Recovery 10 ストレージ ノード
2.5 GFS バックアップ スキーム
ここでは、Acronis Backup & Recovery 10 における GFS (Grandfather-Father-Son)バックアッ プ スキームの実装について説明します。
このバックアップ スキームでは、1 日に 2 回以上のバックアップを行うことはできません。 このス キームでは、日単位のバックアップ スケジュールで、日単位、週単位、および月単位の周期を指定 し、日単位、週単位、および月単位のバックアップの保持期間を設定できます。 日単位のバックア ップは「Son」と呼ばれ、週単位のバックアップは「Father」、最も長期の月単位のバックアップは
「Grandfather」と呼ばれます。
テープ ローテーション スキームとしての GFS
GFS は当初、テープ ローテーション スキームとして作成され、多くの場合そのように呼ばれてい ました。 テープ ローテーション スキーム自体により、自動化が実現されるわけではありません。
このスキームでは、次のことのみが決定されます。
必要とされる単位(復元点間の時間間隔)とロールバック期間での復元を実現するために必要な テープの本数
次のバックアップで上書きすべきテープ
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テープ ローテーション スキームを使用すると、最小限のカートリッジ数で対応し、使用済みのテー プを再利用することができます。 GFS テープ ローテーション スキームのバリエーションについて は、多数のインターネット リソースで解説されてます。 ローカルに接続されたテープ デバイスにバ ックアップを行う場合は、どのバリエーションを使用してもかまいません。
Acronis
による
GFSAcronis Backup & Recovery 10 では、GFS スキームに従ってデータを定期的にバックアップし、
作成されたアーカイブをクリーンアップするバックアップ計画を簡単に設定できます。
バックアップ計画は通常どおりに作成します。 バックアップ先については、HDD ベースのストレー ジ デバイスや自動テープ ライブラリなど、自動クリーンアップを実行できる任意のストレージ デバ イスを選択します (クリーンアップ後にテープ上で解放される領域は、テープ全体が空きになるまで 再使用できないため、テープ ライブラリで GFS (166ページ) を使用する場合は、さらにそのことに ついても考慮してください)。
以降では、GFS バックアップ スキームに特有の設定について説明します。
バックアップ計画の GFS 関連の設定
バックアップの開始時刻:バックアップの実行日:
この手順では、バックアップ スケジュール全体を作成します。つまり、バックアップする必要の あるすべての日付を定義します。
平日の午後 8:00 にバックアップすると仮定します。 定義した全体のスケジュールは次のよう になります。
「B」は「バックアップ」を表します。
全体のスケジュール スケジュール: 平日の午後 8:00
週単位/月単位
この手順では、スケジュールに日単位、週単位、および月単位の周期を設定します。
前の手順で選択した日付から曜日を選択します。 この曜日に作成される最初、2 番目、3 番 目のバックアップは週単位のバックアップと見なされます。 この曜日の 4 番目に作成されるバ ックアップは月単位のバックアップと見なされます。 その他の曜日に作成されるバックアップは 日単位のバックアップと見なされます。
[週単位/月単位]のバックアップで金曜日を選択したとします。 選択内容に従ってラベルを付け た全体のスケジュールは次のようになります。
「D」は日単位と見なされるバックアップを表します。 「W」は週単位と見なされるバックアップを 表します。 「M」は月単位と見なされるバックアップを表します。
Copyright © Acronis, Inc. 41 GFS スキームに従ってラベルを付けたスケジュール
スケジュール: 平日の午後 8:00 週単位/月単位: 金曜日
Acronis では、統合が不要になるように、ストレージ領域の節約とクリーンアップの最適化に役
立つ増分および差分のバックアップを使用します。 バックアップ方法に関しては、週単位のバッ クアップは差分(Dif)、月単位のバックアップは完全(F)、日単位のバックアップは増分(I)です。
初回のバックアップは常に完全バックアップです。
