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道を迷い出た人々に手を差し伸べ,大切な彼らを救い出すことができ,一人も失 われることがありませんように。

ドキュメント内 23985_MAY 2003 LIAHONA_.{.. (ページ 56-60)

「わたしは水をなめた300人の者をもって,

あなたがたを救い,ミデアンびとをあなた の手にわたそう。残りの民はおのおのそ の家に帰らせなさい。」9

ギデオンは自分の軍に戻ると人々にこう 言いました。「立てよ,主はミデアンの軍勢 をあなたがたの手にわたされる。」10それ から,300人を3つの隊に分けて,それぞ れにラッパと空のつぼを取らせ,つぼの中 にたいまつをともさせました。そして言い ました。

「わたしを見て,わたしのするようにしな さい。わたしが敵陣のはずれに達したと き,あなたがたもわたしのするようにしな さい。

わたしと共におる者がみなラッパを吹く と,あなたがたもまたすべての陣営の四方 でラッパを吹き,『主のためだ,ギデオンの ためだ』と言いなさい。」それから,「わたし に従ってきなさい」という意味の言葉を述 べました。正確には「あなたがたもわたし のするようにしなさい」11と言ったのです。

指導者の合図とともにギデオンの軍勢 はラッパを吹き,手に携えていたつぼを打 ち砕いて,「主のためのつるぎ,ギデオン のためのつるぎ」と叫びました。この決戦 の結果について,聖書には「そして〔ギデ オンの軍勢は〕おのおのその持ち場に立 ち」,勝利を得たと記録されています。12

ホームティーチングは現在実施されてい る霊の救出計画の一つです。デビッド・

O・マッケイ大管長は中央幹部にこの計画 を紹介したとき,次のように勧告しました。

「ホームティーチングは,御父の子供たちを 養い,鼓舞し,助言し,指導するために,

最も差し迫った,報いの大きいプログラム の一つである。……それは神聖な奉仕の 機会であり,天からの召しである。ホーム ティーチャーとして,天からの霊感をあら ゆる家庭に,人々の心にもたらす務めは,

わたしたちの義務である。」13

メルキゼデク神権者の力が十分に得ら れない一部の地域では,ステーク会長と 監督が伝道部長と調整を図って,あまり活 発でない会員と,全員が教会員でない家 族を訪問するのに専任宣教師の助けを借 りることができます。これによって家庭に

伝道の精神を再び燃え立たせるだけでな く,具体的に友達を紹介するという理想的 な機会を提供できます。

わたしは長年にわたって全世界の多く のステークを訪問してきました。その中に,

必要に迫られて,あるいは義務を果たす ために,不安を抱くことをやめ,腕まくりを し,そして主の助けによって行動を起こし たワードとステークの指導者がいます。大 切な兄弟たちがメルキゼデク神権を受け られるように助け,さらにその妻子とともに,

エンダウメントと結び固めを受けるため聖 なる神殿に参入するよう導いたのです。

幾つかの例を手短に紹介したいと思い ます。

何年か前に,ソルトレーク・シティーのミ ルクリークステークを訪問したとき,大神権 を受けるべき状態にあった100人以上の 兄弟たちが,その前の年に長老に聖任さ

れたことを知りました。ジェームズ・クレッ グ会長に成功の秘訣

ひ け つ

を尋ねました。クレ ッグ会長は非常に控えめな方で,その誉 れを受けようとしませんでしたが,副会長 の一人が明かしてくれました。当時の状況 をチャレンジと受け止めたクレッグ会長 は,対象となる長老見込み会員一人一人 に電話をし,会う約束を取りつけました。

クレッグ会長はその面談の中で,主の神 殿と神殿で強調されている救いの儀式と 聖約について話し,最後にこのような質問 をしました。「あなたの愛する奥さんと大切 なお子さんたちを主の宮へ連れて行って,

永遠の家族になりたいと思いませんか。」

彼らは,「はい」と答えました。それから再 活発化への働きかけが行われ,目標が達 成されました。

1952年に,ローズパーク第3ワードのほ とんどの家族で,父親あるいは夫が持って

いたのはメルキゼデク神権ではなくアロン 神権でした。そんなとき,L・ブレント・ゴー テス兄弟が監督に召されました。ゴーテス 監督はあまり活発でなかった一人の兄弟,

