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CSV 形式(DAT 形式)のデータ形式

ドキュメント内 EUR システム設計ガイド (ページ 66-73)

(3) COBOL

4.3  EUR で使用できるデータ形式

4.3.1  CSV 形式(DAT 形式)のデータ形式

CSV 形式(DAT 形式)のデータファイルは,フィールドとフィールドの間を区切り記号で区切ったファ イルです。区切り記号は,EUR 帳票作成機能で帳票設計する時に,データのプロパティで指定できます。

区切り記号のデフォルトは「,(コンマ)」です。指定した区切り文字は,帳票ファイル中に保存されます。

CSV 形式(DAT 形式)のデータに共通の記述形式を次に示します。

データをそのまま記述する場合は,前後の半角空白またはタブを除いたデータが入力データとなります。

データを「"」で囲んで記述する場合は,「"」で囲まれた範囲内が入力データとなります。「"」で囲ま れた範囲内のデータの前後に,半角空白またはタブを指定できます。また,「"」で囲まれた範囲の前後 に,一つ以上の半角空白またはタブを指定できます(入力データにはなりません)。

• 区切り文字をデータとして記述する場合は,「"」で囲みます。

• 連続する二つの「"」は,一つの「"」に変換されたものが入力データとなります。

• データ中に\0(Null:0x00)を含む場合は,先頭から\0 までの範囲が入力データとなります。

CSV 形式(DAT 形式)のデータファイルのファイルサイズ,およびレコードの上限値を,次に示します。

表 4‒1  CSV 形式(DAT 形式)データファイルの上限値

項目 EUR Designer,EUR

Viewer での上限値

EUR Server での上限値

ファイルサイズ 2GB を上限とします。 上限はありません。

レコード数 上限はありません。 2,147,483,647 を上限とします。

レコード長 上限はありません。 上限はありません。

フィールド数 上限はありません。 2,147,483,647 を上限とします。

1 フィールドの長さ 99,999 バイトを上限としま す。

上限はありません。

フィールド名の長さ マッピングデータのフィール

ド名:510 桁を上限としま す。

ユーザ定義データのフィール ド名:499 桁を上限としま す。

(凡例)

−:該当する項目はありません。

データの記述形式について,次に示します。

(1) 数値データ

先頭に一つ以上の半角空白のある数値データの両端を「"」で囲んで記述した場合,先頭の半角空白を除い たデータが,入力データとなります。

(例)

「"△126"」と記述した場合は,「126」が入力データとなります。

「"△-126"」と記述した場合は,「-126」が入力データとなります。

なお,数値データを「"」で囲む場合,データの後ろに半角空白は指定できません。

EUR 帳票作成機能でデータを読み込んだあと

フィールド定義で種別を「数値」,または「数値(集計対象外)」に設定します。1 桁以上のデータがあ る場合は,ゼロサプレス処理をします。

(2) 文字データ

「"」を文字データとして使用する場合は,「"」を二つ続けて記述し,文字データの両端を「"」で囲んでく ださい。

(例)

「E"UR」とする場合は,「"E""UR"」と指定します。

EUR 帳票作成機能でデータを読み込んだあと

フィールド定義で種別を「文字列」に設定します。

(3) 画像データ

指定できる画像データは,次のとおりです。

• Windows BITMAP 形式の画像データ

• JPEG 形式の画像データ

• GIF 形式の画像データ

• TIFF 形式の画像データ

• PNG 形式の画像データ

EUR で扱える画像データについては,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server 編」または マニュアル「EUR 帳票出力 EUR Designer/EUR Viewer 編」を参照してください。

EUR 帳票作成機能でデータを読み込んだあと

フィールド定義で種別を「画像」に設定します。

補足説明

一つの帳票で複数の画像ファイルを使用する場合は,使用する画像ファイルを同じフォルダに保存して

(4) 日付データ

日付データは,西暦または和暦を数値で指定します。

日付データには,入力データの桁数と,指定したいデータ種別の桁数が一致するように入力データを指定 してください。入力データの桁数とデータ種別の桁数が合っていないと,マッピングデータウィンドウに 表示されないことがあります。

• 西暦

西暦を数値で記述します。指定できるデータの種別と桁数を次に示します。

データ種別 桁数 指定例

(「2004 年 5 月 23 日 12 時 10 分 05 秒」の場合)

日付(年次) 4 桁 2004

日付(月次) 6 桁 200405

日付(日次) 8 桁 20040523

日付(日付・時刻) 年:4 桁 月:2 桁 日:2 桁 時:2 桁 分:2 桁 秒:2 桁

2004/05/23 12:10:05

注※

• 日付は「/」で,時刻は「:」で区切り,日付と時刻の間は半角空白一つで区切ってください。

• 日付は省略できませんが,時刻は省略できます。時刻を省略した場合は,00:00:00 が仮定されます。

• 和暦

和暦を指定する場合,1 桁目に元号を次の数値で指定します。

元号 指定値

平成 4

昭和 3

大正 2

明治 1

指定できるデータ種別と桁数を次に示します。

データ種別 桁数 指定例

「平成 21 年 1 月 1 日」を表示させる場合 「昭和 64 年 1 月 1 日」を表示させる場合

和暦(年次) 3 桁 421 364

データ種別 桁数 指定例

「平成 21 年 1 月 1 日」を表示させる場合 「昭和 64 年 1 月 1 日」を表示させる場合

和暦(日次) 7 桁 4210101 3640101

和暦日付は,「平成元年 1 月 1 日」のような架空の日付も表示できます。また,[アイテムのプロパ ティ]ダイアログの[表示形式](日付・時刻データ)タブで,日付の表示形式を次のように設定する こともできます。

