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〈論 説 〉
ア メ リカ ・イ ン デ ィ ア ン法 研 究 序 説(九)
一 公法学の視点か ら
藤 田 尚 則
目 次 は じめ に
第 一章 イ ンデ ィア ン問題 の規 制 に関 す る連 邦 の権 限の 史 的展 開 第一 節 前 憲 法時 代(1532年 〜1789年)
第二 節 合 衆 国憲 法 制 定 か ら条 約 締 結 の終 了(1789年 〜1871年)(以 上 第 且9巻第1・2合 併 号) 第三 節 土 地 割 当 と同化(187且 年 〜1928年)(以 」二第19巻3・4合 併号)
第 四節 イ ンデ ィ ア ン再 組 織(1928年 〜1942年)
第五 節 連 邦 管理 終 結政 策(1943年 〜 且961年)(以 上 第37巻 第1号 、上 第37巻 第2・3号 合 併号 、 第38巻 第1号 、 第38巻 第2号)
第六 節 イ ンデ ィ ァ ン 自決 と自治 政 策(1961年 〜現 在) 1.管 理終 結 政 策 の放 棄 とイ ンデ ィ ア ン 自決 ・自治
(Dチ ェロ キー の昔 話 とブ ラ ック最 高 裁判 蕩 の反 対 意見 (2)イ ンデ ィ ァ ン 自決 ・自治 へ の動 き
(3)イ ンデ ィ ア ン部 族 の承 認 手続 とその 問題 点(以 上 第38巻 第1‑13,) 2.具 体 的 立 法 と行 政
(D一 般 連 邦 法
(2)イ ンデ ィ ア ンの宗 教 の保 護 立 法
(3)イ ンデ ィ ァ ン文 化 の保護 立 法(以 」二、第39巻 第1号) (4)部 族 の土 地 の 回復 ・確 定
(5)経 済発 展(以 上 、 本 号) (6)イ ンデ ィ ア ンの市 民 的権 利 (7)教 育
(8)保 健(以 上 、次 号)
第二 章 イ ンデ ィ ア ン、 イ ン デ ィア ン ・カ ン トリー、 部族 主 権 第 一・節 イ ン デ ィ ア ン
は じめ に 1.部 族
(D部 族 とい うfri 吾
(2)連 邦 に よ る部 族 の 承 認 の意 味
(3)法 的 ・政 治 的 目的 の た め に部 族 と して の 地 位 を決 定 す る連 邦 の 権 限 (4)承 認 をめ ぐ る初 期 の 判例 展 開
(5)連 邦 法 の適 用 ‐1sk判 例 を 中心 に (6)イ ン デ ィァ ン部 族 承 認手 続(再 考) (7>管 理 終 結 法 とイ ンデ ィ ア ンの 法 的地 位 (8)管 理 終結 さ れた 部 族 の権 利 回 復 (9)州 に よっ て承 認 され た部 族 2.個 人 乃 至構 成 員 と して の イ ンデ ィア ン
(D"WhoZSanIszdianwithinthe〃2θ α痂90fthatAcl"
(2)構 成 員資 格 の 決 定 と連 邦 政 策 の変 遷 過 程 (3)構 成 貝資 格 を決 定 す る部 族 の権 限 (4)構 成 員資 格 を決 定 す る連 邦 の権 限 (5)連 邦 法 にみ るイ ン デ ィ ア ンの定 義 の 類 型化 (6)婚 姻 に よ る権 利 の得 喪
第 二節 イ ンデ ィア ン ・カ ン トリー 1.イ ンデ ィァ ン ・カ ン トリーの 承認
(1)イ ンデ ィア ン ・カ ン トリー の 定義 (2)イ ンデ ィァ ン ・カ ン トリー の承 認 又 は設 立 2.1948年 法制 定 以 前 の イ ンデ ィ アン ・カ ン トリー
(Dイ ンデ ィア ン ・カ ン トリー の 不明 確 性 (2)判 例 の 展開
3.合 衆 国 法 律集 第18編 第ll51条 とイ ンデ ィ ア ン ・カ ン トリー (1)イ ンデ ィア ン保 留 地
(2)従 属 的 イ ン デ ィア ン ・コ ミュニ テ ィ (3)イ ンデ ィァ ン割 当 地
4.イ ン デ ィ ア ン ・カ ン トリーu理 終結 法 ・余 剰土 地 法 (1)問 題 の 所在
(2)管 理 終 結法 ・余 剰 土地 法 (3)判 例 の 展 開
第 三 節 部 族 主 権
第 六 節 イ ン デ ィア ン 自決 と 自 治 政 策(1961年 〜 現 在)
2.具 体 的 立 法 と 行 政
(4)部 族 の 土 地 の 回 復 ・解 決 (a)土 地 返 還 ・請 求 解 決 法 の 概 観
1970年 代 以 降 、 合 衆 国 議 会 は 、 保 留 地 発 展 の 政 策 に 復 帰 し、 多 くの イ ン デ ィ ア ン 部 族 及 び ネ ー シ ョ ン が そ の 請 求 に 基 づ い て 自 ら の 土 地 の 回 復 を 果 た し て い る 。 中 で も、 象 徴 的 な 請 求 の 確 定 が 、1970年12月15日 、 ニ ク ソ ン大 統 領 が 、 下 院 第471号 法 案 と し て 提 出 さ れ た ニ ュ ー メ キ シ コ の プ エ ブ ロ ・デ ・タ オ ス ・イ ン デ ィ ア ン(PueblodeTaosIndian)の た め に カ ー ソ ン国 有 林(CarsonNationa且 Forest)内 の 流 域 の 保 護 を 規 定 し た 「1933年5月3日 法(48Stat.108)第4条
157)
を 改 正 す る 為 の 法 律 」 に 署 名 し た こ とで あ る 。 同 法 の 制 定 に よ っ て 、 タ オ ス ・ イ ン デ ィ ア ン に 対 す る彼 ら の 聖 地(sacredsites)で あ る ブ ル ー ・レ イ ク(Blue Lake)及 び 周 辺 の 高 山 並 び に ニ ュ ー ・メ キ シ コ の48,000エ ー カ ー の 土 地 が 返 還 さ れ 、64年 間 に 亘 っ て 争 わ れ て き た 聖 地 回 復 運 動 を め ぐ っ て の タ オ ス の 人 々 の 闘 争 に 終 止 符 が 打 た れ た 。 タ オ ス は 、 彼 ら の 損 失 に 対 す る 補 償[賠 償]金 よ り
ア メ リカ ・イ ンデ ィア ン法 研究 序 説(九) 83 も、 土 地 の 返 還 の先 例 を作 る こ とを強 く望 ん だ と言 わ れ る。
この 請 求 の 解 決 は 、 合 衆 国 とイ ン デ ィ ア ン との 関係 史 に お い て 、 先 住 民 の 宗 教 活 動 に基 づ く土 地 返還 請 求 に つ い て の初 め て の 出来 事 で あ り、 合 衆 国 全 土 の イ ン デ ィ ア ンが 注 意 深 く見 守 り、 多 くの場 合 、 積 極 的 に タ オ ス の 連 邦 政 府 の 諸 機 関 との 闘 争 を支 援 した の で あ っ た 。 特 に 、 南 西 部 の ニ ュ ー ・メ キ シ コ、 ア リ ゾナ 及 び サ ウス ・カ ル フ ォ ル ニ アの イ ン デ ィ ア ン は 、 収 奪 さ れ て き た土 地 を恋 還 す る た め の 独 自 の運 動 を展 開 す る こ とに よ って 闘 争 を開 始 した の で あ る。 タ オ ス の 土 地 回 復 は、 全 て の ア メ リカ ・イ ンデ ィ ア ンに とっ て は 、 「正 義 の 証 明 」 と して 映 っ た で あ ろ う こ とは容 易 に想 像 し得 る と ころ で あ る。
また 、 最 も大 規 模 且 つ 重 要 な 土 地 請 求 の解 決 が 、 合 衆 国議 会 第92議 会 で 制 定 され た1971年12月18日 の 「ア ラ ス カ 先 住 民 請 求 解 決 法 」(theAlaskaNative
ice)
C且aimsSettlementAct,ANCSA)に 基 づ い て 、 ア ラ ス カ 先 住 民 に 対 す る ア ラ ス カ に お け る 土 地 又 は 水 域 の 先 住 民 の 権 利 、 権 原 、 使 用 若 し く は 占 有 に 基 づ くす べ て の 請 求 を 失 効 さ せ 、 見 返 り に 、 合 衆 国 が 、ll年 の 期 間 を 超 え て 独 立 の ア ラ ス カ 先 住 民 基 金 に 一 般 財 政 か ら462,500,000ド ル を 歳 出 す る こ と に1司意 した こ と で あ る 。
以 下 、ANCSAを 詳 し く見 る前 に 、1970年 代 に 入 り合 衆 国 議 会 が 制 定 し た 土 地 請 求 解 決 法 乃 至 返 還 法 を 、 手 元 の 資 料 で 知 り得 る 範 囲 で 挙 げ 、 そ の 概 要 を 見 て み よ う。 尤 も 、 数 々 の 合 衆 国 議 会 に よ る 以 下 の 諸 法 律 の 制 定 に よ っ て 、 結 果 的 に 各 々 の イ ン デ ィ ア ン に も た ら さ れ た そ の 後 の 功 罪 は 、 別 途 検 討 さ れ な け れ ば な ら な い 事 項 で は あ る 。
