第 8 章 X Window System 上で動作するツール
8.6 acroread4: PDF ファイルを読む
図8.7: gvの倍率選択メニュー
ktermの画面写真を取って, PostScript形式に変換し,変換後の画像を画面で見る
という操作をやってみましょう.
以下の一連の作業を実行してみて下さい.
xwd␣-frame␣-out␣kterm.xwd ←-
ktermのウィンドウにマウスカーソルを移動させ,マウス左ボタンを押す (8.11)
convert␣kterm.xwd␣kterm.ps ←- gv␣kterm.ps
ktermの画面写真が取得し,そのファイルの内容を画面で確認することができたでしょうか?
8.6 acroread4: PDF ファイルを読む
インターネットなどで入手できる文書は, PostScript形式のファイルではなく, PDFファイルと呼ばれる 形式のファイルで配布されることも多いです.
PDFファイルを先に紹介したコマンドgvで読むこともできるのですが,残念ながら,日本語が含まれた 文書を表示しようとすると,文字が化けてしまったり,ファイル自体を開くことができなかったりすること があります.
gvが適切に解釈できないPDFファイルを開くと,図8.8のようなエラー表示ウィンドウが現れます. ウィ ンドウ下部のDismissボタンを押すとエラー表示ウィンドウは消えますが,ファイルの解釈ができていない ので,ファイルを閲覧することはできません.
図 8.8: gvのエラー表示ウィンドウ
PDFファイルがより確実に閲覧できるツールに, Adobe Systems から無料で配布されている Acrobat
Readerというプログラムがあります. この学科では,このプログラムはacroread4という名前でインストー
ルされています.
Acrobat Readerを起動するには, acroread4␣PDFファイルの名前
←- (8.12)
あるいは gv
←- (8.13)
とします. 前者では,「PDFファイルの名前」と書かれた部分には適当なPDFファイル(拡張子はふつう pdf)が入ります. 後者を選択した場合には, Acrobat Readerのウィンドウは開くのですが,後で述べるファ イルを開くための操作をおこなうまで,ウィンドウ内には何も表示されません.
ところで, Acrobat Readerのマニュアル自体もPDFファイルで提供されています. このファイルが置か れているディレクトリおよびファイル名は
/usr/local/Acrobat4/Reader/help/reader.pdf (8.14)
です.
図8.9に,
acroread4␣/usr/local/Acrobat4/Reader/help/reader.pdf
←- (8.15)
と入力してAcrobat Readerのマニュアルを画面に表示したところを示します.
メニューバーウインドウ
しおり
しおり上下 スクロールバー
しおり左右 スクロールバー
倍率選択
最初のページにジャンプ 前のページに戻る
次のページに進む 最後のページに進む 現在閲覧しているページ番号を表示
ページスクロールバー
図8.9: Acrobat Readerの画面
Acrobat Readerの操作は,
• 画面上部のメニューから希望する操作を選択する
8.6. acroread4: PDFファイルを読む 99
• メニューバーウィンドウのメニューの希望する操作に対応するアイコンにマウスカーソルを重ねてマ ウス左ボタンを押す
• 画面下部および左右の端にあるボタンを押す
のいずれかによっておこなわれます. なお,上記3種類の方法でできる操作の内容は, かなりの程度重複し ています.
画面下部および左右の端にあるいろいろなボタンの意味については図8.9に示されています.
メニューバーウィンドウの各種アイコンの意味については,図8.10に説明を記載しておきます.
ファイルを開く 印刷する
しおり等の表示 画面内のスクロール
拡大縮小
最初のページの戻る 前のページに戻る
次のページに進む 最後のページに進む
1回前の状態に戻る 1回次の状態に進む
文字列を検索する
図8.10: メニューバーウィンドウのアイコンの意味
続いて, Acrobat Readerの代表的な操作法について簡単に説明しておきます.
なお,以下では,たとえば「FileメニューからExitを選択する」と書いたときには,画面左上のFileと書 かれた部分にマウスカーソルを合わせてマウス左ボタンを押し下げた状態にし, 図8.11のようなメニュー があらわれるたらそのままマウスカーソルを下方に移動させてマウスカーソルをExitに合わせ,マウス左 ボタンを離すことを意味します. 「〜メニューから〜を選択する」という文章があらわれたら,つねに上記 のような操作を意味すると考えて下さい.
図8.11: Acrobat ReaderのFileメニュー
終了する Acrobat Readerを終了するときには, FileメニューからExitを選択するか,あるいはC-qと入力 します.
