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0 3 6 9 12

代表取締役 副社長・常務 取締役 その他

(社)

0 2 4 6 8 10 12 14

(社)

3.1-2 調査会社の業種

      (重複あり)

3.1-3 調査会社の地域

調査会社の業種は、「木型・金型設 計製作」が最も多く

6

社、ついで

「切削・プレス品等製作」4 社の 順である

調査会社の地域は、地元の岐阜県 が最も多く

12

社で、愛知・滋賀 が各

1

社である

3.1-4 調査会社の従業員数

3.1-5 調査時の対応者

      (重複あり)

0 1 2 3 4 5

500〜600 200〜299

100〜199 50〜99

25〜49 8〜24

3.1‑(A) 株式会社 ナベヤ   

1. 

(株)ナベヤの発展の歴史   

                                                                 

会社概要 

社     名 株式会社ナベヤ 所  在  地 岐阜市若杉町25 創      業  1560年(永禄3年)

会 社 設 立 昭和22年2月 代表取締役会長 岡本 太右衛門 代表取締役社長 岡本 知彦 資  本  金 9800万円 従 業 員 数 145名

会社沿革 

1947年2月 ㈱岡本鋳造より独立し、社名を㈱鍋屋鋳造所と称し会社設立。

       軽合金、銅合金鋳物を製造

1950年2月 丸同型バイスの製造開始、日本工業規格表示工場となる 1959年2月 認定事業内職業訓練所(鋳造、機械科)開設

1960年7月 防衛庁工具銘柄指定工場となる

1964年6月 バイス生産量1,000,000台達成、機械加工専門工場新設 1970年12月 全自動高速高圧造型プラント(DISAMATIC)完成 1972年6月 社名㈱ナベヤに改称、本社ビル新築、

1974年4月  4.5ton/Hrキューポラ溶解プラント完成 1977年1月 バイスの生産量4,000,000台達成

      10月  NC付ドリリングセンター2台導入 1979年1月 マシニングセンター導入

1980年1月 コンピュータシステムオンライン化開始

        3月  6ton低周波誘導溝形炉導入、シャルピー衝撃試験機導入       10月 バイス生産量5,200,000台達成

1981年2月 滴注式全自動熱処理プラント導入         8月 中物自動熱処理プラント導入

1982年1月  O・N−TQC運動全社的に展開

1983年1月 岐南町に全自動塗装ライン完成 1984年1月 本社塗装工場全自動塗装ライン完成       8月 精密マシンバイスFMSライン設置         9月 羽島工場完成

      10月 テーブル形横中ぐり盤を設置

      12月 ダブルコラム形治具ボーラを設置、三次元測定システムを設置 1985年1月 ブロックビルドシステム用治具センターを開設

1988年6月 各務原工場完成

      12月 カールツアイスNC付三次元測定システム設置 1989年8月  AMF全自動製造型ライン完成

1990年5月  BMD全自動連続式ショットブラスト完成 1992年4月 糸貫工場完成

1995年1月  TPM21を全社的運動として展開

1997年2月 高周波電気誘導炉(1ton2基)を導入

生産品目 

精密治具、治具材料、治具部品、精密マシンバイス、

精密検査用定盤、横バイス各種、ブレスナイト、

鋳造部品、梵鐘、半鐘

㈱ナベヤ(以下ナベヤ)の創業注)

1560

年であり、それ以降現在に至る

5

世紀にわ たって、常に新しい技術で、「鋳物づくり」

を探求し続けてきた。近年の著しい工業の 発展に伴い、ナベヤは幅広い鋳物づくりに 努め、治具・バイス・定盤・各種作業工具・

加工付き精密鋳物等を生産している。

現在のナベヤは、1947 年に(株)岡本 鋳造所より分離独立したが、戦時中は軍部 より指示のあった手留弾などを作ってい た。戦後は、小物の量産ラインを活かし、

鋳物を素材とした商品ということで、バイ ス(万力)を作り始めた。この商品は北米 市場で受け入れられ、多いときには

10

万 個/月程度を輸出し、アメリカのシェアの 多くをナベヤが占めていた。その後の円高 を期に輸出から国内需要へと転換を図っ ていった。

 ナベヤは、早くより

CAD

CAM

を導入 し、万力から、精密マシンバイス、精密治 具へと商品展開を行ってきた。そして、ど のような治具を使えば、その部品の加工に 最適か、選定のシステムを作り、自社の治 具の拡販を図ろうとした。そのシステム作 りのため、当初は人工知能の利用を試み た。

注)今回の調査対象会社「鍋屋バイテッ ク(株)」と同じ、1560 年に岐阜市金 屋町にて鋳造業を始めた「鍋屋」がル ーツである。

しかし、その後方向転換し、3D‑CAD をベースとした「ジグ構築システム」の開発を行い、

短時間で治具を構築する方法を確立した。現在は治具の売り上げが、ナベヤ全体の 50%近 くを占めており、このような業績拡大に至った背景には、ナベヤの他社の追従を許さない 固有技術として、「ジグ構築システム」を基礎とした設計(CAD・CAM、CAE)・製造・販売シ ステムがある。本報告は、ナベヤの基幹技術であるこの「ジグ構築システム」を中心にし た、 ものづくり 技術に関する報告である。 

