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写真 12. ハニカム用金型 [1] 写真 13.ニューセラミックス用金型 [1]
名称 メーカー 台数
NC治具グラインダー 三井精機、和井田他 8台
NCマシニングセンター マキノ他 6台
治具グラインダー ハウザー他 4台
ワイヤーカット放電加工機 13台
加工用プレス (17t,160t) 28台
フライス盤 マキノ他 10台
成形研削盤 15台
NCフライス盤 3台
NC成型研削盤 3台
成形研削盤 15台
円筒研削盤 2台
放電加工機 10台
CNC画像測定システム(NEXIV) 3台
300、700大型投影機 1台
工具顕微鏡 23台
硬度測定器 2台
万能測定器 3台
ハイトマスター 2台
電気マイクロメーター 20台
面粗度(形状)測定器 1台
真円度測定器 1台
測 定 設 備 生 産 設 備
3.
大垣精工 ものづくり 技術まとめ大垣精工の ものづくり 技術は、まず第 1 に「精密金型」に特化した経営戦略にある。
そして、その技術の高さは、同社のオンリーワン技術「パソコン用ハードディスク(HDD)
の読み取り部品」の生産などにより証明された。この「精密金型」を支える技術は、「超精 密ワイヤ放電加工機」、「サブミクロン加工対応超精密放電加工機」など、常に最新鋭の精 密工作機械を保有することと、数十年にわたって磨き上げた熟練した作業者の腕前である。
また大垣精工は、同社の「精密金型」を使ってプレス製品を製造するセイコーハイテッ クを設立し、経営の多角化・安定化を図っている。つまり、セイコーハイテックから作ら れる製品は、製品精度が高く、付加価値が高く十分な競争力を有するものであり、同社の 大きな発展をもたらした。
このようなことが、大垣精工 ものづくり 技術である。
<参考資料:上田社長(日本金型工業会の会長)の「日本の金型産業の現状と展望」につ いてのお話し[4]>
日本の金型生産額及び輸出額は世界 1 位のシェアを占めているが、韓国、台湾、中国 を始めとする東南アジア諸国の技術、価格の面での追い上げは年々激しくなってきてい る。日本の金型産業の主たる顧客である自動車産業や家庭用電気産業は、戦略的に海外
表
1.大垣精工保有主要設備
[3]への展開を図り、1997 年を境に急速に製造拠点が海外へ移転し現地調達が進み、更に、
国内の顧客が海外の安い金型を輸入している点もある。金型製作のための工作機、CAD・
CAM システム、素材、工具などは年々改良され、金型業界の生産性の向上に役立ってい るはずであるが、経済や技術がボーダレス化している現在では、国際競争は当然のこと であり、日本からの金型技術の指導・供与、技術開発などは諸外国の競争力を高め、現 状のままでは日本国内の金型産業は危機的状態ある。しかしこのような中でも特殊な技 術に特化するなど、業績が伸ばしている金型企業も全体の約 20%程度あり、超精密、
超複雑、超大型、新素材の金型をはじめデザイン力・設計力により合理化した金型など 非常に付加価値の高い技術開発を積極的に行っている。
一方、人による熟練技術・技能という点で、特に熟練技能者の老齢化、リストラなど により金型製作技能の消失、若者のものづくり離れによる金型製作の技術・技能の低下 が危ぶまれている。金型はすべてを機械やコンピュータだけで製作することはできず、
工程全体の 10 から 15%、最後の仕上げ部分は日本人独特ともいえる伝統的な美的感覚 が必要とされ、「超精密」はこういうところから可能になっている。熟練技術者のノウ ハウは人間の中にあり、この技術・技能を若者へと継承していくには、雇用問題、知的 所有権問題も含め国をあげ政治を含めてどう対処するか、考えなければならない。また、
技術・技能の継承は大学などにおける教育とともに、技能・技術に関する知識のデジタ ル化、データベース化を図り、エキスパートシステムなどによる若い世代や非熟練者に 対する支援体制と技術・技能の伝承も必要だと考えられる。
以上のような多くの問題を抱えているが、技術的にも量的にもトップを走る日本の金 型産業は、先端的技術を常に開発し、その技術を諸外国に示しながら更にトップを維持 しなければならない。
以上のように上田社長は、「諸外国の発展への貢献と、日本の熟練者の育成・固有技 術の向上」を強調されている。
[1]大垣精工(株)H.P.:http://www.ogakiseiko.co.jp/
[2]三菱メカトロニクスニュース, 金型の製造業の「原点」IT のフル活用で、積極的 な営業強化を支援 ,Vol82,(2001.12)
[3]大垣精工(株):http://www.c‑5.ne.jp/ otk/member/0046/index̲0046.htm [4]金型情報 factory H.P.:http://www.mold‑if.com/index.shtml
3.1‑(C)株式会社小森精機
1.(株)小森精機発展の経過
(株)小森精機は、1972 年