[週単位/月単位]パラメータにより、全体のスケジュールが日単位、週単位、および月単位のス ケジュールに分割されます。
[週単位/月単位]のバックアップで金曜日を選択したとします。 作成されるバックアップ タスクの 実際のスケジュールは次のようになります。
GFS スキームに従って Acronis Backup & Recovery 10 により作成されるバックアップ タスク スケジュール: 平日の午後 8:00
週単位/月単位: 金曜日
バックアップの保持期間: 日単位
この手順では、日単位のバックアップの保持ルールを定義します。 それぞれの日単位のバック アップの後にクリーンアップ タスクが実行され、指定よりも古い日単位のバックアップがすべて 削除されます。
バックアップの保持期間: 週単位
この手順では、週単位のバックアップの保持ルールを定義します。 それぞれの週単位のバック アップの後にクリーンアップ タスクが実行され、指定よりも古い週単位のバックアップがすべて 削除されます。 週単位のバックアップの保持期間を、日単位のバックアップの保持期間より短 くすることはできません。 通常は、数倍長い期間を設定します。
バックアップの保持期間: 月単位
この手順では、月単位のバックアップの保持ルールを定義します。 それぞれの月単位のバック アップの後にクリーンアップ タスクが実行され、指定よりも古い月単位のバックアップがすべて 削除されます。 月単位のバックアップの保持期間を、週単位のバックアップの保持期間より短 くすることはできません。 通常は、数倍長い期間を設定します。 月単位のバックアップの保持 期間を無限に設定することもできます。
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作成されるアーカイブ: 理想的
日単位のバックアップを 7 日間、週単位のバックアップを 2 週間、月単位のバックアップを 6 か 月保持するように選択したとします。 すべてのバックアップがいっぱいになったときに、スキームの 要求に応じてすぐに削除できる場合、バックアップ計画開始後のアーカイブは次のようになります。
左側の列は曜日を示しています。 週の曜日ごとに、通常のバックアップと後続のクリーンアップが 行われた後のアーカイブの内容が示されています。
「D」は日単位と見なされるバックアップを表します。 「W」は週単位と見なされるバックアップを表し ます。 「M」は月単位と見なされるバックアップを表します。
GFS スキームに従って作成された理想的なアーカイブ スケジュール: 平日の午後 8:00
週単位/月単位: 金曜日 日単位のバックアップの保持: 7 日 週単位のバックアップの保持: 2 週 月単位のバックアップの保持: 6 か月
3 週目から、週単位のバックアップが定期的に削除されます。 6 か月後、月単位のバックアップの 削除が始まります。 週単位および月単位のバックアップの図は、尺度が週単位のこの図と同じよう になります。
作成されるアーカイブ
:現実
実際には、アーカイブの内容は理想的なスキームによる場合とは多少異なるものになります。
Copyright © Acronis, Inc. 43 差分および増分のバックアップ方法を使用する場合、あるバックアップに基づいて後続のバックアッ プが作成されていると、スキームの要求に応じてすぐに削除することができません。 通常の統合 は、システム リソースを使用しすぎるため利用できません。 スキームの要求に従って依存関係の あるすべてのバックアップが削除されてチェーン全体が削除されるまで、プログラムが待機する必 要があります。
バックアップ計画の最初の 1 か月は、実際には次のようになります。 「F」は完全バックアップを表 します。 「Dif」は差分バックアップを表します。 「I」は増分バックアップを表します。
依存関係のために予定の期間より長く存続するバックアップには、ピンク色のラベルが付けられて います。 初回の完全バックアップは、そのバックアップに基づく差分バックアップと増分バックアップ がすべて削除されるとすぐに削除されます。
GFS スキームに従って Acronis Backup & Recovery 10 により作成されるアーカイブ スケジュール: 平日の午後 8:00
週単位/月単位: 金曜日 日単位のバックアップの保持: 7 日 週単位のバックアップの保持: 2 週 月単位のバックアップの保持: 6 か月
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