4.1.1 [集中管理用格納域 ]ビューを使用した作業
4.1.3 テープ ライブラリ
ここでは、バックアップ アーカイブを保存する格納域として自動テープ デバイスを使用する方法に ついて詳細に説明します。
テープ ライブラリ(自動ライブラリ)は、次の機構を備えた大容量ストレージ デバイスです。
1 つ以上のテープ ドライブ
テープ カートリッジを保持する複数(最大で数千)のスロット
スロットとテープ ドライブ間でテープ カートリッジを移動するための 1 つ以上のローダー(自動 メカニズム)
バーコード リーダー(オプション) 概要
Acronis Backup & Recovery 10 では、Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードによっ てテープ ライブラリを完全にサポートします。ストレージ ノードは、テープ ライブラリが接続された コンピュータにインストールする必要があります。ストレージ ノードでは、アーカイブを保持するため に複数のテープ ライブラリを同時に使用できます。
テープ ライブラリ メディアを管理するため、ストレージ ノードは Windows のリムーバブル記憶域 マネージャ(RSM)を使用します。詳細については、「RSM メディア プール (157ページ)」をご参照く ださい。
ストレージ ノードの専用データベースは、テープに書き込まれるバックアップ内容に関する情報を 保持します。これにより、一部の操作(クリーンアップ (423ページ)など)は、メディアにアクセスせず に高速で実行できます。内容に関する情報はデータベースに保存されているので、テープ ライブラ リがオフのときでも、テープに入っているバックアップ アーカイブの内容をコンソールから表示でき ます。データの増分バックアップまたは差分バックアップを作成するために、プログラムは、完全バッ クアップの入っているテープのロード、マウント、巻き戻し、読み取りを行う代わりに、データベースを 使用します。ただし、バックアップのベリファイ (430ページ)や、バックアップからのデータの復元な どの操作では、テープを読み取る必要があります。
テープ ライブラリはエージェントをインストールしたコンピュータにローカルで接続できますが、この 状況では、テープ ライブラリが単独のテープ ドライブと見なされます。エージェントはこのようなデ バイスを使用してデータ バックアップを読み書きできますが、バックアップの形式は、ストレージ ノ ードに よって書き込まれたテ ープ上のバッ クアップの形式と異なり ます。Acronis Backup &
Recovery 10 を使用して、製品の別バージョンの異なるコンポーネントによって書き込まれたテー プ上のアーカイブの読み取りの詳細については、「テープ互換性の表 (58ページ)」をご参照くださ い。
Acronis Backup & Recovery 10 を使用すると、メディアによるバックアップの分散を設定できま す。たとえば、個別のテープ セットを使用して特定のデータをバックアップできます。他のすべての データのバックアップは、この個別のテープ セットに含まれない、現在マウントされているテープに 書き込まれます。詳細については、「テープ サポート (133ページ)」をご参照ください。
バックアップ スキーム(GFS (Grandfather-Father-Son) (39ページ)、ハノイの塔 (44ページ))は、
テープ ライブラリでのバックアップに対して効果的なスケジュールや保持ルールを作成する上で大
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いに役立ちます。バックアップ スキームとテープ オプションを組み合わせると、バックアップの削除 後に空と見なされるテープを自動モードで再利用できます。詳細については、「テープ ローテーショ ン (164ページ)」をご参照ください。
ハードウェア
テープ ライブラリ(自動ライブラリ)は、次の機構を備えた大容量ストレージ デバイスです。
1 つ以上のテープ ドライブ
テープ カートリッジを保持する複数(最大で数千)のスロット
スロットとテープ ドライブ間でテープ カートリッジを移動するための 1 つ以上のローダー(自動 メカニズム)
バーコード リーダー(オプション)
テープごとに、次の内容の特別なラベルをカートリッジの側面に貼る場合があります。
通常はローダーに取り付けた特別のリーダーによってスキャンするバーコード
読み取り可能バーコードのデジタル値
これらのラベルは、テープ ライブラリ内または特にサイト外のストレージにあるテープの識別に使用 します。
テープ ライブラリ内のすべてのカートリッジにバーコードが付いていると、ライブラリはソフトウェア によってすぐに自動管理できます。
