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MICROSAR AVB – Ethernet 経由のオーディオ/ビデオ用のベーシックソフトウェアモジュール

ドキュメント内 MICROSAR (ページ 33-36)

9.2.3 同期的なシステムタイムの提示

ネットワークには、最も正確な時間を把握しているECUから時間が配信されます。つまり、すべてのエンドポイントとブリッジが、グランドマスターよ って指定された同一の時間に従って動作するということです。これによって、A/V データストリームの送信と再生を、時間を同期させて行うことが可 能になります。タイムスタンプを配信するためのプロトコルは IEEE 802.1AS の仕様に従い、AUTOSAR ベーシックソフトウェアモジュールの EthTSynによって実装されます。

正確な時間測定を有効にするには、拡張ハードウェアサポートを使用してより高い精度を実現する必要があります。これはEthernet スイッチドラ イバーの「Add-On Time Sync」に実装されています。

9.3 Vector Modules as Extension to AUTOSAR Standard

以下に示す MICROSAR AVB のベーシックソフトウェアモジュールには、上記の IEEE 仕様で定義されている機能が含まれています。また、

AUTOSAR環境へのシームレスな統合を可能にするソフトウェアプロパティーも必要になります。

> vAvTp – Vector Audio/Video Transport Protocol

vAvTpモジュールはIEEE 1722で規定されています。AVBネットワークでは、プレゼンテーションタイムも含めたオーディオ/ビデオデータ の転送を担当します。

> AVTPフレームを送受信するための、EthIfモジュールへのインターフェイス

> ストリームチャンネルと制御チャンネルの識別

> タイムスタンプの表示と検証

> 伝送されたデータストリームの検出

> vSrp End Station - Vector Stream Registration Protocol End Station

> アドミッション制御によるデータストリームの登録

> すべてのAVBブリッジがストリームIDごとに十分な帯域幅を予約できるように保証

> vSrp Bridge - Vector Stream Registration Protocol Bridge

> 異なるエンドステーションからの複数のデータストリームを、アドミッション制御により登録

> Ethernet AVBネットワーク全体で予約される帯域幅が、事前定義されている上限を超えないことを保証

> vRtp - Vector Real Time Transport Protocol

vRtpモジュールは、ユニキャスト/マルチキャストをサポートするリアルタイム対応のストリーミングプロトコルです。サービス品質(QoS)の 監視のためのRealTime Control Protocol (RTCP) も含まれています。以下のプロファイルがサポートされています。

> IETF RFC 6184 RTP Payload Format for H.264 Video

> ローカルエリアネットワーク(LAN)における時間依存のアプリケーション向けのIEEE 1733レイヤー3トランスポートプロトコル

マルチキャストまたはユニキャストネットワークサービスを介してオーディオ、ビデオ、シミュレーションデータなどのリアルタイムデータを伝送 するアプリケーションに適した、エンドツーエンドネットワークの転送機能を提供します。以下に対応しています。

9.4 設定

設定には、簡単で便利なツールDaVinci Configurator Proのご利用を推奨します。詳しくは、ベクターまでお問い合わせください。

AVB固有の設定パラメーターは、「ECU Configuration Description」の拡張として保存されます。

9.5 関連MICROSAR製品用インターフェイス

MICROSAR AVBに、別途入手可能なMICROSAR.MCAL、MICROSAR.EXT、MICROSAR.ETHの各パッケージのベーシックソフトウェアモ ジュールを併用することにより、MICROSARアーキテクチャーに基づいた車載AVB用の完全な通信スタックを構成できます。MICROSAR AVB をハードウェアと接続させるには、以下のベーシックソフトウェアモジュールも必要です。

> ハードウェア固有Ethernetドライバー(MICROSAR.MCALのEth)

> ハードウェア固有トランシーバードライバー(MICROSAR.EXTのEthTrcv)

> Ethernetドライバー抽象レイヤーおよびコントロールレイヤー(MICROSAR.ETHのEthIf、EthM)

MICROSAR.MCALおよびMICROSAR.EXT内のモジュールはすでに多くのマイクロコントローラーやトランシーバーに対応していますが、必要 に応じて、新しいマイクロコントローラーやトランシーバー用のモジュールが開発される場合もあります。

9.6 追加のEthernet用関連MICROSARモジュール

> MICROSAR.ETHDCMのTcpIp、SoAd、DoiP、SomeIp、MICROSAR.DIAGのDem

> MICROSAR.SYSのDet、EcuM、ComM、Nm

> MICROSAR XCP

9.7 その他のEthernet用関連製品

CANoeのオプション、「.Ethernet」を使用すれば、既存のCANoeインストール環境を手軽に拡張し、EthernetおよびAVBベースの通信を解 析およびシミュレーションする機能を追加できます。

物理レイヤーに BroadR-Reach®を使用する場合は特に、VN5610 ネットワークインターフェイスのご利用を推奨します。これには 2 つの Ethernetチャンネル(BroadR-Reach®または100BASE-TXで個別に設定可能)のほか、2つのHigh-Speed CANチャンネルも装備されて います。

9.8 Ethernet/AVB ECU開発用ベクターツールチェーン

図 18: ベクターは、Ethernet/AVBプロジェクト用の幅広い製品ラインナップを提供しています

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