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かんなによる日本語入力

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第 4 章 エディタと印刷

4.5 かんなによる日本語入力

図4.3: かんなが起動しているときのモード行

図4.4: かんなの日本語入力モード

図4.5: かんなのアルファベット入力モード

4.5.2 ひらがなを入力する

かんなを使ってひらがなを入力するときには, キーボードからローマ字を入力します.

ではまずかんなを日本語入力モードに切り換えて下さい. 日本語入力モードになっていない人(モード行 左端に [あ]という表示が出ていない人)は C-oと入力して下さい.

では,

aiueo (4.12)

と入力して下さい. すると, Muleの画面には

|あいうえお| (4.13)

という表示が出ます. 「あいうえお」というひらがなの両端の| |は,この部分がまだ確定していない(必要 に応じて漢字変換される)ことを示しています. ここではまだ漢字変換はおこなわないので, これに続いて

- (4.14)

と入力して下さい. すると, ひらがなの両端の| |が消え,打ち込んだ文字列が確定します.

なお,入力する文字を間違えたときには,

BackSpaceキー(あるいはC-h)で訂正できます.

次に,

kakikukeko

- (4.15)

と入力してみて下さい. すると,バッファに

かきくけこ (4.16)

という文字列が入力されます.

続いて,「ん」を入力してみましょう. このためには, nn

- (4.17)

と入力します.

促音を入力するときには, 子音を2回重ねて入力します. 以下にいくつか例を挙げます. 試してみて下 さい.

キー入力 変換後の文字列 hattenn はってん

sippai しっぱい

supponn すっぽん puttunn ぷっつん dokkann どっかん

(4.18)

拗音などは子音の組み合わせで自動的に生成されます. 以下にいくつか例を挙げます. 試してみて下さい.

4.5. かんなによる日本語入力 39 キー入力 変換後の文字列

kya きゃ

kyu きゅ

kyo きょ

sya しゃ

syu しゅ

syo しょ

(4.19)

単独の「ぁぃぅぇぉゃゅょ」などを入力するには, キー入力 変換後の文字列

xa ぁ

xi ぃ

xu ぅ

xe ぇ

xo ぉ

xya ゃ

xyu ゅ

xyo ょ

(4.20)

とします.

「う゛」「ゐ」「ゑ」と入力したいときにはそれぞれ キー入力 変換後の文字列

vu う゛

wi ゐ

we ゑ

(4.21)

とします.

なお,同じひらがなを入力する方法はいく通りかあります. たとえば,「し」と入力したいときには「si」

でも「shi」でも構いません.

4.5.3 漢字に変換する

みなさんは高校までの国語の授業で文は文節から構成されているということを勉強していると思います.

ひらがなで書かれた長い文章を漢字で書き直したいときには,文章がどのような文節から構成されているか が重要な手掛りを与えます.

かんなは長いひらがなの文章を一括して漢字に変換する機能を持っているのですが,漢字に変換する際に, 文節の情報を使います. ただし,ひらがなの文章字体には文節がどこで始まってどこで終わるかの情報は含 まれていないので,かんなは独自の内部アルゴリズムによって文章を仮の文節に区切り,それから各文節を 漢字に変換します. このような変換方式は連文節変換と呼ばれ,かんな以外の多くの日本語入力システムで も採用されています.

漢字変換の説明にはいる前に,変換された漢字をひらがなに戻したり,以下で説明する漢字選択画面から ひとつ前の状態に戻るindexかんな@かんな!ひとつまえのじょうたいにもどる@ひとつ前の状態に戻る方法 について説明しておきます. このためには,

BackSpaceキー(あるいはC-h)を押します. これとは別に,漢 字変換を取り消すときには, Muleの標準的なキャンセルコマンドであるC-gが使えます.

では,さっそく漢字変換の例題をやってみましょう. まず

kaowoarau (4.22)

と入力し(|かおをあらう|という表示が出ます),次に

スペースキーを押す (4.23)

という操作をおこなって下さい. すると,画面に表示された文字列は,

|顔を 洗う|

のようになります. かんなは「かおをあらう」という文章を「かおを」という文節と「あらう」という文節 に分け,それぞれを「顔を」,「洗う」という漢字に変換したわけです.