テープ ライブラリは、大容量のデータ ストレージにとってコスト効率のよいソリューションです。その うえ、データ セキュリティ強化のためにカートリッジをサイト外に保管できるので、テープはアーカイ ブに最適です。ただし、データが少量の場合でも、テープ ライブラリからの読み取りは他の種類の データ ストレージからの読み取りより大幅に時間がかかります(数秒から数分)。テープの最適な使 用方法は、「読み書き要求をより少なく、データ量をより大きくする」ことです。したがって、大量のデ ータの規則正しいアクセスの方が、少量のデータのランダム アクセスよりテープ ライブラリに適し ています。
制限
テープ ライブラリの使用には次の制限があります。
1. テープ上に保存されたアーカイブの統合 (435ページ)操作はできません。1 つの個別バックア ップをテープから削除することもできません。テープに保存されたバックアップをすべて削除する ことは可能です。ただし、この操作を行うと、削除されたバックアップをベースとして、他のテープ に保存されているすべての増分バックアップと差分バックアップがデータの復元に使用できなく なります。[カスタム]バックアップ計画の保持ルールの[依存関係のあるバックアップを削除する 場合]→[バックアップの統合]オプションは無効になります。[依存するすべてのバックアップが削 除の対象になるまでバックアップを保持する]オプションのみ使用できます。
2. テープ ストレージ デバイス上に保存されたアーカイブの重複除外 (434ページ)はできません。
3. テープに保存されたディスク バックアップからのファイルの復元は可能ですが、非常に長い時 間がかかることがあります。
4. ストレージ ノードによって書き込まれたバックアップを含むテープはテープ形式が異なるので、
エージェントをインストール済みのコンピュータにローカル接続したテープ デバイスで読み取る ことができません。Acronis Backup & Recovery 10 を使用して、製品の別バージョンの異なる コンポーネントによって書き込まれたテープ上のアーカイブの読み取りの詳細については、「テ ープ互換性の表 (58ページ)」をご参照ください。
Copyright © Acronis, Inc. 157 5. バーコード プリンタは使用しません。
RSM メディア プール
Acronis Backup & Recovery 10 は、Windows のリムーバブル記憶域マネージャ(RSM)を使用し て、テープ ライブラリで使用するテープ カートリッジを管理します。
さまざまなプログラムから個別にメディアにアクセスするため、RSM は論理メディア グループであ る「メディア プール」を使用します。マネージャには、システムとアプリケーションという 2 つのカテ ゴリのメディア プールがあります。
システム メディア プールには、空きプール、インポート プール、および非認識プールがあります。
システム プールは、アプリケーションによって現在使用されていないメディアを保持します。空きプ ールは空と見なされ、アプリケーションから使用できるメディアを保持します。インポート プールと非 認識プールは、特定のライブラリでの新しいメディア用の一時的なプールです。
アプリケーションは、RSM を通して、適切な名前を持つ専用プールの取得、空きプールから専用プ ールへのメディアの移動、適切な目的による専用プールのメディアの使用、空きプールへのメディア の返却などを行います。
Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードは、Acronis プールに属するテープを管理しま す。
テープ ライブラリのスロットに未使用テープを入れると、すべてのテープは自動的に空きプールに 入ります。
テープが使用済みのときは、RSM はそのテープに関連した登録アプリケーションを探します。アプ リケーションが見つからないと、RSM はテープを非認識プールに移動します。アプリケーションが見 つからず、RSM データベースにテープに関する情報がない場合、テープはインポート プールに移 動されます。RSM データベースに情報があれば、テープはそのアプリケーションの専用プールに 移動されます。
Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードの RSM は、Acronis True Image Echo、 Acronis True Image 9.1 製品ファミリ、および Acronis Backup & Recovery 10 のコンポーネント によって書き込まれたテープを検出できます。ストレージ ノードは、一覧の収集 (161ページ)操作 で、Acronis 形式で書き込まれたすべてのテープを Acronis プールに保存します。
