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第2章 災害予防計画

第9節 飲料水の確保対策

水は、生命及び生活の維持に必要不可欠です。このため、災害時における飲料水等の確 保、給水体制の整備を総合的に進めます。

1 応急給水拠点及び給水源の確保

---防災主管部

(1)飲料水兼用耐震性貯水槽

大規模災害による上水道の断水を想定し、災害初期の応急飲料水を確保するため、

飲料水兼用耐震性貯水槽(100㎥)を各地域に整備しています。

番号 設置場所 所在地

1 光綾公園駐車場  深谷上4丁目5234番地 2 北の台小学校  大上9-14-1

3 綾北小学校  寺尾本町3-10-1 4 早園小学校  小園420番地 5 綾西小学校  綾西1-2-1 6 綾南小学校  上土棚中1-12-19

(2)県企業庁の災害用指定配水池

県企業庁は、災害初期の応急飲料水を確保するため、吉岡配水池を災害用の配水池 として指定しています。

○吉岡配水池確保水量 11,950㎥

(3)プール・受水槽等補給用給水源の指定・整備

給水拠点及び貯水槽の整備による応急飲料水の確保のほか、補完的な給水源として 市立の小・中学校にろ水機等を配備しています。水は、生命維持に必要不可欠なもの であり、災害時にろ水機等が確実に使えるよう、引続き計画的な整備・点検を行い使 用方法等の周知を図ります。また、飲料水兼用耐震性貯水槽が設置されていない小・

中学校の受水槽には、緊急遮断弁が設置されています。今後は、現に飲料用に使用さ れる市内公共施設・事業所等の受水槽の活用による飲料水確保について、検討してい きます。

(4)災害対策用井戸の指定

災害時の飲料水及び生活用水を確保するため、井戸の所有者と災害時における井戸 水の供給協力をお願いしています。今後は、井戸を所有する事業者との災害時応援協 定の締結の検討や所有者との連携・協力体制や具体的な供給方法について検討します。

○災害用井戸指定箇所357箇所(平成26年4月現在)

【飲料水兼用6箇所、生活用水351箇所】

2 給水用資機材の整備・強化

---防災主管部 市は、災害時の応急給水活動が円滑に行えるよう、ポリタンク、給水タンク、可搬型貯 水タンク、可搬型ろ水機、可搬型発電機等、給水用資機材の整備に努めており、引続き計 画的な整備を図ります。

3 非常時活動体制の整備・強化

---

(1)応急給水

大規模災害時における応急給水体制の確保、搬送及び給水方法など、あらかじめ関 係機関や応援協定団体等と調整をし、災害時おける応急給水マニュアル等の作成に努 めます。

[市民こども部、環境経済部]

(2)応急復旧

大規模災害時の迅速な応急復旧を実施するため、県企業庁海老名水道営業所及び綾 瀬市管工事業協同組合等と調整をし、あらかじめその対策マニュアル等の作成に努め ます。

[都市建設部]

4 協力体制の確立

---防災主管部 災害時における応急給水並びに応急復旧活動を円滑に確立するため、県企業庁、綾瀬市 管工事業協同組合など関連団体と連携・協力体制の確立を図り、その強化に努めます。

◎ 関係資料

飲料水兼用耐震性貯水槽設置場所及び給水資機材【3-1】

災害時における被害拡大の防止や救助活動、応急復旧活動を行うための資機材や被災者 への救援活動を円滑に実施するためには、食料や生活物資等の備蓄が不可欠です。今後に おいても、要配慮者や季節性に配慮した備蓄品目を検討し、その備蓄体制を総合的に進め ます。

1 防災備蓄庫の整備

---防災主管部 災害時における救助活動、被災者への救援救護活動を行うために必要な資機材は、災害 発生後に予想される輸送ルートの途絶や流通機能停止などを考慮して、一定品目・数量を 市内防災活動拠点等に分散して備蓄を進めるものとします。

○防災備蓄庫設置場所

種 類 設 置 場 所

避難所・広域避難場所

市内小・中学校(15校)、市内県立高校(2校)、綾北福祉 会館、綾南保育園、大上保育園、寺尾児童館、小園児童館、

ながぐつ児童館、中央公民館、地区センター(5箇所)、寺尾 いずみ会館、南部ふれあい会館

広域避難場所 市民スポーツセンター、藤沢ゴルフクラブ、光綾公園、風車 公園、城山公園、綾西公園

市庁舎 地下倉庫 消防庁舎 消防倉庫

その他 消防分団車庫、寺尾公園、寺尾南自治会館

○主な備蓄資機材

エアーテント、テント、仮設トイレ、簡易トイレ、携帯トイレ、ガスコンロ、救急箱、

担架、発動発電機、投光器、コードリール懐中電灯、メガホン、かけや、大ハンマー、

金てこ、両口つるはし、角・丸スコップ、チェーンソー、ウォーターバルーン、給水タ ンク、臨時給水栓、ポリタンク、給水容器、プライバシー確保パーテーション、暖房機、

折りたたみリヤカーなど。

第10節 備蓄体制の充実・強化

2 非常用食料の備蓄

---防災主管部 大規模災害により住家を失うなどした市民に供給するため、非常食料を備蓄するととも に、備蓄食料以外の必要な食料については、市民の備蓄や関連企業等と流通在庫を利用し た協定による調達や、国・県への調達要請によって食料の供給を実施します。また、アレ ルギー対策に配慮した非常用食料の備蓄を検討します。

