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東日本大震災の被害概要

ドキュメント内 著者 小園 裕司 (ページ 32-37)

第2章 東北地方太平洋沖地震津波の概要と被害状況の整理

2.1. 東日本大震災の被害概要

東北地方太 平 洋沖地震 は,2011 年

3

11

日の

14

46

分ごろ,三 陸沖(北

38

06.2

分,東経

142

51.6

分,深さ

24km)に発生し た地震 であり,こ

れに伴う津波 が発生し ,東北沿岸に 甚大な津 波被害が発生 した.

表 2.1 は 東 北地 方 太 平 洋 沖 地 震 津 波 に よ っ て 生 じ た 東 日 本 大 震 災 と 阪 神 淡 路段震災の被 害を比較 したものであ る( 内閣 府,

2012)

12).阪神淡 路 大震災は,

局所的な地震 被害のみ であったのに 対して東 日本大震災で は,地震 に加え津波 被害も発生し ていて ,死者の数 が

3

倍近くと なっている .さらに 地 震・津波被 害にとどまら ず,火災 被害も一部で 確認でき る.

この結果から ,東北地 方太平洋沖地 震津波に よる被害は,地震のみ ならず津 波被害や火災 被害を広 域で引き起こ したもの であったこと がわかる .次節では 東北地方太平 洋沖地震 津波がもたら した様々 な被害・影響 について 記述する .

表 2.1 東日本大震災 と阪神淡路大 震災の比 較 (内閣府,

2011)

12 ) 東日本大震災 阪神・淡路大震災

発生日時

平成

23

3

11

14

46

平成

7

1

17

5

46

マグニチュー ド

9.0 7.3

最大震度 震度7(宮城 県栗原) 震度7(神戸 市他)

震源地の深さ (km)

24 14

死者(人)

18,455 6,434

行方不明者( 人)

3,276 3

負傷者(人)

6,023 43,792

住家被害(戸 )

1,054,202 639,686

床上・床下浸水(戸 )

35,935 -

焼損棟数(戸 )

281 7,574

避難者数(人 ) 約

47

万 約

32

被害総額(兆 円) (推計)

16~25 9.9

2.1.1.

震度分布 の概要

図 2.1 に, 気象 庁が 公表した東 北地方太 平 洋沖 地震時 の震度分 布 を示す.

東北地方太平 洋沖地震 は,地震の 規模を示 す マグニチュー ドは

9.0

で,東北地 方沿岸に大き な地震を もたらし.特に 震央か ら近い 宮城県 栗原市で は最大震度

7

を観測し,そ の周辺 では最大震 度

6

強また は震度

6

弱と なってい る.

図 2.1 東北地方太平 洋沖地震時の 震度分布

(気象庁, 2011)

14)

2.1.2.

津波被害の概況

東北地方太平 洋沖地震 津波によって ,青森県 ,岩手県 ,宮 城県,福 島県 ,茨 城県の沿岸に 巨大津波 が来襲し ,甚 大な被害 が発生した.日本気象 協会 の既往 報告 15)によると 各地 の津波の高さ は ,福島 県相馬市で

9.3m以上 ,岩手県宮古

市 で 8.5m 以上 , 同 県 大船 渡 市 で

8.0m 以 上 ,宮 城 県 石巻

市 鮎 川 で

7.6m 以

上 な ど が 観 測( 気 象 庁 検 潮 所 ) さ れ た ほ か , 宮 城 県 女 川漁 港 で 14.8m の 津 波 痕 跡 も 確 認さ れ て い る ( 図 2.2 参 照 ). ま た , 遡 上 高で は , 国 内 観 測 史 上

最大 となる

40.5mが 観測された( 津波合同 調査グループ , 2011)

16)

2.2 東北地方太平 洋沖地震時の 津波高と 浸水高 (日本気象協 会 , 2011)

15)

また浸水範囲 について は,岩手 県,宮 城県 ,福島県の3県 では ,( 気象庁

HP

より)海沿い の集落が 軒並み水没し たのをは じめ,仙台平 野などの 平野部では 海岸線から 数km も の内陸にわ たる広範 囲 が水没,河 川沿岸で は 遡上した津 波によりかな り内陸に 入ったところ まで没し た.国土地理院 の 写真 判読による

分析 (図

2.3

参照 ) では ,津 波に より 浸 水 した 範囲 は, 青森 県 , 岩手 県,宮 城県,福島県 ,茨城県 ,千葉県の6 県

62

市 町村で

561k㎡の面積 に及んだ.

2.1.3.

地殻変動量

図 2.4 に, 国土地理 院(2011)18)が公表 した 東北地方 太平洋沖 地震によっ て生じた水平 変動量及 び鉛直変動量 を示す. 水平変動は最 大で 約

5.3m,鉛直

変動は最大で 約

1.2m

となっている.特に鉛 直変動は主に 地盤沈下 を表してお り,浸水被害 を増大も しくは長期化 させる一 因となった .

(a)

水平変位

(b)

鉛直変位

図 2.4 東北地方太平 洋沖地震時の 等変動量 線図( 国土地 理院,2011)18)

ドキュメント内 著者 小園 裕司 (ページ 32-37)