Acronis Backup & Recovery 10 コンポーネントは非認識プールを使用しません。このプールから テープを強制的に利用するには、リムーバブル記憶域スナップイン([コントロール パネル]→[管理 ツール]→[コンピュータの管理]→[リムーバブル記憶域]→[メディア])を使用して、テープを空きプー ルに移動します。
空きプールに移動されたテープは空だと見なされ、アプリケーションから書き込めるようになります。したがっ て、テープ データは失われます。
テープからすべてのバックアップが削除されても、そのテープは空きプールに戻りません。テープ は、再利用のための空のテープとして Acronis プールに残ります。ストレージ ノードは、新しいテ ープが必要になると、最初に Acronis プールにある空のテープを探し、次に空きプールを探しま す。
その後、Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードは、Acronis プールに属するテープだ けを処理します。
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テープ ライブラリの操作
Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードがインストールされたコンピュータにテープ ライ ブラリ デバイスを接続しているときは、ストレージ ノードの管理下にあるデバイス上にアーカイブ格 納域を作成するだけで、テープ ライブラリにバックアップできます。
前提条件
テープ ライブラリ デバイスは、デバイス製造元のインストール手順に従って、Windows を実行し ているコンピュータにインストールする必要があります。
使用する Windows のバージョンにリムーバブル記憶域マネージャ(RSM)が存在するときは、有効
にする必要があります。
Microsoft Windows XP および Microsoft Windows Server 2003 の場合:
リムーバブル記憶域マネージャはオペレーティング システムの一部として、最初から有効にな っています。
Microsoft Windows Server 2008 でリムーバブル記憶域マネージャを有効にする場合:
1. [管理ツール]→[サーバー マネージャ]→[機能]→[機能の追加]をクリックします。
2. [リムーバブル記憶域マネージャ]チェックボックスをオンにします。
Microsoft Windows Vista でリムーバブル記憶域マネージャを有効にする場合:
1. [コントロール パネル]→[プログラム]→[プログラムと機能]→[Windows の機能の有効化また は無効化]をクリックします。
2. [リムーバブル記憶域の管理]チェックボックスをオンにします。
ライブラリのスロットにテープ カートリッジを入れます。テープにバーコードがなかったり、バーコード が破損しているときは、後で識別できるようにテープ ラベルを定義できます。
Acronis Backup & Recovery 10 管理サーバーと Acronis Backup & Recovery 10 管理コンソー ルをローカル コンピュータまたはリモート コンピュータにインストールし、テープ ライブラリ デバイ スを持つコンピュータに Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードをインストールして、管 理サーバーに登録する必要があります。
管理対象の格納域としてのテープ ライブラリ
テープ ライブラリを使用したデータ保護操作を可能にするには、テープ ライブラリに管理対象の格 納域を作成する必要があります。格納域は、コンソールの[集中管理用格納域]ビューから作成でき ます。詳細については、「集中管理格納域の作成 (151ページ)」をご参照ください。
しかし、最も簡単なのは、[ストレージ ノード]ビューから格納域を作成する方法です。テープ ライブ ラリが接続されているストレージ ノードを選択してから、[格納域の作成]をクリックします。[集中管 理用格納域の作成]ページが表示され、あらかじめ選択されたパラメータが設定されます。必要な操 作は、格納域の名前を指定してから、[OK]をクリックするだけです。
格納域が作成されると、コンソールの[集中管理用格納域]ビューからアクセスできます。これで、テ ープ ライブラリをバックアップに使用できます。
Acronis Backup & Recovery 10 では、テープ デバイスごとに 1 つの格納域しか作成できませ ん。