ファイルを開く ファイルを開くには, FileメニューからOpenを選択するか, C-oと入力するか,あるいは メニューバーの「ファイルを開く」アイコン(図8.10の説明参照)にマウスカーソルを合わせてマウ ス左ボタンを押します. すると,図8.12のようなウィンドウが画面にあらわれます. 画面の2段目の
左側のDirectoriesという見出しの付いた部分がディレクトリの選択ウィンドウ,右側のFilesという
図 8.12: Acrobat Readerのファイル選択ウィンドウ
見出しの付いた部分がファイル選択ウィンドウです. ディレクトリ選択ウィンドウで希望するディレ クトリにマウスカーソルを合わせてマウス左ボタンを2回連続して押すと,そのディレクトリに移動 できます. また, ファイル選択ウィンドウで希望するファイルにマウスカーソルを合わせてマウス左 ボタンを1回押すと,画面の下から2段目のファイル名入力ウィンドウ(Selectionという見出しのつ いた部分)にそのファイル名が入力されます. また,ファイル名入力ウィンドウにディレクトリ名およ びファイル名を直接入力しても構いません.
ファイル名の入力が終わったら, 画面最下段の左端にあるOpenというボタンを押します(このボタ ンにマウスカーソルを合わせてマウス左ボタンを押す). キャンセルするときには,画面最下段の右端
にあるCancelというボタンを押します.
次のページに進む 次のページに進むには, メニューバーウィンドウにある▷というボタンを押すか, 画面 下部にある▷というボタンを押すか, DocumentメニューのNext Pageを選択するか,
Ctrlキーと
PageDownキーを同時に押します.
前のページに戻る 前のページに戻るには, メニューバーウィンドウにある◁というボタンを押すか, 画面 下部にある◁というボタンを押すか, DocumentメニューのPrevious Pageを選択するか,
Ctrlキー と
PageUpキーを同時に押します.
最後ページに進む 最後のページに進むには,メニューバーウィンドウにある▷|というボタンを押すか,画 面下部にある▷|というボタンを押すか, DocumentメニューのFirst Pageを選択するか,
Ctrlキー と
Shiftキーと
PageDownキーを同時に押します.
最初のページに戻る 最初のページに戻るには, メニューバーウィンドウにある|◁というボタンを押すか, 画面下部にある|◁というボタンを押すか, Documentメニューの First Page を選択するか,
Ctrl キーと
Shiftキーと
PageUpキーを同時に押します.
拡大縮小する 拡大縮小するには, 画面下部左側にある▽ボタンを押し(図8.9),現れる図8.13のようなメ ニューから適当な倍率を選択します. これとは別に,メニューバーウィンドウの拡大縮小メニュー(図
fig:acroread4-icons参照)にマウスカーソルを合わせてマウス左ボタンを押し下げた状態にし,あらわ
れる図8.14のようなアイコンのうち+印が付いた方にマウスカーソルを合わせてマウス左ボタンを離 すと,マウス左ボタンを押すことで画面が拡大表示できます. 同様に, -印が付いた方にマウスカーソ ルを合わせてマウス左ボタンを離すと, マウス左ボタンを押すことで画面が縮小表示できます. また, 図8.13のような倍率選択ウィンドウは,文書が表示されたウィンドウ内でマウス右ボタンを押すこと でも表示されます.
ファイルを印刷する ファイルを印刷するときには, FileメニューからPrintを選択するか, C-pと入力する か, あるいはメニューバーの「印刷する」アイコン(図8.10の説明参照)にマウスカーソルを合わせ てマウス左ボタンを押します. すると,図8.12のようなウィンドウが画面にあらわれます.
8.6. acroread4: PDFファイルを読む 101
図8.13: Acrobat Readerにおける倍率の選択
図 8.14: Acrobat Readerにおける拡大と縮小の選択
図 8.15: Acrobat Readerの印刷ウィンドウ
図8.15の最上段のPrint To: という見出し付きで囲まれたところは,印刷コマンド関連の指定をする 部分です. この領域の最上段が印刷コマンドを指定する部分です. ここで印刷コマンドにオプション を追加すると,例えば印刷するプリンタを指定したりすることができます. 一方, 2行目のFileという 見出しの左側のボックスにマウスカーソルを合わせてマウス左ボタンを押すと,データを印刷するか
わりにPostScript形式のファイルに保存することができます. この場合は, File Name: という見出し
の右のボックスにファイル名を入力します.
図8.15の上から2段目のPrint Rangeという見出し付きで囲まれた部分は, 印刷の範囲を指定する
部分です. 初期状態では, 1行目のAllと書かれた部分の左側のボックスの色が変わっていますが,こ れはすべてのページを印刷する設定になっていることを意味します. これを変更して指定した範囲の
ページのみ印刷するときには, 2行目のFrom: という部分の左側のボックスにマウスカーソルを合わ せてマウス左ボタンを押し,続いてFrom: という見出しの右側のボックスに印刷開始ページの番号, To: という見出しの右側のボックスに印刷終了ページの番号を入力します. さらに, Odd と書かれた 部分の左側のボックスにマウスカーソルを合わせてマウス左ボタンを押すと,奇数ページを印刷しな い設定にすることができます. この操作をもう1回おこなうと, 奇数ページを印刷する設定に戻りま す. Even と書かれた部分の左側のボックスについても同様です.
印刷関係の設定が正しいときには,図8.15の左下のOK ボタン押しましょう. すると印刷が始まり ます.
印刷をキャンセルするときには,図8.15の右下のCacnel ボタンを押します.