ り低 い傾 向 が. が 乏 し く, IgEの. 795 関 与 は 少 な い こ とが 示 さ れ た.. 見 ら れ た. 6.. ハ ウ ス ダ ス トに よ る吸 入 誘 発 試 験 で の 陽. 性 率 は, late onset群 7.. 稿 を終 え る にあ た り,御 指 導,御 校 閲 を賜 わ りま. で 有 意 に 低 か っ た.. late onsetで,通. した 恩 師木 村 郁 郎教 授 並 び に間 山大 学 三 朝分 院谷 崎. 年 型 が よ り 多 く,か つ,. 勝 朗教 授 に厚 く御 礼 申 し上 げ ます.. よ り重 症 者 が 多 い と い う傾 向 が 見 られ た.. なお,本 論 文 の要 旨は,第28回. 以 上 の 検 討 に より,中 高 年 で 発 症 す る 喘 息 は, 若 年 で 発 症 す る喘 息 と は 明 らか に 病 像 が 異 な っ て お り,中 高 年 発 症 型 喘 息 で は,ア. ト ピー 素 因. 文. 1) Ogilvie AG: Asthma: 2). 中 山 喜 弘:小. 3). 川 上 雅 彦:加. 4) Thurlbeck 5) 6). 石崎. 7). A study in prognosis of 1000 patients.. 児 気 管 支 喘 息 の 予 後,小. 児 科 臨 床(1969). 22,. Thorax. (1962) 17, 183-189 .. 410‑414.. 齢 に こ伴 う肺 と 気 道 の 形 態 の 変 化.呼吸(1984) 3,. 1183‑1187.. WM, Angus GE: Growth and aging of normal human lung. Chest (1975) 67,. 達:即. 時 型 皮 内 反 応,陽. 性 判 定 基 準 を 中 心 に して.ア. レ ル ギ ー(1963). 12,. 3s-7s.. 14‑32.. 人 気 管 支 喘 息 重 症 度 判 定 基 準.ア レ ル ギ ー(1983). 1186‑1199.. 光 井 庄 太 郎:気. 管 支 喘 息 の 素 因.岩. 8) Cooke RA, Vander-Veer 9). 献. 日本 ア レ ル ギ ー 学 会 成 人 気 管 支 喘 息 重 症 度 判 定 委 員 会:成 32,. 日本 ア レル ギー 学. 会 総会(昭 和53年10月)お よび 第29回 日本 ア レル ギ ー 学 会総 会(昭 和54年9月)に お いて発 表 した.. 川 上 保 雄,植. 原. 哲,渋. 谷. 手 医 誌(1963). 14,. 200‑207.. AJr: Human sensitization. 徹,杉. 田 蕗 子,中. 島 宏 昭,滝. J. Immunol (1916) 1, 201-305. 沢. 潤:老. 人 喘 息 の 問 題 点.最. 新 医 学(1973). 28,. 1539‑1544. 10). 早川. 浩:気. 管 支 喘 息 の 理 解 に 必 要 な 免 疫 学;小. 児 気 管 支 喘 息,馬. 場. 實 編,東. 京 医 学 社,東. 京(1983). pp. 35‑47. 11). 木 村 郁 郎:喘 東 京(1986). 12). 息 の 病 型 と機 序‑難. 治 性 喘 息 とLAR‑;シ. ンポ ジ ウ ム 気 管 支 喘 息 の 治 療,日. 本 グ ラ ク ソ,. pp. 32‑45.. 可 部 順 三 郎:成. 人 の 立 場 か ら み た 小 児 気 管 支 喘 息;小. 児 気 管 支 喘 息,馬. 場 實 編,東. 京 医 学 社,東. 京(1983). pp. 643‑647. 13). 福 地 義 之 助,香. 山 重 剛,三並. 臨 床 像 の 特 徴.呼. 吸(1982). 春 夫,矢 1,. 野 清 隆,蘇. 242‑247.. 寛 泰,木. 田 厚 端,福. 島 保 喜,原. 澤 道 美:高. 年 喘息 患 者 の.

(6) 796. 中. Studies Part. 1. Clinical. 村. 信. of bronchial. characteristics Yukinobu. Okayama. Okayama. In order to clarify the immunological. of late. of Internal. University. (Director:. asthma onset. asthma. NAKAMURA. Second Department. asthma in patients. 之. Medicine,. Medical School,. 700, Japan Prof.. I. Kimura). characteristics. of late onset asthma,. over 40 years old were divided into two groups:. 106 cases of. the early onset asthma. group at an age less than 40 years old and the late onset asthma group which was 40 or more years old at onset. The results obtained in each group were compared. 1) Asthma patients with a positive family history or with other allergic diseases in the past history were significantly. less in the late onset asthma group compared with the early onset. asthma group. 2) An increased. eosinophil count in the peripheral blood was observed in both groups with. no significant difference. 3) There were more patients with low IgE level (less than 300IU/ml) in the late onset asthma group than in the early onset asthma group. 4) In skin tests to 8 common allergens, the incidence of positive immediate reaction to house dust and aspergillus was low in the late onset asthma group. There was no difference in late or delayed reactions between the two groups. 5) The number of patients. with positive serum specific IgE antibody to house dust or mites. were few in the late onset asthme group. 6) In the bronchial provocation test with house dust, the proportion of positive response was low in the late onset asthme group. 7) The attack symptoms of asthma were severe and perennial in the late onset asthma group compared with those of the early onset asthma group..

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