(ア)オ レ ゴ ン の ウ ォ ー ム ・ス プ リ ン グ ス 保 留 地 の 連 合 部 族
1972年9月21日 制 定 の 「オ レ ゴ ン 州 内 の 一 定 の 連 邦 土 地 の 権 原 を オ レ ゴ ン の ウ ォ ー ム ・ス プ リ ン グ ス 保 留 地(WarmSpringsReservation)の 連 合 部 族 の 使
159)
用 並 び に 利 益 の 為 に 合 衆 国 の 信 託 に 付 す こ と を 宣 言 す る 法 律 」 に 基 づ い て 、 61,360エ ー カ ー の 連 邦 所 有 の 土 地 で あ る マ ッ ク イ ン ・ス ト リ ッ プ(McRuinn Strip)が 、 ウ ォ ー ム ・ス プ リ ン グ ス 保 留 地 の 連 合 部 族 の 使 用 と利 益 の た め に 合 衆 国 に 信 託 さ れ る こ とが 宣 言 さ れ た(第1条)。 当 該 土 地 は 、 マ ウ ン ト ・フ ッ ド 及 び ウ ィ ラ メ ッ テ 国 有 林(MountHoodandWillametteNationalForests)か
ら 除 外 さ れ 、 内 務 長 官 に よ っ て 本 法 の 目 的 の た め に 管 理 さ れ る こ と に な っ た(第
2条)。 連 合 部 族 は 、 内 務 長 官 の 承 認 を 得 て 、 本 法 の 履 行 に 必 要 な 若 し く は 望 ま し い 規 則 及 び 行 政 規 則 を 制 定 し、 並 び に オ レ ゴ ン 州 、 個 人 、 機 関 及 び 合 衆 国 の 代 理 人 と 契 約 を 締 結 し得 る と 定 め ら れ て い る(第5条)。
(イ)ア リ ゾ ナ の ヤ ヴ ァ パ イ ー ア パ ッ チ ・イ ン デ ィ ア ン の ペ イ サ ン ・バ ン ド 1972年10月6日 制 定 の 「〔ア リ ゾ ナ の 〕 ヤ ヴ ァ パ イ ーア パ ッ チ ・イ ン デ ィ ア ン (Yavapai‑ApacheIndians)の ペ イ サ ン ・バ ン ド(PaysonBand)に 対 す る 村
IGO)
域 の 取 得 を 認 め 、及 び そ の 他 の 目 的 の 為 の 法 律 」 に 基 づ い て 、ヤ ヴ ァ パ イ ーア パ ッ チ ・イ ン デ ィ ア ン の ペ イ サ ン ・ コ ミ ュ ニ テ ィ(PaysonCommunity)の た め の 村 と し て(85エ ー カ ー を 超 え な い 範 囲 で)適 切 な 用 地 が 、 ア リ ゾ ナ の ギ ラ 郡(Gila County)内 の トン ト国 有 林(TontoNationalForest)の 中 に 、 コ ミ ュ ニ テ ィ の 指 導 者 に よ っ て 選 択 さ れ 、 当 該 選 択 用 地 は 、 合 衆 国 に よ っ て 上 記 コ ミ ュ ニ テ ィ
の 使 用 と利 益 の た め に イ ン デ ィ ア ン保 留 地 と して 信 託 さ れ る と規 定 さ れ た(第1 条 第a項)。 当 該 コ ミ ュ ニ テ ィ は 、1934年6月18日 法 に 該 当 す る イ ン デ ィ ア ン の 部 族 と し て 承 認 さ れ た(第1条 第b項)。
(ウ)ア リ ゾ ナ の ハ ヴ ァ ス パ イ ・イ ン デ ィ ア ン
1975年1月3日 制 定 の 「グ ラ ン ド ・キ ャ ニ オ ン 国 立 公 園 拡 張 法 」(theGrand
ラ
CanyonNationalParkEnlargementAct)に 基 づ い て 、 ア リ ゾ ナ の ハ ヴ ァ ス パ イ ・イ ン デ ィ ァ ン(HavasupaiIndians)3CI族 に1974年12月 作 成 の 「グ ラ ン ド・
キ ャ ニ オ ン 国 立 公 園 境 界 図 」に 「ハ ヴ ァ ス パ イ 保 留 地 拡 張 地 域 」と記 さ れ た185,000 エ ー カ ー の 土 地 が 当 該 部 族 の た め に 合 衆 国 に よ っ て 信 託 さ れ る と宣 言 さ れ た(第 10条)。
(エ)ネ ヴ ァ ダ の フ ァ ロ ン ・イ ン デ ィ ア ン保 留 地 及 び 部 落 の パ イ ユ ー ト並 び に シ ョ シ ョ ー ン 部 族
1978年8月4日 制 定 の 「パ イ ユ ー ト及 び シ ョ シ ョ ー ン 部 族(Paiuteand ShoshoneTribes)の 経 済 的 自 足 を 促 進 す る為 に 約2,700エ ー カ ー の 土 地 に 存 在 す る合 衆 国 の 全 て の 権 利 、 権 原 並 び に 利 益 が 、 ネ ヴ ァ ダ 、 フ ァ ロ ン の フ ァ ロ ン ・ イ ン デ ィ ア ン保 留 地 及 び 群 居 地(Colony)の パ イ ユ ー ト及 び シ ョ シ ョ ー ン 部 族
し
の 為 に 信 託 さ れ る こ と を 宣 言 し 、 及 び そ の 他 の 目 的 の 為 の 法 律 」 に 基 づ い て 、 ダ イ ァ プ ロ ・メ リ デ ィ ア ン 山(MountDiabloMeridian)の 一 定 地 域 に 合 衆 国 が 有 す る既 得 権 、 す べ て の 権 利 、 権 原 並 び に 利 益 が フ ァ ロ ン ・イ ン デ ィ ア ン保
ア メ リカ ・イ ン デ ィア ン法 研 究 序説(九) SS
留 地 及 び 部 落 の パ イ ユ ー ト並 び に シ ョ シ ョー ン 部 族 の た め に 信 託 さ れ(第1条)、
当 該 地 域 か ら の 合 衆 国 が 得 る 収 益 を 受 領 す る 権 利 を 付 与 さ れ た(第3条)。
(オ)ロ ー ド ・ア イ ラ ン ド ・イ ン デ ィ ア ン請 求 解 決 法
1978年9月30日 制 定 の 「ロ ー ド ・ア イ ラ ン ド ・イ ン デ ィ ア ン 請 求 解 決 法 」(the
IG9)
RhodelslandIndianClaimsSettlementAct)に 基 づ い て 、 ロ ー ド ア イ ラ ン ド の チ ャ ー ル ズ タ ウ ン(Charlestown)町 内 の 一 定 の 公 有 地 並 び に 私 有 地 に 対 す る イ ン デ ィ ア ン の 請 求 を め ぐ っ て ロ ー ド ア イ ラ ン ド地 区 合 衆 国 地 方 裁 判 所 で 争 わ れ て き た 訴 訟 が 終 結 さ れ た 。 同 法 に よ り、 合 衆 国 財 務 省 に3,500,000ド ル が 預 金
さ れ る ロ ー ド ・ア イ ラ ン ド ・イ ン デ ィ ア ン 請 求 確 定 基 金 が 設 立 さ れ(第4条)、
私 的 に 所 有 さ れ る 最 大900エ ー カ ー の 「私 的 解 決 土 地 」(privatesettlement land)の 購 入 と譲 渡(同 法 第8条)等 が 定 め ら れ た 。
(カ)ニ ュ ー メ キ シ コ の サ ン タ ・ア ナ の プ エ ブ ロ
1978年10月21日 制 定 の 「合 衆 国 が サ ン タ ・ア ナ の プ エ ブ ロ(PuebloorSama
し
Ana)の 為 に 一 定 の 公 有 地 を 信 託 す る こ と を 宣 言 す る 為 の 法 律 」 に よ っ て 、ニ ュ ー メ キ シ コ 州 サ ン ド ヴ ァ ル 郡(SandovalCounty)内 に 位 置 す る ニ ュ ー メ キ シ コ ・ プ リ ン ス パ ル ・メ リ デ ィ ア ン の 土 地 に 合 衆 国 が 有 す る す べ て の 権 利 、 権 原 及 び 利 益 が サ ン タ ・ア ナ の プ エ ブ ロ の 利 益 と使 用 の た め に 合 衆 国 に よ っ て 信 託 さ れ
る(第1条)。
(キ)オ レ ゴ ン の シ レ ッ ツ ・イ ン デ ィ ア ン の 連 合 部 族
1980年9月4日 制 定 の 「オ レ ゴ ン の シ レ ッ ッ ・イ ン デ ィ ア ン(Silet‑r,Indians)
ics)
の連 合 部 族 の為 に保 留 地 を 設 立 す る為 の 法 律 」 に よ っ て 、 本 法 制 定 日 に存 在 す る す べ て の 有 効 な先 取 特 権 、 通 行 権 、 相 互 道 路 通 行 権 の協 定 、 免 許 、 許 可 並 び に地 役 権 を条 件 と して、 オ レ ゴ ン州 内 の お よそ3,630エ ー カ ー の 同 法 で 定 め られ た土 地 に合 衆 国 が 有 す る すべ て の権 利 、 権 原 及 び利 益 が 、 オ レ ゴ ンの シ レ ッツ ・ イ ンデ ィ ア ンの 部 族 連 合 の た め に信 託 され る(第1条)。