○ 備蓄食料 (平成26年8月現在)

種 類 数 量

サバイバルフーズ 65,700 食

お か ゆ 7,965 食

整調粉乳(粉ミルク) 2,835 食

調整粉末大豆乳

(ミルクアレルギー対応粉ミルク) 72 食

3 生活必需物資の備蓄

---防災主管部 避難所などでの生活に必要となる生活必需物資の備蓄を行っています。

今後も引続き備蓄の強化に努めるとともに、必要な生活必需物資については、関連企業 等と流通在庫を利用した協定による調達や、国・県への調達要請によって生活必需物資等 の支給を実施します。

○ 備蓄生活必需品

種 類

災害用毛布、トイレットペーパー、生理用品、紙おむつ

4 県央地区広域防災活動拠点との連携

---防災主管部 県では広域防災活動拠点を整備し、救援物資の受入れ、集積・配分、市町村への防災資 機材の貸出並びに情報連絡活動を行います。市はこの広域防災活動拠点と連携して、災害 応急活動の充実を図ります。

種 類 施 設 所 在 地

物資倉庫・貯水槽 県立厚木高校 厚木市戸室 2-24-1 臨時ヘリポート 厚木市営厚木野球場 厚木市厚木 2325

5 緊急調達体制の整備

---市民こども部、環境経済部 応援協定業者、県、他市町村などからの救援物資等の調達方法、受入れ手順、供給方法 等について検討し、非常時における物資供給活動を円滑に実施するため、物資等の調達・

供給に関するマニュアル等の作成に努めます。

◎ 関係資料

防災倉庫設置場所一覧【4-5】

各防災倉庫備蓄品【4-6】

災害時応援協定一覧【10-8】

大規模災害の発生した場合や、発生するおそれのある場合の児童・生徒などの安全確保 の体制、教職員の役割分担、情報連絡体制、避難所運営の支援などの学校防災計画を作成 し、教職員、保護者に周知徹底することにより、児童・生徒などの安全確保を図ります。

1 学校防災計画等の作成

---教育総務部 災害時における児童・生徒の安全確保を図るため、各学校において学校防災計画を作成 し、災害時における迅速かつ的確な対応を図ります。

 ○ 学校防災計画の内容

1 学校災害対策本部組織の編成と事務

分掌 7 災害用品などの備蓄

2 地震時の基本行動 8 防災訓練の実施

3 教職員の参集体制 9 東海地震注意情報・予知情報・警戒 宣言発令時の措置対策

4 児童・生徒の安全・生活・健康指導 10 防災教育の実施 5 通学路などの安全点検 11 心的症状の対応体制

6 児童・生徒の引渡し・集団下校・保護 12 その他学校災害対策に必要な事項

2 学校施設の事前対策

---教育総務部 公立学校の施設は、大規模災害発生時には避難所としても利用されることから、施設の 耐震性等の安全確保を図ります。また、大規模災害発生時においても早期に教育が再開さ れるように、教育施設、教員、学用品などの確保に努めます。

なお、私立学校は災害予防体制を整えるとともに、防災応急策の策定と避難訓練の実施 を行います。

(1)避難所としての学校施設の整備

大規模災害発生時に避難所として円滑に機能するように、飲料水確保のための緊急 遮断弁の設置のほか、非常電源や雨水などを有効利用した設備の充実に努めます。

(2)教育再開への施設整備

早期の教育再開に対応するため、教材用品などの充実に努めます。

(3)教職員の確保

大規模災害による被災または交通網の遮断等により、教職員が参集出来ない場合に 備えて、臨時教職員の確保に努めます。

第11節 文教対策

3 防災教育の充実

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(1)応急教育対策用カリキュラムの策定

市教育委員会は、大規模災害の発生を想定し、応急教育対策用カリキュラムを策定 します。また、災害時に教職員が指示を誤らないように、防災教育指導資料の作成や 教職員に対する研修会の開催などにより、防災教育の充実を図ります。

児童・生徒への防災教育としては、教科、特別活動など、学校教育全体を通して災 害に対する正しい知識、対処法などの指導を行い、防災(避難)訓練を計画的に実施 します。なお、児童・生徒が外出先等で津波の被害に遭うことも考えられるため、津 波から身を守るための知識の普及に努めます。

[教育総務部]

○ 応急教育対策用カリキュラムの基本事項

1 児童・生徒の在宅時における指導 2 児童・生徒の在校時における指導

・児童・生徒の緊急連絡網の作成 ・安全な登下校の仕方

・家庭における避難方法 ・保護者との緊急連絡網の作成

・児童・生徒の被災状況の把握 ・避難所での学校生活・家庭生活のあり方

・在校時における避難方法

(2)心のケアなどに関する研究

被災者に対するメンタルケア対策及び教育的ケア等に関する研究を推進します。

[福祉部、教育総務部]

○ 基本事項

1 被災者に対するメンタルヘルスケア 2 児童・生徒の教育的ケア

・カウンセリングマインド

・家庭及び地域、関係団体との連携

4 文化財の保護

---生涯学習部 市内にある文化財を保存・継承するため、防災関係機関等と情報を共有化し、災害時に も被害を最小限にとどめるような震災対策を検討するとともに、その予防対策の推進を図 ります。

◎ 関係資料

指定文化財一覧【10-11】