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NAGASE WAY

写真 14. 「元気亭」のアスレティックジム

(鍋屋バイテック社内で撮影)

 

3. 鍋屋バイテックの ものづくり のまとめ   

 鍋屋バイテックの ものづくり は、まず商品とサービスのきめ細かな提供・迅速な納 入を中心とした顧客満足の生産システムを確立した経営である。約 30,000 種に及ぶ製品を、

午後 2 時までの注文であれば、当日に発送することができるという仕組みを作り上げ、他 社に対する圧倒的な優位性を確保している。 

  また少品種多量生産を排し、多品種少量生産を極限まで推進することにより、鍋屋バイ テック会社が価格形成の主体となり、利益の点でも優位性が確保できた。さらに、このよ うな進め方は、他社にない独自技術とノウハウを蓄積していくという点で有利である。 

 

  第 2 に、自社機械の開発・設計・製作の積極的な推進による、生産効率のマキシマム化 と作業者のミニマム化・設備投資のミニマム化である。たとえば、従来は 6 工程・6 台の機 械で 6 人の作業者で行っていた作業を、1 台の機械・1 人の作業者にするという具合に改善 することである。そして、投資額は、新品機械を購入した場合の 1/10 程度で済む。キャッ シュフローの余裕、減価償却の負担軽減、製造原価の低減・・・等々にまで効果は及ぶ。 

  それらの基礎として、「美しい工場づくり・楽しい職場づくり」を通じて、従業員や地 域の人々と共に発展していこうとする経営姿勢がある。「日経ニューオフィス推進賞〈通商 産業大臣賞〉」を受賞したほどの関工園づくり。「ISO9001 および ISO14001 の全社統合同時 認証取得」などの経営体質向上の施策、「マイスター制度」をはじめとする〈学ぶ職場づく り〉などが、渾然一体となって、優れた企業づくりを支えている、と考えて良いのではな いか。 

   

[1]鍋屋バイテック H.P.:http://www.nbk1560.com/ 

3.1‑(G)日晃オートメ株式会社   

1.日晃オートメ(株)発展の経過   

日晃オートメ株式会社(以下日 晃オートメ)は、各務原市那加前 洞町で、花田電機工業所として個 人創業。

1970

年には、現在の社名、

日晃オートメ株式会社とし、1982 年にコンピュータ事業部を開設、

翌年に産業用コンピュータを開 発、

1985

年には

16bit

産業用コン ピュータシミュレーションを開発 し、国の新製品開発奨励金を受け るなど注目を集めた。

1987

年に養鶏管理システムを 開発して以降、農業・食品用システ ム開発も手がけるようになり、

1995

年には機械事業部を開設し、

従来からの自動制御装置・NC 装 置電装・製造ライン電装・コンピュ ータによる生産管理などのシステ ム開発だけではなく、自動化設備・

産業機械の設計製作まで行い、自 動制御装置・FAシステムをトータ ルで製造するようになった。

また、海外向けの自動車製造ラ インの電装設計製作も行ってお り、中国ではフォルクス・ワーゲン の生産ライン、インド・上海・北米 では

GM、GM

ブラジルなどへ納 入の実績がある。

1988

年には養鶏 業者の依頼で養鶏管理システムの 開発を手がけその後も開発を続け た結果、

1994

年以降、水位検知セ ンサー、除糞ベルト自動停止装置

会社概要 

社     名 日晃オートメ株式会社  

所  在  地 岐阜県各務原市上戸町7丁目 1 番22   創     業 昭和 39 年 1 月 

会 社 設 立 昭和 45 年 6 月   代表取締役社長 花田  伸   資  本  金 24 百万円   従 業 員 数 70 名   売     上 1000 百万円    

会社沿革 

1964 年 1 月/花田伸(現社長)により花田電機工業所創立  1970 年 6 月/日晃オートメ株式会社に改組 

1982 年 6 月/資本金 1,200 万円に増資  1982 年 9 月/コンピュータ事業部開設 

1983 年 7 月/産業用オリジナルコンピュータを開発 

1985 年 4 月/16 ビット産業用コンピュータシミュレーション開発国の  新製品開発奨励金を受ける 

1987 年 7 月/各務原市工業団地に本社工場移転 

1987 年 9 月/養鶏管理システム「ファームコンピュータ」開発  1988 年 1 月/資本金 2,400 万円に増資 

1989 年 5 月/冷暖房完備独身社員寮完成  1991 年 9 月/本社工場増築 

1994 年 8 月/養鶏関連の水位センサー「検知君」開発  1995 年 6 月/養鶏関連の除糞ベルト自動停止装置開発  1996 年 5 月/養鶏関連のエッグセンサー「武蔵」開発  1999 年 11 月/オンラインサポートシステム開発  1995 年 6 月/養鶏関連の除糞ベルト自動停止装置開発  1996 年 5 月/養鶏関連のエッグセンサー「武蔵」開発  1999 年 11 月/オンラインサポートシステム開発  2001 年 6 月/エッグカウンターエッグフロー機能付開発  2002 年 12 月/ワンワイヤーシステム開発 

2003 年 2 月/エッグセンサー「武蔵 2」開発 

2003 年 9 月/ヒューマノイド・ロボット(ギフハンドⅢ) 

