12 MICROSAR.DIAG – AUTOSAR に対応した UDS プロトコルの実装
12.3.2 クロスパッケージのアオドオン
アドオンの中には複数のパッケージに影響を与えるものもあります。以下にその詳細を示します。
> MICROSAR.IDM – Identity Manager:詳しくは、「MICROSARバリアントハンドリング」のセクションをご覧ください。
> MICROSAR.MC – Multi-Core:詳しくは、「MICROSAR Multi-Core」のセクションをご覧ください。
> MICROSAR.PBL – Post Build Loadable:詳しくは、「MICROSARバリアントハンドリング」のセクションをご覧ください。
12.4 設定およびパラメーター化
MICROSAR.DIAGに含まれるベーシックソフトウェアモジュールは、DaVinci Configurator Proを使用して設定することで、お客様のアプリケ ーションのニーズに簡単に合わせることができます。これはCANdelaやODXファイルまたは「ECU Configuration Description」のいずれか を使用して実施できます。
AUTOSAR 3.xの場合、Dcmの診断固有のパラメーター化は、CANdelaファイルでのみ実行します。「診断オーサリングツール」として定評ある CANdelaStudioを使えば、パラメーターをすばやく簡単に作成したり、一般によく使用されているODXダイアレクトからインポートすることもでき ます。
図 25: MICROSAR.DIAGモジュールのパラメーター化はCandelaStudioで実行
図 26: MICROSAR.DIAGのパラメーター化は、CANdelaStudioとDaVinci Configurator Proで実行 12.5 製品に含まれるもの
標準コンポーネントに加え、CANdela diagnostic descriptions用コンバーターも提供されます。
12.6 診断アプリケーションに関するサービス
> お客様固有のMICROSAR.DIAG拡張機能
> お客様固有の診断アプリケーションの作成
> お客様のECUソフトウェアに診断機能を統合
12.7 その他の関連するベクター製品
特定のISO規格を満たすため、MICROSAR.DIAGを下記のMICROSAR製品と組み合わせて使用することができます。
> MICROSAR.CAN(ISO 15765-3またはISO/DIS 14229-3)
> MICROSAR.FR (ISO/DIS 14229-4)
> MICROSAR.ETH (ISO/DIS 14229-5)
CANdelaStudioを使用すると、CANdelaまたはODXファイルをパラメーター化してMICROSAR.DIAGを設定することができます。詳しくは、
ベクターまでお問い合わせください。
大型車両の診断には、MICROSAR.CANのJ1939固有のモジュールが必要になります。
12.8 サポートしている診断サービス
MICROSAR.DIAGのDcmモジュールは、下記のUDS診断サービスをデフォルトでサポートしています。
診断サービス名(ISO 14229-1) サービスID (hex)
AUTOSAR 4.x:
SWCに求められる対処
AUTOSAR 3.x:
SWCに求められる対処 診断および通信管理機能ユニット
DiagnosticSessionControl 10 -(DCMで内部的に処理) …サービス実行を許可
ECUReset 11 -(DCM/BSWMで処理) -(DCM/BSWMで処理)
SecurityAccess 27 … セキュリティーレベルごとにSeed&Keyを
計算
… セキュリティーレベルごとにSeed&Keyを計算
CommunicationControl 28 -(DCM/BSWMで処理) -(DCM/BSWMで処理)
TesterPresent 3E - -
ControlDTCSetting 85 -(DEMモジュールで処理) -(DEMモジュールで処理)
データ転送機能ユニット
ReadDataByIdentifier 22 …各DataElementのデータ取得処理 …各DataIdのデータ取得処理
ReadMemoryByAddress 23 コールアウトを使用 コールアウトを使用
ReadDataByPeriodic Identifier 2A - -
DynamicallyDefineData Identifier 2C - -
WriteDataByIdentifier 2E …各DataElementのデータアクセス処理 …各DataIdのデータアクセス処理
WriteMemoryByAddress 3D コールアウトを使用 コールアウトを使用
格納データ転送機能ユニット
ReadDTCInformation 19 -(DEMモジュールで処理) -(DEMモジュールで処理)
ClearDiagnosticInformation 14 -(DEMモジュールで処理) -(DEMモジュールで処理)
入出力制御機能ユニット
InputOutputControlByIdentifier 2F …各DataElementのI/O制御 …各DataIdのI/O制御 ルーチン遠隔起動機能ユニット
RoutineControl 31 ...各RoutineIdの開始(停止/結果要求) ...各RoutineIdの開始(停止/結果要求)
図 27: DcmモジュールのUDS診断サービス
MICROSAR.DIAGのDcmモジュールは、下記のOBD II診断サービスをオプションでサポートします。
診断サービス名(ISO 15031-5) サービス ID (hex)
SWCに求められる対処
CANの診断サービス定義
Request Current Powertrain Diagnostic Data 01 …「サポートされているID」とDEMのID以外の各PIDのデータ取得処理 Request Powertrain Freeze Frame Data 02 -(DEMモジュールで処理)
Request Emission-Related Diagnostic Trouble Codes 03 -(DEMモジュールで処理)
Clear/Reset Emission-Related Diagnostic Information 04 -(DEMモジュールで処理)
診断サービス名(ISO 15031-5) サービス ID (hex)
SWCに求められる対処
Request On-Board Monitoring Test Results for Specific
Monitored Systems 06 …MonitorIdの各TestIdのデータ取得処理
Request Emission-Related Diagnostic Trouble Codes
Detected During Current or Last Completed Driving Cycle 07 -(DEMモジュールで処理)
Request Control of On-Board System, Test or Component 08 …各TestIdを処理
Request Vehicle Information 09 …「サポートされているID」とDEMのID以外の各InfoType IDのデータ取得 処理
Request Emission-Related Diagnostic Trouble Codes with
Permanent Status 0A -(DEMモジュールで処理)
図 28: DcmモジュールのOBD2 UDS診断サービス