• 検索結果がありません。

第3章 応急対策計画

第7節 被害状況情報の収集、報告

災害時には、効果的な応急対策活動を行うために、迅速かつ的確に被害の全体像を把握 するとともに、県や防災関係機関へ迅速に報告、伝達を実施します。

主 管 部 頁

1 災害情報の収集及び報告 【風水害等-3-7-1】

2 被害調査 【風水害等-3-7-6】

3 家屋の被害認定調査 総務対策部 【風水害等-3-7-7】

項 目

関係各部

1 災害情報の収集及び報告

---関係各部 災害の発生した場合や発生するおそれのある場合において、市や防災関係機関が実施す る災害応急対策を円滑に進めて行くため、被害状況や被災者の状況等の情報を迅速・的確 に収集するため、次により情報収集・集約を行います。

(1)市の被害調査

綾瀬市災害対策本部規則に基づき、災対各部及び各統括部が人員・車両等を活用し、

被害状況調査を行います。

また、市民・自主防災組織、防災関係機関、企業等からの災害情報は、総務対策部 が集約し、災害対策本部において整理したものを神奈川県、防災関係機関及び被災者 に対し、情報提供を行います。

(2)市民・事業所等の協力

災害が発生した場合や発生するおそれのある異常な現象を発見した市民、事業所等 は、直ちに最寄りの市行政機関、警察官(大和警察署)に通報するものとします。

また、通報を受けた関係者(市及び防災関係機関)は、その事項を直ちに所管機関 に報告するものとします。

(3)災害発生直前の情報収集事項

災害直前の市域の情報を正確に把握し、災害が発生した場合に的確な応急対策の 実施や被害の拡大防止、二次被害の防止を図るために、次の項目の情報を収集しま す。

⑦ その他必要と思われる状況

内      容

 発災後の応急対策活動に必要な情報をできる限り収集するとともに、

所管施設の状況を収集・集約 所 管 部

避難を要する人の把握

 当該施設内及び施設周辺の状況を収集・集約 統括部

公共施設勤務職員

関係各部

 担当地区内の状況を収集・集約

早急な応急対策内容 道路の状況

急傾斜地の状況

災害対策本部  市域の状況を統括部、防災関係機関及び市民等からの各種状況報告を 収集・集約

ライフラインの状況 避難路の確認

報  告  項  目

(4)災害発生直後情報収集事項

人命に係る情報を最優先として、綾瀬市被害調査報告事務処理要綱に基づき次の情 報を収集します。

⑨ その他必要と思われる状況

内      容

 所定の災害応急対策活動に必要な情報を収集するとともに、所管施設 の被害状況の収集・集約

所 管 部

人的被害の状況(救助を要する人)

 当該施設内及び施設周辺の、災害発生直後における被害状況の収集・

集約 統括部

公共施設勤務職員

関係各部

 担当地区内の、災害発生直後における被害状況の収集・集約

災害対策本部  災害発生直後における体制からの、地区対策本部、防災関係機関及び 市民等からの各種の被害状況報告を収集・集約

ライフラインの被災状況 避難状況、避難の必要性

報  告  項  目

早急な応急対策内容 火災の発生状況、延焼状況 建築物の被災状況

道路の状況 急傾斜地の状況

(5)情報報告の系統

収集した情報は、整理をして次の系統によって伝達するものとします。

市民、自主防災組織、事業所など

災害対策本部

【総務対策部】

災害対策本部

災害対策本部会議 県災害対策本部

(6)被害情報等の集約

総務対策部は、各部からの被害情報や応急対策の活動状況を、①情報源別、②地域 別、③被害種別等に整理して取りまとめるとともに、本部長及び本部会議へ報告しま す。

各地区対策本部は、所管区域内の災害情報を取りまとめ、所属統括部へ報告します。

活動時期 取りまとめの留意点

○災害の全体像の把握 ○被害情報が集まらない地区の把握

○現在の被害の状況 ○被害情報に関する確認・未確認の把握

○応急対策実施上利用可能な施設、設備、人員、資機材等の把握 応急期 ○市全体の被害の状況 ○各事項の詳細な内容の整理

初動期

(7)県災害対策本部への報告

災害対策本部が集約した被害状況等は、災害対策基本法第53条第1項の規定によ り、災害対策本部事務局から県災害対策本部長(県知事)に次により報告します。な お、報告の種類及び様式は、神奈川県災害情報管理システムの定めによります。

1 神奈川県災害情報管理システム及び神奈川県防災行政通信網

2 「1」の通信手段が途絶えている場合

警察無線、神奈川地区非常通信協議会構成所属の無線

3 「1及び2」の通信が不通の場合

通信が可能な地域までの伝令派遣を行うなど、あらゆる手段をつく

(8)県災害対策本部への報告ができない場合の措置

災害の状況により、県災害対策本部長(県知事)に報告できない場合は、災害対策 基本法第53条第1項の規定により総務省消防庁に報告をします。

平日9:30~17:45 03-5253-7527 上記以外 03-5253-7777 平日9:30~17:45 03-5253-7537 上記以外 03-5253-7553 電話

