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4. 木質バイオマス燃料の生産工程

4.5 放射性物質への対応

【現状】

・木材加工時に発生するバークは、放射性物質の濃度が高い傾向にあり、

従来どおりの取引ができず、工場敷地内に堆積し、操業に支障を来して いる事業者もあります。

【対応】

・バークを処理・もしくは燃料として利用するための対応策として、火力 発電所等における混焼利用等が考えられます。

・汚染された樹皮などの除染技術の開発がすすめられています。

[解説]

バークに放射性物質が付着し、堆肥・家畜敷料・燃料といった従来の用途へ の取引が行われずに工場敷地内等に滞留し、工場の操業に支障を来している事 業者もあります。

参考として、表 4-1 には今年度実施のアンケート調査で られた関係事業者 からの意見を取りまとめました。

エネルギー利用の観点では、森林の再生に伴って発生する材や製材・チップ 工場等で発生するバークの活用が期待されており、同時に除染技術や拡散防止 技術の開発と適用が求められています。

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表 4-1 アンケート調査で得られた事業者からの意見

地域 業種 意見

県中 製材工場 バークの出荷停止により、工場内にバークが堆積しているため、早急 な対策が必要。

県中 製材工場 H23年後半から放射能の問題によりバークが工場内に堆積してい る。

県南 製材工場 放射能の影響で、現在バークの処分ができない状況。

県南 製材工場

バークを運送業者に引き取ってもらっているが、運送業者も仮置きし ている状況。運送が停止すれば工場の操業を継続できなくなる。燃料 としてバークの活用を希望。

県南 製材工場 H238月におが粉出荷停止の指示があり、現在も状況は変わらな い。

県内の森林において、樹皮の放射性セシウム濃度を調査した結果、樹皮(地 上

1.0m

部)の放射性セシウム濃度は、最高値が

13,093Bq/kg、最低値は検出限

界未満、平均で

1,711Bq/kg

でした。

また、地域別の平均では、相双が

4,170Bq/kg

と高く、次に県北が

3,383Bq/kg、

いわきが

2,051Bq/kg、

県中が

1,337Bq/kg、

県南が

1,066Bq/kg

でした(表 4-2)。 表 4-2 樹皮(地上 1.0m 部)の放射性セシウム濃度

【出典】福島県、森林の放射性物質による汚染状況調査(中間報告)について

また、林野庁では、「木材製品の取扱いに係る留意事項等(Q&A)について

(H24.8.23)」を作成しており、この中で、製材工場等の作業は特定線量下業務 に該当する可能性があり、「特定線量下業務ガイドライン」の対象となり、木質 バイオマス燃料製造事業についても同様に考えられ、

2.5μSv/h

を超える地域に おいてはできる限り作業は行わないことが求められます。

[参考]

内閣府や環境省等の除染技術実証事業において、放射能汚染されたバークの水洗・焼却、

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減容化に関する取り組みが実施されています(図 4-9)

図 4-9 【参考】バークに関する除染実証事業(その 1)

【出典】内閣府原子力被災者生活支援チーム、(独)日本原子力研究開発機構等

(平成244月)、平成23年度「除染技術実証試験事業」の結果概要 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2012/siryo12/siryo1-3.pdf

【出典】福島県(平成24年12月)、森林の放射性物質による汚染状況調査(中間報告)について

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図 4-10 【参考】バークに関する除染実証事業(その 2)

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