第 6 章 ネットニュース
6.5 ネットニュースに記事を書く
6.5.1 記事を書くときの注意
この節では,ネットニュースに記事を投稿するにあたって注意すべきことをまとめておきます.
投稿する前にニュースグループの雰囲気をつかもう あるニュースグループを読み始めたその日にいきなり 記事を投稿するのは,十分に下調べをした場合以外には,それほど賢明なやり方とはいえません. その ニュースグループの記事を1箇月くらいは読んでみて,ニュースグループの雰囲気がわかってから投 稿しましょう.
まずテスト 新しいことをやってみるときには,失敗がつきものです. ですから,本当に投稿したい記事を投 稿するまえに,ローカルニュースにあるテスト専用のニュースグループでテストをしましょう. テス トをするときにローカルなニュースグループを使うというのは大事なことです. 世界中にテスト記事 を流すのは,賢い選択とはいえません. 例えば, 琉球大学ではura.testという ニュースグループをテ スト投稿のために使うことができます.
適切なニュースグループを選ぼう ニュースグループで取り扱うべき話題はニュースグループごとに決まっ ています. あなたが投稿しようとしている記事にふさわしいニュースグループを選びましょう.
ニュースグループの規則に従おう それぞれのニュースグループには,固有のきまりがあります(例えば商用 利用禁止など). 規則に従いましょう.
読者が多数いることを考えよう ネットニュースというのは, 1対多のメディアです. あなたがuraのニュー スグループに投稿した場合,琉球大学の関係者以外でその記事を読む人はそれほど多くないでしょう.
でも,あなたがfjやjapanに投稿した場合は,場合によっては数万人以上の人がそれを読む可能性が
あります.
個人的な雑談や議論は電子メールで ネットニュースで他人と情報のやりとりをしていると,いつのまにか 雑談が始まっていたり第3者にはまったく興味がないような議論になったりすることが往々にしてあ ります. 個人的な会話には電子メールを使うべきです. ネットニュースを使うのは適切でありません.
簡潔に ネットニュースの記事は,世界中のコンピュータに転送されます. これを保存するために,世界各地 のコンピュータの記憶装置が使用されます. 記憶装置は有限な資源です. 無駄使いすべきではありま せん. 資源の無駄使いをしないためには,記事を可能な限り簡潔に書くのが良いです.
記事の重複を避けよう ネットニュースで何か質問をしようと思ったら,その前にそのニュースグループの 過去の記事を読んでみて,過去に似たような質問をしている人がいないかどうか調べましょう. また, 情報を流す場合には,その情報がすでに大多数の人にとって周知であるかどうかをよく考えましょう.
冷静に ネットニュースでは,とても頻繁に喧嘩がおこります. 電子メールでも同様です. 喧嘩に巻き込まれ たくなかったら, とにかく冷静になることです. 記事を書いたら,すぐに投稿せずに, 1日間をおいて, もう1回自分が書いた記事を読み直すべきです. また,他人を論破する試みは大抵うまくいきません.
それから,ネットワークには,壊れてしまった人がたくさんいます. 壊れた人を相手にするのは時間の 無駄です.
他人の記事の引用 ネットニュースの記事には, Message-IDという,その記事を一意的に識別するための番 号が付きます. ですから,他人の記事を引用するときには,このMessage-IDを示せば,本当は十分で す. でも,他人と議論をしている場合には,他人の文章を多少引用すると記事が書きやすくなることも
6.5. ネットニュースに記事を書く 63 あります. このような場合には,引用は最小限にしましょう. それから,引用する場合には,引用部分 の著者が誰であるかがすべての読者に完全にわかるように記述する必要があります.
文献などの引用 文献などを引用するときには,必ず出典を明示して下さい. 引用の際に必要な情報は,例え ば書籍なら 著者,題目, 出版社,出版年,新聞なら紙名,日付,ページです.
必ず情報源を明示しよう 情報を流すときには,情報源を明示しましょう. 情報源が明示されていない記事 はデマの発生源になりやすいです.
テキストデータのみで記事を書くこと Netscape CommunicatorやInternet Explorerが普及したため,ネッ トニュースに画像を使う人が増えて来ました. Netscape Communicator や Internet Explorer では, これらの画像は綺麗に表示されます. ですが, 多くの人は画像が表示できないソフトウェアでネット ニュースを読んでいます. これらの人には,画像データは文字化けした無意味な記号の羅列に見えま す. すべての読者に確実に読んでもらえるのは,テキストデータ(ふつうの文字)です. 記事を書くと きには,テキストデータだけを使いましょう.