(ク)1980年 メ イ ン ・イ ン デ ィ ァ ン請 求 解 決 法
1980年10月10日 制 定 の 「1980年メ イ ン ・イ ン デ ィ ア ン請 求 解 決 法」(theMaine
Ifife)
IndianClaimsSettlementActor1980)に よ り 、 メ イ ン 州 内 の パ サ マ コ デ ィ 部 族(PassamaquoddyTribe)、 ペ ノ ブ ス コ ッ ト ・ネ ー シ ョ ン(PenobscotNation)、
マ リ シ ー ト ・ イ ン デ ィ ア ン(MaliseetIndians)に よ る 土 地 請 求 が 解 決 さ れ た 。
す な わ ち 、 パ サ マ コ デ ィ 部 族 、 ペ ノ ブ ス コ ッ ト ・ネ ー シ ョ ン 、 マ リ シ ー ト ・ イ ン デ ィ ア ン の ホ ウ ル ト ン ・バ ン ド(HoultonBandofMaliseetIndians)を
含 む メ イ ン 州 内 の イ ン デ ィ ア ン 、 イ ン デ ィ ア ン ・ネ ー シ ョ ン 及 び イ ン デ ィ ア ン 部 族 並 び に イ ン デ ィ ア ン ・バ ン ドの た め に 合 衆 国 財 務 省 に27,000,000ド ル が 預 金 さ れ る メ イ ン ・イ ン デ ィ ア ン 請 求 確 定 基 金 が 設 立 さ れ(第5条)、 パ サ マ コ デ ィ 部 族 、 ペ ノ ブ ス コ ッ ト ・ネ ー シ ョ ン 、 マ リシ ー ト ・イ ン デ ィ ア ン の ホ ウ ル トン ・ バ ン ド若 し く は 当 該 構 成 員 か ら の 、 に よ る 又 は た め の 合 衆 国 内 に 位 置 す る 土 地 又 は 自 然 資 源 の 譲 渡 、 条 約 、 契 約 又 は 全 州 の 法 律 に 従 っ た 譲 渡 を 含 む イ ン デ ィ ア ン 、 イ ン デ ィ ア ン ・ネ ー シ ョ ン又 は イ ン デ ィ ア ン 部 族 若 し く は イ ン デ ィ ア ン ・ バ ン ドか ら の 、 に よ る 又 は た め の メ イ ン 州 内 に 位 置 す る 土 地 又 は 自 然 資 源 の 譲 渡 は 、 合 衆 国 憲 法 並 び に 合 衆 国 の す べ て の 法 律 等 に 従 っ て 為 さ れ た も の と看 倣 さ れ 、 合 衆 国 議 会 は か か る譲 渡 の す べ て を 当 該 譲 渡 日 を 以 っ て 有 効 な も の と し て 承 認 す る も の と さ れ る(第4条)。
(ケ)1982年 フ ロ リ ダ ・イ ン デ ィ ア ン 土 地 請 求 解 決 法
1982年12月31日 制 定 の 「1982年 フ ロ リダ ・イ ン デ ィ ア ン 土 地 請 求 解 決 法 」(the
IG7)
FloridaIndianLandClaimsSettlementActof1982)に 基 づ き、 フ ロ リダ 南 部 地 区 合 衆 国 地 方 裁 判 所 に 係 争 中 の フ ロ リダ 州 内 の 一 定 の 土 地 の権 限 に 関 す る ミコ ス キ ー 部 族(MiccosukeeTribe)に よ る訴 訟(南 部 フロ リダ用 水管 理 地区 の 地役 権 の それ を含 む)が 解 決 した。
同法 に よ り、権 益 を有 す る ミコ ス キ ー 部 族 又 は前 任 者 若 し くは 継 承 人 に よ る 先 住 民 の 権 原 に基 づ く フ ロ リダ州 内 の 土 地 に対 す る す べ て の 請 求 は 、 以 後 消 滅 し、 す べ て の 州 又 は合衆 国 の 法律 若 しくは すべ て の州 又 は合 衆 国 との 条 約 に従 っ た譲 渡 を 含 む フ ロ リダ 州 内 の 土 地 若 し くは 自然 資 源 の ミ コス キ ー 部 族 又 は 前 任 者 若 し くは承 継 人 に よ る又 はた め の す べ て の譲 渡 は、 完 全 な る効 力 と効 果 を持 っ もの と看 倣 され る と され る(第5条 第b項 第1号)。 ミ コス キ ー部 族 に フ ロ リダ 州 が認 め た 永 久 土 地 借 地 権 を定 めた 借 地 協 定(第3条 第6号)に 従 っ て 当 該 部 族 に承 認 され た 土 地借 地権 の利 益 は 、州税 及 び 自治体 税 を免 除 され(第6条 第a項)、
借 地 協 定 に よ っ て ミ コス キ ー部 族 に 借 地 設 定 され た 土 地 は、 ミ コス キ ー部 族 及 び そ の 構 成 員 の連 邦 の保 健 、 教 育 、 雇 用 、 経 済 援 助 、歳 入 の交 付 、 イ ンデ ィ ア ン に 対 す る法 の 強 制 又 は社 会 福 祉 計 画 、 若 し くは そ の他 の イ ンデ ィ ア ンが イ ン
アメ リカ ・イ ンデ ィ ァ ン法研 究 序 説(九) 87
デ ィ ア ン と して の地 位 及 び イ ンデ ィ ア ン保 留 地 に居 住 して い る こ とを理 由 に有 資 格 とさ れ る同 様 の連 邦 計 画 の 資 格 を決 定 す る 目 的 の た め に 、 連 邦 に よっ て 承 認 され た イ ン デ ィア ン保 留 地 と同 様 に扱 わ れ る と され る(同 条 第b項)。 また 、 フ ロ リダ州 は、 合 衆 国議 会 の 承 認 を得 る こ とな く、 土 地 収 用 権 の行 使 を通 して 、 公 共 目 的 の た め に且 つ 正 当 な 補 償 を 以 っ て 、 借 地 協 定 の 下 で ミコ ス キ ー 部 族 に 承 認 さ れ た 利 益 を収 用 し、 又 は 減 ず る こ とが で き る とされ る(同 条 第c項)。
(コ)マ ー シ ャ ン タ ケ ッ ト ・ピー コ ッ ト ・イ ンデ ィ ア ン請 求 解 決 法
1983年10月18日 制 定 の 「マ ー シ ャ ン タケ ッ ト ・ピー コ ッ ト ・イ ンデ ィア ン請
166)
求 解 決 法 」(theMashantucketPequotIndianSettlementAct)に 基 づ き 、 コ ネ チ カ ッ ト地 区 合 衆 国 地 方 裁 判 所 に 係 争 中 の コ ネ チ カ ッ ト の レ ド ヤ ー ド (Ledyard)町 内 の 一 定 の 公 有 地 並 び に 私 有 地 に 対 す る イ ン デ ィ ア ン の ウ ェ ス タ ン ・ ピ ー コ ッ ト部 族(WesternPequotTribeofIndian)の 権 原 に 関 す る 民 ⊇↓E 訴 訟 が 解 決 し た 。
同 法 に よ り 、 同 法 制 定 日 以 前 の マ ー シ ャ ン タ ケ ッ ト ・ピ ー コ ッ ト ・イ ン デ ィ ァ ン(ウ ェス タ ン ・ピー コ ッ ト部 族)又 は そ の 構 成 員 か ら の 又 は に よ る 若 し く は た め の 合 衆 国 内 の 土 地 と 自 然 資 源 の す べ て の 譲 渡 、 本 法 制 定 日 以 前 の コ ネ チ カ ッ トの レ ド ヤ ー ド町 内 に 位 置 す る 土 地 及 び 自然 資 源 の イ ン デ ィ ア ン 、 イ ン デ ィ ア ン ・ネ ー シ ョ ン 又 は イ ン デ ィ ア ン の 部 族 若 し く は バ ン ドか ら の 、 に よ る 又 は た め の す べ て の 譲 渡 は 、 合 衆 国 憲 法 並 び に1790年7月22日 制 定 の1790年 通 商 及 び 交 易 法(ch.33,sec.4,lStat.137,138)及 び 当 該 法 律 の 改 正 法 並 び に そ の 後 の 制 定 法 を 含 む 合 衆 国 の す べ て の 法 律 に 従 っ て 為 さ れ た も の と看 倣 さ れ 、 合 衆 国 議 会 は 譲 渡 日 を 以 っ て す べ て の 当 該 譲 渡 を 承 認 す る も の と さ れ る(第4条 第a項)。
