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ドキュメント内 中学生の漢字習得に関する研究 (ページ 43-62)

第2編漢字習得の実態に関する研究 40

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       第1章 影用漢字習得調査の方法と結果の概観 41

(調査漢字整理表) (40ページ下の図)

 個入用整理カードに対して,用意した。

 文面ごとに,各調査時の8人の調査結果が記入され,その文字について,

8人の3年間の成績が一覧できるようになっている。

 例〔講〕は,2音2訓の文宇。500番:は,この字が教育漢字外当用漢宇の 500番の文宇であることを示す。「読み」では,音・訓の欄を設け,それぞ れの反応を記入する。なお,問題として読ませた語形も示しておく。 「書き

も同様。 「書き」は結果がそのまま書字評点となるが,「読み」では,読字 評点の方では,音・調どちらかが読めていれば,その文宇を正答とする観点 で評価しなおしてある。

 上方,文字の横は〔請〕の字の教科書の出現状況を示す。中央は,国語教 科書での出現状況で,〔請〕の字は2年でJll「こう」で初出,3年で,音「セ イ・シン」が読み替えで提出され,訓「うける」は未出であったことを示 す。学習時期は出語での学習を示す。2年後期(「請う」)3年前期(要請・

普譜)に学習したことがわかり,成績との関係を知ることができる。右端 は,他教科やその他の学習経路がわかるように設けたもの。主として,表外 回の習得経路を考えたものであるが,教育漢字外当用漢字の揚合は,他教科 の出現状況もあわせみることができる。 「請」は社会科でも出ている。

 なお,こ請〕の下の「年用漢掌」は,教育漢字の場合の漢字配当学年を

示す。

2.調査の時期および実施

(1)調査の聴骨・実施

第1回 当用朝妻の全数読み書き調査(付 表外宇の読み100字)

      39年4月28臼〜7月15日C延べ13回)

 教育漢字の読み→書き→教育漢字外当用漢字の読み→書き→表外字の読み  の」頼で実施した。

42 第2編漢字習得の実態に開する研究

  1回のテスト所要毒煙は,放課後の時間を利用するので,1〜2時間。

第2圃 当用漢字の金数読み=書き調査(付 表外字の読み220字)

       39年12月10呂〜40年3月25日(延べ11回)

  問に期末試験や学校の諸行事があったために,1・2月(中旬まで)は実   施していない。 〈12月1帽〜22賛(4圓)2月24B〜3月25β(7回)〉

第3回 当用漢字の全数読み書き調査(付 表外字の読み322字)

      丞0年6月18日〜7月21日(延べ10回)

 (1回のテスト所要時問は,放課後の時間を利用し,約2時間。1年の時よ   り,教育漢字など消壷文宇がふえてきたのと,生徒のテスト慣れなどで,

  調査の延べ回数は減ってきた)

第4回 当用漢字全数読み書き調査(付 表由宇の読み668字)

       41年3月14日目3月24日(延べ8團)

 (調査に慣れてきて,読みなど反応が旧くなる。1回の調査時間がときに2   時間を越えても,問に小休止があれば可能。)

第5園 当用漢字全数読み書き調査(付 蓑外字の読み1000字)

       41年7月8日目7月23H(延べ9回)

 (1。2年の時より消却文字がふえてきたので調査時間は短縮気味だが,表   外字増によって,延べ回数はふえている)

第6回 当用漢字全数読み書き調査(付 表外字の諌み1000字置

       42年3月2目〜3,月1姻(延べ7回)

 (2月中は,期末試験,高校進学試験などがあるため,3月に集中して調査   を実施した。授業のないHには,途申に休み時間をとって1回の調査に3・

  時間近くをかけたときもある)

(2)調査の場所

 3年問の調査のうち,1年入学時の第1圏めの中学校図書室での調査を除い ては,すべて研究所で実施した。途申の事故をおそれて室員が必ず学校までの 出迎え・送り届けを3年問実施したが,このことは,途中で生徒と親しく話し

       第1章 当用漢字習得調査の:が法と結果の概観 43 合うことができて,調査者・被調査者という関係を越えた入問的な接触をもつ・

ことができ,この調査をあまり心理的な負担をかけず,順調に進めることがで きたと思っている。

II結果の概観

1.量的観点からみた習得状況

 8人の事例調査対象生徒(以下8人の生徒と呼ぶ)に,その入学時から卒業 時まで,6回にわたって実施した当用漢字の全数(音調)読み書き調査(表外 字も含む)の結果を数量的にみると次のようである。

(1)文字中心,累積方法からみた場合  1) 全体的習得状況

 この全数調査の一つの特徴は,読みの調査では,当用漢字1850字について,

当用漢字表による全音訓(3122豊富)を調査の対象としたことであるが,整理,

の際に,文字の読みの力を音訓にわたって考慮に入れるか,あるいは,文字中 心に考えて,音訓いずれかの読み方で読めていればよいとするかによって,読 みの成績が相当違ってくるということが実証された。

