学ぶためのスキル II 意見交換
5.2 英語によるコミュニケーション
5.2.1 英語は必要不可欠
グローバル化により世界はほんとうに狭くなり,英語は世界共通のコミュニケーション言語となっ ています.多くの情報は英語で得ることができますから,専門分野の英語論文の読み書きだけでなく,
英語の日常会話もトレーニングすることが必要です.英語はみなさんに必要不可欠な言語なのです.
英語をものにするには
みなさんの大学生活はこれからスタートするわけですが,英語に対してはどのような気持ちを持っ ているでしょうか.たいていの人は,多かれ少なかれ,苦手意識を持っているのではないでしょうか.
それは,中学・高校と6年間も英語を勉強してきたのに,言葉が本来持つ「コミュニケーションの 手段として使いこなせない」からではないでしょうか.
ここでは,新しくスタート地点に立ったみなさんが,「英語をものにする」ことができるようになる,
そんな秘訣を紹介します.
5.2.2 英語を好きになること
まず,今までのいきさつはどうであれ,今日からは,英語に対して少しでも前向きな気持ちを抱い
1発表する内容を最もよく分かっているのは,発表者です.
図5.1. 発表の流れ.
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第5章
てください.
動機は何でも結構ですが,今までのような受験対策型の勉強からは,ひとまず距離を置いてみるこ とです.
英語の醍醐味は,英語が「聞こえる耳」と,「伝えられる口」を持つことです.安心してください.
みなさんがこれまでに得た知識は,コミュニケーション・レベルを上げるための肉付けとして,いず れ役に立つときがきます.
特訓その1 −声を出して英語を追いかける−
英語に限らず,外国語を習得するときの第1関門は,そのスピードをどう克服するかです.特に英 語の場合,こわれたラジオのように強弱のある波のようなリズムで押し寄せては去って行きます.こ のリズムに乗って聞こえたとおりに繰り返す練習を続けてください.
最初は戸惑うかも知れませんが,listeningとspeakingは切り離すことはできません.「自分で発 音できない音は聞き取れない」ものと覚悟してください.
この特訓の重要なポイントは,あるレベルに到達すると,波の頂部にあるkeywordsのみならず,
波の1周期を構成するphrasesを一つのまとまった意味をなす「部分」として繰り返すことが,その スピードでできるようになることです.
次のレベルでは,この「部分」を,しばらくしてもあたかも自分の言葉のように言えるようになる ことです.この段階になりますと,「全体」としてのsentencesを頭の中に残すことも,それほど苦 にならなくなるでしょう.
この手の反復練習は,ラジオやテレビの英語(英会話)番組で実践されていることです.ここで強 調したいのは,「リピート時間が与えられない英語ニュースやインタビュー,アメリカ大統領のスピー チなどでも,本人になったつもりで逐次追いかけてみる」ことです.より高度なレベルになりますと,
次にどんな表現がくるか予測できるようになります.
特訓その2 −Think in English −
日本で英語を勉強し,その到達度の評価を受ける場合,理解した内容を日本語でいかに表現できる かが問われます.したがって,英語を読んだり聞いたりしても,ほとんどの場合,日本語に訳す作業 が中心となります.英作文のように逆の場合もありますが,日本語と英語を対応付けるプロセスには 変わりありません.
図5.2. 上手な発表の条件.
5.2 英語によるコミュニケーション
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優れた通訳者などはこのプロセスを難なく−本当は,スピードと正確さが要求され非常に難しい!
−こなすことができますが,普通はオフラインの作業です.英語をプレゼンテーション・コミュニケー ションの手段として活用するには,オンラインであることが要求されます.
海外留学などを通じて英語が使えるようになるのは,「話の中核を英語で考え,このオンラインの 作業ができるようになる」からです.
それでは,その習得法は…まず,ラジオやテレビの英会話番組の Today s key expressions を 利用してみてください.1日に一つか二つですから,覚えるのはそれほど苦になりません.大事なの は毎日続けることです.年間を通じて数百もの表現に接することができます.
これらが自然に口から出てくるようになるまで,暇さえあれば1日中言い続けると,例の「波のよ うなリズムに乗るための骨格」が身に付きます.このステップでは,「考えるより慣れろ」です.
次に,これまでに勉強した文法的・論理的な要素(動詞句,前置詞句,関係詞節など)を取り入れ てみてください.これらは英語のまま覚えているケースが多いですから,このstepはまさにThink
in Englishです.最後に,波乗りリズムの中でスピードを落としてもよい,むしろ,より効果的なポ
イントがあります.話の中心となるkeywordsです.このポイントでは,日本語から英語への変換す るプロセスに考える時間があります.日本語・英語,どちらで考えても大丈夫です.