第4条 第a項 に よ っ て 為 さ れ た 土 地 又 は 自 然 資 源 の 譲 渡 の 承 認 及 び 確 認 に よ っ て 、 部 族 又 は そ の 構 成 員 、 他 の イ ン デ ィ ア ン 、 イ ン デ ィ ア ン ・ネ ー シ ョ ン 又 は イ ン デ ィ ア ン 部 族 若 し く は イ ン デ ィ ア ン の バ ン ドに よ っ て 当 該 土 地 又 は 自 然 資 源 に 対 し て 保 有 さ れ る 先 住 民 の 権 原 は 、 当 該 譲 渡 日 を 以 っ て 消 滅 す る も の と看 倣 さ れ る(同 条 第b項)。 合 衆 国 財 務 省 に マ ー シ ャ ン タ ケ ッ ト ・ピ ー コ ッ ト確 定 基 金 と し て の 勘 定 が 設 立 さ れ 、 当 該 勘 定 は 、 内 務 長 官 に よ っ て 部 族 の た め に 信 託 保 有 さ れ 、 及 び 本 法 の 規 定 に 従 っ て 管 理 さ れ る(第5条 第a項)。 長 官 は 、 部 族 の 要 請 に 基 づ い て 当 該 基 金 を 支 出 す る権 限 を 付 与 さ れ 、 当 該 基 金 は 、1985年1
月1日 まで に、 内 務 長 官 に よ る私 的確 定 土 地 の取 得 の た め に、600,000ド ル の範 囲 内 で 利 用 で き る もの とされ 、 当 該 期 日後 、 長 官 は 、 私 的確 定 土 地 取 得 の た め に600,000ド ル の 範 囲 内 で 支 出 され た か 否 か を決 定 し、 当該 金 額 を第5条 第a項 第3号 の規 定 に よ っ て 承 認 さ れ た 経 済 発 展 計 画 に従 って 部 族 の た め に 利 用 で き
る もの とされ た(第5条 第b項 第1、 第2号)。 確 定 土 地 内 に位 置 す る第5条 第b 項 に よ っ て 取 得 さ れ る土 地 又 は 自然 資 源 は 、 合 衆 国 に よ っ て部 族 の た め に信 託 保 有 され 、確 定 土 地 の 外 に位 置 す る第5条 第b項 に よ っ て取 得 され る土 地 又 は 自然 資 源 は 、 マ ー シ ャ ン タ ケ ッ ト ・ピ ー コ ッ ト部 族 に よ っ て無 条 件 相 続 地 と し て保 有 さ れ 、 合 衆 国 は 当 該 土 地 と 自然 資 源 に 対 して信 託 責 任 を 負 わず 、 当 該 土 地 及 び 自然 資 源 は 、合 衆 国 法 律 の 下 で の譲 渡 に対 す るい か な る制 約 に も服 さ な い と され る(同 条 第b項 第7、 第8号)。
(サ)1987年 ゲ イ ・ヘ ッ ド会 社 ワ ムパ ノ ア グ部 族 評 議 会 イ ンデ ィ ア ン請 求 解 決 法 1987年8月18日 制 定 の 「1987年ゲ イ ・ヘ ッ ド会 社 ワ ムパ ノア グ部 族 評 議 会 イ ンデ ィア ン請 求解 決 法 」(theWampanoagCouncilofGayHead,Inc.,Indian
ics)
ClaimsSettlementActof1987)に 基 づ き、 マ サ チ ュ ー セ ッ ツ地 区合 衆 国 地 方 裁 判 所 に 係 争 中 の マサ チ ュ ー セ ッッ の ゲ イ ・ヘ ッ ド(GayHead)町 内の ほ とん
どの 公 有 地 の権 限 に対 す る イ ンデ ィ ア ンの請 求 に係 る訴 訟 が解 決 した 。 同 法 は、 合 衆 国 議 会 はマ サ チ ュー セ ッッ の ゲ イ ・ヘ ッ ド町 が 本 法 の 確 定 に含 まれ る土 地 の50パ ー セ ン トを寄 付 す る こ とに 同 意 す る こ と(第2条 第5号)、 マ サ チ ュ ー セ ッ ツ州 が ゲ イ ・ヘ ッ ド会 社 ワム パ ノ ア グ部 族 評 議 会 の 使 用 と利 益 の た め に 内 務 長 官 に よ っ て 信 託 保 有 さ れ る 土 地 購 入 の た め に 使 用 さ れ る べ き 2,250,000ド ル の 提 供 に 同意 して き た こ と(同 条第6号)及 び 合 衆 国議 会 が 当該 評 議 会 の存 在 を合 衆 国 との 政 府 対 政 府 関 係 に あ るイ ン デ ィ ア ン部 族 と して 承 認 し、確 認 す る こ と(同 条 第7号)を 宣 言 す る 旨 を規 定 して い る。 また 、 同法 は、
合 衆 国財 務 省 に総 額2,250,000ド ル の ゲ イ ・ヘ ッ ド会 社 ワムパ ノ ア グ部 族 評 議 会 イ ンデ ィ ア ン請 求 基 金 が 設 立 され 、 当該 基 金 は本 法 の 目 的 を 実 行 す るた め 内務 長 官 に よ っ て 利 用 され る旨 を規 定 す る(第3条)。 本 法 制 定 日以 前 の ゲ イ ・ヘ ッ
ド会 社 ワ ム パ ノ ア グ部 族 評 議 会 又 は そ の構 成 貝 か らの 又 は に よ る若 し くは た め の合 衆 国 内 の土 地 と自然 資 源 のす べ て の 譲 渡 、 本 法 制 定 日以 前 の マ サ チ ュー セ ッ ッの ゲ イ ・ヘ ッ ド町 内 に位 置 す る土 地 及 び 自然 資 源 の イ ンデ ィ ア ン、 イ ン デ ィ
アメ リカ ・イ ンデ ィ ァ ン法研 究 序 説(九) 89 ア ン ・ネ ー シ ョ ン 又 は イ ン デ ィ ア ン 部 族 若 し く は バ ン ド に よ る 、 か ら の 又 は た め の す べ て の 譲 渡 は 、 合 衆 国 憲 法 、1790年7月22日 制 定 の1790年 通 商 及 び 交 易 法(ch.33,sec.4,lStat.137)を 含 む イ ン デ ィ ア ン 、 イ ン デ ィ ア ン ・ネ ー シ ョ ン 又 は イ ン デ ィ ア ン の 部 族 若 し く は バ ン ドか ら の 、 に よ る 又 は た め の 土 地 又 は 自 然 資 源 の 譲 渡 に 特 に 適 用 さ れ る 合 衆 国 の す べ て の 法 律 及 び 当 該 法 律 の 改 正 法 並 び に そ の 後 の 制 定 法 に 従 っ て 為 さ れ た も の と看 倣 さ れ る 。 す べ て の か か る 譲 渡 及 び 本 法 履 行 の た め の す べ て の 譲 渡 は 、 当 該 譲 渡 日 を 以 っ て 合 衆 国 議 会 の 同 意 と承 認 を 得 て 行 わ れ た も の と肴 傲 さ れ る(第4条 第a項)。 ゲ イ ・ヘ ッ ド会 社 ワ ム パ ノ ア グ 部 族 評 議 会 又 は ゲ イ ・ヘ ッ ド ・イ ン デ ィ ァ ン(GayHeadIndians)
と し て 現 在 知 ら れ 若 し く は 過 去 の い ず れ か の 時 代 に 知 ら れ た そ の 他 の 統 一 体 に よ っ て 当 該 土 地 又 は 自 然 資 源 に 対 し て 保 有 さ れ る 先 住 民 の 権 原 は 、 当 該 譲 渡 日 を 以 っ て 消 滅 す る も の と 肴 倣 さ れ る(同 条 第b項)。
(シ)フ ロ リ ダ の イ ン デ ィ ア ン の セ ミ ノ ー ル 部 族
1987年12月31日 制 定 の 「1978年 セ ミ ノ ー ル ・イ ン デ ィ ア ン 土 地 請 求 解 決 法 」
nog
(theSeminoleIndianLandClaimsSettlementActof1978)は 、フ ロ リ ダ 州 、 南 フ ロ リダ 給 水 管 理 特 別 地 区(SouthFloridawaterManagementDistrict)並
び に フ ロ リ ダ の イ ン デ ィ ア ン 部 族 及 び フ ロ リ ダ の セ ミ ノ ー ル 部 族 の 三 者 は 、 セ ミ ノ ー ル 部 族 に よ る 州 内 の 土 地 請 求 訴 訟 、1839年 の 大 統 領 令 に よ っ て 剥 葱 さ れ た 州 内 の 他 の 地 域 の 請 求 訴 訟 、 南 フ ロ リ ダ 給 水 管 理 特 別 地 区 の 地 役 権 請 求 訴 訟 の 解 決 と確 定 の た め に 部 族 へ の 土 地 の 譲 渡 と 対 価 の 支 払 い 、 合 衆 国 議 会 と フ ロ リ ダ 州 議 会 に よ る 立 法 の 合 意 、 部 族 の 水 利 権 の 確 定 に 関 す る 合 意 が 約 さ れ た こ と を 認 定 し て い る(第2条)。
(ス)1989年 イ ン デ ィ ア ン の プ ヤ ル ッ プ 部 族 解 決 法
1989年6月21日 制 定 の 「ワ シ ン トン 州 の イ ン デ ィ ア ン の プ ヤ ル ッ プ 部 族 の 土 地 請 求 の 確 定 及 び 政 府 権 限 論 争 の 解 決 並 び に そ の 他 の 目 的 の 為 の 法 律 」(1989年
イ ン デ ィ ア ン の プ ヤ ル ップ 部 族 確 定 法(thePuyallupTribeofIndianSettlement
