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計算条件

ドキュメント内 著者 小園 裕司 (ページ 166-171)

第6章 災害がれき移動予測モデルの実地への適用に関する検討

6.3. 災害がれきの集積状況が異なる陸前高田市への適用

6.3.3. 計算条件

津波浸水シミ ュレーシ ョンにおける 計算条件 は, 表 6.5 に示す通 りとなっ ている.基本 的には, 気仙沼市の再 現計算と 同様となって いる.

表 6.5 計算条件一覧

# 項 目 条 件

計 算 手 法 基 礎 式 非 線 形 長 波 理 論 式

差 分 ス キ ー ム 【 空 間 差 分 】 ス タ ッ ガ ー ド 格 子 法

【 時 間 差 分 】 リ ー プ ・ フ ロ ッ グ 法

越 流 公 式 本 間 公 式

計 算 条 件 計 算 領 域 図 6.12参 照

計 算 格 子 間 隔 1350m→450m→150m→50m→10m→2m 計 算 領 域 数 Domain 1(1350mメ ッ シ ュ )

Domain 2(450mメ ッ シ ュ ) Domain 3(150mメ ッ シ ュ ) Domain 4(50mメ ッ シ ュ ) Domain 5(10mメ ッ シ ュ ) Domain 6(2mメ ッ シ ュ ) 波 源( 断 層 )モ デ ル 藤 井 ・ 佐 竹 モ デ ル ver.8.0(2012)

初 期 潮 位 T.P.0.5m( 第 一 波 到 達 時 刻 の 天 文 潮 位 ) 粗 度 係 数 市 街 地 :0.025

そ の 他 の 土 地 利 用 形 態 :0.025~0.04 陸 域 境 界 Domain 1~4は 完 全 反 射

Domain 5~6は 遡 上 境 界

計 算 間 隔 dt = 0.05 s (CFL条 件 は 満 足 す る)

災 害 が れ き の 移 動 予 測 モ デ ル に お け る が れ き の 初 期 位 置 に つ い て は 気 仙 沼 市と同様に航 空写真の 判読により設 定した.設定した 津波 漂流物と 災害がれき の初期配置を 図 6.14に示す.

図 6.14 災害が れき の初期配置

Buildings Cars Ships Initial positon Buildings

Cars Ships Initial positon

6.3.4.

解析結果

本 解 析 結 果 よ り 得 ら れ た が れ き の 移 動 状 況 を 図

6.15

に 示 す

.結 果 は 津 波

が到 達す る直 前 であ る 地震 発生 から

30

分 から 示し てい る

.こ れ らの 結果か

ら津波は

30

分程度で 到達し,40 分には陸上 を遡上してい る.およそ

50

分で 市 街 地 全 体 が 浸 水 し,60 分 以 降 で は 引 波 と な り 水 位 が 低 下 す る.一 方 災 害 が れ き の 方 は

,津 波 の 遡 上 と 合 わ せ て 陸 上 の 奥 の 方 に 運 ば れ て い き ,50

分 ほ ど で 山 地 部 と 平 野 部 の 境 界 付 近 で 集 積 す る

.そ の 後 ,引 波 と 同 時 に 海 域 に 流 出

している

.

6.16

に 解 析 結 果 よ り 得 ら れ た が れ き の 最 終 集 積 箇 所 を 示 す

.図 中 に は

浜 口 ら

(2016)が 整 理 し た 実 績 の が れ き 集 積 箇 所 も 合 わ せ て 示 し て い る .こ れ

ら の 結果 か ら 災 害 が れ き は

,一 部 山 地 部 と 平 野 部 の境 界 付 近 ( 青 色 点 線 枠)

に 集 積し て い る も の の,大 部分 は 海 域 ( 黄 色 点 線 枠) に 流 出 し て い る こ とが わかる.この要 因とし て陸前高 田市 は津波に よって沿岸地 域の堤防 の破壊や 樹林群が消失 している ため,震 災前後で 大き く沿岸状況が 異なる .そのため , 市街地におけ る流況が 実際とは異な るため,がれきの集積 が再現で きなかっ たものと考え られる.今後,地形変 化も考慮 することで災 害がれき の集積予 測を向上でき る可能性 がある.

図 6.15 漂流物 およ び がれきの移 動状況

Debris of buildings Cars

Ships

【 凡 例 】 水 位 (m)

図 6.16 災害が れき の 最終集積箇 所

Ships Cars

Debris of Buildings Final position(cal.)

実 績 集 積 箇 所(浜 口 ら,2016) 43)

ドキュメント内 著者 小園 裕司 (ページ 166-171)