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Acronis 独自のテクノロジ

ここでは、Acronis Backup & Recovery 10 が Acronis True Image Echo および Acronis True

Image 9.1 製品ファミリから継承している独自のテクノロジについて説明します。

2.14.1 Acronis Secure Zone

Acronis Secure Zone は、バックアップ アーカイブを管理対象のコンピュータのディスク領域に保

存することができる、セキュリティで保護されたパーティションです。このため、バックアップが保存さ れている同じディスクからそのディスク自体を復元することができます。

このゾーンにアクセスできるのは、Acronis ディスク管理ツールなどの特定の Windows アプリケ ーションだけです。

ディスクの物理的な障害が発生すると、そこに配置されたゾーンとアーカイブは失われます。このた

め、Acronis Secure Zone を唯一のバックアップの保存場所にはしないでください。エンタープライ

ズ環境では、通常の場所が一時的に利用できなかったり、接続チャネルが低速または混雑している 状態のときに、バックアップに使用する中間の場所として Acronis Secure Zoneを使用できます。

利点

Acronis Secure Zone:

 バックアップが置かれているディスク自体からディスクを復元することができる。

 ソフトウェアの誤動作、ウィルス攻撃、オペレータによるエラーからデータ保護するためのコスト 効率のよい便利な方法を提供する。

内部のアーカイブ ストレージなので、データをバックアップまたは復元するための別のメディア やネットワーク接続が不要になる。このことは、モバイル ユーザーにとって特に便利です。

 保存先の二重化 (131ページ)バックアップの使用時に主要バックアップ先として利用できる。

制限

 Secure Zone は、ダイナミック ディスク上または GPT パーティション スタイルを使用するディ

スク上に作成することはできません。

Acronis Secure Zone

の管理

Acronis Secure Zoneは、個人用格納域 (431ページ)と見なされます。Secure Zone は、管理対

象のコンピュータに作成されると、[個人用格納域] の一覧に常に表示されます。集中管理されたバ ックアップ計画 (433ページ)では Acronis Secure Zoneとローカルの計画 (431ページ)を使用でき ます。

Acronis Secure Zoneを以前に使用したことがある場合は、機能が大幅に変更されていることに注

意してください。 Secure Zone では、自動クリーンアップ、つまり、古いアーカイブの削除は実行さ

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れなくなりました。自動クリーンアップ付きのバックアップ スキームを使用して Secure Zone にバ ックアップするか、アーカイブ管理機能を使用して古いバックアップを手動で削除してください。

新しい Acronis Secure Zoneの動作では、次の操作を行うことができます。

 Secure Zone に配置されているアーカイブ、および各アーカイブに含まれるバックアップを表示

する。

 バックアップの内容を確認する。

 バックアップから物理ディスクにファイルをコピーするために、ディスク バックアップをマウントす る。

 アーカイブと、アーカイブのバックアップを安全に削除する。

Acronis Secure Zoneで利用できる処理の詳細については、「個人用格納域 (179ページ)」を参照

してください。

Acronis True Image Echo

からのアップグレード

Acronis True Image Echo から Acronis Backup & Recovery 10 にアップグレードすると、

Acronis Secure Zoneでは Echo で作成されたアーカイブが保持されます。Secure Zone は個人 用格納域の一覧に表示され、古いアーカイブを復元に利用できるようになります。

2.14.2 Acronis スタートアップ リカバリ マネージャ

ブータブル エージェント (429ページ)の改訂版をシステム ディスクに置き、起動時に [F11] キー を押すと起動するように設定できます。これにより、ブータブル レスキュー ユーティリティを起動す るためのブータブル メディアまたはネットワーク接続が不要になります。この機能の商標名は

「Acronis スタートアップ リカバリ マネージャ」です。

Acronis スタートアップ リカバリ マネージャは、モバイル ユーザーにとって特に役に立ちます。障

害 が 発 生 し た 場 合 、 ユ ー ザ ー は コ ン ピ ュ ー タ を 再 起 動 し 、[Press F11 for Acronis Startup

Recovery Manager…] というプロンプトに対して [F11] キーを押して、通常のブータブル メディア

と同じ方法でデータ リカバリを実行します。ユーザーは、移動中に Acronis スタートアップ リカバ リ マネージャを使用してバックアップすることもできます。

GRUB ブート ローダーがインストールされているコンピュータでは、[F11]を押す代わりに、ブート

メニューから Acronis スタートアップ リカバリ マネージャを選択します。

Acronis

スタートアップ リカバリ マネージャのアクティブ化と無効化

Acronis スタートアップ リカバリ マネージャの使用を有効にする操作を「アクティブ化」と呼びま

す。Acronis スタートアップ リカバリ マネージャをアクティブ化するには、プログラム メニューから [操作] > [Acronis スタートアップ リカバリ マネージャをアクティブ化する] を選択します。

Acronis スタートアップ リカバリ マネージャは、[ツール] メニューからいつでもアクティブ化、無効

化できます。無効にすると、起動時の [Press F11 for Acronis Startup Recovery Manager...] と いうメッセージが表示されなくなります(または、該当するエントリが GRUB のブート メニューから 削除されます)。つまり、システムが起動できないときは、ブータブル メディアが必要になります。

