できれば,これからの全生涯,皆さんを自 分のものにできると知っています。皆さん の体には神聖な目的のために驚くべき力 と本能が植え付けられています。しかし 使い方を間違えると,未来に向けて自分 を築き上げるのでなく,破滅を来すことに なります。
わたしは若人の力に心から感謝してい ます。けれども,道から迷い出てしまった 若人が一部にいることも知っています。失 った一人一人はわたしたちの悲しみです。
主の王国はあなたを必要としています。王 国の一員としてふさわしくあってください。
あなたの持っている最善のものに誠実で あってください。抵抗力を弱めるようなこ とに近づかないでください。
成人の皆さんにチャレンジを差し上げ ます。あなたをのみ込もうとしている下品 で低俗な波から逃げてください。世の邪 悪から今すぐに避難してください。より善 い人になるために誠意を尽くしてください。
あなたの持っている最善のものに忠実で あってください。神の神権にかかわる聖約 に忠実かつ誠実であってください。みだら なことにおぼれてはなりません。うそをつ いたり,だましたりしてはなりません。不義 によって他人を出し抜いていると,一人一 人に生来備わっている神聖な部分が失わ れてしまいます。兄弟の皆さん,わたした ちがそのような状態から脱して,最善の自 己に誠実であるよう,わたしは力のかぎり 祈っています。
家族関係において誠実であってくださ い。わたしは多くのすばらしい夫婦関係 を見てきましたが,同時に最悪の夫婦関 係も数多く見てきました。神殿の結び固め の取り消し請求を処理する責任をわたし は毎週果たしています。世界中で,離婚は ごく一般的な現象となっています。法律上 問題がない国では,男女が簡単に一線を 越えて,同棲
どうせい
生活を始めています。神殿 で結婚した人々の離婚率は非常に低いと 申し上げられることを感謝しています。け れども,神殿結婚をした場合であっても,
本来あるべき状態から考えれば,はるか に多くの離婚が発生しています。
花嫁と花婿は,互いへの愛を誓いつつ
主の宮に来ます。二人はお互いと主との 間で,厳粛で永遠の聖約を交わします。
二人の関係は永遠の聖約によって結び固 められます。すべての結婚が完全にうまく いくとは,だれも考えていません。けれど も,確かに言えることは,主の宮で執り行 われるすべての結婚には,お互いに対し て誠実であるという聖約が伴っているとい うことです。
幸福な結婚の最大の要因は伴侶の安ら ぎと幸せに配慮することだとわたしは長い 間,感じてきました。口論,別居,離婚,幻 滅を引き起こす原因は,ほとんどが自己中 心的な言動です。
兄弟の皆さん,主はわたしたちにもう少 し良いものを期待しておられます。世の中 に見られるよりも,もっと良い状態を期待 しておられます。あなたの伴侶を選んだ のはあなた自身であることを決して忘れて はなりません。彼女のような人は世界に二 人といないと感じたのはあなたでした。
彼女と永遠に一緒にいたいと望んだのは あなたです。しかし,あまりにも多くの場合 に神殿で経験した気持ちが忘れ去られて います。卑しい欲望がその原因となって いるのかもしれません。褒め言葉に代わ ってあら探しが口をついて出てきます。だ れかの悪いところを見つけようとすれば,
何かしら見つけられることでしょう。けれ ども,良いところだけを見つけるようにす れば,その長所は伸び,やがて大きな光と
なります。
わたし自身も経験してきました。間もな くヒンクレー姉妹とわたしは結婚して66年 になります。この長い年月,彼女がどのよ うにわたしのことを我慢してくれたかは分 かりません。現在では二人とも年を取りま した。けれどもわたしは妻にどれほど感 謝していることでしょうか。妻が安らかで いることをどれほど願っているでしょうか。
妻にとっての最善の状態をどれほど願って いることでしょうか。彼女はこれまでずっ とすばらしい伴侶でした。すばらしい妻 であり,非常にすばらしい母親であり,祖 母であり,曾祖母
そ う そ ぼ
です。
非常に高齢なある男性に,レポーター が長生きの秘訣
ひ け つ
を尋ねた話を皆さんはも ちろん,耳にしたことがあると思います。
その男性は,結婚したときに,もし口論に なったら一人が家から外へ出て行くことを 二人で決めた,と答えました。そして言い ました。「皆さん,わたしが長生きできたの は,この長い年月に何度も何度も外へ出て 新鮮な空気を吸ったからだと思います。」
兄弟たち,あなたの伴侶に誠実であっ てください。互いに対して絶対の忠誠を 尽くすことによって結婚生活を神聖なもの にしてください。伴侶の中に幸せを見いだ してください。伴侶に,興味のあることを 追求し,才能を伸ばし,自分なりの方法で 成長し,達成感を味わう機会を与えてくだ さい。
カンファレンスセンターの窓越しに滝を見る,訪問者。
ここで,教会に対する忠誠について少 しお話ししたいと思います。
無関心が至る所で見られます。「わたし があれこれについてどう考えるか,自分の 人生をどう生きるかについて,教会は指図 すべきでない」と言う人たちがいます。
その人たちにお答えします。いいえ,教 会はだれに対してもどのように考えるべき だとか,何をすべきだとかと言って指図す ることはありません。教会は道を示して,
