2.15 集中管理について
2.15.6 重複除外
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グループのポリシーのステータス
このパラメータを表示するには、ツリーで[コンピュータ]を選択し、グループを選択して、[情報]ペイン の[バックアップ ポリシー]タブを選択します。
このステータスには、グループおよびその子グループに含まれる各コンピュータのポリシーのうち、
最も重大なステータスが定義されます。現在いずれのコンピュータにもポリシーが適用されていない とき、ステータスは "OK" になります。
ポリシーの蓄積された状態とステータス
バックアップ ポリシーには、特定のコンピュータまたはグループに関連する配置の状態とステータ スのほかに、蓄積された配置の状態と蓄積されたステータスがあります。
バックアップ ポリシーの蓄積された状態
このパラメータを表示するには、ツリーで[バックアップ ポリシー]を選択します。[配置の状態]列に、
それぞれのポリシーの蓄積された配置の状態が表示されます。
この状態は、ポリシーが(直接または継承を通じて)適用されるすべてのコンピュータへのポリシーの 配置状態の組み合わせとして定義されます。現在いずれのコンピュータにもポリシーが適用されて いないとき、配置の状態は設定されず、列に "未適用" と表示されます。
たとえば、コンピュータ A にポリシーを適用したとします。ポリシーは正常に配置されました。次に、
ポリシーを変更し、コンピュータ B および C で構成されたグループにすぐにそのポリシーを適用し ます。A のポリシーを更新し、B と C に配置する必要があります。この処理が実行されている間、
ポリシーの蓄積された状態は "更新中、配置中" のように表示され、次に "更新中、配置済み" ま たは "配置済み、配置中" に変わり、通常、最後は "配置済み" になります。
バックアップ ポリシーの蓄積されたステータス
このパラメータを表示するには、ツリーで[バックアップ ポリシー]を選択します。[ステータス]列に、
それぞれのポリシーの蓄積されたステータスが表示されます。
このステータスは、適用対象となるすべてのコンピュータ中で、最もエラー レベルの高いポリシーの ステータスとして定義されます。いずれのコンピュータにもポリシーが適用されていないとき、ステー タスは "OK" になります。
Copyright © Acronis, Inc. 83 重複除外によってネットワーク負荷も軽減できます。バックアップ時に、あるファイルまたはディスク ブロックが、既に保存されているものと同じであることが検出されると、その内容はネットワーク経由 で転送されません。
重複除外は、ディスク レベルのバックアップではディスク ブロックに対して実行され(ブロック レベ ルの重複除外)、ファイル レベルのバックアップではファイルに対して実行されます(ファイル レベ ルの重複除外)。
Acronis Backup & Recovery 10 では、重複除外は次の 2 つの手順から構成されます。
ソースでの重複除外
バックアップ時に管理対象のコンピュータで実行されます。Acronis Backup & Recovery 10 エ ージェントは、ストレージ ノードを使用して重複除外可能なデータを判断し、既に格納域に複製 が存在するデータを転送しません。
ターゲットでの重複除外
バックアップの完了後に格納域で実行されます。ストレージ ノードは、格納域のアーカイブを分 析し、格納域のデータを重複除外します。
バックアップ計画を作成する際には、その計画のソースでの重複除外を無効にできます。これによ ってバックアップの処理速度は速くなりますが、ネットワークとストレージ ノードの負荷は大きくなり ます。
重複除外された格納域
重複除外が有効になっている集中管理用格納域は、重複除外された格納域と呼ばれます。集中管 理用格納域を作成する際には、重複除外を有効にするかどうかを指定できます。テープ デバイス には重複除外された格納域を作成することはできません。
重複除外データベース
重複除外された格納域を管理している Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードは、格 納域に保存されたすべての項目(暗号化されたファイルなどの重複除外できない項目は除きます) のハッシュ値が含まれる重複除外データベースを保持します。
重複除外データベースは、格納域の作成時に[集中管理用格納域の作成]の[データベースのパス] で指定したフォルダに保存されます。重複除外データベースはローカル フォルダにのみ作成できま す。
重複除外データベースのサイズは、格納域に存在するアーカイブの合計サイズの約 1% です。つ まり、1TB の新しい(重複しない)データごとに、データベースに約 10GB が追加されます。
格納域にアーカイブおよびメタデータを含むサービス フォルダが保持されている場合に、データベ ースが破損したり、ストレージ ノードが失われると、新しいストレージ ノードによって格納域が再ス キャンされ、データベースが再作成されます。
重複除外のしくみ
ソースでの重複除外
非重複化格納域へのバックアップを実行すると、Acronis Backup & Recovery 10 エージェントは、
バックアップされている項目(ディスク バックアップではディスク ブロック、ファイル バックアップで はファイル)を読み取り、各ブロックのフィンガープリントを計算します。 このフィンガープリントはハッ シュ値とも呼ばれ、格納域内の項目の内容を一意に表します。
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エージェントは格納域に項目を送信する前に、重複除外データベースに照会して、項目のハッシュ 値がすでに格納されている項目のハッシュ値と同じかどうかを調べます。
同じである場合、エージェントは、項目のハッシュ値だけを送信します。同じでない場合、項目自体 を送信します。
