25.8 25.8 25.8コントロール方法の選択
写真 6. 「現場で使っている言葉」を活用
4. 丸三工業丸社長より官学への希望
2.2 発泡樹脂成形工場のプラント設計
ここでは、図
3
に示すダイセンが設計した「発泡樹脂成形工場のプラント」のシステム をもとに、「発泡樹脂成形工場のプラント設計」の技術を明らかにする。ダイセンの「発泡樹脂成形工場のプラント」は、独自の現場の進捗状況の把握、生産計 画の変更、工程の組み直しなどのシステムで構成されており、現場作業の合理化、生産効 率を向上させるものである。図
3
に示すように、①生産計画システム、②成形機管理シス テム、③送粒管理システム、④用役監視システムの4
つのシステムから構成され、それらをトータル的に管理するのが「ダイセンの成形工場生産管理システム」である。
(1) 生産計画システム
図
4
に「生産計画システム」を示した。このシステムは成形機の端末ユニットから情報 を得て、現場事務所にて生産の情報を把握し、生産指示・稼動状況をリアルタイムで指示 するものである。つまり図4
に示す例では、成形機43
台をCC
リングテーブルで接続し、各成形機に異なった圧力・時間などを指示し、目的とする製品を作っていくシステムであ る。それらの入力は、タッチパネルで行う。また、それらの生産情報は、事務所にも送ら れるというものである。
図
3.「発泡樹脂成形工場のプラント」システムの構成
(出所:ダイセン社内資料)図
4.生産計画システム
(出所:ダイセン社内資料)図5.生産計画システム タッチパネル(出所:ダイセン社内資料)
図6.各成形機の生産状況の表示パネル(出所:ダイセン社内資料)
図
5
は、現場事務所に設置されるタッチパネルの画面である。ここに示すように、「現場 事務所で、「A:生産設定」、「B:生産状況」など選択を行うことにより、必要な生産指示や、必要な生産状況の情報を得ることができるわけである。図
6
は「生産状況」を表示する画 面である。ここでは、No.1の成形機は、予定数が9999
個であり、累積生産台数が626
個、残り
9373
個というように、運転中の成形機全てについて、現場事務所で、生産状況を把握 でき、必要な生産指示を行うわけである。(2) 送粒監視システム
送粒監視システムの全体を図
7
に示す。まず「原料・発泡機」では、原料ドラムに入れ られた原料は、「原料バンカー」に入れられ、発泡機に送られる。ここで「原粒バンカーの 自動切換え」装置が働き発泡機に送られる。発泡機では「発泡条件の自動切換え」が行わ れ、スチロールは適切に発泡される。このような、原料投入→発泡機での発泡は、「原料投 入自動設定」システムにより自動的に行われる。また、「ES(発泡スチロール)送粒」では、発泡スチロールは「発泡機から熟成サイロまで の自動送粒」され熟成された後に、「熟成サイロから成形機までの自動送粒」される。また、
発泡・熟成条件の同じスチロールを、いくつかの成形機を選び送る「同グレードの自動ラ イン選択」、「熟成サイロ自動予約」システムは、自動的に熟成した発泡スチロールを、成 形機を送るシステムである。そしてこのような「送粒ラインはモニター」され、このよう なライン状況を「日報プリンタ」で打出すというものである。
図7.送粒監視システム
(出所:ダイセン社内資料)
図8.送粒指示盤
(出所:ダイセン社内資料)
図9.運転状況表示盤
(出所:ダイセン社内資料)
図
8
は、「送粒監視システム」の「送粒指示盤」である。この「送粒指示盤」で、どの「熟 成サイロ」から、どの「成形機」に送るかなどを指示する。その結果が、図8
に示す「運 転状況表示盤」に示される。たとえば図9
の1
番目の「成形機」の原料条件は、原料コー ド1
の種類のものを使い、50倍の発泡を行わせ、予約サイロ19
番目、熟成時間33
時間経 過ということを示している。そして図9
の上部には、サイロの状態が示されており、色の 違いにより発泡ビーズの充填状況を示している。(3) 成形機管理システム・ 用役監視システム
「成形機管理システム」は、成形機の運転状況から成形条件を管理するシステムであり、
これも現場事務所で指示や管理を行う。また「用役監視システム」は、ボイラー、コンプ レッサー、真空ポンプなど、各用役変動を監視するシステムであり、設備機器データのリ アルモニター化、計測・集計自動化を可能にするものである。これも現場事務所で監視を 行うことができるようになっている。これらの詳細は割愛した。