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老人クラブとなっている社区養老サービスセンター

第 6 章 都市部における高齢者向けサービスの現状と課題

第 3 節 社区養老サービスセンターの現状と課題

2 老人クラブとなっている社区養老サービスセンター

大連市における 3 か所の社区養老サービスセンターを対象として調査を行った。調査結

果は表6-3-1に示した通りでる。

まず、Aセンターは2011年12月に開設し、面積は200㎡で、管理者を含めて職員2名 を配置している。利用料は月10元で登録者数は40 名である。午前中には太極拳・防災安 全・歌・踊りなどの教室を開催、午後にはマージャンを中心に活動する。一方所在地域は 古い市街区域で、人情が深く、管理者は社区内の住民で、かつて10年間社区の書記を担当 した経験があって、住民から信頼感を得ている。周辺3つの社区に住む60歳以上の住民な ら誰でも利用できる。

Bセンターも2011年末に開設し、大連市の繁華街にあり、面積は100㎡である。内部に は、キッチンや健康リハビリ機器、閲覧コーナーなどがある。住民に認識されておらず、

英語や書道などの教室を午前中に運営しているが、参加者が少ないのが現状である。現在、

151 センターが所在している社区に住む60歳以上の高齢者しか利用できない。

Cセンターは大連市のモデル事業として2005年に開設され、面積が300㎡ある。管理者 を含めて職員は4名いる。そのうち1名は昼食を作るスタッフである。利用料金は前の二 つのセンターより、やや高く、1日3元で、昼食は前日までに予約して1食8元である。食 事の内容によって、利用数が変わるが、平均1日10~15名が利用している。管理者は開設 当初からずっといたため、ほとんどの利用者を覚えているが、実際に登録したり、会員制 をとっていないため、利用者の状況をはっきり把握していないのが現状である。また、要 介護高齢者の受け入れについては、初期5~6名いたが、介護状態の悪化に伴い、利用を中 止した。それ以来は要介護の利用者はいない。

3センターでは、運営資金は行政(街道)より支給されており、会員の収入などは運営資 金にもならない。養老サービスセンターの開設目的として、高齢者向けサービスをワンス トップ化し、相談やサービス、リハビリ、娯楽文化活動などを全部センターより提供する が、実際、利用しているのは元気な高齢者が多く、養老サービスセンターを活動場所とし て認識し、日本でいう老人福祉センターとして利用されていることで、収支バランスに合 う利用料金を取るのが難しいのが現状である。高い利用料を出すなら、マンションの下や 公園でしゃべる方が良いと思う住民も少なくない。

利用者は高齢であっても、元気な高齢者のみで、今後、高齢化の進展に伴い要介護高齢 者も増えてくる。その時に、最もニーズが高い、要介護状態が高い高齢者を中心に対応し なければならない。それのために人員配置と人材育成が必要とされる一方、地域で長く生 活できるように、利用者の間の支えあい、見守りネットワークづくりも必要とされる。

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表6-3-1 社区養老サービスセンターの調査結果

A:西崗区工人村 B:中山区人民路修竹 C:沙河口区中山公園街道民興花園

開設時期 2011年12月 2011年末 2005年に開設(大連市のモデル事業)

面積 200㎡ 100㎡ 300㎡

内部設置

キッチン、健康リハビリ機器・休憩ベッド(4 床⇒2床)・パソコン(2台)・閲覧室・ト イレ1か所

キッチン、健康リハビリ機器、閲覧コーナ ー・トイレ1か所

3階建て(1階マージャン活動、厨房・2階 休憩部屋4ベッド、健康リハビリ室・3階 踊りなどの活動室・教室)

職員配置 職員2名(管理者1名) 管理者1名 職員4名(ご飯作り1名、管理者1名)

利用料金 10元/月 無料 3元/日、80元/月、

昼ごはん 8元/食(予約制・10-15名/日)

利用時間 平日8:30~17:00(土日休み) 午前中(9:30~10:30) 10:00~16:00

利用者数 登録者数40名 約13-14名程度 会員制ではない。60歳以上の地域住民なら 利用できる

活動内容

・午前中は太極拳・防災安全・歌・踊り等の 教室

・午後マージャンを中心に活動

教室を運営、英語や書道等 高齢者教室(書道・踊り等)無料

利用現状 マージャン以外の活動は無料で、参加は自由

で、毎回参加人数を把握していない 不特定・活動内容より人数が異なる

利用者年齢はバラバラ、60歳後半の男性が 多くみられる。毎日利用者が20-30人。男 性利用者80%

運営状況 運営資金は行政(街道)からの支援が多い(水 道・光熱代・人件費等)

運営資金は行政(街道)からの支援が多い(水 道・光熱代・人件費等)

運営資金は行政(街道)からの支援が多い(水 道・光熱代・人件費等)

その他

・管理者は社区内の住民であり、かつて10 年間社区の書記だった。住民から信頼感を得 られている

・社区養老サービスセンターは社区と合同主 催することが多い

・社区は住民の管理を主として、養老サービ スセンターは活動を主としている

・現在利用できる社区は修竹社区のみ

・狭いので、また事故があってマージャン等 の活動を停止

・社区には活動室があり、月・水に踊りのサ ークルは活動している

・活動室はサークルのメンバー自分で管理し ている

・課題としては、場所と運営資金の問題

・ボランティア活動はない

・職員給料800元/月

・開設当初には5--6名の要介護高齢者を受 け入れたことがあるが、要介護状態が悪化す ることで中止

・1階フロアー

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