i7q
Actof1989))は 、 部 族 自 治 及 び 経 済 的 自 給 自足 を促 進 し、 並 び に 歴 史 的 紛 争 解 決(1854年 条 約 、1857年 行 政 命 令 、1873年 行 政 命 令 、1891年 報 告 省 、1909年 地 方 裁 判 所 判 決 を め ぐ る紛 争 を 指 す)を 目 的 と し て 制 定 さ れ た(第2条)。 同 法 の 内 容 は 、
以 下 の と お りで あ る 。 す な わ ち 、 非 イ ン デ ィ ア ン の 確 定 当 事 者 と プ ヤ ル ッ プ 部
族 と の 間 の 確 定 合 意(SettlementAgreement)に 従 っ て 及 び 当 該 確 定 合 意 並 び に 本 法 に よ る 土 地 と そ の 他 の 利 益 の 返 報 と して 、 部 族 及 び そ の 構 成 員 の 受 託 者 と し て の 合 衆 国 は 、 干 潟 、 水 没 土 地 及 び そ の 他 の 土 地 に 対 す る す べ て の 請 求 を 放 棄 す る(当 該 放 棄 に関 連 す る鉱 物 の 請 求 及 び 漁 業 権 を含 ま な い 水 利 権(nonfisheries waterrights)を 含 む)(第3条 第a項)。 但 し、 例 外 規 定 を 置 い て い る(第3条 第
b項)。 部 族 及 び そ の 構 成 員 の た め に 信 託 さ れ る 受 入 れ 土 地 に お い て 、 内 務 長 官 は1934年 イ ン デ ィ ア ン再 組 織 法(合 衆 国 法 律 集 第25編 第465条)第5条 で 定 め ら れ た 権 限 を 行 使 す る(将 来 の 信 託 土 地 、 第5条)。 内 務 長 官 は 、 金 融 機 関 に 総 額 24,000,000ド ル を 年 金 基 金 又 は そ の 他 の 投 資 計 画 と して 設 置 す る 。21歳 に 達 し た 部 族 の 登 録 構 成 員 基 金 か ら 一 度 だ け の 支 払 い を 受 け る 。 設 置 さ れ る べ き プ ヤ ル ッ プ 部 族 確 定 信 託 基 金 か ら の 収 益 は 、 住 宅 供 給 、 老 齢 者 の 需 要 、 埋 葬 及 び 儀 式 の メ ン テ ナ ン ス 、 教 育 及 び 文 化 保 護 、 ヘ ル ス ケ ア 、 デ ー ケ ア 、 そ の 他 の 社 会 的 サ ー ビ ス に 充 て られ る も の と す る(部 族 構 成 員 の た め の 基 金 、 第6条)。 コ メ ン ス メ ン ト湾(CommencementBay)の 船 舶 の 航 行 臓 装 品 の た め に100,000ド ル が 歳 出 さ れ る も の と す る(第7条)。 内 務 長 官 は 、 部 族 の 経 済 開 発 に9,500,000ド ル を 、 部 族 構 成 員 に よ る 経 営 事 業 体 開 発 支 援 に500,000ド ル を 支 出 す る。 合 衆 国 議 会 は 、 連 邦 法 に 従 っ た 外 国 貿 易 に 部 族 が 従 薯 す る 権 利 を 承 認 す る(第8条)。
確 定 合 意 及 び 技 術 文 書 に 従 っ て 、 部 族 は 権 限 を 保 留 、 行 使 し 、 合 衆 国 及 び 州 並 び に 当 該 政 治 部 門 は 権 限 を 保 留 、 行 使 す る も の と す る(第9条)。
(セ)1990年 セ ネ カ ・ネ ー シ ョ ン 解 決 法
1990年ll月3日 、 第101議 会 は 、19世 紀 中 葉 に 連 邦 の 承 認 を 得 ず に 数 社 の 鉄 道 会 社 が ア レゲ ー ニ ー 保 留 地(AlleganyReservation)の 通 行 権 並 び に 不 動 産 賃 貸 借 を 取 得 し た こ と に 始 ま る ニ ュ ー ・ヨ ー ク の サ ラ マ ン カ(Salamanca)市 及 び 議 会 村(congressionalvillage)に 在 る セ ネ カ ・ネ ー シ ョ ン(SenecaNation)
(以下 、 ネ ー シ ョ ン と い う。)の 土 地 の 不 動 産 賃 貸 借 権 に 関 す る 紛 争 を 交 渉 す る た め 、 「1990年 セ ネ カ ・ネ ー シ ョ ン 解 決 法 」(theSenecaNationSettlementAct
nzI
of1990)を 制 定 した。 同 法 第2条 第b項 は、 市 とネ ー シ ョ ンの 間 の 「合 意 」 を 実 現 、 支 援 し、議 会 村 の新 た な 賃 貸 借 の 交 渉 を促 進 す る こ と、1890年 の賃 貸 借 に含 まれ る過 去 の 不 公 平 を 解 消 し、 ネ ー シ ョ ンの 経 済 と文 化 に与 え る賃 貸 借 の 影 響 に 基 づ くネ ー シ ョ ンへ の 公 平 且 つ 公 正 な 補 償 を保 証 す る こ と、 市 、議 会 村
アメ リカ ・イ ンデ ィ ア ン法研 究 序 説(九) 9t
及 び 村 の 居 住 者 並 び に 企 業 に 安 定 と安 全 を 提 供 す る こ と、 市 及 び 議 会 村 の 経 済 発 展 に 寄 与 す る こ と 等 を 本 法 の 目 的 と す る 旨 を 規 定 し て い る。 同 法 第4条 第b 項 は 、 ネ ー シ ョ ン は 、1991年2月20日 以 前 の 年 間 賃 料 の 支 払 い に 関 して 合 衆 国 、 州 、 議 会 村 並 び に す べ て の 以 前 の 借 地 人 に 対 す る あ ら ゆ る 請 求 を 放 棄 す る と定 め る 。 そ して 、 同 法 第6条 は 、 確 定 基 金 が 合 衆 国 並 び に 州 に よ っ て 提 供 さ れ る と し 、 内 務 長 官 は 、 ネ ー シ ョ ン 及 び 構 成 員 の 特 別 目 的 の た め に ネ ー シ ョ ン が 管 理 ・使 用 す べ き 現 金 支 払 い の 連 邦 の 分 担 金 ・総 額30,000,000ド ル 、 ネ ー シ ョ ン の 経 済 と コ ミ ュ ニ テ ィ の 発 展 に 使 用 さ れ る べ き 総 額5,000,000ド ル を 支 払 う も の
と す る 旨 を 定 め て い る 。
(ソ)1994年 コ ネ チ カ ッ トの モ ヒ ガ ン ・ネ ー シ ョ ン 土 地 請 求 解 決 法
1994年10月19日 、 第103議 会 は 、 合 衆 国 史 の 植 民 地 時 代 以 前 か ら現 在 の コ ネ チ カ ッ ト 州 に 居 住 し て き た コ ネ チ カ ッ トの イ ン デ ィ ア ン の モ ヒ ガ ン 部 族 (MoheganTribeofIndiansofConnecticut)と コ ネ チ カ ッ ト植 民 地 、 後 に コ ネ チ カ ッ ト州 に よ っ て 部 族 の 土 地 と して 強 制 管 理 さ れ て き た 土 地 の 所 有 権 を め ぐ る 民 事 訴 訟(Civi且ActionNo。H‑77‑434)を 解 決 す る た め 、 「1994年 コ ネ チ カ ッ トの モ ヒ ガ ン ・ネ ー シ ョ ン 土 地 請 求 解 決 法 」(theMoheganNationor
ConnecticutLandClaimsSettlementActof1994)を 制 定 した。 本 法 の 目的 は 、 当 該 部 族 に よ る当 該 州 に 対 す る請 求 の確 定 を促 進 し、 上 記 訴 訟 に起 因 す る 州 内 の 土 地 の権 原 へ の 負担 の 除 去 を助 成 す る に あ る(第2条 第b項)。 部 族 に よ る 始 原 的 権 原 に基 づ く州 内 の土 地 へ の い か な る請 求 、 部 族 が 公 有 地 又 は 私 有 地 若 し くは 自然 資 源 に 関 して 有 す るい か な る請 求 も放 棄 さ れ る(第4条 第d項)。 内務 長 官 は、94年5月17日 発行 の 州合 意(第3条 第5号)に 示 され た土 地 の権 原 の合 衆 国 へ の譲 渡 を促 進 し、 当該 土 地 は 、合 衆 国 に よ って 部 族 の 保 留 地 と して 部 族 の 使 用 と利 益 の 為 に信 託 保 有 され る もの とす る(第5条 第a項)。 内務 長 官 は 、 モ ン トビ レ(Montville)町 の適 切 な官 吏 と土 地 に関 し協議 す る もの とす る(第5条 第b項 第1号)。 合 衆 国 の 同 意 が 、 部 族 保 留 地 内 で の イ ン デ ィ ア ン に よ り若 し く