•「平成 1 年」を「平成元年」と表示できます。

•「平成 21 年」を「H21」と表示できます。

EUR 帳票作成機能でデータを読み込んだあと

指定したデータの桁数に合わせて,フィールド定義で種別を設定します。

補足説明

年号を表すデータは 4 桁で認識されます。そのため,[コントロールパネル]の[地域のオプション]

の設定で,年号を 2 桁に設定している場合は,[日付]ページの[短い形式]のリストボックスから,

年号を 4 桁で表示する形式「yyyy」に選択し直してください。[区切り記号]は,「/」を指定してくだ さい。また,Windows の時刻表示を 12 時間制の形式に設定している場合は,[時刻]ページの[時間 の形式]のリストボックスから,24 時間制の形式に選択し直してください。この場合,午前,または 午後を表す「t」の付く形式は設定しないでください。

(5) バーコードデータ

バーコードで使用するデータを指定します。表示するバーコードの種類によって,使用できるデータや桁 数が異なります。バーコードのデータについては,「4.4 EUR で使用できるバーコード」を参照してくだ さい。

EUR 帳票作成機能でデータを読み込んだあと

フィールド定義で種別を「バーコード」に設定します。

(6) 特殊編集レベルデータ

繰り返し機能で,帳票に読み込んだデータをレコード単位で任意に編集したい場合は,特殊編集レベルを 1〜99 の範囲で記述します。

• 記述したレベルは,EUR 帳票作成機能のデータウィンドウで,レコード番号の横に「(レベル:nn)」

と表示されます。

• 複数レコードに同一レベルを指定した場合,一つのレコードを編集すると,同一レベルのレコードすべ てが編集されます。

• 編集しない場合は,特殊編集レベルの指定を省略するか,または「0」もしくは空白を指定してください。

(7) 区切り文字

データを区切る区切り文字は,EUR 帳票作成機能のデータのプロパティ,またはディクショナリファイル で指定します。

なお,「"」は,区切り文字には使用できません。ディクショナリファイルで区切り文字の指定を省略した 場合,およびディクショナリファイルを指定しなかった場合は,区切り文字に「,」を使用します。

CSV 形式のデータファイルに空データを指定する場合は,次のように指定します。次の例では,区切り文 字として「,(コンマ)」を指定しています。

(a) コンマを並べて指定した場合

コンマを並べて指定した場合,コンマの間が空データになります。

(例)

指定したデータ:"あか","きいろ",,"あお"

入力されるデータ

一つ目のデータ:あか 二つ目のデータ:きいろ 三つ目のデータ:(空データ)

四つ目のデータ:あお 指定したデータ:,,,500

入力されるデータ

一つ目のデータ:(空データ)

二つ目のデータ:(空データ)

三つ目のデータ:(空データ)

四つ目のデータ:500

(b) コンマの間に一つ以上の半角空白を指定した場合

コンマの間に一つ以上の半角空白を指定した場合,指定した半角空白の数に関係なくコンマの間が空デー タになります(△は半角空白を示します)。

(例)

指定したデータ:"あか","きいろ",△△,"あお"

入力されるデータ

一つ目のデータ:あか 二つ目のデータ:きいろ

四つ目のデータ:あお

指定したデータ:△△△,△△,△△△△,500 入力されるデータ

一つ目のデータ:(空データ)

二つ目のデータ:(空データ)

三つ目のデータ:(空データ)

四つ目のデータ:500

(c) 複数フィールドで n 番目以降にコンマだけを並べて指定した場合

複数フィールドで n 番目以降にコンマだけを並べて指定した場合,n 番目以降のフィールドが空データに なります。

(例)

指定したデータ:"あか","きいろ",,, 入力されるデータ

一つ目のデータ:あか 二つ目のデータ:きいろ 三つ目のデータ:(空データ)

四つ目のデータ:(空データ)

このように,n 番目以降にコンマだけを並べて指定する場合,帳票を定義するときに項目数を定義してあ れば,コンマを省略することもできます。項目数を 4 とした場合,次のようになります。

(例)

指定したデータ:"あか"

入力されるデータ

一つ目のデータ:あか

二つ目のデータ:(空データ)

三つ目のデータ:(空データ)

四つ目のデータ:(空データ)

指定したデータ:,500 入力されるデータ

一つ目のデータ:(空データ)

二つ目のデータ:500

三つ目のデータ:(空データ)

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