実用化技術賞受賞  事業内容

専用機関係 NC加工機、組付機 検査機関係

自動漏れ検査装置、静圧破壊試験機 生産ライン関係

自動車のボデー等の組付けライン、トランサーマシン 生産管理関係

バーコード管理、入出庫管理、生産指示・検査、稼働 状況モニター、養鶏管理

主な取引先

カバヤ工業㈱、ヤマザキマザック㈱、㈱デンソー、㈱

ホクエツ、㈱ナガセインテグレックス、㈱フジミイン コーポレーテッド、スズキ㈱、㈱スギヤマメカレトロ、

ソニーイーエムシーエス、㈱美濃加茂テック、㈱東精 エンジニアリング、三機商事㈱、サンコー商事、㈱城 南製作所、㈱柏原機械、岩田工機㈱、㈱クレスト、フ ァナック㈱、中部富士電機株、大和電業㈱、松岡電機 産業㈱、早稲田大学、丹羽商㈱、興国電気産業㈱、ダ イドー㈱、㈱名神電業社、岐阜大学

エッグセンサーなどの独自商品を開発した。また、このエッグセンサーを利用して、 も やし の製造システムを開発するなど、食品や農業での自動化・省力化にも積極的に取り組 んでいる。 

 

2.日晃オートメの ものづくり 技術   

 同社は、以上のように自動制御装置、自動化設備、産業機械、各種 FA コンピュータシス テム等の設計・製作を主業務として自動化、省力化に関するあらゆることを手掛けている。

NC 工作機械、自動車生産ライン、各種プラントの電装の設計製作(ハード・ソフト)、養鶏 場における水、餌、集卵、温度等の管理を容易にする養鶏管理システム、生産工場での工 程、在庫、納期、原価等の各管理を行う生産管理システム、ビデオの貸出を無人で行う無 人レンタルシステムなどのシステム設計は、日晃オートメが得意としている分野であり、

多くのユーザーから信頼を得ている。  

労働人口の減少、コストダウン等に起因して自動化、省力化がますます重要になってく ることを見越し、さらに技術をみがきユーザーのさまざまな要望に対応できる体制を心掛 けている。FA を手がける会社として、電子・ソフト・制御・機械の 4 つの技術を持っており、

社員全員がハード・ソフト両方の技術を習得するようにし、このような需要に全社一体とな り応えることができる体制を確立している。また、製品の完成度を高めるだけではなく、

現場での対応能力を高めることに取組み、独自の携帯電話を使った管理システムの開発な どに成功している。表 1 に、日晃オートメ(株)が持つ技術の一覧を示す。 

 

晃    オ 

大分類 中分類 製品名 用途・特徴

NC加工機 NC加工、制御、加工、プログラム 組付機 ロボット&サーボにて部品の組立をする 搬送ローダー 搬送用ロボットによる部品の入替及び箱詰め等

自動測定機 自動漏れ検出装置・・・エアーを用いて容器などの不良を検査する装 自動測定機 静圧破壊試験機・・・水を用いて容器などの強度を検査する(繰返し) データ管理

鶏舎システム

ファームコンピュー タ(自動管理)

鶏・豚・牛等の家畜、養魚等のエサ・水の量・体重など、育成のため の全ての条件(環境)を含めてデータ収集と自動コントロール 自動車ライン 自動車のボディー等の組付けライン

トランサーマシン 工作機械の切削加工の生産ライン

バーコード管理 製造ライン等においての、バーコードによる生産管理 全ての生産管理

プラント プラント電装 全てのプラント等の監視盤・制御盤等 コンピュータ ハード・ソフト 制御・検知等のコンピュータハード・ソフト データ収集

データ収集

システム 稼働率モニター 多数の加工機をモニターにて稼働状況をひと目で管理できる 温度コント

ロール 入気量調整機 入気量・入気口

自動開閉調整機 室内の温度を自動的に前後まで平均化する装置

水の検知 検知君 水の有無を検出する装置。狭い場所・曲がった所・パイプの中等で の水の確認に最適(安価である)

検知器 武蔵 ストレートに、又はランダムに流れる卵などの数量を検知する 温度センサー 3本の線で(3芯1本)複数のセンサーを取付けて、温度のそれぞれ

をキャッチする センサー

専用機

生産ライン 生産管理 検査機 FAシステム

   

1.日晃オートメが持つ技術一覧

[1]

 以下に日晃システムの ものづくり 技術について説明をする。 

 

2.1 

FA 制御生産システム   

日晃オートメは、基本的には顧客の依頼に応じて、コンピュータ制御の FA 生産システム の設計・製作・施工を行うが、その設計の 1 つの形式を表すなら、図 1 のようなものにな る。それらをまず説明し、その後でこの FA 制御生産システムを使った具体例を示す。 

 

①入出庫管理 加工機

加工機 加工機

④オンラインサポート

日晃オートメ 公衆回線

遠隔地での管理 事務所

モデム ②生産指示・検査システム

③稼動状況モニター

入 荷

RS232C

出 荷

加工管理パソコン

加工管理パソコン

加工管理パソコン

生産管理パソコン

CADパソコ

   

   

 日晃オートメの FA 制御生産システムは、入荷した素材およびでき上がった製品の管理シ ステム(①入出庫管理システム)、生産の指示をして、生産量・製品の品質データなどを管 理し、異常があった場合にそのことを知らせる管理システム(②生産指示・検査システム)、

設備の稼働管理状況をモニターし、稼働率を示す管理システム(③稼働状況モニターシス テム)、遠隔地からデータの読み込みを行い、必要な端末の管理パソコンのメンテナンスを 行う管理システム(④オンラインサポートシステム)の 4 つの FA 管理システムから構成さ れる。以下それらの内容を示す。 

 

① 入出庫管理システム 

入出庫管理システムは、以下の内容である。 

図1.FA制御生産システムの全体構成

(日晃オートメ社内資料)