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MICROSAR AMD – AUTOSAR のモニターおよびデバッグ

ドキュメント内 MICROSAR (ページ 63-67)

図 39: MICROSAR AMDCANoe.AMDと連携し、ECU内部情報へのアクセスを容易にします 17.3 機能

Dbg (Debugging) およびDlt (Diagnostic Log and Trace) の両モジュールの機能はAUTOSAR 4.xで規定されていますが、ベクターはすで にAUTOSAR 3でこれに対応しています。MICROSAR AMDには、AUTOSAR仕様に加えて、CPU負荷と任意の実行時間を測定する機能が 装備されています。

MICROSAR AMDで読み出された値は、XCP Slaveを介してXCP Masterに送られ、表示や解析が行われます。

PC側のXCP Masterには、ベクターの以下のいずれかのツールを使用できます。

> CANape – MICROSARのDltおよびDbgモジュールを併用

> CANoe.AMD(バージョン8.1以降) – MICROSARのDlt、Dbg、vRtmモジュールを併用

これらのツールと、測定オブジェクトを記述したASAM A2Lファイルがあれば、ECU内部データを選択し、そのフローを解析できます。CANape はAMD用に拡張され、「デジタルWindow」とシグナル表示の「ステータス」が追加されています。CANoe.AMDは、専用の「ステートトラッカー」

Windowが追加されて拡張されています。これによって、個別の状態やバイナリーシグナルを1つのWindowに見やすく表示できます。

図 40: CANoe.AMDのステートトラッカーWindowを使用した状態変化の評価

17.3.1 AUTOSARベーシックソフトウェアモジュールからの内部変数の取得

ECUテストでは、ベーシックソフトウェアモジュールの状態変化の原因となった外部/内部のアクションを、MICROSAR AMDのDbgベーシック ソフトウェアモジュールを使用して判別できます。Dbgモジュールは必要なMICROSARベーシックソフトウェアモジュールの内部変数を、XCP経 由でマスターに送ります。

17.3.2 MICROSAR.RTEからの内部変数の取得

ECUソフトウェアのランタイム環境にMICROSAR.RTEを使用している場合は、ソフトウェアコンポーネント間のデータフローをXCP経由でモニ ターできます。RTE設定の「測定支援」オプションを有効にすると、以下に示すRteの内部オブジェクトが取得されます。

> InterRunnable変数

> 送信者/受信者ポート

> モードポート

> Per-Instanceメモリー

これらを利用して、ECU内およびECU間の通信のモニターや、接続されていない送信者/受信者ポートの測定および刺激入力を行うことができ ます。

17.3.3 内部エラーメッセージおよび警告の取得

実行中、DltベーシックソフトウェアモジュールはXcpを介して、ベーシックソフトウェアからレポートされるエラーメッセージと警告をすべて取得し、

Detモジュールに送信します。Dltモジュールはさらに、エラーメモリー(Dem)宛ての通知を、能動的にXCP Masterに転送します。

Dltモジュールは、プログラムフローとアプリケーションの状態のモニターのため、必要なトレースメッセージをプレーンテキストでレポートできます。

これは、必要なテキストを実行時に送信できる、「WriteLine」のようなAPIを通じて行われます。その他に、実行時間に対して最適化した、事前定 義済みのテキストブロックを送信する方法もあります。

17.3.4 CPU負荷と実行時間の測定

MICROSAR AMDとCANoe.AMDを使用すると、アプリケーションソフトウェアやベーシックソフトウェアモジュールの任意のコードのセクションを 選択し、その実行時間を測定できます。測定結果はCANoeテスト機能セットによって、HTMLやCSVのレポートとして生成されます。

17.3.5 XCP MasterA2Lファイルの生成

XCP Master用のA2Lディスクリプションファイルは、ECUコンフィギュレーションファイル(ECUC)の設定データに基づき、DaVinciツールを使 用して生成します。測定可能なオブジェクトの値にシンボル名が存在する場合はそれらも格納され、後から表示に利用されます。また、アプリケー ション固有の他のA2Lフラグメントも、MasterのA2Lファイルに組み込むことが可能です。測定を開始する前に、ASAP2 Updaterを使用して、

A2Lファイルを変数の実際のアドレスを用いて更新します。ASAP2 UpdaterはCANapeおよびCANoe.AMDに付属しています。

図 41: XCP Master用のA2Lファイルの作成 17.4 設定

簡単に設定を行うには、DaVinci Configurator Proのご利用を推奨します。詳しくは、ベクターまでお問い合わせください。

17.5 製品に含まれるもの

MICROSAR AMDには、以下のコンポーネントが含まれています。

> ソースコードとしてのソフトウェアモジュール

> A2Lジェネレーター(Windows XP/Windows 7用)

> ベーシックソフトウェアモジュールディスクリプションファイル

> マニュアル類

17.6 その他の関連製品

MICROSAR AMDを使用するには、前提条件としてベクターの以下のソフトウェアモジュールが必要です。

> CAN、FlexRay、EthernetについてはMICROSAR XCPを併用

> ベクターのVX1000システム。スループットを最大化し、実行時間への影響を最小限に抑えるために、これらのご利用を推奨します。

VX1000に関する情報は、ベクターWeb

サイトに掲載しております(www.vector.com/jp/ja/products/products-a-z/hardware/vx1000/)。安全上の理由から、量産プロジェクトではほとんどの場合、測定やキャリブレーションのインターフェイスを有効の ままにしておくことはできません。VX1000Ifモジュールを使用すると、測定およびキャリブレーションハードウェアであるVX1000のドライバ ーを、量産時でも無効化した状態でベーシックソフトウェアに残しておくことができます。検査や開発の際は、APIを通じてこのVX1000ドライ バーを再び有効化できます。量産品で使用する場合は、納入時にこのモジュールをMICROSAR.SIPに含めて、このユースケースの承認を 受けてください。ただし、VX1000If使用時は、量産プロジェクトでもランタイム中にVX1000ドライバーの有効化はできません。

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