機種依存文字を使わない コンピュータによっては,「機種依存文字」なるものが使えてしまうものがあり ます. これらは, 例えば,いわゆる半角カナ, ローマ数字(I, II, III)用に特別な記号が用意されている 場合,株式会社のマーク(括弧の中に「株」という漢字)などです. これらを使うと何が都合が悪いか というと, 「あなたと同じコンピュータを使っている人以外には, 何が書いてあるか読めない」ので す. 世界中のパソコンユーザの中で,あなたと同じ機種のパソコンを使っている人の比率はどのくら いでしょうか?
では,琉大のテスト投稿用のニュースグループであるura.testにテスト記事を投稿することにしましょう.
6.5.2 ステップ 1:ニュースグループの選択
まず先と同様の手順でニュースグループura.testのところまで移動して
a (6.9)
と入力して下さい. すると, 画面の最上部に
ニュースグループを入力して下さい:ura.test (6.10) という表示が出ます(図6.8のような表示が出ます). ここに表示されているニュースグループがこれから 記事を投稿しようとしているニュースグループと一致している場合には
Enterキーを押して下さい. 一方, ニュースグループが希望するものと違う場合にはキーボードを使ってニュースグループ名を修正してから
Enterキーを押して下さい.
6.5.3 ステップ 2: 記事を書く
上記の手順が終わると,画面上部に
題名(subject)を入力して下さい: (6.11)
という表示が出ます. 適切な題目を入力して下さい. この題目は,簡潔でかつ記事の内容をよく表している ものが望ましいです. ここでは,
EE Pro_kiso, test by d*****
←- (6.12)
((d*****)のところはあなたのログイン名)と入力することにします. 入力が終わって, 画面が(例えば)
題名(subject)を入力して下さい:EE pro_kiso, test by hanba (6.13) のような状態になったら,
Enterキーを押しましょう. すると,
配布範囲(distribution)を入力して下さい: (6.14) というメッセージが画面最上部に出ます. ここをlocalとすると記事の流通範囲はローカル(琉球大学内)と なり,空欄にすると流通範囲は無制限になります. local以外の記述には意味はありません. これは空欄のま までも構わないのですが,ここではlocal を指定することにします. 画面を
配布範囲(distribution)を入力して下さい:local (6.15)
とう状態にして
Enterキーを押して下さい.
ここまでで記事を書くための準備は終わり,図6.11のように, ニュース記事編集画面が現れます. ニュー ス記事の編集には,今まで使っていたMuleが利用されます1
では,
--text follows this
line--となっている行より下の部分に記事を書いて下さい. ここでは,記事の内容を 学籍番号: あなたの学籍番号
氏名 : あなたの名前
これはプログラミング基礎の講義のためのテスト投稿です.
(6.16)
という内容にします. 「あなたの学籍番号」と「あなたの名前」のところはあなた自身の学籍番号と名前で 置き換えて下さい.
6.5.4 ステップ 3: 記事を投稿する
記事を書き終わったら
C-x C-s (6.17)
C-x C-c
と入力して,今書いた文章を保存してからMuleを終了しましょう. ここまでで記事の編集作業は終了です.
この段階で, 画面は図6.12のような状態になります.
ここで
q (6.18)
と入力すると,画面最下部に
記事を投稿してよろしいですか? [Y/N/E(dit)/M(ime)]:
という確認画面が出ます(図6.13). yを押すと送信, nを押すと取り消し, eを押すとメール再編集になりま す. 間違いがなければ,
y (6.19)
と入力しましょう.
記事の投稿が終わったら, qを数回押すかQを押してmnewsを抜けます.
最後に1点だけ重要な注意を述べます.
ニュースに投稿した記事は,すぐにニュースを読むときの選択項目に現れる(読めるようになる) とは限りません.
ニュースサーバの状態にもよりますが,ローカルニュースでも投稿した記事が実際に読めるようになるまで 数分かかるのがふつうですし,ローカルでないニュースグループでは, 記事が実際に読めるようになるまで 数日かかることも珍しくありません. 初心者がよくやる間違いは,
1実は,メッセージ編集のために起動されるエディタは,環境変数EDITORで設定されています. ですから,この環境変数の内容 を変更すると,起動するエディタをMule以外のものに変更することもできます.
6.5. ネットニュースに記事を書く 65
図6.8: 記事を投稿するニュースグループの選択 図6.9: 記事の題目の入力
図 6.10: 記事の配布範囲の指定
図6.11: 記事の編集画面
図6.12: 記事の編集が終了したところ 図6.13: 記事投稿の確認