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第2章 災害予防計画

第1節 災害に強いまちづくりの推進

(2)緊急輸送道路等の緑化推進

緊急輸送道路等として位置付けられる道路については、針葉樹などの容易に燃える 種類の樹木の植栽を行わないよう努め、必要に応じ、延焼遮断効果を持つ樹木による 緑化を図ります。

[都市建設部]

4 農地・緑地の保全

--- 計画的な宅地化を進めるとともに、残存する農地や緑地等に対し、保全のための各種施 策の活用や所有者の協力を得ることにより、市民のための貴重な緑の空間やオープンスペ ースとしての保全を図って行きます。

また、緑を将来にわたって確保するため、保全すべき緑地については取得等をし、保全 に努めます。

[関係部]

5 オープンスペースの把握

--- オープンスペースは、災害時には、防災機関の活動拠点や物資輸送拠点、仮設住宅建設 用地等、様々な用途での利用が期待されます。

市は、市域の災害時に利用可能な一定規模以上のオープンスペースを把握し、データベ ース化を図ります。

[防災主管部]

6 治水対策

--- 各地で人口の増加や土地利用形態の大きな変化により、本来流域の持っている保水・遊 水機能の減少に伴い、都市型水害が増加しています。また県内でも、1時間あたり 100mm を越す集中豪雨が記録され、公共用水域に排除することが困難な低地帯では、内水による 浸水被害が生じています。

本市では、これらの視点から次の取組みを行っていきます。

[都市建設部]

(1)河川の概況

流路延長

行 政 区 域

内 延 長 流域面積

m m k㎡

目久尻川 1級 相模川 19,850 5,700 7.13

蓼川 2級 引地川 5,100 4,900 15.10

比留川 準用 引地川 6,400 6,400 5.93

2,400 800 1.04

(基地内は除く) (基地内は除く)

水 系 種 別

名称

蓼川 普通 引地川

(2)河川の整備

厚木土木事務所東部センターの管理河川のうち、相模川より東側の永池川、目久尻 川及び蓼川は流域における都市化の進展が著しく、台風、集中豪雨等による被害が危 惧されるため、時間雨量50ミリ~概ね60ミリに対応する河川施設(新セイフティ リバー)として計画的に整備が進められています。

なお、比留川については暫定改修が完了しています。

(3)排水路の整備

局地的な降雨時の道路冠水や浸水被害に対応するため、放流先の河川整備と整合性 を図り計画的な整備を推進します。また、住宅地の雨水浸透施設の設置を引続き奨励 します。

(4)下水道の整備

本市の公共下水道は、相模川流域関連公共下水道処理区と東部公共下水道処理区の 2処理区の計画となっています。雨水施設整備については浸水被害の解消に向けて計 画的に実施します。

(5)安全性等に配慮した指導

土地区画整理事業等の実施に伴い、必要となる雨水流出抑制対策の方法として、事 業地内において調整池の設置、浸透性舗装の促進や斜面崩壊及び地すべり防止を考え た土地利用計画など、事業者への指導を実施します。

(6)浸水想定区域における避難の確保

浸水想定区域ごとに、洪水予報の伝達方法、避難場所、その他円滑かつ迅速な避難 の確保を図るための必要な事項を定めるとともに、日ごろから洪水による浸水の危険 性などについて周知、啓発に努めます。

7 道路・橋りょうの整備

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(1)都市計画道路の整備

現在計画されている都市計画道路15路線については、早期事業化及び完成に努め ます。

[都市建設部]

(2)一般市道の整備

地域住民の円滑な避難を確保するため、狭あいな道路の拡幅整備や舗装の打替えを 行い、避難路となる生活道路の整備を引き続き努めます。

[都市建設部]

(3)橋りょうの架替・新設

橋りょうの架替えや補強については、防災面にも考慮し整備を行っているところで すが、今後も引き続き計画的な整備に努めます。

[都市建設部]

(4)ひとにやさしい道路環境の整備

身体障がい者、高齢者、子供等も安心して歩け、また、うるおいのある道路空間の 創出を図るため、歩道の拡幅、段差の解消、道路の緑化を推進します。

[都市建設部]

(5)道路標識の整備

道路標識の設置や拡幅・改良工事にあたっては、災害時避難の安全確保の観点から 必要な配慮を行います。

[都市建設部]

8 がけ崩れ対策等の推進

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(1)土砂災害警戒区域等の指定

「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」では、次の 指定基準に基づき、県知事が土砂災害警戒区域等として指定します。

[都市建設部]

