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韓日協定文書 の 構成

第7章   政権交代と情報公開   文書公開の意味と権力、民主化という側面から考察

Ⅱ. 韓日協定文書 の 構成

1. 構成とその内容

外交資料舘において公開された韓日会談文書録(1848~1967)と『韓日会談外交文集解題集』Ⅰ~Ⅴを参照 し、その分量はマイクロフィルムのフレーム番号に換算して作成した。

1950年から1965年まで、一度の予備会談と7次にわたる本会談を行なった韓日会談の文書は161巻の文書 綴り、総37,233頁になる。韓日会談外交文書は「韓日協定」締結40周年である去る2005年1月、8月の二 度にわたり政府が所蔵している全ての文書が公開された。

時期別の文書現況を見れば、本会談前後と、会談の中断期に進められた交渉会談を含め、李承晩政権期に は文書綴り47巻と(9,765頁)、張勉政権期には10巻(1,946頁)とが保存されているのが実情だ。韓日会談文書 全体のうちの3分の1に過ぎない。

在日韓国人の北韓送還および韓日両国の抑留者相互釈放関係綴り(9巻、3,382頁)を除けば、李承晩政権期 の10年間に韓日会談文書が6千3百頁余りに過ぎない。当日の議題に関する文書綴りが3千頁余りなのに較 べ、本会談関連文書がその2倍に留まっているのは文書作成そのものが低調だったというよりは、文書の保 存とその管理がきちんと行なわれなかったものと推測できる。

韓日国交正常化のための外交会談が本格的に進められた朴正熙政権期には会談前後の過程を窺わせる文書 綴りが備えられている。第6次(46巻)、第7次(49巻)会談の関連文書は予備会談、事前の非公式会談、議題 別小委員会会議録と関連資料集、本会議会議録、条約および協定、そして条約締結後の経済協力関連会談ま で含んでいる。その過程において進められた12次にわたる政治会談と高位級の政治会談(9巻、1,642頁)の関 連文書があり、会談の過程をより正確に理解できる。

時期別 券數 分量(ページ) 豫備會談期(1951.10.20~12.4) 4 563 第1次 韓日會談期(1952.2.22~4.2) 8 2,184 2次 韓日會談期(1953.4.15~7.23) 6 452 第3次 韓日會談期(1953.10.6~10.21) 4 186 4次 韓日會談期(1958.4.15~60.4.19) 12 2,414 會談 中斷期(1950~1960) 13 3,966 第5次 韓日會談期(1960.10.25~61.5.15) 10 1,946 6次 韓日會談期(1961~1964) 46 10,568 高位 政治會談期(1960~1965) 9 1,642 7次 韓日會談期(1964~1966) 49 13,312

合計 161 37,233

1. 外交史料館 韓日會談文書目錄(1948~1967)と󰡔韓日會談外交文書解題輯Ⅰ-Ⅴ󰡕を參照して作成する。

2. 分量はマイクロフィルムにフレーム番號て換算。

表1. 時期別 韓日會談文書 現況

그림1. 時期別 分量(ページ)

韓日会談外交文書は基本的に時期別、テーマ別に既に分類されている。時期別文書綴りのうち、会談で扱 かわれた主要議題には、基本関係、国籍(在日韓国人の法的地位など)、請求権、船舶、漁業(平和ライン問 題)、文化財、経済協力などがある。また、各会談を進める前の予備交渉段階関連の文書綴りと本会議、各

主題別 豫備 會談期

第1次 會談期

第2次 會談期

第3次 會談期

第4次 會談期

會談 會談期

第5次 會談期

第6次 會談期

高位 會談期

第7次

會談期 合計

 

基本關契 1 75 1 54                     1 66     1 310 4 505 豫備

(交涉)                 5 1,040     1 93 9 2,528     5 527 20 4,188 本會議 1 168 1 136 1 47 1 82 1 120     2 602 9 2,484     1 435 17 4,074 國籍 1 149 1 468 1 75 1 18 1 265     1 231 3 768     2 593 11 2,567 請求權 1 171 2 510 1 43 1 40 2 283 1 26 2 466 7 1,422     7 2,899 24 5,860 船舶     2 699 1 15     1 289     1 207 2 71         7 1,281 漁業     1 317 2 272 1 46 1 168 3 558 1 211 11 2,858     7 2,495 27 6,925 文化財                 1 249     1 31 3 225     2 438 7 943

