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134 の消波ブロックに十分適用できるものと考えられる.

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ホタテ貝殻自体は緻密で強度が高く7.25),また破砕された貝殻は扁平であるため,その一 部がバーの先端と円筒内壁の隙間を通過してしまい,シェルサンドの粒度はこれまでに行 った他の種類の貝殻と比較して粗く,細骨材の粒度標準を大きく外れた.そのため,ホタ テ貝殻の破砕にあたっては,内部構造の改良を行った回転式破砕機を使用した.

シェルサンドはコンクリート用細骨材としての各種要求品質を満足したものの,その形 状は扁平な薄片や棒状であるため,硬化性状への影響はみられなかったものの,フレッシ ュ性状については,置換率の増加に伴い,流動性への影響が顕著に現れた.しかし,置換 率 50%までのモルタルフローの状態は良好であり,粒度標準内の中間的な粒度に属する普通 骨材を使用する場合,混合後の粒度分布は,置換率 50%まではコンクリート用細骨材として の粒度要求品質を満足できることから,本研究では,シェルサンド置換率の上限値は 50%

を原則とした.

第 4 章:目標スランプを得るのに必要なシェルコンクリートの単位水量は,普通コンクリ ートに比べて増える傾向となるものの,シェルサンド置換率 50%までは,良好なワーカビリ ティーが得られており,コンクリート用細骨材として十分に活用できることが確認された.

シェルコンクリートの強度特性については,静弾性係数にシェルサンド置換率の増加に 伴い,若干低下する傾向がみられるが,圧縮強度,引張強度,曲げ強度を含め,普通コン クリートと同等の強度特性を有しているといえる.

ホタテ貝殻の地産地消の観点から,シェルサンドがコンクリート用細骨材として活用さ れる北海道や青森県の構造物に対して,特に要求される事項として凍結融解抵抗性が挙げ られるが,塩分浸透性(高炉セメント B 種使用),また長期圧縮強度なども含め,シェルコ ンクリートの各種耐久性についても普通コンクリートと同等であることが確認された.し かし,シェルサンド置換率の増加に伴う,所要のスランプを得るのに必要な単位水量の増 加は,ブリーディング,凝結時間,乾燥収縮に影響を与えるため,配合設計においては,

AE減水剤量による調整や,また所要のワーカビリティーが得られる範囲内で,単位水量を できるだけ小さくなるような細骨材率の選定が重要となる.

シェルコンクリートの RC 部材としての基礎的な力学性能は,本試験においては,普通コ ンクリートと比べて大きな差は認めらなかったものの,RC 部材への適用には,今後も十分 な検証が必要である.

第 5 章:シェルコンクリートの実用化に向けて,無筋コンクリートおよび鉄筋コンクリー ト,また特定した港湾構造物を対象に,シェルコンクリートの品質変動や施工性などの検 証を目的に各種実証試験を実施した結果,シェルコンクリートの品質のばらつきや運搬に よる経時変化,またバケットやポンプ車によるコンクリート打設・締固めなどの施工性は,

普通コンクリートにもみられる程度のものであり,シェルコンクリートを使用することに よる,普通コンクリート以上の品質や施工性についての配慮事項は特に見られなかった.

第 6 章:各種実証試験結果を踏まえ,青森港防波堤消波工事においてシェルコンクリート が活用された際には,大量に製造(破砕)したシェルサンド,およびシェルコンクリート

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の品質変動は普通細骨材や普通コンクリートと同程度であり,施工性や出来型についても 問題はなく,シェルコンクリートは十分に消波ブロックに適用できることが確認された.

シェルコンクリートの施工性に関する本研究成果に於いては,ケーソン根固ブロックや 各種消波ブロックなどの無筋コンクリート,またケーソン模擬供試体による実証試験結果 から,鉄筋コンクリートへもシェルコンクリートを適用できることが確認された.本研究 は,主にシェルコンクリートを港湾構造物に適用することを目的に始めており,フレッシ ュ性状や硬化性状,また塩害や凍害による劣化に対する抵抗性についても普通コンクリー トと同等であることを確認している.また,本論では記述していないが,中性化(ガイドラ インに記述)についても問題の無い結果が得られている.

シェルコンクリートの適用範囲としては,本研究で取り上げた港湾構造物以外にも適用 できるものと考えられる.しかし,化学的浸食やすりへり作用に対する耐久性など,本研 究では照査を実施していない項目もあることから,各種構造物への適用に於いては,当然,

それぞれの要求品質を満足できることを確認していかなければならない.特に,鉄筋コン クリートへの適用に際しては,本研究では RC 部材としての基礎的な力学性能のみの確認に 止めていることから,要求品質を満足できるかの十分な照査を実施する必要がある.

以上から,本研究成果によるシェルコンクリートが適用できる範囲については,現状に おいては,港湾構造物,主に無筋コンクリートに限定されるものと考えられる.

コンクリート用細骨材としてシェルサンドを置換率 50%で活用した場合,コンクリート 1m3あたり約 350kg のホタテ貝殻をリサイクルできる.ホタテ貝殻を活用していくにおいて は,先ず廃棄物処理法上で,ホタテ貝殻を「廃棄物」なのか「有価物」なのか適正に判断 することが重要となるが,参考資料に示す本ガイドライン(案)を参考に,シェルコンク リートが広く土木・建築工事に適用され,ホタテ貝殻を大量にリサイクルできる有効な方 法として地元を中心に活用されていくことを期待したい.

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参考文献

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