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幾何学序論2

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Academic year: 2021

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(1)

幾何学序論2 K.Ichihara

1次元の幾 何学

数直線上の合同 連続関数

同相写像

幾何学序論2

第4章 ユークリッド幾何学から位相幾何学へ

市原一裕

2014

9

22

日(月)2,4限

(2)

幾何学序論2 K.Ichihara

1次元の幾 何学

数直線上の合同 連続関数 同相写像

数直線上の合同

1次元の図形(つまり,数直線上の部分集合)が 合同であるとは,どういうことだろうか?

定義

4.1.1【合同(congruent),等長写像(isometry)】

X, Y R

を二つの

1

次元の図形とする.

このとき,

X

Y

が合同であるとは,

ある合同変換

f : R R s.t. f (X) = Y

となること.

また

R

から

R

への写像

f : R R

が, 合同変換(等長写像)であるとは,

a, b R

に対して,

| a b | = | f (a) f (b) |

が成り立つこと.

(3)

幾何学序論2 K.Ichihara

1次元の幾 何学

数直線上の合同 連続関数 同相写像

数直線上の合同

1次元の図形(つまり,数直線上の部分集合)が 合同であるとは,どういうことだろうか?

定義

4.1.1【合同(congruent),等長写像(isometry)】

X, Y R

を二つの

1

次元の図形とする.

このとき,

X

Y

が合同であるとは,

ある合同変換

f : R R s.t. f (X) = Y

となること.

また

R

から

R

への写像

f : R R

が,

合同変換(等長写像)であるとは,

a, b R

に対して,

| a b | = | f (a) f (b) |

が成り立つこと.

(4)

幾何学序論2 K.Ichihara

1次元の幾 何学

数直線上の合同 連続関数 同相写像

合同についての注意

注意

4.1.1

実は,

f

が等長写像ならば,

f

が全単射になることがわかる.

しかし,一般に逆は成り立たない.

注意

4.1.2

等長写像とは,つまり,2点間の距離を保つ写像のこと.

例えば,数直線上では,平行移動や点対称移動.

(5)

幾何学序論2 K.Ichihara

1次元の幾 何学

数直線上の合同 連続関数 同相写像

合同では...

しかし,この「合同」という基準は厳しすぎるように見える.

つまり,図形を細かく分類しすぎてしまうので,実際に分類 するのが大変

(平面上の三角形の合同条件くらいならすぐできるけど,

四角形の合同条件すらきちんというのは大変).

そこで,もっと「ゆるい」基準で図形を分類してみよう. これこそが柔らかい幾何学:位相幾何学(トポロジー)

(6)

幾何学序論2 K.Ichihara

1次元の幾 何学

数直線上の合同 連続関数 同相写像

合同では...

しかし,この「合同」という基準は厳しすぎるように見える.

つまり,図形を細かく分類しすぎてしまうので,実際に分類 するのが大変

(平面上の三角形の合同条件くらいならすぐできるけど,

四角形の合同条件すらきちんというのは大変).

そこで,もっと「ゆるい」基準で図形を分類してみよう.

これこそが柔らかい幾何学:位相幾何学(トポロジー)

(7)

幾何学序論2 K.Ichihara

1次元の幾 何学

数直線上の合同 連続関数 同相写像

等長写像から連続写像へ

等長写像は「距離を保つ」写像だった.

もっとゆるく考えて,距離を「ぴったり」保たなくて良い,

としてみたい.

つまり,「だいたい」近い点は近い点にうつす,くらいで考え てみたい.

それはつまり,連続写像のことだろう!

(8)

幾何学序論2 K.Ichihara

1次元の幾 何学

数直線上の合同 連続関数 同相写像

等長写像から連続写像へ

等長写像は「距離を保つ」写像だった.

もっとゆるく考えて,距離を「ぴったり」保たなくて良い,

としてみたい.

つまり,「だいたい」近い点は近い点にうつす,くらいで考え てみたい.

それはつまり,連続写像のことだろう!

(9)

幾何学序論2 K.Ichihara

1次元の幾 何学

数直線上の合同 連続関数 同相写像

連続関数

いま1次元の図形,つまり数直線

R

上の図形を考えている.

R

から

R

への写像というのは,つまり関数のこと.

そこで,関数について「連続」を復習しよう.

定義

4.1.2【連続関数(continuous function)】

X R

f : X R

とし,

a X

とする.

f

a

において連続である とは,次が成り立つこと.

x

lim

→a

f (x) = f(a)

(この書き方は

lim

の定義がないので曖昧さが残っている)

正確には,

ε-δ

論法を用いて,次のように定義される.

f

a

において連続

ε > 0, δ > 0 s.t. | x a | < δ ⇒ | f (x) f (a) | < ε

さらに,

a X

において

f

が連続であるとき,

f

X

上で連続,または,

f

は連続関数であるという.

(10)

幾何学序論2 K.Ichihara

1次元の幾 何学

数直線上の合同 連続関数 同相写像

連続関数

いま1次元の図形,つまり数直線

R

上の図形を考えている.

R

から

R

への写像というのは,つまり関数のこと.

そこで,関数について「連続」を復習しよう.

定義

4.1.2【連続関数(continuous function)】

X R

f : X R

とし,

a X

とする.

f

a

において連続である とは,次が成り立つこと.

x

lim

→a

f (x) = f(a)

(この書き方は

lim

の定義がないので曖昧さが残っている)

正確には,

ε-δ

論法を用いて,次のように定義される.

f

a

において連続

(11)

幾何学序論2 K.Ichihara

1次元の幾 何学

数直線上の合同 連続関数 同相写像

同相写像

連続関数(連続写像)を使って,次のように「ゆるい」合同変 換のようなものを考えてみよう.

定義

4.1.3【同相写像(homeomorphism)】

写像

f : X Y

が,同相写像であるとは,

f

が全単射で連続 写像,かつ,

f

の逆写像

f

1も連続写像となること.

このままでは,

X

Y

がなんなのか曖昧なので,

きちんとした定義ではない.

この章の目標は,この同相写像をきちんと定義すること.

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