條約                                     11 3,143 11 3,143 經濟協力                                     13 2,472 13 2,472

其他1

北送 等                     9 3,382                 9 3,382 其他2

高位政治 會談

                                9 1,642     9 1,642 其他3

大米                         1 105 1 146         2 251

합계 4 563 8 2,184 6 452 4 186 12 2,414 13 3,966 10 1,946 46 10,568 9 1,642 49 13,312 161 37,233

表2. 主題別 韓日會談文書 現況

条約と協定文書綴りも主要な部分をなしている。1955~60年に進められた在日韓国人の北韓送還および韓日 両国の抑留者の相互釈放関係の綴り、1960~65年に進められた高位政治会談、米国関連文書綴りはその他に 分類されている。

文書全体における主要議題のうちでは漁業関連文書綴りが最も多く、その次は請求権関連文書だ。漁業交 渉は漁業権問題と韓日国交正常化会談の争点であった平和ライン問題と独島の領有権問題などが扱われた。

請求権に関連した問題は韓国と韓国人の在日財産請求権問題、対日請求権の法的根拠、請求額算定資料、個 人の請求権に対する韓日両国の解釈などを含んだ文書が含まれている。これらにより韓日協定条約の背後に 隠されていた多くの問題を解明できることになった。

予備会談から第5次韓日会談まででもっとも比重の高い大量の文書は北送関係の文書綴りだ。この時期の 資料はだいたい各小委員会の会議録と本会議会議録がほとんどだ。第6次、․7次 会談期には政治会談に関連 した資料が相当部分を占めている。予備交渉段階での多くの往復公式書翰と会議録と非公式会議での交渉資 料なども多く含まれており、政策決定過程についての理解の助けになる。

그림2 主題別 韓日會談文書 現況

文書の種類別現況は『韓日会談外交文書解題集』(Ⅰ~Ⅴ)に載せられた分類により作成した。文書の種類 は会議録、報告書、公式書翰、資料、交渉案、その他に分類されている。解題集において、報告書は序論と 結論を備えており、ある事案について詳細に分析した文、公式書翰は国内外の各級官公署の間でやり取りさ れた文書、資料は会談の過程においてそれぞれの側から論拠として提示した情報、協定案は条約文が完成さ れる過程においてそれぞれの側が提示するか合意されたこと、その他は以上の項目に含まれない説明書、メ モなどを整理、紹介している。

それらの文書は各交渉の代表(韓国代表団)、在日代表部と政府(景武台、青瓦台)、主務部署である外交 部、関係機関(長官)との間を行き交いながら作成されたものだ。我々側の交渉ラインにおいて交換された電 文や訓令など、公式書翰と報告書、調査資料は韓日会談を進める過程に対する理解の助けになる。韓日両国 間で交換された文書も当時の国際関係を理解する重要な資料だと言える。

公式書翰が全体のうちの62%であり、その他の文書の17%を除けば、会議録などの重要文書は20%に過ぎ ず、会談の過程をもっとも詳細に教えてくれる会議録の資料がひじょうに貧弱なのが実情だ。だが、残され ている会議録もその内容を見れば、経過報告レベルにとどまる文書が相当数にのぼる。韓日会談記録が量的 にも足りないだけでなく、質的にも多くの限界をもっていると言える。

また、文書には添付資料と明記されているが、落ちがあったり、報復文書の前後が書けている場合が 多い。主要な調査資料も欠けている場合が多い。『対日賠償要求調書』(1954)など韓国政府の対日交渉

種類別(件)文書 豫備

會談期 第1次 會談期 第2次

會談期 第3次 會談期 第4次

會談期 會談

中斷期 第5次 會談期 第6次

會談期

高位政治 會談期 第7次

會談期 合計 會議錄 13 148 27 5 105 15 50 297 10 93 763 報告書 2 13 0 1 37 32 20 156 26 72 359 公翰 46 159 43 8 458 1150 367 2005 369 1990 6595 資料 14 36 1 0 45 27 24 192 7 81 427 協定案 1 18 5 0 68 25 10 30 22 463 642 其他 15 73 22 7 68 381 82 534 133 495 1810