 まず,従来の漢字調査の結果と比較するために,従来行なわれた漢字の諸調 査の調査方法・整理方法と同様に,読みについては,その文寧の音額どちらか で正しく読めているものは正答として整理集計してみると,中学入学から卒業

まで,すなわち義務教育終了までの8入の生徒の漢字の読み書きできる力は,

第1表(53ページ)のようになる。

 第1表の数字は,当用漢字全数を,8入全員が読めたり書けたりした文字数、

(正答率100%の文字の数)はどれくらいあるか,7入正答の文字数はいくつ かというように,被調査者が正しく読み書きできた正答文字数を,教育漢掌・

撒育漢字外当用漢字別にみたもので,同時に実施した,表外字の読みの結果も 添えてある。

 この第1表で,読めた(正答)というのは,前述のように1字のもつ音訓を すべてつくして読めたという数でなく,音訓すべてにわたって読めたものはも ちろん,音訓どちらか読めたものも入れた数字である。

 このように,従来の調査・整理方法の観点をとると,8人の生徒の二二力は,

中学の入学時から2年時を経て次第に伸び,3年卒業時までには相当の習得の 伸びが認められる。

 この従来の整理方法からすると,8入全員(100%)が正答した文字数とい う観点からしても,義務教育終了時までに

1 教育漢字は,いずれかの読み方では全数(881字)読めるようになる。

:2 教育漢字外当用漢字(969字)も,全数とまではいかないが,1入あたり  そのgoo/e近く(863字)までは読めるようになる。

3 教育漢字を書く力は,義務教育終了までに,その全数881字が書けるよう  に要請されているが,旨標までには達し得ず,87.50/。(771字)}ことどまって  いる。

4 しかし,書くことまでは要求されていない教育漢字外当用漢字の申に,相  当数(205字,21.2%)の書ける漢宇ぶある。

5 教科書では,ルビ付きで使用され,直接学習指導の対象にはなっていない  表外字が,比較的使用度の高い1000字ほど(1018字)のうち,1割には満た  ないとしても共通に読める漢字群(64字〈46字+18字〉)がある。表外字は  学習によらない,個人的,環境的,偶然的な習得二子による自然;習得(教育  による計画的学習による習得に対してのもの)が多いから,董答反応が集中  化されないが,異なりの延べ字数(字種)としてはかなりの量となる,など  が認められる。

〈注>46字十18字の18字は,第1〜3回までの表外字調査で,全員が,2園にわたっ て正しく読めた文字数。第4回以降はこの18字を,テスト対象から省き,他の新しい 文字をカロえた。

      第1章 当用漢字習得調査の方法と結果の概観  45  2) 個入別習得状況

 第1表と同様の観点から個人別に3年間の習得状況をみたのが,第2表(騒

ページ)である。この整理方法によって,個人別の習得文字数をみると,最高 者と最低者との問には,かなりの開きがある。学校側に8入を選定してもらう 際,学級内で中級という条件であったが,やはり個人差があり,卒業時には,

最高者は当用漢字1850字中読み1845掌(881÷964),書き1775字(881+894)

と,表外字の読み527字:(+18字),最低者は読み1762字(881+881),書き1315・

字(837+478),表外字の読み182字(+18字),(教育漢字外当用漢字の書きな ど,さらに低い男子もいるが,総体的に低いものの例をとった)という数字を 示している。最高者と最低者の開きは,入学当初のころより,卒業時のほうが 少なくなっていて,その限りでは,全般的に漢字力の向上が鼠だつ。8人平均 では,3年末には,読み1821.3宇(+表外字の読み336.8字),書き1500.9字と なり,この漢字の全数調査方式(累積の成績)によって,読みにおける音調成.

績を従来どおりに扱った二合での,中学3年間の習得文字量の大体が推定され.

よう。

      〈読み〉

    入学時  卒業時

最高者     1637字    1845讐産 最{X者      ユ205     ユ762

(両者の差)(432)  (83)

8人平均  1409.6  1821.3

 〈書き〉

入学時  卒業時

 1207字:   1775字:

 606   ユ315

(601) (460)

866. 4 1500. 9

〈表外読み〉

入学  卒業

 59字   545字二

 28 200

(31) (345)

46. 8 336. 8

 なお,上来みてきた習得文字量については,この調査の特殊性からくる条件 下のものであることをつけ加えておきたい。

 前述したように,この数字は,音翻にわたって調査したが,音訓を考慮して,

音訓をつくしての整理ではないということのほかに,消却方式による整理方法 が加味されている数字,すなわち累積の成績であるということである。

 この調査の方法は,前章で述べたように,音訓にわたる全数調査という大星 の調査文字を対象とし,なお,表外字についても調査を試みる必要上,被調査

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