アーネスト・スキナーに,ワードでアロン神 権の教師の職にある29人の兄弟を活発に して,家族とともに神殿へ連れて行くのを 手伝ってほしいと言いました。自分もそれ ほど活発でなかったスキナー兄弟は,初 めは気が進みませんでしたが,ついに,で きるだけのことをやってみます,と言いまし た。こうして,スキナー兄弟は,あまり活発 でない成人の教師たちを一人一人訪問し て,家庭における神権指導者として,家族 にとっての夫,父親として,果たすべき役 割を理解できるように助けました。じきに,

同じようにあまり活発でない兄弟たちに,

その責任への協力を求めました。一人ま

た一人と再び活発になって,家族を神殿 へ連れて行きました。

ある日,ワードの書記がスーパーでレジ の行列から抜け出して,ある人に声をか けました。それは神殿へ行くグループの中 で最後に残った兄弟です。その兄弟は,

自分を除いて皆神殿に行ったことを語る うちに,このように言いました。「あのグル ープの人たちが全員ワードで活発になり,

神殿へ行くのを間近で見てきました。もし,

神殿の中がどれほど美しいか,そして神 殿に入ることによってわたしの生活が永遠 にどのように変わるかを,想像だけでもす ることができたら,わたしが神殿で結び固 めを受けるのに,29家族の中で最後にな ることはなかったでしょうね。」

こうした例のそれぞれに,成功に導い た次の4つの要素が見受けられます。

1.再活発化のために働きかける機会を ワードレベルで追求した。

2.ワードの監督が深くかかわっていた。

3.適格で,霊感あふれる人がホームテ ィーチャーとして選ばれた。

4.個人に注意が向けられた。

兄弟の皆さん,ベニヤミン王の勧告を 思 い 起こしてください 。「 あなた が た が 同胞

はらから

のために務めるのは,とりもなおさず,

あなたがたの神のために務めるのである

……。」14

わ たしたちの 助 けを 必 要として いる 人々を救い出し,いっそう義にかなった道 を歩めるよう,手を差し伸べてください。

正しい道から迷い出ている神権者とその 妻子が必要としていることについて,真剣 に考えてください。彼らの声にならない心 の叫びに耳を傾けてください。

「神の子です,わたしやあなた,

御言葉

み こ と ば

正しく 分かるように。

わたしを助けて導いて,

いつかみもとへ行

けるように。」15

再活発化の業は,怠け者や夢を追う人 には向かない仕事です。子供たちは成長 し,両親は老いていきます。時間は待って いてくれません。促しを受けたら,そのま まにしておくのでなく,行動を起こしてくだ さい。すると主は道を開いてくださいます。

忍耐という神聖な徳を求められることが しばしばあります。監督を務めていた時 代のある日,わたしは一人の男性を訪問 するよう促しを受けました。奥さんはある 程度活発で,子供たちも同様でした。しか し,この人はわたしたちの働きかけに対し,

まったく反応を示しませんでした。夏の暑 い日でした。わたしは,ハロルド・G・ギャ ラチャー家のドアの網戸をノックしました。

ギャラチャー兄弟がいすに座って新聞を 読んでいるのが見えました。彼は目を上げ ようともせずに「どなた」と尋ねました。

「監督です」と答えました。「皆さんとお 話しして,ぜひとも家族で教会にいらっし ゃるようお勧めに参りました。」

「忙しいからお断りします」とそっけない 対応でした。まだ新聞から目を離しません。

耳を傾けてくれたことにお礼を言って,玄 関を後にしました。

それから間もなく,ギャラチャー家はカ リフォルニアへ引っ越してしまいました。

年月が過ぎました。十二使徒定員会の会 員として事務室で仕事をしていたある日,

秘書の声が聞こえてきました。「ギャラチャ ー兄弟という方がお話ししたいとおっしゃ っています。モンソン長老のワードに昔住 んでいらっしゃったそうです。今,ここにお られますが。」

わたしはこう返事しました。「その人に 聞いてください。ハロルド・G・ギャラチャ ーという名で,ウエスト・テンプル・ストリー トとフィフス・サウス・ストリートが交差する ビッシングプレースに家族と住んでいた人 かどうか。」