暗号化されたファイルや標準サイズ外のディスク ブロックなどの一部の項目は重複除外できない ので、エージェントは常にハッシュ値を計算せずにこれらの項目を格納域に転送します。 ファイル レベルとディスク レベルの重複除外の制限の詳細については、「重複除外の制限 (86ページ)」を 参照してください。
ターゲットでの重複除外
重複除外格納域へのバックアップが完了した後、ストレージ ノードは、インデックス作成タスクを実 行して、次のように格納域のデータを重複除外します。
1. アーカイブから格納域内の専用ファイルに項目(ディスク ブロックまたはファイル)を移動し、重 複した項目をそこに一度だけ保存します。 このファイルは重複除外データ ストアと呼ばれま す。 格納域にディスク レベルとファイル レベルの両方のバックアップがある場合は、データ ストアは 2 つあります。 重複除外できない項目は、アーカイブ内に残されます。
2. アーカイブ内では、移動された項目が、対応する参照に置き換えられます。
この結果、格納域には一意の重複除外された項目が多数含まれ、項目への 1 つまたは複数の参 照が格納域のアーカイブから各項目に与えられます。
インデックス作成タスクは、完了するまでにかなりの時間を要することがあります。 このタスクの状 態は、管理サーバーの [圧縮タスク] ビューで確認できます。
圧縮
クリーンアップにより、または手動で 1 つまたは複数のバックアップやアーカイブを格納域から削除 した後、どのアーカイブからも参照されなくなった項目が格納域に残る場合があります。 このような 項目は圧縮タスクで削除されます。これは、ストレージ ノードによって実行されるスケジュールされ たタスクです。
デフォルトでは、圧縮タスクは毎週日曜日の夜 03:00 に実行されます。 「ストレージ ノードの操作 (366ページ)」の「圧縮タスクのスケジュールの変更」の説明に従って、タスクのスケジュールを変更 できます。 [タスク] ビューから、手動でタスクを開始または停止することもできます。
未使用の項目を削除する際はリソースが消費されるため、圧縮タスクは、削除するデータの量が十 分に蓄積されたときにだけ実行されます。 しきい値は、Compacting Trigger Threshold (382ペ ージ) 構成パラメータによって決定されます。
重複除外が最も効果的な場合
重複除外が最大の効果を発揮するのは、次の場合です。
完全バックアップ モードを使用して、複数のソースから類似のデータをバックアップする場合。
これには、単一のソースからネットワークを介して配置されたオペレーティング システムやアプ リケーションをバックアップする場合などが該当します。
データに対する変更も類似しているときに、異なるソースから類似のデータの増分バックアップ を実行する場合。これは、これらのシステムに更新を配置し、増分バックアップを適用する場合 などが該当します。
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データ内容自体には変更がないが、場所が変更されたデータの増分バックアップを実行する場 合。これには、複数のデータがネットワーク上または 1 つのシステム内を巡回する場合などが 該当します。データは移動するごとに増分バックアップに含められ、このバックアップは新しいデ ータを含んでいなくてもかなり大きくなります。重複除外はこの問題の解決に役立ちます。項目 が新しい場所に現れるごとに、項目自体ではなく項目の参照が保存されます。
重複除外と増分バックアップ
データがランダムに変更される場合、次の理由のため、増分バックアップでの重複除外はあまり効 果がありません。
変更されていない重複除外項目は増分バックアップには含まれません。
変更された重複除外項目は、同じではなくなっているため重複除外されません。
重複除外のベスト プラクティス
重複除外を使用する場合は、次の推奨事項に従います。
重複除外格納域を作成するときには、格納域と重複除外データベースを異なるディスク上に配 置します。重複除外では格納域とデータベースの両方のかなりの領域が同時に使用されるた め、このようにすると重複除外の速度が向上します。
バックアップのインデックス作成では、格納域にバックアップが属するアーカイブのサイズの少
なくとも 1.1 倍のサイズの空き領域が必要です。格納域に十分な空き領域がないと、インデッ
クス作成タスクは失敗し、5 ~ 10 分後に再度開始されます。これは、クリーンアップまたはそ の他のインデックス作成タスクの結果として、一部の領域が解放されることが前提になっていま す。格納域の空き領域が大きいほど、アーカイブが最小可能サイズまで縮小する速度が高まり ます。
類似した内容を持つ複数のシステムをバックアップする場合は、最初に、類似したシステムの 1 つをバックアップします。この結果、Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードは、重 複除外項目の候補として、システムのすべてのファイルのインデックスを作成します。これによ り、複数のバックアップを同時に実行するかどうかにかかわらず、ソースでの効果的な重複除外 によってバックアップ プロセスが高速になり、ネットワーク トラフィックが減少します。
以後のバックアップを開始する前に、最初のバックアップの重複除外がインデックス作成タスク によって終了されており、タスクがアイドル状態になっていることを確認します。インデックス作成 タスクの状態は、Acronis Backup & Recovery 10 管理サーバーのタスクの一覧で参照できま す。
重複除外比
重複除外比は、重複除外格納域でのアーカイブのサイズと、重複除外しない格納域で占めるサイ ズとの比率を表します。
たとえば、2 台のコンピュータから内容が同じ 2 つのファイルをバックアップするとします。 各ファ イルのサイズが 1 GB である場合、重複除外しない格納域のバックアップ サイズは約 2 GB で すが、重複除外格納域ではわずか 1 GB ほどです。 この場合、重複除外比は 2:1、つまり 50 % になります。
反対に、2 つのファイルの内容が異なる場合、重複除外しない格納域と重複除外格納域のバックア ップ サイズは同じ(2 GB)になり、重複除外比は 1:1、つまり 100 % になります。