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公有水面埋立法及び環境影響評価法においても供用後の影響を事

第5章 公有水面埋立法の要件判断の誤り(本件埋立承認の瑕疵)

2 公有水面埋立法及び環境影響評価法においても供用後の影響を事

⑴ 公有水面埋立法の構造

公有水面埋立法4条1項1号は「国土利用上適正且合理的ナルコ ト」を公有水面埋立免許ないし承認の要件としており,これは、埋 立の必要性と自然の保全の重要性,埋立及び埋立後の土地利用が周 囲の自然環境に及ぼす影響の比較衡量を意味する。同法同行2号は、

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「環境保全及災害防止ニ付十分配慮セラレタルモノナルコト」を求 め、1号とは別途より直截に環境保全を要請する。

そして、これらの要件判断のために、申請書には「埋立地ノ用途」

を 記載することを要するとともに(同法2条2項3号),「埋立地の 用途及び利用計画の概要を表示した図面」(公有水面埋立法施行規則 3条7号)、及び「環境保全に関し講じる措置を記載した図書」(同 規則8号)を添付することを要する。

ここで、「環境保全に関し講じる措置を記載した図書」は,「埋立 て及び埋立地の用途に関する環境影響評価に関する資料を含む環境 保全措置を記載した図書であること」とされる(「公有水面埋立法の 一部改正について」 1974年6月 14日 港湾局長・河川局長発:以 下,「共同通知」という。)。

⑵ 環境影響評価手続き ア 環境影響評価法

環 境 保 全 図 書 は 環 境 影 響 評 価 に 関 す る 資 料 を 含 む も の で あ る ところ(共同通知)、環境影響評価法2条は「事業の実施後の(中 略)事業活動が当該事業の目的に含まれる場合には、これらの活 動に伴って生ずる 影響を含む 。」と して、埋立後の事業活動に伴 う影響をも評価することを求め、かつ、同法1条は、環境影響評 価を「保全措置その他事業の内容に反映させ」ることを求めてい る。

そして 、「評価書 の記載事項及び それに対する免許権 者の意見 に 基 づ き 判 断 さ れ る 対 象 事 業 に 係 る 免 許 等 で あ っ て 対 象 事 業 の 実 施 に お い て 環 境 の 保 全 に つ い て の 適 正 な 配 慮 が な さ れ る こ と が要件となっているもの」つまり公有水面埋立事業における埋立 承認について、「評 価書の記載 事項及 びそれに対する免許権者の

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意見に基づいて判断」することとされている( 同法 33 条3 項)。

イ 沖縄県環境影響評価条例

他方、沖縄県環境影響評価条例においても、事業者は「公害」

を防止する義務を 負い(同条例 5条 )、ここでいう「公害」はと は「事業活動その他の人の活動に伴って生ずる相当範囲にわたる

(中略)騒音(中 略)によって 、人の健康又は生活環境(中略)

に係る被害が生ずること。」と定義されている(第2条3項)。

この様に、事業活動から生ずる騒音公害が環境影響評価の対象 とされ、環境影響評価が行われた際には、事業者は「評価書に記 載されているところにより、環境の保全についての適正な配慮を して当該対象事業を実施しなければならない」(同条例 33条)の である。

⑶ 小括

以上から、公有水面埋立法は、環境保全図書について「埋立て及 び埋立地の用途に関する環境影響評価に関する資料を含む環境保全 措置を記載した図書」であることを求め、他方で、環境影響評価手 続きが、埋立後の事業活動をもその対象とし、かつ、埋立後の事業 活動をも評価した環境影響評価書に基づいて埋立承認の判断を行わ なければならないとしている

それ故、上物論については、荏原明則『公共施設の利用と管理』

93頁が,「環境影響評価法の施行を契機に,上ものも審査範囲に含 めるべき」とし、あるいは、本田博利「米軍岩国基地沖合移 設事 業の公有水面埋立法上の問題点―県知事権限の活用提案―」愛媛大 学法文学部論集総合政策学科編 No.21 26 頁も上物論は制度的・

立法的に解決していると指摘しているとおり、現在の法体系のもと において採りえないものである。

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