次に,「歯が抜ける」という文章を入力してみましょう.

haganukeru (4.24)

と入力し(|はがぬける|という表示が出ます),次にスペースキーを押して下さい. すると,かんなが初期状

態であれば, これは

|葉が 抜ける| (4.25)

という漢字に変換されます. ただし,かんなは以前変換した漢字の内容を学習してゆくので,すでにかんな を使ったことがある人が(4.5.3)を漢字変換しても,結果は(4.5.3)とは同じにならないかもしれません.

さて, (4.5.3)の前半の漢字は望むものではありません. これを直すにはどうしたらよいでしょうか? この ためのやり方は2通りあります.

ひとつめは,

C-n (4.26)

と入力することです. すると,次の変換の候補が画面に表示されます. 1個前の候補に戻るときには

C-p (4.27)

と入力します.

ふたつめの方法は, 変換候補一覧を画面に表示して,その中から適切な漢字を選択する方法です. このた めには,スペースキーを押して漢字変換を始めてから,スペースキーをもう一回押します. すると,図4.6の ように,変換候補一覧がエコー領域に表示されます. 候補一覧は1行だけのこともあれば数行にわたること

図4.6: 変換候補一覧

もありますが,いずれにせよ画面には1行しか表示されません. 候補一覧から漢字を選択する操作は次の通 りです.

コマンド 効果 - 変換の確定

C-f, スペース 右に進む

C-b 左に戻る

C-p 上に戻る(変換候補が複数行あるとき)

C-n 下に進む(変換候補が複数行あるとき)

数字キー ある番号の漢字を選択 選択が終わったら必ず

Enterキー を押して選択された漢字等を確定して下さい.

文章が複数の文節に区切られていて,その何か所かの漢字を変更したいときには,文節のあいだを移動す る必要があります.

たとえば,

kyouhatottemoiitenki (4.28)

(「きょうはとってもいいてんき」)と入力してスペースキーを一回押しましょう. すると,

|今日は 取っても 飯 天気|

4.5. かんなによる日本語入力 41

図4.7: 変換作業中の文節

というような漢字変換がなされます. この場合, 2番目と3番目の文節を修正する必要があります.

さて,かんなで漢字変換をしているときには,現在変換作業をおこなっている文節にカーソルがあり,図 4.7のように, その最初の文字が白黒反転しています. 漢字を変更できるのは現在カーソルがある文節だけ です.

ですから,図4.7のようになっている状態で, 2番目と3番目の漢字を変更するには,まず2番目や3番目 の文節に移動する必要があるわけです.

文節間の移動のためのコマンドは以下の通りです.

コマンド 効果

C-f 右の文節に進む C-b 左の文節に戻る

ところで, かんなは自動的に文章を文節に区切ってくれるのですが, この切り分けが正しくないことがあ ります. たとえば,「兎追いしかの山」と入力するつもりで,

usagioishikanoyama (4.29)

と入力してからスペースキーを押すと,たとえば

兎 老いしか 野山 (4.30)

のように変換されてしまいます. どうしてこのようなことになったかというと,本来は文節を

うさぎ おい し か の やま (4.31)

というふうに分けてほしかったのに,かんなは

うさぎ おいしか のやま (4.32)

という文節に分けててしまったのです. 文節の分割が正しくない場合は,変換の候補の中に正しい漢字がな いこともよくあります.

では,どうしたらよいのでしょうか? このような場合には,文節を切り直すindexかんな@かんな!ぶんせ つをきりなおす@文節を切り直す必要があります. 文節を切り直すためのコマンドには,文節を1文字伸ば すC-oと, 文節を1文字縮めるC-iがあります. 以下にまとめておきましょう.

コマンド 効果

C-o (変換中に)文節を伸ばす

C-i (変換中に)文節を縮める

(4.5.3)の漢字変換を訂正してゆく経過を以下に示します.

1. 初期画面

2. 第2文節に移動

3. 第2文節を「おい」に変更

4. 第2文節の変換候補一覧

5. 第2文節の正しい漢字を選択

6. 第3文節に移動

7. 第3文節を「し」に変更

8. 第4文節に移動

9. 第4文節をひらがなに変更

10. 第5文節に移動

11. 第5文節を「の」に変更

12. 第5文節をひらがなに直して完成

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