は イ ンデ ィ ア ン に対 して 実 行 さ れ た 刑 衷 犯 罪 へ の 州 に よ る管 轄 権 の 引 受 け に与 え られ 、 州 刑 法 は州 内 の他 の 場 所 で 有 す る と同一 の 効 力 を 当 該 保 留地 及 び イ ン デ ィ ア ン ・カ ン トリー で 有 す る もの とす る(第6条 第a項)。 但 し、上 記 管 轄 権 は、
部 族 の 現 行 の管 轄 権 に影 響 を及 ぼ す もの で は な く(同 条第b項)、 また 、 合 衆 国
法 律 集 第18編 第ll53条 に 基 づ い て行 使 さ れ る合 衆 国 の 管 轄 権 の放 棄 と解 釈 さ れ て は な ら な い(同 条 第c項)。
(タ)1994年 ク ロ ウ境 界 線 解 決 法
合 衆 国議 会 第103議 会 は、1994年ll月2日 、 「ク ロ ウ ・イ ンデ ィア ン部 族 と合 衆 国 との第107行 政 区画 境 界 線 紛 争 を解 決 す る為 の 法 律 」(1994年 クロ ウ境界 線解
ア4)
決 法(theCrowBoundarySettlementActof1994))を 制 定 し た 。 も と も と、
1868年5月7日 の 合 衆 国 と ク ロ ウ 部 族 との 間 の 「1868年 フ ォ ー ト ・ラ ラ ミ ー 条 約 」(theFortLaramieTreatyorl868(15Stat.649))に よ り、 ク ロ ウ ・イ ン デ ィ ァ ン保 留 地(CrowIndianReservation)の 東 部 の 境 界 が 、 イ エ ロ ー ス トー ン 川(YellowstoneRiver)か ら モ ン タ ナ と ワ イ オ ミ ン グ の 境 界 線 に 至 る 約90マ イ ル の 第107行 政 区 画 と し て 設 立 さ れ た 。1884年 と1900年 に 発 出 さ れ た 行 政 命 令 に よ り 、 ノ ー ザ ン ・チ ェ イ ニ ー 保 留 地(NorthernCheyenneReservation)
の 西 部 の 境 界 が 、 第107行 政 区 画 と して 設 立 さ れ た 。 第107行 政 区 画 は 、 ク ロ ウ 保 留 地 と約25マ イ ル の ノ ー ザ ン ・チ ェ イ ニ ー 保 留 地 の 間 の 共 通 の 境 界 と して 意
図 さ れ た も の で あ っ た 。1889年 か ら1891年 に か け て の 合 衆 国 政 府 に よ る ク ロ ウ ・ イ ン デ ィ ア ン保 留 地 の 東 境 界 線 の 誤 っ た 調 査 の 結 果 、 ク ロ ウ ・イ ン デ ィ ア ン 保 留 地 か ら 約36,164エ ー カ ー の 細 長 い 土 地 が 取 り上 げ ら れ 、 当 該 土 地 の 約12,964
エ ー カ ー は 、 ノ ー ザ ン ・チ ェ イ ニ ー 保 留 地 に 組 み 込 ま れ た が 、 ク ロ ウ ・イ ン デ ィ ア ン保 留 地 か ら 取 り上 げ ら れ た 土 地 に は 低 硫 黄 石 炭 が 埋 蔵 さ れ て い た 。 一 方 、 ノ ー ザ ン ・チ ェ イ ニ ー 保 留 地 の 北 と南 の 第107行 政 区 画 に 沿 っ た 地 域 は 、19世 紀 後 半 と20世 紀 初 頭 に 居 住 用 に 公 開 さ れ 、 第107行 政 区 画 と1891年 調 査 線 の 間 の 地 域 の 地 表 と鉱 物 が 埋 蔵 さ れ た 重 要 な 土 地 の ほ とん ど に 対 し て 公 有 地 譲 渡 証 書 が 、 非 イ ン デ ィ ア ン と モ ン タ ナ 州 に 発 行 さ れ た 。 第107行 政 区 画 の 境 界 紛 争 解 決 の た め の 連 邦 法 制 定 の 動 き が 、1960年 代 、70年 代 及 び1992年 に 合 衆 国 議 会 で と ら れ た が 、 具 体 的 立 法 に は 至 ら な か っ た 。
本 法 は 、 合 衆 国 政 府 に よ っ て 為 さ れ た ク ロ ウ ・イ ン デ ィ ア ン 保 留 地 の 東 部 の 境 界 線 の 誤 っ た 調 査 に 起 因 す る 第107行 政 区 画 の 境 界 紛 争 を 収 め る に あ る(第2 条 第b項)。 同 法 第4条 は 、 内 務 長 官 は ク ロ ウ 部 族 と 確 定 合 意 に 結 ぶ も の と し、
当 該 合 意 を 合 衆 国 議 会 が 承 認 す る 旨 を 規 定 し て い る 。 紛 争 の 対 象 と な っ た 土 地 に1番 か ら4番 の 番 号 が ふ ら れ(第3条 第8号 乃 至 第ll号)、 第5条 で そ れ ぞ れ の
アメ リカ ・イ ンデ ィ ア ン法研 究 序 説(九) 93
土 地 番 に 関 し て 確 定 条 項 と請 求 放 棄 に 関 す る 規 定 を 置 き(第a項 乃 至 第c項)、 同 条 第d項 で モ ン タ ナ 州 と 土 地 の 個 人 所 有 者 と の 土 地 の 交 換 に つ い て 規 定 し 、 当 該 交 換 に よ っ て 取 得 さ れ た 州 の 信 託 土 地 は 、 合 衆 国 に 付 与 さ れ 、 合 衆 国 が ク ロ ウ部 族 の 唯 一 の 利 用 と 利 益 の た め に 信 託 し 、 ク ロ ウ 部 族 の 保 留 地 の 一 部 と 認 め ら れ る とす る(同 条 同 号 第G号)。 更 に 、 第6条 は 、 ク ロ ウ 部 族 の 信 託 基 金 の 設 立 と そ の 管 理 に 関 し て 詳 細 な る 定 め を 置 い て い る 。
(チ)2000年 サ ン ト ・ ド ミ ン ゴ ・プ エ ブ ロ 請 求 解 決 法
2000年ll月1日 、 第106議 会 に お い て 制 定 さ れ た 「2000年 サ ン ト ・ ド ミ ン ゴ ・ プ エ ブ ロ 請 求 解 決 法 」(theSantoDomingoPuebloClaimsSettlementAct
175)
or2000)は 、 ニ ュ ー メ キ シ コ の サ ン ト ・ ド ミ ン ゴ の プ エ ブ ロ(以 下 、 プエ ブ ロ と い う。)が 、 ニ ュ ー メ キ シ コ 北 部 の 中 央 部 に あ る も と も と彼 ら が 使 用 して き た 地 域 内 の 土 地 を 多 く の 訴 訟 で 争 っ て き た 問 題 を 解 決 す る に あ る。1927年12月 、
「1924年 プ エ ブ ロ 土 地 法 」(thePuebloLandsActofl924(43Stat.636) .)に 基 づ い て 、 プ エ ブ ロ土 地 委 員 会(PuebloLandsBoard)は 、 サ ン ト ・ ド ミ ン ゴ ・ グ ラ ン ト(SantoDomingoGrant)(1927に 上 記 委 員 会 に よ り 解 決 さ れ た 1907Ha11‑JoySurvey内 の 全 て の 土 地 を意 味 す る。 以 下 、 グ ラ ン トと い う。)の プ エ ブ ロ の 境 界 線 調 査 を 承 認 し、同 時 に 三 つ の 他 の 重 複 す る ス ペ イ ン の 土 地 譲 与(land grant)に 入 る 譲 与 境 界 線 内 の 約27,000エ ー カ ー の 土 地 に 対 す る イ ン デ ィ ア ン の 権 原 を 失 効 させ よ う と企 図 し た 。1991年 、 第10巡 回 区 合 衆 国 控 訴 裁 判 所 は 、 「プ エ ブ ロ は 、 す べ て の 重 複 土 地 へ の 権 原 並 び に 占 有 を 保 留 す る こ と を 意 図 す る 。」
と規 定 し た 上 記1924年 法 第14条 に つ い て 「明 白 な 合 衆 国 議 会 の 指 示 を 無 視 した 」 と す る判 決 を 下 した(94且F.2d1074(10thCir.1991).)。 ま た 、 プ エ ブ ロ は 、 グ ラ ン トの1748年 に お け る プ エ ブ ロ 購 入(ス ペ イ ン法 に よ る に)基 づ く土 地 の2,500 エ ー カ ー に 対 す る 請 求 を 主 張 し て き て い た 。 合 衆 国 が ニ ュ ー メ キ シ コ へ の 主 権 を 主 張 し た 後 、 こ れ ら の 土 地 へ の プ エ ブ ロ の 権 原 の 確 認 に つ い て 何 ら の 行 為 も 採 ら れ て い な い 。 後 に 、 こ れ らの 土 地 の 多 く は 、 公 有 地 と して 処 理 さ れ 、 今 日 、 連 邦 機 関 、 州 土 地 委 員 会 、 他 の イ ン デ ィ ア ン 並 び に 私 人 た る 当 事 者 に よ っ て 保 有 さ れ て き て い る。 プ エ ブ ロ は 訴 訟 を 提 起 し た が(CivilNo.83‑1888(D.N.M.))、