秘書は「ええ,その方です」と言いました。

事務室にお通しするように言いました。

彼の家族について楽しく語らいました。ギ ャラチャー兄弟はこう話してくれました。

「昔,夏の暑い日に,わたしはいすから立 ち上がろうともせず,あなたをドアの所で 立たせたままにしていたことをおわびしに 来ました。」教会に活発に集っているかど うかを尋ねました。すると彼は,ほほえみ を浮かべながらこう答えました。「今,ワー ドの第二副監督をしています。教会に誘 ってくださったのに,不愉快な態度を執っ てしまったことが,度々心に浮かんでいた ものですから,何か行動に移そうと決心し たのです。」

それからハロルドが亡くなるまで,わた したちの間には何度も行き来がありまし た。ギャラチャー夫妻と子供たちは教会 で多くの召しを立派に果たしました。最年 少のお孫さんは現在専任宣教師として働 いています。

わたしはかつて,証

あかし

の種は必ずしもすぐ に根を張り,花を咲かせるわけではない ことを知りました。今晩,わたしの話に耳 を傾けている大勢の宣教師の皆さんに,

その経験を紹介したいと思います。伝道 の書にあるように,水の上に投げたパンは 時々,多くの日の後でないと戻って来ませ ん。けれども,必ず戻って来ます。

ある晩,かかってきた電話の受話器を

取ると,相手の方がこう尋ねてきました。

「あなたは何年も昔に,ニューイングランド 伝道部で伝道したモンソン長老という人と かかわりがありますか。」

わたしは思い当たる節がないと言いま した。電話の主

ぬし

はレナード・ギャンバーデ ラ兄弟と名乗ってから,昔,モンソン長老 とボナー長老という人が家を訪れて,彼と 奥さんに証を述べたことを話しました。夫 婦は耳を傾けましたが,教えを受け入れ るために何か行動を起こすまでには至り ませんでした。その後この夫婦はカリフォ ルニアへ引っ越しました。それから約13 年後のことです。再び真理を見いだした 二人は,改宗してバプテスマを受けました。

そしてギャンバーデラ兄弟は,最初に訪問 して彼と奥さんの心にいつまでも残る証 をしてくれた二人の宣教師に心からお礼 を言いたいので,二人を探す手立てはな いだろうかと尋ねました。

記録を調べてみました。そして長老た ちを見つけました。すでに結婚して子供 のいる二人がどれほど驚いたか想像でき るでしょうか。わたしは二人に電話をか けて,すばらしい知らせを伝えました。

それはかつての努力の結晶でした。二人 はすぐにギャンバーデラ家族を思い出し ました。教会に入ったことを彼らが直接 お祝いし,歓迎できるように,わたしは会 議電話〔訳注――電話サービスの一つで,

複数の人が同時に会話できるようにした もの〕の手配をしました。彼らは語り合い,

涙を流しました。しかし,それは喜びの 涙でした。

エドウィン・マーカムはこのような詩を詠

みました。

わたしたちは兄弟となる運命にある。

一人だけで生きている人はいないからだ。

わたしたちがだれかの人生に 届けたものはすべて

自分に帰って来るのだ。16 今宵

こ よ い

,神権を持つわたしたち全員が,

いにしえのギデオンのようにそれぞれの責 任をわきまえ,任命された職にしっかりと 立ち,またわたしたちの指導者である主イ

エス・キリストと,主の預言者であるゴード ン・B・ヒンクレー大管長に従うことができ ますようにお祈りします。道を迷い出た 人々に手を差し伸べ,大切な彼らを救い 出すことができ,一人も失われることがあ りませんように。

イエス・キリストの御名

によって,アー メン。

1.  Conference  Report,  1937年4月,

46

2.  教義と聖約107:99

3.  Stand Ye in Holy Places,(1974年), 255

4.  教義と聖約18:10,13 5.  士師7:12

6.  同上7:2 7.  同上7:3 8.  同上7:4 9. 同上7:7 10. 同上7:15 11. 同上7:17,18

12. 同上7:18,21。6章,7章も参照 13. P r i e s t h o o d   H o m e   T e a c h i n g

Handbook,改訂版 (1967年), ii−iii.

14. モーサヤ2:17

15. ナオミ・W・ランドール, 「神の子です」

『賛美歌』189番

16. A  Creed, ジェームズ・ダルトン編,

Masterpieces  of  Religious  Verse (1948年), 464

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