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月、岐 阜市織田塚町で個人にて創業し、1979 年には株式会社に組織変更して、株式会 社小森精機(以下小森精機)とした。受注型企業を目指していたが、創業当 時は十分な資金も無く、また設備や工場 も持っていなかったため、人が嫌がるも の、難しいものという発想から、木工用 刃物・特殊刃物をまず手がけた。
その後、それらを基盤に「他ではでき ないもの」、「精度のあるもの」をやろう と考え、設備も日本国内にない特殊な機 械をスイス・イギリス・ドイツ・アメリ カから先行投資の形で積極的に導入し た。その結果、上述の特殊機械を保有し ていることが、次第に大手メーカーに知 られるようになり、上記特殊機械購入後
3
年後くらいから受注が拡大してきた。また、1982 年には岐阜県下中小企業 で最初の完全週休
2
日制を実施した。こ れは、社会的労働環境の先取りと、常に80%の力で事業を運営し余力を残して
新しいビジネスチャンスにタイミング を合わせることが必要と考えたためで ある。また同時に、社員のゆとりや定着 率向上と、優秀な人材確保につなげよう とのねらいもあった。1998
年には岐阜県がバーチャルリア リティの研究拠点として整備したVR
テ クノプラザに研究室を開設、3次元加工 への取り組みを本格的に開始し、1999 年には研究室で加工した3
次元データ を生産に直結させる仕組みを構築した。会社概要
社 名 株式会社小森精機
所 在 地 岐阜県各務原市上戸町7−1−11
創 業 1972 年 5 月 会 社 設 立 1979 年 5 月 代表取締役会長 小森 弘 代表取締役社長 服部 哲夫 資 本 金 60 百万円 従 業 員 数 62 名 売 上 870 百万円
会社沿革
1972年/小森精機創業、岐阜市織田塚町にて 1979年/株式会社に組織変更
1982年/県下で最初に完全週休2日制を実施
1985年/各務原市上戸町に本社を新築移転し営業を開始 1994年/NC・文字彫刻システムソフト開発
1996年/「国内下請け企業活き活き会社 100社」に選出 1998年/ISO.9002を認証取得。VR研究室開設 1999年/第五・第六工場増設工事完成
2001年/業務拡大に向け、工業用地(2000坪)を取得
生産品目
機械部品 工作機械用・電子部品装着機用・錠剤 包装機用・IT関連用
金型部品 ワイヤーハーネス圧着用・プレス金型 用・プラスチック金型用
冶具・ゲージ設計製作
組立用・機械工作用・部品検査用・各 種ゲージ
工場用刃物
ワイヤーハーネス用カッター・各種包 装機械用刃物・木工用刃物・切削工具・
特殊刃物
組立 電子部品装着機用・ノズル・カートリ ッジホルダー
主な取引先
富士機械製造株式会社 住友電装株式会社
ソニーEMCS株式会社美濃加茂テック 兼房株式会社
大豊工業株式会社 株式会社型システム 株式会社テクノワシノ
1985 年には現在の各務原市上戸の工業団地に新築移転し、新たな企業活動を開始した。
1991 年には、岐阜県の技術向上奨励補助金の対象企業となり、「NCボード盤」を開発し、
1994 年には岐阜県工業技術センターと共同開発して「NC文字彫刻システム」のソフト開 発を行った。また同年には、全社上げてのVE活動に取り組み、生産性の向上や新しいア イデアの創出など経営環境の改善・経営資源の充実に努めた。
また、同年には品質・管理の国際規格である ISO9002 を取得し、品質システムの確立と 社内体質改善に努め、世界に通じる技術と信用をスローガンにより高次元へのステップア ップとなった。優秀な人材育成・高度な技術の醸成の一貫として資格取得にも力をいれ、1 級旋盤、1 級平面研削盤、1 級マシニングセンター、2 級普通旋盤、2 級フライス、2 級円筒 研削盤、2 級平面研削盤の技術士、2 種情報処理技術者、職業訓練指導員などの資格保持者 が 16 名おり、総資格保持数は 32 資格に至っている。
2.(株)小森精機の ものづくり 技術
同社は、「事業の繁栄は絶えまざる技術革新と顧客の創造によってもたらされる。利益は それらの達成度の示す尺度であり、社会から与えられた評価である」との経営理念から、
新たな技術の開発に挑戦し、既存概念にとらわれない自由な発想で、ミクロン単位の誤差 をクリアし、永年培ってきた加工技術の蓄積により、超精密加工技術を事業の柱にしてい る。
超精密機械部品
●電子部品装着機用
●工作機械用
●レンズ組立用
●特殊産業機械用
超精密組立
●電子部品装着機用 ノズル・カートリッジ
各種工業用刃物
●包装機用
●食品用
●ワイヤーハーネス用
●木工用 超精密金型部品
●プレス金型用
●プラスチック金型用
治具設計製造 ●組立用 ●機械工作用 ●部品検査測定用 ●各種ゲージ、模範 その他の取扱品目
●プレス金型設計製作
●製品開発
住宅産業 食品産業
自動車産業
医療産業 家電産業
情報産業
航空宇宙産業 小森精機 超精密加工
図 1 に小森精機の製品の全体像を示す。ここに示すように、「情報産業」、「自動車産業」
図