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JAN 短縮バーコード

ドキュメント内 EUR システム設計ガイド (ページ 84-87)

(3) COBOL

4.4  EUR で使用できるバーコード

4.4.2  JAN 短縮バーコード

JAN 短縮バーコードのデータの指定方法およびプロパティの設定方法について説明します。

(1) データの指定

JAN 短縮バーコードを表示する場合は,半角数字(0〜9)を使用して,「0」以外で始まる 8 桁(固定)

のデータ(データキャラクタ)をデータファイルに指定します。

なお,環境変数 EURPS_UPC_BARCODE で UPC バーコードの出力を無効にした場合は,「0」で始まる データも指定できます。

JAN 短縮バーコードの形式を次に示します。

データ(データキャラクタ)は,商品コードを表すキャラクタで,プリフィックスキャラクタを含む場合 もあります。プリフィックスキャラクタは,国コードなど商品コードの管理単位を識別するキャラクタです。

チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)は,バーコードの読み取りの正確性を保つために,

データ(データキャラクタ)とプリフィックスキャラクタから,ある計算方法に基づいて求めた値を表す キャラクタです。JAN 短縮バーコードも,JAN 標準バーコードと同じように,桁位置を決めて計算します。

業務アプリケーションでチェックキャラクタをあらかじめ付加する場合,例えば,「4901234」のデータ

(データキャラクタ)のチェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)は,次のような計算方法で求 められます。

1. 桁位置を付けます。求めるチェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)は,1 桁目です。

桁位置 8 7 6 5 4 3 2 1

データ 4 9 0 1 2 3 4

2. 偶数桁の数字を加算します。

4 + 0 + 2 + 4 = 10

3. 2 で求めた値を 3 倍します。

10×3 = 30

4. 1 桁目を除く,奇数桁の数字を加算します。

9 + 1 + 3 = 13

5. 3 で求めた値と,4 で求めた値を加算します。

30 + 13 = 43

6. 5 で求めた値の下 1 桁の数字を 10 から減算します。

10−3 = 7

この値が,チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)です。

なお,5 で求めた値の下 1 桁の数字が「0」の場合は,チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラ クタ)は「0」です。

チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)は,EUR 帳票作成機能で付加することもできます。

その場合は,半角数字(0〜9)を使用して,「0」以外で始まる 7 桁(固定)のデータ(データキャラク タ)をデータファイルに指定します。チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)は,[オプショ ン]ダイアログ,または[アイテムのプロパティ]ダイアログで指定できます。

なお,環境変数 EURPS_UPC_BARCODE で UPC バーコードの出力を無効にした場合は,「0」で始まる データも指定できます。

(2) サイズの指定

JAN 短縮バーコードで指定できるサイズと単位は 0.15〜2.1 倍です。JIS X0507 で規定されている 0.8〜

2.0 倍の範囲で指定することを推奨します。

JAN 短縮バーコードのサイズは,JIS X 0507 で規定されている 1 モジュール幅に対する倍率を 0.01 倍単 位で指定します。JIS X 0507 では,1 モジュール幅の標準サイズを 0.33mm と規定しています。「モジュー ル」とは,白バーと黒バー,およびマージンを構成する基本単位を示します。

JAN 短縮バーコードは,81 モジュールで構成されています。

(1)レフトマージン(7モジュール)

(2)レフトガードバー(3モジュール)

(3)左データキャラクタ(4キャラクタ,28モジュール)

(4)センタバー(5モジュール)

(5)右データキャラクタ(3キャラクタ,21モジュール)

(6)モジュラチェックキャラクタ(1キャラクタ,7モジュール)

(7)ライトガードバー(3モジュール)

(8)ライトマージン(7モジュール)

例えば,サイズに「2」を指定すると,「{81(モジュール)×0.33(mm)}×2(倍)」という式によっ て,幅 53.46(mm)の JAN 短縮バーコードが帳票に出力できます。

表 4‒4 JAN 短縮バーコードのサイズ

[サイズ]の値 帳票に出力されるバーコードの実サイズ

0.5 幅 約 14(mm)

1 幅 約 27(mm)

1.5 幅 約 41(mm)

(3) アイテム枠の幅の指定

帳票に JAN 短縮バーコードを収めるとき,アイテム枠の幅は,求めた値の小数点以下を切り上げた値で確 保すると収まります。サイズに「2」を指定した場合は,アイテム枠の幅を 54(mm)程度確保すると収 まります。

(4) プリンタの解像度によって出力できるバーコードの最小サイズ

出力するプリンタの解像度が 300dpi の場合および 600dpi の場合 最小サイズは 0.8 倍です。

4.4.3 ITF バーコード

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