土砂災害警戒区域

災害種別 区 域

急傾斜地 の崩壊

・傾斜度が30度以上で急傾斜地の高さが5m以上の区域

・急傾斜地の上端から水平距離が10m以内の区域

・ 急 傾 斜 地 の 下 端 か ら 急 傾 斜 地 の 高 さ の 2 倍 ( 5 0 m を 超 え る 場 合 は 50m)以内の区域

土砂災害特別警戒区域

災害種別 区 域

急傾斜地 の崩壊

急傾斜地の崩壊等に伴う土石等の移動等により建築物に作用する力の 大きさが、通常の建築物が土石等の移動に対して住民の生命又は身体 の著しい危害が生じるおそれのある損傷を生ずることなく耐えること のできる力の大きさを上回る区域

(2)土砂災害警戒区域等の把握

本市においては、「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法 律」に基づき、斜面の傾斜角度が30度以上で高さが5m以上ある土砂災害警戒区域 が41区域100斜面存在しています。

なお、指定された区域については、土砂災害に関する情報の収集及び伝達、予報又 は警報の発令及び伝達、避難、救助その他該当警戒区域における土砂災害を防止する ために必要な警戒避難体制に関する事項について定めます。また、土砂災害ハザード マップを作成し、土砂災害の情報や避難場所など市民への周知徹底を行います。

[都市建設部]

(3)急傾斜地崩壊危険区域の指定

「急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律」では、次の要件に基づき、県知 事が急傾斜地崩壊危険区域として指定し、必要に応じて事業主体となり急傾斜地崩壊 防止工事を実施します。

区 分 内 容

急傾斜地崩 壊危険区域

・傾斜度が 30 度以上

・高さが 5m以上

・ 急 傾 斜 地 の 崩 壊 に よ り 、 危 害 が 生 じ る お そ れ が あ る 人 家 が 5 戸以上あるもの、または、5 戸未満であっても、官公署、学校、

病院、旅館などに危害が生じるおそれがあるもの

(4)防災パトロールの強化

がけ崩れ等を未然に防止し、また災害が発生した場合における被害を最小限にとど めるための事前措置として、平常時から危険予想箇所のパトロール等を実施します。

[都市建設部]

9 ライフライン施設の安全対策

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(1)上水道施設の安全化

県企業庁は、台風等により電力の供給が停止することもあるため、浄水場では、長 時間の停電に備え、受電施設の複数系統化や自家発電装置の整備を進め、単独庁舎の 営業所に非常用電源装置等の設備の整備を進めるとともに、災害用指定配水池による 飲料水の確保を図っています。

[企業庁]

(2)下水道施設の安全化

公共下水道の施設に関しては、風水害に対する安全強化対策をさらに推進します。

[都市建設部]

1 下水道施設の防災施設としての活用 再生水(下水処理水)の有効活用 下水道を利用した仮設トイレ対策

(3)電力、ガス施設及び電話通信設備の安全化

各関係事業者は、液状化にも配慮した耐震化の推進を図るとともに、共同溝等の整 備等、一層の防災性の向上に取り組みます。また、被害を最小限にとどめ、早期復旧 を可能とするためにも、施設の多元化・分散化、管路の多重化等を進めるとともに、

被害状況の把握、復旧システムの充実強化、応急復旧資機材の整備等を進めます。

また、災害発生時のふくそう対策として災害用伝言ダイヤル「171」や携帯電話 対応災害伝言板を提供します。

なお、市は、緊急輸送道路における電柱の倒壊や電線垂れ下がりなどからの交通の 確保や危険を回避するため、緊急輸送道路での無電柱化を図ります。

[都市建設部]

[関係事業者]

10 建築物の安全確保対策

--- 市及び施設管理者は、不特定多数の者が使用する施設並びに学校及び医療機関等応急対 策上重要な施設については、風水害に対する安全性の確保に特に配慮します。

[関係各部]

11 落下物等対策

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(1)不特定多数の人が集まる施設における落下物被害の防止

大規模小売店舗等、不特定多数の人が集まる施設等の管理者に対し、落下物等によ る被害を防止するため、措置を講ずるよう協力要請を行います。

[都市建設部、関係各部]

(2)屋外広告物に対する規制

台風などの際、広告塔・看板等の屋外広告物が脱落し、被害をもたらすことが予想 されます。このため、「神奈川県屋外広告物条例及び道路法」に基づき、設置の許可申 請及び設置後の維持管理に関する改善指導を一層強化していくよう努めます。

[都市建設部]

(3)自動販売機の転倒防止

自動販売機の設置方法には、日本工業規格の据付基準(JIS B 8562)や「自 動販売機据付基準マニュアル」(日本自動販売機工業会)が定められているため、設置 者に対して基準遵守の啓発を図ります。

[防災主管部]