い ま だ 係 争 中 で あ る 。
本 法 の 目 的 は 、 一 定 の 土 地 の 回 復 を 定 め 、 プ エ ブ ロ の 境 界 線 を 画 定 す る こ と、
プ エ ブ ロ の 土 地 請 求 領 域 内 に 対 す る 政 府 権 限 を 明 確 化 す る こ と 、 及 び 以 下 の 事 項 を 内 容 とす る合 衆 国 と プ エ ブ ロ の 間 の 確 定 合 意 を 裁 可 す る こ とで あ る 。 す な わ ち(i)プ エ ブ ロ の 土 地 並 び に 不 法 侵 害 に 対 す る 請 求 を 放 棄 し、 妥 協 す る た め の プ エ ブ ロ の 合 意 、(ii)1946年8月13日 制 定 の イ ン デ ィ ア ン請 求 委 員 会 法(60 Stat.iO49)に 従 っ て 求 め ら れ た 請 求 に 対 して プ エ ブ ロ に8,000,000ド ル を 補 償 す
る 規 定 、(Ill)約4,577エ ー カ ー の 公 有 地 の プ エ ブ ロ へ の 引 渡 、(iv)約7,355エ ー カ ー の 国 有 林 の プ エ ブ ロ へ の 売 却 、(v)土 地 取 得 及 び そ の 他 の 目 的 の た め に プ エ ブ ロ に よ っ て 支 出 さ れ る サ ン ト ・ ド ミ ン ゴ 土 地 請 求 基 金 に3年 連 続 を 超 え て
15,000,000ド ル を 充 当 す る こ と の 認 可 、 が そ れ で あ る 。
(ツ)ト ー レ ス ーマ ー テ ィ ネ ッ ツ ・デ ザ ー ト ・カ フ イ ラ ・イ ン デ ィ ア ン ズ 請 求 解 決 法
2000年12月27日 、 合 衆 国 議 会 第ll4議 会 は 、L括 イ ン デ ィ ア ン促 進 法 」(the
nr,)
OmnibusIndianAdvancementAct)を 制 定 し た が 、 同 法 第6編 に 、 「ト ー レ ス ーマ ー テ ィ ネ ッ ツ ・デ ザ ー ト ・カ フ イ ラ ・イ ン デ ィ ア ン 請 求 解 決 法 」(theTorres一
しアの
MartinezDesertCahuillaIndiansClaimsSettlementAct)が 規 定 さ れ て い る(第601条 乃 至 第611条)。
1876年 、カ ル フ ォ ル ニ ア の コー チ ェ ラ 峡 谷(CoachellaValley)に640エ ー カ ー の トー レ ス ーマ ー テ ィ ネ ッ ツ ・イ ン デ ィ ア ン 保 留 地 が 設 立 さ れ た が 、1891年 に は
「1891年 ミ ッ シ ョ ン ・イ ン デ ィ ア ン救 済 法 」(theMissionlndianReliefActor
l891)に 基 づ く行 政 命 令 に よ っ て 元 の640エ ー カ ー の 保 留 地 に12,000エ ー カ ー を 加 え る こ と に よ っ て 拡 張 さ れ た 。1905年 か ら1907年 に か け て 、 コ ロ ラ ド川 の 流 水 が サ ル ト ン ・シ ン ク(SaltonSink)を 満 た し、1891年 の 保 溜 地 の 約2,000エ ー カ ー を 水 浸 し に す る サ ル トン 湖(SaltonSea)が で き あ が っ た 。1909年 、 追 加 の 12,000エ ー カ ー の 土 地(う ち 、9,000エ ー カ ー の 土 地 は サ ル トン湖 に水 没)は 、 上 記 1891年 法 改 正 に 基 づ い て 発 出 さ れ た 内 務 長 官 令 に 基 づ い て 保 留 地 に 加 え ら れ た 。 蒸 発 作 用 に よ っ て サ ル ト ン 湖 の 水 位 が 下 が る こ と に よ っ て 、1909年 の 保 留 地 の 拡 張 時 点 で 湖 は25年 以 内 に 退 い て 行 く こ と が 予 想 さ れ が 、 今 日 ま で1909年 に 保 留 地 に 付 加 さ れ た 土 地 の 大 部 分 は 、 自 然 の 流 去 水 と サ ル ト ン 湖 へ の イ ン ペ リ ア ル 、 コ ー チ ェ ラ 及 び メ キ シ カ リ 峡 谷(lmperial,Coachella,andMexicali
Valley)の 灌 概 装 置 か ら の 排 水 に よ っ て 一 部 が 水 没 して い る 。 水 没 し て い る土 地
ア メ リカ ・イ ンデ ィア ン法 研 究序 説(九) 95 に 加 え て 、 現 在 、 適 切 な 排 水 法 の 欠 如 の た め 灌 概 が で き な い サ ル ト ン 湖 の 外 辺 部 に 位 置 す る 部 族 と個 人 と し て の イ ン デ ィ ア ン の 土 地 が 存 在 し て い る 。1992年 、 合 衆 国 は 、 イ ン ペ リ ア ル 灌 概 地 区(lmperialIrrigationDistrict)、 コ ー チ ェ ラ 給 水 特 別 地 区(CoachellaValleyWaterDistrict)を 相 手 に 合 衆 国 の 権 利 に お い て 及 び ミ ッ シ ョ ン ・イ ン デ ィ ア ン の トー レ ス ーマ ー テ ィ ネ ッ ツ ・バ ン ド並 び に イ ン デ ィ ア ン 割 当 地 制 度 に 基 づ く被 割 当 人 の た め に 、 水 没 に よ る 損 害 賠 償 と 当 該 土 地 へ の 水 の 排 出 の 差 止 め を 求 め て 不 法 侵 害 訴 訟 を 提 起 し た(CaseNo.82‑1790
K(M))。1992年8月20日 、 過 去 及 び 将 来 の 損 害 と し て 、 カ ル フ ォ ル ニ ア 南 部 地 区 連 邦 地 方 裁 判 所 は 、 上 記 給 水 特 別 地 区 に212,908.41ド ル の 、 上 記 瀧 概 地 区 に 2,795,694.33ド ル の 支 払 い を 命 ず る 判 決 を 下 し た 。 双 方 が 第 九 巡 回 区 合 衆 国 控 訴 裁 判 所 に 控 訴 。1991年 に は 、 部 族 が 別 の 訴 訟 を カ ル フ ォ ル ニ ア 南 部 地 区 連 邦 地 方 裁 判 所 に 提 訴 し た(CaseNo.91‑1670J(LSP))。 上 記 二 事 件 と も 、 係 争1:1:1
で あ る 。
本 編 は 、 上 で 述 べ て き た 当 事 者 間 に お け る 紛 争 を 解 決 す る に あ り、 第601条 か ら第611条 に 亘 っ て 規 定 し て い る(合 衆 国 法 彿 集 で は 、 第25編 第1778条 乃 至 第 且778h 条 に 法 典 編 纂 され て い る)。 第605条 は 、 合 衆 国 財 務 省 に 、 トー レ ス ーマ ー テ ィ ネ ッ
ッ 解 決 信 託 基 金 勘 定(Torres‑MartinezSettlementTrustFundsAccount)、
ト ー レ ス ーマ ー テ ィ ネ ッ ツ 被 割 当 人 解 決 勘 定1(Torres・MartinezAllouees
SettlementAccountI)及 び トー レ ス ー マ ー テ ィ ネ ッ ツ 被 割 当 人 解 決 勘 定II (Torres‑MartinezAllotteesSettlementAccount11)が そ れ ぞ れ 置 か れ る 旨 を 規 定 す る 。 第606条 第a項 は 、 内 務 長 官 は 確 定 合 意 で 定 め ら れ た 条 件 に 従 っ て ll,800エ ー カ ー を 超 え な い 範 囲 で 部 族 に よ っ て 購 入 若 し く は そ の 他 の 方 法 で 獲 得 さ れ た 土 地 を 信 託 に 移 す 旨 を 規 定 し て い る 。 そ し て 、 部 族 等 の 受 託 人 と して の 合 衆 国 及 び 部 族 等 は 、 サ ル トン ・シ ン ク の マ イ ナ ス220フ ィ ー ト等 高 線 以 下 に 位 置 す る イ ン デ ィ ア ン の 信 託 土 地 に 関 す る 永 久 的 流 動 地 役 権(permanent flowageeasement)を イ ン ペ リ ア ル 灌 概 地 区 と コ ー チ ェ ラ 給 水 特 別 地 区 に 移 転 す る と規 定 して い る(第607条 第a項 、 同 条 第b項)。