すべての会員に福音に従って生活し,その ような生活から祝福を受けるように勧めて いるだけです。教会はだれに対しても指 図するようなことはしません。教会員であ ることを公言している人々に,勧告し,説 得し,促し,忠実であるよう期待している だけです。
大学生だったとき,わたしは父に言った ことがあります。あることを提唱した中央 幹部は,越権行為をしているんじゃないの か,と。父はとても賢明で善良な人でした。
父はこう言いました。「大管長はこれまで わたしたちに指示を与えてきた。わたしは 大管長を預言者,聖見者,啓示者として支 持しているし,大管長の勧告に従うつもり だよ。」
わたしはこれまで45年間この教会の中 央評議会で働いてきました。十二使徒補 助,十二使徒,副管長として奉仕し,そし て大管長としてこれまで8年働いてきまし た。教会の方針とプログラムを検討する 集会に文字どおり何千回と出席してきまし たが,集会で主の導きが求められなかっ たことは一度もありませんでした。また,だ れかを傷つけたり抑えつけたりするような ことを,主張しようあるいは実行しようと望 んだ人は,出席者の中にただの一人もい ませんでした。そのことを証
あかし
したいと思い ます。
黙示録は次のように宣言しています。
「わたしはあなたのわざを知っている。
あなたは冷たくもなく,熱くもない。むしろ,
冷たいか熱いかであってほしい。
このように,熱くもなく,冷たくもなく,な まぬるいので,あなたを口から吐き出そ う。」(黙示3:15−16)
愛する兄弟の皆さん,わたしは約束しま
す。わたしは現在の責任にあって働いて いるかぎり,この主の教会の会員にとって 益とならないような方針やプログラム,見 解に同意したり,唱導したりすることは絶 対にありません。
この業は主の業です。主が設立されま した。主が教義を啓示してこられました。
主がその活動の概要を明らかにしてこら れました。主が教会の管理組織をお作り になりました。これは主の業であり,主の 王国です。主はこうおっしゃいました。「わ たしに味方しない者は,わたしに反対す る者……である。」(2ニーファイ10:16)
1933年に合衆国で,アルコール飲料の 製造と流通販売を禁止する法律を覆そう とする運動がありました。投票で採決を図 ることになったとき,ユタ州の1票で採否が 決まることになりました。
当時わたしは伝道中で,イギリスのロン ドンにいました。新聞の見出しを見ると
「ユタ州,禁止法を覆す」と大きな字で書 かれていました。
当時,この教会の大管長だったヒーバ ー・J・グラント大管長は,酒類製造販売禁 止法を破棄する案に賛成票を投じないよ う教会員に熱心に訴えました。この州の 非常に多くの教会員が大管長の勧告を無 視したとき,大管長はひどく傷つきました。
わたしは教会に対して絶対の忠誠を尽 くすことについてお話しするだけで,ここ で禁酒法の是非についてお話しするつも りはありません。
兄弟たち,教会が下した大切な決定を 知ったときに,その方針に自分を合わせて きた多くの末日聖徒のすばらしい信仰に,
わたしはどれほど感謝していることでしょ うか。特に感謝を表したいのは,そうした 忠実な男女の中に,すばらしい経歴を持 ち,実績があり,教育があり,大きな影響 力を持ち,力のある人々,知性と能力に 秀でた人々がいることです。
わたしたちは一人一人が,教会が真実 かあるいは偽物かという問題に面と向か わなければなりません。ここに中間地帯は ありません。神の教会であり王国であるか,
あるいは何でもないかのいずれかです。
愛する兄弟たち,大いなる力と忠節を
示し,偉大な信仰と忠誠を表している皆 さんに感謝します。
最後に,永遠の父なる神と,神の愛され る御子,主イエス・キリストに対する忠誠 についてお話しします。
この教会のすべての会員は,神がわた したちの永遠の御父であり,神の愛子
あ い し
は 贖い主であられることを知る権利を与え られています。救い主は,その知識を得 る鍵
かぎ
をお与えになりました。主はこのよう に言われました。「神のみこころを行おうと 思う者であれば,だれでも,わたしの語っ ているこの教
おしえ
が神からのものか,それとも,
わたし自身から出たものか,わかるであろ う。」(ヨハネ7:17)
イスカリオテのユダはその忠誠を銀貨 30枚で売ったことにより,大いなる裏切り 者として歴史にその名をとどめています
(マタイ26:15参照)。
今の時代,神を汚す不敬な言葉で,ど れほど多くの人々が,パウロの言葉を借り れば「神の御子
み こ
を,自ら十字架につけて,
さらしものに」していることでしょうか(ヘブ ル6:6参照)。
青少年の皆さん,学校や街にどれほど 神を汚す言葉が氾濫しているかを知って いると思います。そのような言葉を避けて ください。決して口にしてはなりません。
天の神と世の贖い主の名を神聖に保つこ とによって忠誠を表してください。
主イエス・キリストの御名
み な
によって天の 御父に祈り,常に,どんな状況にあっても,
生活そのものによって忠誠と愛を示してく ださい。
主の方
かた
には 誰
たれ
が立つや 恐れず聞かん 時は至る 特に強き われらの敵 目覚めてあり いざ戦え
(『賛美歌』165番)
愛する兄弟の皆さん,皆さんと家族のう えに天の祝福がありますように。常に正直 であり,誠実であって,高潔さと絶対的な 忠誠を備えた男性,青少年となることがで きますように,イエス・キリストの聖なる御 名によってお祈りします。アーメン。