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Mule の基本操作

ドキュメント内 UNIX ( ) (ページ 51-55)

第 4 章 エディタと印刷

4.4 Mule の基本操作

表 4.1: Ctrlキーとメタキーを使うときの表記法

表記 実際の操作 C-x

Ctrl +

x C-x C-f

Ctrl +

x Ctrl +

f (空白は入れない) M-x やり方は2種類ある:

Escキーを1回押してから離し,続いて

x キーを押す

Alt +

x M-x rmail やり方は2種類ある:

まず

Escキーを1回押してから離し,続いて

x キーを押し,さらにrmailと入 力する

Alt +

x と入力し,続いてrmailと入力する

4.4 Mule の基本操作

これからMuleの基本操作について学んでゆくわけですが,その前に「ファイルを保存する」という操作 についてひとこと注意しておきます.

われわれが操作するファイルは,ふつうはコンピュータの中にあるハードディスクという装置に保存され ています. ところで,われわれがファイルを編集するときには, ハードディスク上に保存されているファイ ルを直接操作するわけではありません. そのかわりに,まずファイルをコンピュータの主記憶装置に読みこ んでから, 読み込まれたデータを操作する,ということがおこなわれます. このような面倒なことをする理 由は, ハードディスクという装置の速度が,主記憶装置のそれと比較して格段に遅いからです. 1台のコン ピュータの中にはデータの処理速度が速い部品と遅い部品が混在していますから,遅い部品に足を引っぱら れて全体の速度が低下しないような工夫をすることが必要となるのです.

さて,エディタはファイルを主記憶装置に読み込んでからファイルの内容を操作するのですが,ファイル の編集作業を終了したときには,主記憶装置には変更後のファイルがあり,ハードディスクには変更前のファ イルがそのまま残っていて,内容は一致していません. 「ファイルを保存する」という操作をすることで初 めて変更後の内容がハードディスクなどに記録されたファイルに反映されます. ファイルを保存しないと, せっかく編集したファイルの内容はすべて失われてしまいます.

エディタを終了する前にファイルを保存しないと,編集した内容はすべて失われてしまう ということは確実に記憶しておいて下さい.

なお,以下では主記憶装置の中でMuleが使っている部分をMuleのバッファと呼びます.

では,これから上記に関連した操作をいくつか練習してゆくことにしましょう. 作業を始めることに先立っ て,講義用のディレクトリlectureに移動しておくことにします.

cd ~/lecture - と入力しておいて下さい.

4.4.1 Mule の起動から終了まで

まず最初に,

1. Muleを起動する 2. 新しいファイルを開く 3. ファイルを編集する

4. ファイルを保存する

5. ファイルを名前を変えて保存する 6. Muleを終了する

という一連の操作をやってみることにします.

Muleを起動する Muleを起動するための方法はいくつかあるのですが,ここではktermからMuleを呼 び出すことにします. ktermのウィンドウ内で

mule -

と入力して下さい. すると,図4.1のように,画面にMuleのウィンドウが開きます. Muleを起動したときの

図 4.1: Muleのウィンドウが開いたところ

画面には, いくつかの操作法に関する説明と保証規定,バージョン情報などが表示されます. 一定時間待っ ていると,これらの表示はウィンドウから消えます.

新しいファイルを開く 次に,マウスカーソルをMuleのウィンドウの中に移動させて,

C-x C-f (4.2)

と入力して下さい. すると, 画面の一番下の行に, Find file: ~/lecture/

という文字列があらわれます. この状態では, Muleは,みなさんがファイル名を入力するのを待っています.

ここで,

test.txt (4.3)

と入力して下さい. ファイル名を入力しているときには,C-bでカーソルが1文字左に戻,C-fでカーソルが 1文字右に進みます. また,C-dでカーソル上の文字が消え,C-hでカーソルの左の文字が消えます. 入力に 間違いがあるときには,修正して下さい.

ファイル名を入力し終わったら

Enterキー(

-)を押します. すると,画面の1番下の部分に (New file)

という文字が現れます. 「(New file)」というメッセージは,今開いたファイルが新しい空っぽのファイルで あることを意味します.

ファイルを編集する では,このtest.txtというファイルに文字を打ち込んでみましょう. この状態で,みな さんが打ったキーの通りの文字がファイル(実際はバッファ)に入力されてゆきます. ここでは,とりあえず

aaa (4.4)

とでも入力しておいて下さい(間違えても気にしなくてよいです).