FAX

消 防 庁 連 絡 先

2 被害調査

---関係各部

(1)被害調査

関係各部は、災害の危険性が解消した段階で、所管施設、所管事項等に関する被害 調査を行います。調査結果は、災害対策本部から指示する期間内に総務対策部へ報告 します。

担 当 部 死者、行方不明者 救護対策部 生活支援部

負傷者 救護対策部

総務対策部 土木対策部 土木対策部

市道 土木対策部

市道以外 土木対策部 土木対策部 救護対策部 生活支援部 教育対策部 教育対策部

各部 各部 総務対策部

市有施設 総務対策部

災害対策本部事務局 人的被害・

住家被害 上下水道施設

関係被害

道路施設の被害

商工関係・農林水産関係被害 家屋被害

学校関係の被害

各部 生活支援部 施設の被害

施設利用者等の被害

車両、施設(利用者)等の被害 庁舎の被害

市民からの通報情報 被災地概況調査情報 参集途上の見聞情報

緊急点検

公共輸送機関の 関係機関の 被害

通報、問い 合わせ情報

近隣市町村等の被害状況 所管施設関係の

被害

調  査  事  項

医療機関の被害

河川管理施設の被害 下水道被害

上水道被害

公共土木施設被害 被災調査

教育関係被害

人的被害

文化財の被害

(2)調査方法

関係各部は、次の調査方法を参考に、被害調査を行います。

項  目 内   容

班編成  調査区域をいくつかのブロック等に分け、各ブロックにつき職員2名程度で編成 判定基準  被害の判定は、被害程度の認定基準「第4章第4節3災害被害認定」に基づく。

被害写真  被害写真は、被害状況確認の資料として重要であり、適当な枚数を撮影する。

 ・警察、消防など関係機関と連絡を取り、調査の脱落、重複集計に注意する。

 ・被災世帯人員数等については、住民基本台帳等の諸帳簿と照合し、正確を期す る。

留意事項

3 家屋の被害認定調査

---総務対策部 総務対策部は、大規模な災害で多数の家屋が被災したときは、県、近隣市町村等の応援 協力を得て、迅速に調査体制を確立し、被災地の概況調査とは別に被害報告、り災証明書 の発行等のため、家屋の被害認定調査を実施します。

(1)調査体制の確立

総務対策部は、次のような事前準備を行い、調査体制を確立します。

1 2 3 4

調査実施計画の策定

調査員の確保(市職員、応援職員等の派遣要請)

調査備品の用意(調査携帯品の調達、車両の確保、派遣職員の宿泊場 所等)

参考資料の整理(消防署による火災の調査結果)

(2)調査方法

家屋の被害認定調査は、他市での災害調査事例を参考に、第1次調査及び第2次調 査の2段階で行うことを検討します。

この場合、被災対象者が、第1次調査の判定結果に不服のあるときは、申し出に基 づき、第2次調査(再調査)を実施することとします。

(3)判定基準

家屋被害の判定は、被害程度の認定基準に基づき行いますが、判定が困難なときは、

専門知識を有する建築士、不動産鑑定士、学識経験者等の助言を得て判定することを 検討します。

(4)り災台帳、り災証明書

総務対策部は、復興対策本部と連携し、調査結果をり災台帳として整理し、これに 基づき「り災証明書」を発行します。(第4章第4節「2り災証明の発行」参照)

(5)広報活動

総務対策部は、家屋の被害認定に関する必要事項を広報します。

1 2 3

調査の進捗状況 り災証明の内容

第1次調査に不服のあるときの申請方法

◎ 関係資料

綾瀬市防災行政用無線局管理運用規程【2-1】

綾瀬市防災行政用無線系統図【2-2】

神奈川県防災行政無線系統図【2-3】

綾瀬市被害調査報告事務処理要綱【8-7】

綾瀬市災害証明等取扱規程【8-8】

綾瀬市消防証明等取扱規程【8-9】

災害の発生した場合や、発生するおそれのある場合市民等から、災害に関する問合せや、

要望、苦情等に迅速かつ効率的に対応するため、窓口の一本化を図ります。

主 管 部 頁

1 広聴窓口の設置 【風水害等-3-8-1】

2 要望等の取扱 【風水害等-3-8-1】

3 臨時市民相談窓口の設置 【風水害等-3-8-1】

生活支援部

項 目

1 広聴窓口の設置

---生活支援部 災害が発生した場合や、発生するおそれのある場合、市民等から災害に関する問合せや、

要望・苦情等に迅速かつ効率的に対応するため、生活支援部は、速やかに対応窓口を設置 します。

窓口には、災害の状況によって専用電話、ファックス、インターネットなどの一般市民 との有効な通信手段を設置します。

なお、市民等の安否に関する問合せ等については、生活支援部があたります。

2 要望等の取扱

---生活支援部 被災者から要望や苦情等があった場合は、生活支援部が取りまとめ事務局へ報告します。

事務局にあたっては、所管各部または関係機関へ連絡を取り、迅速な対応と問題解決に 努めます。

3 臨時市民相談窓口の設置

---生活支援部 生活支援部は、被災者の生活再建(住宅、福祉、医療、教育など)に向けた総合的な窓 口として、関係所管や関係機関等と連携し「臨時市民相談窓口」を開設して、市民の相談、

要望などを聴取しその解決に努めます。(第4章第4節生活再建等の支援を参照)