制限

Acronis スタートアップ リカバリ マネージャでは、アクティブ化後にサードパーティ製ローダーの再

アクティブ化が必要です。

Copyright © Acronis, Inc. 63

Acronis True Image Echo

からのアップグレード

Acronis True Image Echo から Acronis Backup & Recovery 10 にアップグレードした後、

Acronis スタートアップ リカバリ マネージャは、アップグレード前のステータスに関わらず、無効化

された状態で表示されます。Acronis スタートアップ リカバリ マネージャは、いつでも再度アクティ ブ化できます。

2.14.3 Universal Restore (Acronis Backup & Recovery 10 Universal Restore)

Acronis Backup & Recovery 10 Universal Restore は、異なるハードウェアや仮想コンピュータで の復元と Windows の起動を支援する Acronis 独自のテクノロジです。Universal Restore は、

ストレージ コントローラ、マザーボード、チップセットなどのオペレーティング システムの起動にとっ て重要なデバイスの相違に対応できます。

Acronis Backup & Recovery 10 Universal Restore

の目的

システムは、ディスク バックアップ(イメージ)からバックアップ元のシステムまたは同一構成のハー ドウェアに容易に復元できます。ただし、ハードウェア障害などの状況で、マザーボードを交換した り、バージョンの異なるプロセッサを使用していると、復元されたシステムが起動できないことがあり ます。システムを新しくてより強力なコンピュータに移行しようとしても、同じように起動できない問題 が起きます。新しいハードウェアが、イメージに含まれている最も重要なドライバと互換性がないか らです。

Microsoft System Preparation Tool(sysprep)を使用してもこの問題は解決しません。Sysprep で インストールできるドライバはプラグ アンド プレイのデバイス(サウンド カード、ネットワーク アダプ タ 、 ビ デ オ カ ー ド な ど)用 の ド ラ イ バに 限 られて い る た め で す。 シ ステ ム の HAL(Hardware

Abstraction Layer)と大容量記憶装置デバイス ドライバに関しては、ソース コンピュータとターゲッ

ト コンピュータで同じである必要があります(Microsoft サポート技術情報の文書番号 302577 と 216915 をご参照ください)。

Universal Restore テクノロジは、重要な HAL および大容量記憶装置のドライバを置き換えること

によって、ハードウェアに依存しないシステムの復元の効率的なソリューションを提供します。

Universal Restore は次の操作に使用できます。

1. さまざまなハードウェアで障害が発生したシステムの迅速な復元

2. ハードウェアに依存しないオペレーティング システムのクローン作成と配置

3. 物理コンピュータから物理コンピュータ、物理コンピュータから仮想コンピュータ、および仮想コ ンピュータから物理コンピュータへの移行

Universal Restore

の原理

1. HAL および大容量記憶装置のドライバの自動選択

Universal Restore は、指定したネットワーク フォルダ、リムーバブル メディア、および復元中

のシステムのデフォルト ドライバ ストレージ フォルダでドライバを検索します。検出されたすべ てのドライバの互換性レベルが分析され、ターゲット ハードウェアに最適な HAL と大容量記 憶装置のドライバがインストールされます。ネットワーク アダプタ用のドライバも検索され、オペ レーティング システムに渡されます。オペレーティング システムは最初の起動時に、ドライバを 自動的にインストールします。

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Windows のデフォルトのドライバ ストレージ フォルダは、レジストリ値 DevicePath で指定されていま

す。この値は、レジストリ キー

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion にあります。通常、

このストレージ フォルダは WINDOWS/inf です。

2. 大容量記憶装置のドライバの手動選択

ターゲット ハードウェアに装着されているハードディスク用の大容量記憶装置コントローラ

(SCSI、RAID、ファイバ チャネル アダプタなど)がわかっている場合は、ドライバの検索とイン

ストールを自動的に行う処理を無視して、手動で適切なドライバをインストールすることができま す。

3. プラグ アンド プレイ デバイス用のドライバのインストール

Universal Restore では、組み込みのプラグ アンド プレイの検出および設定処理を利用して、

ビデオ、オーディオ、USB など、システム起動時に重要ではないデバイスのハードウェアの違 いに対処します。Windows はログオン段階でこの処理を行い、新しいハードウェアの一部が検 出されないときは、後で手動でドライバをインストールできます。

Universal Restore

と Microsoft Sysprep

Universal Restore はシステムの準備ツールではありません。Universal Restore は、Microsoft System Preparation Tool(Sysprep)で準備したシステムのイメージを含め、Acronis 製品を使用し て作成した任意の Windows イメージに適用できます。両方のツールを同じシステムで使用する例 を次に示します。

Universal Restore は、復元後、ドメインへの再参加やネットワーク ユーザー プロファイルの再マ

ップを行うことなく直ちにシステムを実行できるよう、セキュリティ識別子(SID)とユーザー プロファイ ル設定を除去しません。復元されたシステムでこれらの設定を変更する場合には、Sysprep を使 用してシステムを準備し、必要に応じて Universal Restore を使用して、システムのイメージ作成と 復元を行うことができます。

制限

次の場合は Universal Restore を使用できません。

 Acronis スタートアップ リカバリ マネージャ([F11]を使用)を使用してコンピュータを起動する場

バックアップ イメージが Acronis セキュア ゾーンにある場合

 Acronis Active Restore を使用する場合

これは、これらの機能が主に同じコンピュータ上での簡単なデータ復元を目的としているためです。

Universal Restore は Linux を復元する場合には使用できません。

Universal Restore

の入手方法

Universal Restore は、Acronis Backup & Recovery 10 Advanced Server SBS Edition と Acronis Backup & Recovery 10 Advanced Server Virtual Edition に無償で付属しています。

その他の製品用の Universal Restore は別製品として販売されています。これは独立した機能と してセットアップ ファイルからインストールされ、別のライセンスが必要となります。新しくインストー ルしたアドオンを起動用の環境で機能させるには、ブータブル メディアを再作成する必要がありま す。