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6. 木質バイオマスエネルギーシステムの事業化手順

6.3 調達可能な原料・燃料の把握

燃料調達先や、調達可能な原料、燃料の単価、量、性状等について把握 します。

[解説]

近隣の燃料調達先(木質バイオマス燃料製造事業者等)を把握します。運搬 費用は運搬距離が遠くなるほど高くなるため、近隣(目安としては半径

100km

圏内程度)の関係事業者を対象に検討します。ただし、木質バイオマス燃料の 単価が事業の採算に合えば、遠距離からの調達も検討します。

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木質バイオマス燃料製造事業者としては、チップ工場やペレット工場、製材 工場、森林組合が考えられます。また、木質バイオマス燃料の調達先について は近隣の素材生産業者、あるいは下記関係機関、団体へ問い合わせることで確 認できます。

表 6-1 関係機関・団体

関係団体 電話番号

福島県林業振興課

024-521-7432

福島県森林組合連合会

024-523-0255

福島県木材協同組合連合会

024-523-3307

協同組合福島県木材流通機構

福島県木材チップ生産協議会

遠野興産株式会社(ペレット)

0246-89-2172

燃料調達先からは、どのような木質バイオマス燃料が供給できるかを確認し ます。主な確認事項は以下のとおりです。

○燃料種と調達可能量・販売単価

薪・チップ・ペレット等の燃料のうち、どの種類の木質バイオマス燃料 の取扱いがあり、どれくらいの単価でどれくらいの量の調達が可能である か確認します。

なお、薪・チップ・ペレットの市場価格の目安について表 5-2 に示しま す。

また、大規模な事業を計画する場合、

1

つの燃料調達先だけでは施設需要 量を賄えないことがあり、複数の燃料調達先を確保する必要性が生じる場 合もあります。

○性状

木質バイオマス燃料の形状、含水率を確認します。例えばチップやペレ ットの形状について、長尺であることが理由で燃料を利用機器に送る供給 装置で詰まりが発生し、トラブルを引き起こす場合があります。なお、原 料を調達し、自ら木質バイオマス燃料に加工し利用する際は、加工可能な 原料の種類や寸法を確認する必要があります。

また、含水率については、燃料の持つ発熱量に直接関係しますので、木 質バイオマス燃料の使用量、燃料費に影響を及ぼします。また、含水率に は乾量基準(含水率)と湿量基準(水分率)で示される数値が異なるため、

注意が必要です。詳細は「9.6木材の含水率」を参照してください。

なお、調達可能な燃料の性状等について確認する際、関係団体が示して いる品質や規格が参考になります。

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【チップ】

全国木材チップ工業連合会:木材チップの品質規格規程について http://zmchip.com/chipkikaku.html

NPO法人 全国木材資源リサイクル協会連合会:木質リサイクルチップの品質規格について http://www.woodrecycle.gr.jp/pdf/hinshitukikaku.pdf

岩手県:燃料用木材チップ品質・規格のガイドライン案

http://www.pref.iwate.jp/~hp0552/biomass/chip/chip_guide.pdf

【ペレット】

木質ペレット品質規格(一般社団法人 日本木質ペレット協会)

http://www.tomoe-techno.co.jp/under2/fuel/pdf/pellet2.pdf 木質ペレット燃料に関するペレットクラブ自主規定

http://www.tomoe-techno.co.jp/under2/fuel/pdf/pellet3.pdf

○商取引の方法

木質バイオマス原料および燃料は、容積(主に㎥)もしくは重量で取引さ れるので、どちらで取引するかを確認します。薪・チップ・ペレットの市 場価格(参照表 5-2)と比較する際も、単位を確認します。なお、容積と 重量の換算に用いる生材密度の目安ついては、表 6-2 に示しましたので参 考にしてください。

表 6-2 【参考】木質バイオマス燃料および原料の生材密度

木質バイオマス

燃料および原料 生材密度 出典等

0.43~0.49 t/㎥ 含水率25~35WB%として表 6-4から換算

※実際に用いられる樹種、含水率により設定し てください

チップ 0.2~0.3 t/㎥ 岩手県:燃料用木材チップ品質・規格のガイド

ライン案を参考

ペレット 0.6~0.75 t/㎥ (社)日本木質ペレット協会「木質ペレット品質 規格」を参照

スギ丸太 0.71 t/㎥ 表 6-4

表 6-3 丸太 1 ㎥をチップにした場合の層積

【出典】木質バイオマスボイラー導入指針,平成243月,㈱森のエネルギー研究所

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表 6-4 丸太重量と材積換算

【出典】木質バイオマスボイラー導入指針,平成243月,㈱森のエネルギー研究所

○木質バイオマス燃料の輸送手段

大口需要の場合、1 回の輸送に大型のトラック(10 トンなど)を使用す ることになります。施設への搬入路の幅員等を考慮し、円滑な輸送を確保 します。

[参考]

間伐材や林地残材等の森林資源を原料として調達し自社で燃料化する場合、近隣地域の 森林資源の賦存量を把握することが重要です。3.1.2項に示す資源量の計算ツールで対象地 域や各種条件を設定することにより、資源量の目安を知ることができます。