(b)ア ラ ス 力 先 住 民 請 求 解 決 法(ANCSA) (ア)制 定 過 程
合 衆 国 は 、 ア ラ ス カ の 土 地 所 有 の 問 題 に つ い て1867年5月30日 の ロ シ ア か ら
178)
の 土 地 購 入[買 収]以 後100年 以 上 、 ほ とん ど問題 と して こな か った が 、 石 油 が 発 見 され 、石 油 輸 送 の た め の パ イ プ ライ ン建 設 問 題 が 持 ち上 が り、 特 に1960年 代 に 入 る こ ろ か ら ア ラ ス カ 先 住 民(イ ン デ ィ ア ン、 エ ス キモ ー 及 び ア リュ ー ト
(Aleut))の 間 に 土 地 返 還 請 求 の運 動 が 大 き く広 が って い く よ う にな る と、何 等 か の 対 処 をせ ざ る を得 な くな っ て くる。1946年 に設 立 され た イ ンデ ィ ア ン請 求 委 員 会 は 、 ア ラス カ 先 住 民 に とっ て は 、 彼 らに よ って 請 求 され た権 原 の 大 部 分 が 合 衆 国 に よ っ て 取 り上 げ られ るか 若 し くは無 効 に され て こな か っ た こ と、 合 衆 国 が何 らの 具 体 的 行 動 を と らな か っ た こ との故 に 、 彼 らに とっ て フ ォ ー ラム
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と し て は 有 効 な も の と は な ら な か っ た 。
し か し 、 ア ラ ス カ に お け る 急 速 な 経 済 発 展 の 成 長 率 が 、 先 住 民 の 要 求 に 応 え る 形 で 実 行 さ れ た 内 務 省 の 同 情 的 な 行 政 執 行 と相 侯 っ て 、1969年 か ら1970年 に か け て 、 不 本 意 な が ら 、 州 並 び に 私 企 業 を し て 先 住 民 の 権 利 の 包 括 的 な 立 法 に よ る解 決 に 先 住 民 を 参 加 さ せ る 結 果 を 招 き 、 先 住 民 運 動 の 勝 利 は 、ANCSAの 制 定 に よ っ て 当 初 の 目 的 は 達 成 さ れ た か に 思 わ れ る 。
ANCSAの 制 定 に 先 立 ち 、1967年 に は 、 内 務 長 官S.L.ウ ドー ル(StewartL.
Udall)が 、 合 衆 国 議 会 に 各 々 の 先 住 民 部 落 に 対 し て50,000エ ー カ ー(最 大 限 10,000,000エ ー カ ー)の 信 託 権 原(trusttitle)を 承 認 す る こ と及 び ア ラ ス カ の 法 務 総 裁 に 残 余 の 先 住 民 の 土 地 の 価 値 を1867年 の 価 格 で 訴 え る 権 限 を 与 え る こ と を 内 容 と す る 立 法 を 行 う よ う 推 奨 して い る 。 ま た 、1969年7月 ま で に 内 務 長 官 W.J.ピ ッ ケ ル(Wa且terJ.Hickel)が 、 先 住 民 の 請 求 の 消 滅 の 見 返 り に 500,000,000ド ル を 支 払 う こ と と10,000,000エ ー カ ー ま で の 所 有 権 を 認 め る こ と
I80)
示 唆 して い た 。
衷 実 、ANCSAの 下 で 、 先 住 民 は 、 土 地 の40,000,000エ ー カ ー の 絶 対 的 単 純 不 動産 権 の権 原(feetitle)、ll年 の期 間 を超 え て の合 衆 国 財 務省 か ら462,500,000
ドル の 支 払 い 、及 び ア ラス カ に お け る鉱 物 開発 の500,000,000ド ル の最 高 価 格 限 度 の2パ ー セ ン トの採 掘 権 を受 取 る とさ れ た 。 しか し、 他 方 で 、 ア ラス カ先 住 民 は 、 同 法 の 制 定 に よ って 独 特 の 挑 戦 に挑 む こ とに な る。 す な わ ち 、合 衆 国 議 会 は 、 伝 統 的 な連 邦 一イ ン デ ィア ン関 係 を 拒 否 し、 請 求 確 定 は 、 州 法 に 従 っ て 設 立 され た 法 人 に よっ て 管 理 ・運 営 さ れ 、 先 住 民 基 金 及 び先 住 民 の 財 産 か らの 収 益 が 配 当 され る方 法 に限 定 され る こ とに な っ た の で あ る。 尤 も、 以 下 に述 べ
ア メ リカ ・イ ンデ ィ ア ン法 研究 序 説(九) 97 る と こ ろ で 明 らか とな るが 、 先 住 民 は、 彼 らの 資 産 に相 対 的 に 自由 な統 制 を保 留 し、BIAか らの 監 督 か ら 自 由で あ っ た こ と も また 箏 実 で あ る。
(イ)ANCSAの 規 定(抄)
ロ
ANCSAは 、 全27ヶ 条 か ら 成 り、 修 正 を 経 て 合 衆 国 法 彿 集 第43編 第1601条 乃 至 第1628条 に 法 典 編 纂 さ れ て い る 。 以 下 、 法 律 の 抄 訳 で あ る 。
第3条 〔第43編 第1602条 〕 〈定 義 〉(a)こ の 法 律 の 目 的 に と っ て 、 以 下 の 各 項 に 定 め る 用 語 の 意 義 は 、 そ れ ぞ れ 各 項 の 定 め る と こ ろ に よ る 。 (b)「 先 住 民 」(Native)と は 、4分 の1又 は そ れ 以 上 の ア ラ ス カ ・イ ン デ ィ ア
ン(メ ト ゥ ラ ク ト ゥ ラ ・イ ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュ ニ テ ィ(MetlaktlaIndian Community)に 登 録 さ れ て い な い ツ シ ム シ ア ン ・イ ン デ ィ ァ ン('1'simshian Indian)を 含 む 。)、エ ス キ モ ー 又 は ア リ ュ ー トの 血 を 持 つ 者 若 し く は そ の 混 血 の 者 で あ る 合 衆 国 の 市 民 を い う 。 当 該 用 語 に は 、 養 親 の い ず れ か 一 方 又 は 両 者 が 先 住 民 で は な い 全 て の 先 住 民 が 含 ま れ る 。 最 小 限 の 純 血 値 (minimumb且oodquantum)の 証 明 が な い 場 合 、 自 身 は 構 成 員 で あ る と請 求 し た 先 住 民 部 落 又 は 先 住 民 の 団 体 に よ っ て ア ラ ス カ 先 住 民 と看 倣 さ れ 、 若 し く は そ の 父 又 は 母 が 部 落 又 は 団 体 に よ っ て 先 住 民 と看 倣 さ れ る(死 亡 の 場 合 、 看 倣 さ れ た)合 衆 国 の 全 て の 市 民 も ま た 含 ま れ る 。 登 録 資 格 に 関 す る
内 務 長 官 の 全 て の 決 定 は 、 最 終 的 な も の とす る 。
(c)「 先 住 民 部 落 」(Nativev川age)と は 、 本 法 第ll条 並 び に 第16条 に 記 載 さ れ た ア ラ ス カ の 全 て の 部 族 、 バ ン ド、 ク ラ ン(dan)、 部 落(village)、 コ ミ ュ ニ テ ィ 又 は 協 会(association)、 本 法 の 条 件 に 適 合 す る そ れ ら 若 し く は 内 務 長 官 が 且970年 の 人 口 調 査 の 計 算 日 に … …25人 又 は そ れ 以 上 の 先 住 民 で 構 成
さ れ て い た と 決 定 す る そ れ ら を い う。
(d)「 先 住 民 グ ル ー プ 」(Nativegroup)と は 、 土 地 の 居 住 者 の 多 数 か ら成 る 25人 を 下 回 ら な い 先 住 民 に よ っ て 構 成 さ れ る ア ラ ス カ の 先 住 民 の 全 て の 部 族 、バ ン ド、 ク ラ ン 、部 落 、 コ ミ ュ ニ テ ィ 又 は 村 落 協 会(villageassociation) を い う 。
(e)「 公 有 地 」 と は 、 以 下 の 各 号 に 定 め る 場 合 を 除 い て ア ラ ス カ に 位 置 す る 全 て の 連 邦 の 土 地 及 び そ れ に 付 随 す る利 益 を い う 。(第1号 、 第2号 略) (g)「 地 域 会 社 」(RegionalCorporation)と は 、 本 法 の 規 定 に 従 っ て ア ラ ス カ