特訓その3 −速読・熟読のすすめ−
工学部のように理工系の分野では,創成科目の集大成とも言える「卒業研究」があります.その中 で重要となる「情報収集」は,「論文を読む」ことであり,そのほとんどが英語で書かれています,
収集量が膨大になりますと,論文一つ当りに費やす時間が限られてきます.そこで,まず,速読理 解が必要となります.要は,「英語の論理は頭からの1回読み」で,最後を知ってはじめて全体の意 味がわかる日本語の論理との決定的な違いを認識し,それを克服することです.ここでも,Think in
Englishは威力を発揮します.これで「情報のスクリーニング」ができ,大事な論文に集中−熟読−
することができると言うわけです.
速読・熟読は,交互に繰返すと効果的です.日頃から英語の読み物に触れることは大切ですが,「良 い英語」であることが必須です.例えば,Time かNewsweek などのweekly magazineを定期購 読することをお勧めします.大幅な学生割引がありますので,それほど負担にならないと思います.
とにかく,否応なしに毎週送られてきますので,まずは速読で興味のある記事を見つけ,選んだ記事 を(リポーターになったつもりで)声を出して読むわけです.それも,何となく分かるところは1回 きりの速読でThink in English!重要と思われる箇所は,熟読で日本語と英語の変換プロセスに充分 な時間をかけてください.
継続は力なり!大学入学という新たなるスタートを機に,To have a good command of Englishが 達成できるように,ガンバってください.
特訓その4 −外国語技能検定試験のすすめ−
自分の英語能力を客観的に評価するため,TOEIC(国際ビジネスコミュニケーション協会)等の 外国語技能検定試験を受験してください.徳島大学では,新入生は全員TOEIC-IPテストを2回受 験します.受験時期は1年生,2年生ともに6月です.卒業までにさらに受験することを薦めます.
いい点をとると,就職活動において有利になります.TOEICの場合,550点〜600点が大学生の標 準レベルです.
5.2.3 外国語技能検定試験による単位認定もあります
実用英語技能検定(英検)(公益財団法人 日本英語検定協会),TOEFL(国際教育交換協議会),
TOEIC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会),IELTS(Academic)(公益財団法 人 日本英語検定協会,ブリティッシュ・カウンシル)と呼ばれている英語の検定試験があります.
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これらの試験の成績により,全学共通教育の英語科目の単位が次のように認定されます.認定を希 望する場合は,教育支援課共通教育係に申し出てください.
① 実用英語技能検定(英検)(公益財団法人 日本英語検定協会)
準1級:基盤英語2単位 主題別英語2単位
(既に他の英語の技能検定試験で基盤英語2単位 主題別英語2単位を認定されて いる場合は認められない)
1 級:基盤英語2単位 主題別英語2単位 発信型英語2単位
(既に他の英語の技能検定試験で基盤英語2単位 主題別英語2単位を認定されて いる場合は発信型英語2単位の認定)
② TOEFL(国際教育交換協議会)
iBT 80〜99点:PBT,ITP(LEVEL 1 TOEFL) 550〜597点
:基盤英語2単位 主題別英語2単位
(既に他の英語の技能検定試験で基盤英語2単位 主題別英語2単位を認定されている場合 は認められない)
iBT 100点以上:PBT,ITP(LEVEL 1 TOEFL)600点以上
:基盤英語2単位 主題別英語2単位 発信型英語2単位
(既に他の英語の技能検定試験で基盤英語2単位 主題別英語2単位を認定されている場合 は発信型英語2単位の認定)
(注)(iBT=Internet-based Test, PBT=Paper-based Test, ITP=Institutional Testing Program)
③ TOEIC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)
730〜869点:基盤英語2単位 主題別英語2単位
(既に他の英語の技能検定試験で基盤英語2単位 主題別英語2単位を認定 されている場合は認められない)
870点以上 :基盤英語2単位 主題別英語2単位 発信型英語2単位
(既に他の英語の技能検定試験で基盤英語2単位 主題別英語2単位を認定さ れている場合は発信型英語2単位の認定)
④ IELTS(Academic)(公益財団法人 日本英語検定協会,ブリティッシュ・カウンシル)
6〜6.5:基盤英語2単位 主題別英語2単位
(既に他の英語の技能検定試験で基盤英語2単位 主題別英語2単位を認定されて いる場合は認められない)
7以上 :基盤英語2単位 主題別英語2単位 発信型英語2単位
(既に他の英語の技能検定試験で基盤英語2単位 主題別英語2単位を認定されて いる場合は発信型英語2単位の認定)
(注)ただし,検定試験による単位の認定は1つの外国語につき6単位までとし,入学前に受験した 試験の結果得られた級及び得点についても単位が認定されます。
※全学共通教育センター運営委員会 外国語技能検定による単位の認定に関する申合せ(平成26年 度以降入学者)(平成25年11月6日一部改定)より
これらの検定試験などを利用して英語などの学習をする方法もあります.また,これらを上述した 特訓の成果の確認あるいは到達目標の決定に利用できるので,英語の学習に張りがでてきます.
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