この「ジグ構築システム」の利点は、以下の内容[1]とされている。 

① 年間の治具費を 30〜65%ダウンすることが可能 

② 組立式治具により 30 分〜4 時間で完成 

③ 約 1 万点の豊富なエレメントを有し、あらゆるワークに対応できる 

④ ほとんどのエレメントは、0.01mm 以内の高精度 

 この「ジグ構築システム」のため、ナベヤの治具パーツ数千点すべては、データベース 化されており、CD‑ROM での配布とともに、インターネット経由でダウンロードすることが できる。 

これは「ジグ構築システム」を使って、ユーザーが対象ワークの 3D モデルデータを準備 すれば、最適治具を容易に組立てることができるというものである。そして、この「ジグ 構築システム」を使って最適の治具の構築が完成したら、インターネットを通じて、この 治具を構成するパーツ(エレメント)の購入を申し込むことができるわけである。 

 それでは、このナベヤの ものづくり 技術「ジグ構築システム」を以下に説明する。 

 

2. 

ナベヤの ものづくり 技術「ジグシステム」 

 

2.1 IT(CAD・CAM、CAE)を使った「ジグ構築システム」と 

「デジタルノウハウデータベースシステム」  

 

 

(1)IT(CAD・CAM、CAE)を使った「ジグ構築システム」 

図 1 に IT 技術(CAD・CAM、CAE)を利用した「ジグ構築システム」を示した。これは、

まず顧客のワークの「CAD 図面」を NJAS(ナベヤ・ジグ・アセンブリ・システム)に入力 すると、「コンピュータ上でワークに治具(最適の治具エレメントで構成)を組み付けた」

「3D‑CAD」モデルが得られる。また、コンピュータ上でワークを治具に組み付けた「3D モ デル」をもとに、このように治具が組み付けられた場合に、ワークが問題なく加工できる か「コンピュータ上で加工干渉チェック」(CAE1)が行われる。それと同様に、「コンピュ ータ上で剛性のチェック」(CAE2)が行われる。このように、ナベヤ「ジグ構築システム」

とは、顧客の要求する治具を、コンピュータ上で設計・検証する IT である。 

このようにして、顧客のワークの 3D モデルがあれば、このワークに対して、コンピュー タ上で治具の組立(最適の治具エレメントの選定)が行われ、加工性のチェック、剛性の

チェックができるのである。以上のような操作ができるため、上記の「ジグ構築システム」

の利点として述べた、従来の治具に比べ「①年間の治具費を 30〜65%ダウンすることが可 能」であり、またコンピュータで設計、検証できるため「②組立式治具が 30 分〜4 時間で 完成」などの効果が得られるのである。従来治具の設計のために、膨大な工数と時間をか け、結果としてコスト的・重量的に最適なものが選ばれたかわからない状況にあったこと を考えれば、画期的な進歩をもたらしたということができるのではないか。 

 

  図 1(CAE1)に示したように、治具に取り付けられたワークを加工する場合、切削工具が、

治具と干渉して加工に問題がある場合は、その部分だけ色が変わる。また同様に、加工に よる応力により、各部位の変位量が、図 1(CAE2)に示すように段階的に色が変わり示され る。図 1(CAE2)赤の部分は、応力による変位量が大きく弱い部分、黄色はやや変位量が大 きい部分、色の濃い青い部分は十分に剛性があり、変位の少ない部分というように段階的 に色が変わっている。このような結果をもとに、最適の治具を作りこむことになる。なお、

この剛性計算は、図 1(CAE2)に示すように、メッシュ状に切った形をもとにした、線形マ トリクスを利用した有限要素法により求めたものである。このように、ナベヤ「ジグ構築 システム」は、顧客のワークの 3D モデルをもとに、加工しやすさ、剛性をコンピュータ上 で計算し求め、最適の治具を提案するというシステムである。 

 

 なお、この「コンピュータ上で部品を治具に組み付けた」3D モデルは、図 1 に示すよう に、「ジグ組立モデル DB」をもとに、どのような治具を使えばよいか、これらのデータが活 用できるようになっており、このような過去「構築ノウハウデータベース」をもとに、治 具が選ばれる。 

それと同時に上でも述べたように、「パラメトリックモデル DB(データベース)」、「治具 エレメント DB」、「JIS 部品 DB」をもとにした「治具エレメント探索ナビゲーション」を利 用し、コンピュータによる「ジグ探索ナビゲーション」が行われ、「3D‑CAD 治具構築」がさ れる。当然この過程を通じて、治具の「エレメントリスト作成」がされるわけである。な お、この「ジグ構築システム」の基礎となる「パラメトリックモデル DB」、「治具エレメン ト DB」、「JIS 部品 DB」、「ジグ組立モデル DB」は定期的にメンテナンスされるのである。 

 

(2)ナベヤの「デジタルノウハウデータベースシステム」  

 次に、「ジグ構築システム」の「デジタルノウハウデータベースシステム」について述べ る。「デジタルノウハウデータベースシステム」とは、「ベテラン・熟練者が有する知識・

ノウハウを、IT を使ってデータベース化し、必要なときに利用できるようにしたシステム」

である。つまり、図 1 に示した、「パラメトリックモデル DB」、「治具エレメント DB」、「JIS 部品 DB」、「ジグ組立モデル DB」などはハードウエアのデータベースであり、「デジタルノ ウハウデータベースシステム」で、治具を構築する際のソフトウェアに対応したものとい