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第 1 回アンケート調査(2014 年 6 月実施)と分析結果

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3.4 第1回目のアンケートの実施とデータ分析

3.4.1 第 1 回アンケート調査(2014 年 6 月実施)と分析結果

2014年6月、定期演奏会後のJ管弦楽団の団員に対し、仮説ABCD領域についてアンケ ートを実施した。アンケートは練習場で開始前に配布、練習後に回収を行った。この日、回 収できたサンプル数は22名である。アンケート内容は、付録1に添付する。

設問1は年齢、設問2は性別である。結果を以下に示す。

男性14名・・50代2名、60代7名、70代5名

女性8名・・20代1名、30代2名、40代1名、50代2名、60代1名、80代1名

以下、具体的な設問に対するアンケート結果について述べる。

① 設問3と4:【項目Bの個人スキル】

設問3 で、これまでに習得された楽器(声楽を含む)と習得年数・習得時期をたずねたと ころ、77%が10代までに何らかの楽器を習得していた。図3-5に示す。設問4で、習得して いた楽器が、現在のオーケストラパートの楽器という回答は、86%だった。図3-6に示す。

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図3-5 楽器を習得した年齢 図3-6 習得した楽器と現在のパートの関係

② 設問5:【項目Aの個人モチベーション】と【項目CのQOL・生きがい】

設問5 では、J 管弦楽団への入団時期をたずねた。入団時期は、1980 年創立時から2013 年までとなっている。男女に分けて見ると、女性は1名を除いて、2008年以降の入団であっ たことに対し、男性は創立時の1980年から1999年までと所属年数が長い団員が7名おり、

回答サンプルの半数を占めていた。全体の所属年数を図3-7に示す。

図3-7 所属年数

③ 設問6,7,8:【項目Aの個人モチベーション】

設問6の入団理由では、「知人の紹介」が68%と多数を占めた。次は「技術向上」が14%、

「所属する管弦楽団が良い」9%、「指揮者が良い」5%、「生活を豊かに」4%となっていた。

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設問7 で、年間に音楽会に出かける頻度に入団前と後で変化があるかたずねたところ、男 女合わせた平均値では入団前が年間 6.9 回、入団後が年間5.2 回と、入団後の方がやや回数 が減っていた。元々演奏会に出かける回数が多かった団員が、オーケストラ活動や練習に占 める時間の増加で回数が減ったと考えられる。

設問8 では、他に出かける趣味を自由記述でたずねた。音楽会を含め、活動する音楽に関 連するものが 48%と、約半数を占めていた。次は美術館 17%、映画 10%、学習・読書7%

であり、他に出かける趣味も文化的な活動が多い。

設問9以降では、自由記述以外、5つのレベルを用いて回答を求めた。

④ 設問9:【項目Bの個人スキル】

設問 9 として、楽器の練習時間をたずねた。入団後、全体で「とても増えた」7 名、「増 えた」9名、「変わらない」6名、全体での平均は4.05となり、入団後に練習時間の増加傾 向がみられた。

⑤ 設問10:【項目CのQOL・生きがい】

設問10について生活の中での優先度(プライオリティ)をたずねたところ、男性の方が高 い傾向にあった。全体の平均は4.14だが、男性のみの平均は、4.36、女性は3.75であった。

図3-8に示す。

⑥ 設問11:【項目CのQOL・生きがい】【項目Aの個人モチベーション】

設問11は「活動に参加することでの生活のハリ」に関してたずねた。特に男性が高く実感 しており、男性の平均は4.21、女性はあまり実感しておらず、平均が3.50であった。図3-9 に示す。

⑦ 設問12:【項目AからF】の総合につながる

設問12は、今期演奏会の満足度についてたずねた。男女共に「やや満足」が最も多いもの の、この設問では「満足度が低い」という回答もみられた。全体の平均は3.73、男性平均は

3.79、女性平均は3.63である。図3-10に示す。

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図3-8 オーケストラ活動の優先度

図3-9 生活のハリについて

図3-10 今季演奏会の満足度

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⑧ 設問13:設問12の演奏会満足度の理由について「自由記述」

設問13では自由記述で満足度の理由を求めたところ、自らの技術と演奏会の出来に不満が あったために満足度が低くなったという傾向がみられた。記述をコーディングしてまとめた ところ、自分自身とグループの演奏技術への不満、曲目の出来に対しての不満が、合計で27%

となっている。その一方で、聴衆の多さや、団体としての演奏・まとまり・環境としては満 足であったために、総合的に考え「やや満足」を選択した団員が多かった。図3-11に示す。

図3-11 演奏会の満足度理由(自由記述よりコーディング)

⑨ 設問14:項目を横断する設問

設問14では、「自分にとっての、オーケストラ活動の中における重要度」を、次の4つの 質問項目についてたずねた。【項目B】「音楽技術」【項目D・E】「グループ内でのコミュ ニケーション」【項目D・E】「グループ内での一体感」【項目F】「聴衆との共創」を、そ れぞれ5レベルでたずねたところ、音楽の技術向上については、全体で平均4.23、男性は4.21、

女性が4.25 と、男女共に重要度が高い傾向がみられた。図3-12 に示す。団員・指揮者との コミュニケーションは、共に高いが、平均で男性は4.00、女性は4.50と、女性に重要度が高 めと感じる傾向がみられた。図3-13に示す。団員・指揮者との「一体感」についても、平均

は男性が4.14、女性は4.62と、女性がより高い重要度を示す傾向がみられた。図3-14に示

す。聴衆との一体感をたずねた項目においては、全体で平均が3.77と、他の項目に比べると 重要度が低めという傾向がみられた。図3-15に示す。

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図3-12 重要度:音楽技術の向上

図3-13 重要度:団員・指揮者とのコミュニケーション

図3-14 重要度:団員・指揮者との一体感

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図3-15 重要度:聴衆との一体感

⑩ 設問15:上記「重要度の4項目」について

設問15では、「項目別の重要度」について、その順位づけを求めた。「自身で、より優先 度が高い順」に4枠で並べるよう、たずねたところ、最も優先度が高い1番目の枠では、音 楽技術の向上が 57%を占め、最も少なかったのは、聴衆との一体感 5%だった。それに対し て最も優先度の低い4番目の枠の中では、聴衆との一体感が71%と、多くを占める。最も優 先度が高いもの・低いものそれぞれを、図3-16、図3-17に示す。

図3-16 個人の優先度が高いもの 図3-17 個人の優先度が低いもの

⑪ 設問16:【領域AからF】を横断する設問

設問16では、活動の場における環境形成に必要と思われる「アマチュアオーケストラの活 動が盛んになるため必要と思われること」を自由記述で求めた。アフターコーディングでま

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とめた結果、練習場所や発表会場の確保(財政)に自治体やメセナを希望する意見が33%と 最も多く、活動に対する課題がうかがえた。次いで音楽を楽しみ、裾野を広げる場作りが20%、

指導者・リーダーの充実が17%、団員・練習の充実が17%、この設問では、音楽的な質(技 術)が必要と記述した回答は6%にとどまっている。

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