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学年・組:河原城中学校2年3弾く猪西学級)・7組(甲田学級)

単元名:三わたしたちと言葉〜コミュニケーションについて考える 単元の構成:教材 説明文rr開いた社会』に向けて」122)

単元目標:

 本単元の学習目標は、「コミュニケーションについて考える」t23)こ とと設定されている。中学2年生の1学期の生徒の様子は、すでに中学 校生活を1年間過ごしているため、学習面をはじめ、いろんな面で中心 的役割を果たしているように思われる。友人関係においても、生徒は、

自分の好みや関心に応じてさまざまなグループを作り、その中で、自分 の存在を主張したり、確かめたりしているようである。

 それは、生徒が学校生活の中で、身内意識や仲間意識を強めてくる時 期にあるということである。そのために、仲間だけに通じる表現を好ん で使うようになり、その表現がわからない者を遠ざけたり、自分から遠 ざかってしまう傾向が見られる。さらに、自分がそのような傾向を示し ているということにも快感を覚え、ますます、この傾向を大きくさせる ことによって、自分自身を身内意識や仲間意識が保っていられる社会へ と閉じ込めていくのである。

 このような時期に本単元を学習し、見ず知らずの人に対しても通じる ような言葉や表現とはどういうものなのか、なぜ、そのようなコミュニ ケーションが社会生活において必要であるのか、ということなどについ       一152一

て考えさせることによって、望ましい言語生活のあり方について考えさ せるようにするのである。本教材は、このような「コミュニケーション について考える」124)という目標のもとで、場に応じた表現をすること の必要性を理解させるために設定されているのである。

 そこで、本教材を指導するにあたっては、表現領域と理解領域の両面 から、からみあわせて指導することが必要である。

 指導の目標としては、学習指導要領における表現領域では、 「自分の 考えや気持ちを、相手や場の状況に応じ、適切な言葉遣いで話すこと」

125) A「物事の場面や状況、心情などがよく分かるように、適切な叙述 のしかたを工夫して表現すること」t26)、「表現しようとする内容と文 脈にふさわしい語句を選び、文の形を工夫して表現すること」127)など

が重要となる。

 また、理解領域では、「文章の展開を確かめながら主題を考えたり、

要旨をとらえたりすること」128>、「話や文章の内容に含まれているも のの見方や考え方を理解し、自分の見方や考え方を広くすること」129)、

「話や文章の展開に即して内容をとらえ、必要に応じて要約すること」

130> ネどを中心として指導する必要がある。

 この目標からすれば、本教材を学習する態度には、本文の展開、内容 を理解することについても、そこで筆者からのコミュニケーションの試 みが行われていて、読み手がそれを受けているという意識が必要であり、

発言や筆記に関しても、コミュニケーションとしての表現活動の実践の 場として行われるべきなのである。特に、表現領域における指導の目標 そのものが、相手や場の状況に応じた適切な言葉遣い、場面や心情、状 況を表す適切な叙述、語句や文の形についての工夫など、コミュニケー

ションのあり方について考えさせることになっているのである。

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教材観:

 言葉の働きには、伝達の機能がある。言葉は、話し手(書き手)が思 想、感情、意志などを表し、聞き手(読み手)がその内容を理解する手 段として用いられる。本教材におけるねらいは、言葉の機能を理解し活        き

用させるために、状況に応じた表現が必要であること、また、さまざま な状況に出会ったとき、この言葉の機能を正確に理解し活用しないと誤 解が生じる、ということをわからせることにある。将来の言語生活は、

現在の言語生活が発展したものである。だから、本教材の学習指導は、

必要性として、生徒の現在の言語生活を正確にするという観点で実践さ れるものである。

 このねらいを生徒に理解させるためには、文章の主題、要旨、筆者の ものの見方や考え方を理解させる必要がある。筆者はこの文章の中で、

独自に定義した用語を用いて論を展開しているので、生徒は、この定義 を学習の中で明確にしなければならない。ここでは、筆者が述べている ところの「開いた社会」131>、「閉じた社会」132)、「開いた表現」13

3> A「閉じた表現」134)、「誤解の法則」135)などの言葉が該当するこ とになる。だから、指導としては、それぞれの言葉が、どんな意味で文 章の中で用いられでいるのかを文章中から探し出させ、正確に把握させ

ることが必要となるのである。

 次に、 「開いた社会」136)、 「閉じた社会」137)、 「開いた表現」13

8> A「閉じた表現」139>のかかわりを理解させる必要がある。生徒は、

これらの言葉の性質上、混同する者も出てくるかもしれない。そこで、

「開いた図形」140)、「閉じた図形1 141)の意味をつかませることによ り、「開いた社会」142)、「閉じた社会」i43>、「開いtc表現」ユ44>、

「閉じた表現」i45)の関係の理解を定着させるのである。

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 また、筆者は「開いた表現」146)での誤解の例を、実際の随筆から取 り出して論の確かさを裏付けているので、生徒は、実生活の中からも

「開いた表現」147)による誤解例を出し、話し合うてがかりとして読む ことができるようになっている。

 筆者の結論である、「誤解を生じたり、人間関係を損ねたりしないた めには、あいまいな表現ではなく、事柄がよくわかるように描き出して 表現する能力が必要になるのである」148)という言葉によって、生徒は、

「開いた社会」149)でのコミュニケーションのあり方を理解することが できる。しかし、言葉は、コミュニケーーションのあり方を理解した上で、

現実の生活の中で、実際に活用することによって機能するものである。

だから、生徒には、この言葉の機能を発揮することがコミュニケーショ ンを成り立たせることである、ということを体験させる必要がある。

 そこで、指導としては、実生活の中での「開いた社会」150)における 具体的なコミュニケーションを必要とする場面を想定して、実際に登場 する人物になって会話を展開するなどの方法によって、生徒を取り巻く

「開いた社会」151)に向けて、言葉の機能を正しく理解させることがま とめの要点となる。さらに結果として、この指導がコミュニケーション の能力を高めるということになるのである。