4.3 I 町老人クラブ-自主的なボランティア活動の事例分析
4.3.2 インタビュー調査によるデータ収集
18の単位クラブのうち、2クラブのボランティア活動参加者3名に対し、公民館で聞き取 りを行い、I町の連合会長と女性委員会のリーダーには個別にインタビューを行った。仮説モ デルの構成要素、項目域(A)~(F)を文中に示した。表4-1から4-5に示す。
表4-1 I町老人クラブN氏 [参加者N氏,単位クラブT 女性66歳]
・老人クラブには、夫が60歳になったとき、いっしょに、57歳から (特例として)入っている。
・クラブTは、団地区域のため、ボランティア活動では団地内の花壇の美化を 行っている。(A)季節ごとに花を植え替えている。
・グラウンドゴルフや外出を伴う企画には大勢(15・6名)集まるが、
(A)ボランティア活動の参加には6・7名くらい。
・(E)クラブTの会長(80歳すぎ)の案で、会員の大幅増につながり、
(F)市・県からもクラブが表彰された。
・手芸などが得意でクラブ内で皆に教えることが多いが、(B)年をとられた方が多いと、
(66歳の)私らにできても、できないことも多い。
(B)(E)80歳でも、誰でもできることを探し、その人たちも楽しめるように気を配る。
・クラブの(A)(E)会長は、やはり男性中心の楽しみ方を考えがち。お酒を飲むなど。
(D)お金の使い方も全て、男女で違う。
(A)(E)女性でも楽しめること、または女性にしかできないことや、
(B)ある程度の年齢でもできることを、考えるようにしている。
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表4-2 I町老人クラブF氏
表4-3 I町老人クラブS氏 [参加者F氏,単位クラブI 女性70歳]
・(A)ボランティア活動(公園の清掃)をして綺麗になったら気持ちが良い。
(D)参加した人と話をできる機会にもなる。
・表彰状は、(1人暮らしのため)見てくれる人がいないから、棚にしまってある。
(F)(自分の)名前が入っているのが嬉しい。
それだけのことをした、という実感は、あまりないが、
(A)表彰をもらったら辞めるわけにはいかない。
・(人との関わり)(D)言われて腹を立てるだけではいけない。
[参加者S氏,単位クラブI 女性80歳]
・(E)会長に引っ張ってもらって、朝の掃除をやっている。
(A)連合会長がこのような場を作ったことで、朝から挨拶もでき、お話もできる。
・掃除は、だんだん(B)やり方を覚え効率がよくなった。
・同級生や友人だけでなく、(B)老人クラブで多くの人と会うということは、
色々なことがわかって有り難い。
・公園の掃除は朝6時半から(夏季は6時)。
(C)終わると「今日の出発点が良かった」と、朝の食事も美味しい。
・(A)強制ではないので、足や腰が痛いから、と来なくなる人もいる。
・コスモスの種まきでは(広範囲なコスモス畑の写真を携帯で見せながら)
(F)地元の地方銀行からクラブが表彰された。
(F)ちゃんと綺麗に育ってくれて良かったと思う。
(F)よそからも、子どもたちなども、見に来てくれて嬉しかった。
・(F)個人でも、表彰をいただいた。「自分はそんなに貢献できていない」と言ったら 「これからも、してもらわにゃいかんから。」と、もしかしたら、
あらかじめ(A)「継続してね」と、釘をさされたような気もするが・・・
これまで、表彰などいただいたことなどなかった。
それが、(C)この年になって、表彰をいただくとは。
(F)いただいた表彰状は額に入れて飾ってある。飾っていることで、家族にもわかる。
「よく、ちょくちょく出かけていたのは、こういうことだったのか」と。
(C)それで生き生きしていたら、家族も安心するから。
・(E)知識の豊富な人(女性リーダー)がついてたから有り難い。
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表4-4 I町老人クラブ連合会長I氏
表4-5 I町老人クラブ女性委員会リーダーT氏 [連合会長 I氏 男性80歳代]
・A町は男性会員も比較的多くスポーツも盛んな地域であるが、
(D)グラウンドゴルフと、カラオケに偏らないようにしている。
・(B)(D)会員が古紙回収など自主的な経済活動で、年間50万ほどを、
クラブの運営費に回すという工夫も行っている。
・老人にかけるお金がもったいないという風潮から、補助などカットの動きもあるが、
(D)老人クラブの発展は、ネットワークづくりとして地域の防災へもつながっている。
・要介護者や、グループケアシステムなど、町づくりを形あるものへ。
(E)災害時の対応を強化しないと。現在は絵に描いた餅である。
・(D)地域の仲間を広げ、(E)会員の健康状態にも気を配っている。
・(A)転入者など、つながりがないと参加をしにくい。積極的に声掛けを行う。
(F)(自主制作の)新聞配布もきっかけになる。
・(C)会員から感謝の言葉をもらうと、やっていて良かったと感じる。
・(C)まずは、自分が地域への恩返しとして奉仕している。
・(C)地域を知り、人間関係の調整をはかると、自分自身も助けてもらえる。
・(A)お世話させていただいているという気持ちで常に良い方に解釈をするようになった。
・(B)(F)地域の清掃などボランティア活動に日々頑張っている人を表彰などし、
その貢献に応えたいと思う。
・トップが1人だけで長く色々と活躍し潰れたクラブもある。
(D)新しい人がなかなか役員にならない中、クラブを私物化しないよう心掛けている。
[女性委員長T氏 女性60歳代後半]
・(A)60を過ぎても老人クラブに入りたくない人は多い。
・趣味が同じ知人とはいっしょに行動したいというのが女性。
・(D)女性が元気になると男性も元気になる。
・(B)女性の特性を活かした取り組みとしてグラウンドゴルフ以外も企画をしたい。
・(A)(E)お金が発生すると参加は少なくなるので、材料費も1000円以下、
活動でのおやつは手作りにしている。
・(D)皆に同じ方向を向いてもらうことが大事。一人でも他を向いていては、できない。
そのための相談事は多く受ける。クラブ内の愚痴や問題点など。
大事なことは、本音で話してくれることを他にもらさないこと。
(E)信頼関係がなかったら、お願いもできない。
・(D)意見も聞く。話し合いの場も持ち、皆にアイデアを出してもらう。
・(B)自分でも、常に研修や町づくりの勉強に参加している。
・(C)人のことをさせてもらって自分を完成させられる。
ボランティアも自分の勉強となり、自らに還元される。
・(E)皆が楽しかった・良かったという言葉が出てくれればベスト。
考えたことで喜んでくれる。じゃあ、次は+アップして、などと 考えているとワクワクする。
・(C)嬉しかったことは、皆が感謝して喜んでくれること。
(D)リーダーとしての人材が育つこと。
・今後、より多くの人が楽しめるもの、拡大できるものを目指したい。
(D)若手(70歳以下)の推進も。結果として、I町の発展につながる。
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