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仮説モデルの検証

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同じ曲に練習を重ねてやることが良い、勉強の機会は大事、内容が理解できると楽しくな る(B)など、能力向上の意欲も見られる。また、声が出ないことが参加のきっかけにもなって おり、参加して声が出るようになることが重要で、(B) これを自らの健康な生活につなげて いる(A)こともわかった。ゲスト指導者に、上手くなったとほめられたことも能力(スキル)

向上の励みになっている。(B)(E)

新幹線で戻ってきて参加する、これを逃したら入れないと思った、早々訪れ、同じ席に座 り、歌詞を見ながら楽しみに待つ、(C) など参加・出入りも自由で登録義務もない活動にお いても、参加者は月 1 回の活動を大事に考え、生きがいとしている割合が多いこともわかっ た。自らの歌だけではなく、後ろの人の声や、仲間の声も元気や活力につながること(C) も 新たにわかった。

男性を増やそうと誘うなど、自らメディエーターのような役目を担う者もいる。(E) コンサートでは、聴いた人が喜んでくれると、はりあいが出てまた歌いたい、恥ずかしか ったが、聴衆の様子で大丈夫になった、(F) ことで、適度の緊張感や、はりあいが生じ、良 い効果となっている。また、知っている歌の方が口ずさみ、良いと感じる、手拍子による一 体感、(F)など、聴衆との共創は大きい。クラシックの音楽会で泣いて喜んでくれることはな く、嬉しい(F)と、指導者もコンサートでは聴衆との共創を感じている。同世代に対してサー ビス提供を行うことで、自らのはりあいとしている様子もわかった。

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・活動で声を出していることで、出なかった声が出るようになる。これが継続を促すモチベ ーションにもなっている。

・歌の背景や、音楽知識の勉強も、活動参加を継続する要因になっている。

【項目C:自己実現(生きがい)を形成する場について】

・開始時間が待ちきれずに早く訪れ、めいめいに楽譜を見ながら楽しみに待っている。

・新幹線で早めに帰京し参加する者もいる。

・他者の歌う声も、力になっている。

【項目D:コミュ二ティの環境について】

・苗字を知らなくても、道でサロンの仲間に会うと手をふる。仲間意識ができてきている。

・歌う時も和が出てきた。

・新たな知人が増える、他の活動に誘い合う、など活動の充実が、他の活動へのモチベーシ ョンにもつながっている。

【項目E:リーダー・メディエーターとの関わりについて】

・同世代の指導者・ゲスト指導者とのコミュニケーションなど、活動における関係性は強い。

・観察において、メディエーターの周囲には、常に皆が集っている。また 92歳が、93 歳に 対し「自分は、まだまだ」というほど、メディエーターの尽力ぶりを、サロンの皆が信頼し ていることがわかる。

【項目F:サービス提供による共創について】

・参加者はコンサート提供が励みになり、毎回参加している。

・聴衆が感激してくれる様子は、参加者だけでなく、指導者にとっても大きなはりあいとな っている。

・聴衆の「知っている曲」や、落ち着いて聴く様子などに気を配るようになっている。

・アンサンブルとの共創も効果が大きい。

・発表の場は、自分の地域の特養ということもあり、自分の身に置き換えて考える様子もあ った。ただ参加するだけでなく、練習を経て発表するというプロセスも重要であると意識が 変わってきている。

5.5.2 歌声サロンの活性化モデルとサービス価値共創モデル

以上の分析結果から歌声サロンの「モチベーションと自己実現の能力取得に着目した活性

135 化モデル」を、図5-24に示す。

図5-24 歌声サロン:モチベーションと自己実現の能力取得に着目した

高齢者の活性化モデル

歌声サロンの提供するサービスは、同世代の高齢者に対して行われる。参加者は、聴衆に 対して「懐かしい歌を提供して、喜んでもらいたい」という気持ちがある。聴衆が手拍子で 応えたり、歌を口ずさんでくれることで、満足感を得る。「喜んでくれることで、はりあい も出る」ことで、また次の発表につながる。発声などに気をつけて活動を続けていこうとす る。同世代聴衆と「懐かしい曲をいっしょに楽しむ」という共創が、活動の中で自己実現(生 きがい)を形成している。歌声サロンがサービス提供を行うモデルを図5-25に示す。

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図5-25 歌声サロン:サービス価値共創モデル

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