4.4. Muleの基本操作 35 ファイルを保存する では,編集後のファイルを保存することにします.

C-x C-s (4.5)

と入力して下さい. すると, 画面の1番下の部分に Wrote /home/b/y99/d99999/lecture/test.txt

などのようなメッセージが現れます(内容は人によって違います). このようなメッセージが出たら保存は成 功です.

Muleを終了する さいごにMuleを終了します. このためには,

C-x C-c (4.6)

と入力します.

4.4.2 Mule のウィンドウ各部の名称と機能

Muleの用語では, Muleを起動したときに開くウィンドウ全体をフレームと呼びます. Muleは1個の フレームを複数の画面(ウィンドウ)に細分することができますし,複数のフレームを開くこともできます.

Mule起動時には,フレームが1個だけ立ちあがります.

図4.2に Mule のフレームの各部の名称を示します. では, これらの意味について順番に説明してゆき

モード行 カーソル メニュー

エコー領域

図4.2: Muleのフレーム各部の名称

ます.

メニュー Muleの機能のいくつかはメニューから使えるようにもなっています. 使い方はfvwm2のメニュー と同じです. メニューの右側に対応するコマンドも表示されるので,コマンドを思い出すのにもある程度は 使えます. ただし表示は英語ですし,表示されるコマンドが実際のものと異なる場合もあります. ですから, メニューに頼るよりはコマンドを覚えた方が安全です.

カーソル ファイル(バッファ)中の現在編集中の箇所(ペン先があるところのようなもの)をあらわします.

モード行 現在のMuleの状態に関するいろいろな情報が表示されます. 右から2番目の部分には,今ファ

イル(バッファ)全体の上から数えて何行目にカーソルがあるかが表示されています.

エコー行 Muleの各種メッセージ(ファイルの保存に成功,失敗など)がここに表示されます.

4.4.3 Mule のよく使われるコマンド

先に述べた通り, Muleで文字などを打ち込みたいときには,英文字などが書かれたキーを押してゆけば, その通りの文字がファイル(バッファ)に挿入されていきます. 挿入される箇所はカーソルがある場所です.

ファイルを自由自在に編集するためには,現在作業中の場所をあらわすカーソルを上下左右に動かす必要 があります. このためのコマンドはやや直感的でないのですが,C-fが右移動,C-bが左移動,C-pが上移動, C-nが下移動です.

C-のあとの英文字1文字はそれぞれforward, backward, previous, nextの略です. これらはカーソルキー ,,

,

でも代用できます.

いらない文字を消すためのコマンドもあります. コマンドC-dはカーソル位置の文字を消し,C-hはカー ソルの直前の文字を消します. それぞれ

Deleteキーと

BackSpaceでも代用できます. これ以外に,C-kと 入力することで, 1行全体を消去できます.

誤って必要な部分を消してしまった場合には, C-uと入力すれば直前の作業を取り消せます.

Muleは内部でいろいろな処理を実行できるのですが,機能が多すぎるために,利用者がおかしなキーを押 した場合にわけがわからない状態になってしまうことがあります. このような状態から回復するために,先 に入力したコマンドをキャンセルするコマンドC-gが用意されています. C-gを数回押せばたいていの状態 からは回復できます.

Muleでよく使われるコマンドを表4.2と表4.3にまとめておきます.

表4.2: カーソルの移動と文字の消去

コマンド 機能 英単語 対応するキーやメニュー

C-f カーソルを1文字分右に移動 forward C-b カーソルを1文字分左に移動 backward C-p カーソルを1文字分上に移動 previous

C-n カーソルを1文字分下に移動 next

C-d カーソル上の文字を消去

Delete C-h カーソルの1個左の文字を消去

BackSpace C-k カーソルがある行全体を消去 EditCut

表 4.3: ファイル操作など

コマンド 機能 メニュー

C-x C-f ファイルを開く FilesOpen File...

C-x C-s ファイルを保存する FilesSave Buffer...

C-x C-w ファイルを名前を変えて保存する FilesSave Buffer As...

C-x C-c Muleを終了する FilesExit Emacs...

C-x i ほかのファイルを挿入する FilesInsert File...

C-x u 実行取消 EditUndo...

C-g 誤入力などのキャンセル

4.4.4 Mule チュートリアル

Muleには, 対話的にみなさんに使い方を覚えてもらうためのチュートリアルモードというものがありま す. ここでは,みなさんにチュートリアルを実行してもらいます. Muleを起動して,

C-x h T (4.7)

と入力して下さい. 上記はすこしわかりにくいので,キー入力の内容を詳しく説明すると, 1.

Ctrl + x

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