の基本的立場を読み取ることのできる政策説明資料などとともに検討する必用がある。だが、そうした 資料もほとんどが対外秘として作成され、政策当局者たちの参考資料としてのみ活用され、失われた場 合が多い。

表3. 文書種類別 韓日會談文書 現況

그림3 文書種類別 韓日會談文書 現況

시기별 등록

번호 문서철명 생산

년도 생산과 분량

예비회담 79 청구권 관계 자료집(일본에 있는 구왕실 재산목록) 1951 [정무2] 171 1차회담 86 청구권분과위원회 회의록, 제1-8차, 1952.2.20-4.1 1952 정무 196

87 청구권 관계자료 1952-52 정무 314

2차회담 92 청구권위원회 회의록, 제1-3차, 1953.5.11-6.15 1953 정무 43 3차회담 97 청구권위원회 회의록, 제1-2차, 1953.10.9-15 1953 정무 40 4차회담 104 청구권위원회 회의록, 제1-3차, 1958.5.20-12.17 1958 아주 47

105 청구권관계 자료 1958 아주 236

회담중단기 6885 재한 구일본 재산의 소유권 문제 1955 정무국 제1 26

5차회담 717 재일한인 재산반입 문제 1960 아주 38

718 일반청구권 소위원회 회의록, 제1-13차 1960-61 아주 428

6차회담

749 재산 청구권 관계 종합 자료집 1961 아주 132

750 청구권위원회 회의록, 제1-11차, 1961.10.27-62.32.6 1961-62 아주 324 751 한·일회담 청구권 관계 자료 : 일본의 대미 GARIOA,

EROA 채무변제 1959-62 아주 90

752 한·일회담 청구권 관계 자료, 1963 1963 동북아주 213

753 청구권 관계 자료-일본의 동남아제국에 대한 배상문제 1961-64 아주·조약 222

747 제2차 정치회담 예비절충-청구권관계회의 1963 아주 285

762 청구권위원회 회의록 및 경제협력문제, 1964 1964 동북아주 156

7차회담

1467 청구권관계회의 보고 및 훈령. V.1 1965 1965 동북아주 116 1468 청구권관계회의 보고 및 훈령. V.2 1965.4.3 가서명

이후 1965 동북아주 411

  청구권관계회의 보고 및 훈령. V.3 1665.4-6 1965 동북아주 478

6887 V.3 미해결문제 토의 및 조문화 작업 1965 동북아주 343

1469 청구권 및 경제협력에 관한 협정 설명자료, 1965 1965 동북아주 188

  청구권 및 경제협력에 관한 협정 설명자료, 1965     19

1580 한·일간의 재산 및 청구권에 관한 문제의 해결과

경제협력에 관한 협정(자료집) 1963-65 조약 427

1473 한·일회담 청구권관계 자료 1965-66 동북아주 458

1807 한·일회담 청구권관계 자료 1966 동북아주 9

1474 [민간인(김태성) 등]의 대일청구권 해결 문제 1955-65 동북아주 450 표4. 청구권 관련 한일회담문서 구성

2. 評価;1950,60年代文書保存状況と関連して

一番目、公文書の再活用、不足な紙資源を補充するための一つの方法で、永久保存文書以外の公文書は、

再び収集してリサイクル(末端官吏証言)9)

二番目、チャート文化の導入、米軍事学校卒業後帰国した軍人たちが5・16クーデターで政権を奪取後、

行政報告がチャート形態に変わることで、文書保存が不可能な状況、行政報告文化の変化が文書保存には災 いとなる10)

三番目、政治的・理念的に問題になる公文書の廃棄処分;農地改革資料焼却命令(チャン・サンファン) 四番目、管理がいいかげんなことによる亡失

事実上1960年代は公文書の受難時代と言われるほど、文書の保存状態が劣悪、幸い外交文書だったた め、この程度でも残っているということ

(資料5 參照)