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研究の方法

ドキュメント内 中学校国語科における実践個体史研究 (ページ 31-35)

今回、研究の対象とするのは、中学校国語科の実践家として豊かな実践経験を持つ、大村は まと佐藤きむの実践である。中でも、佐藤きむ実践に特に注目したい。

地方の一実践家である佐藤をとりあげる理由を以下に述べる。

大村実践は、同じ教材を二度と用いず、1単元に 20 時間以上もの時間をかけ、毎時間図書室 で授業を行う。よって、実践記録を分析することで、授業づくりの原理を抽出することはできる だろうが、大村の単元学習自体を現在の教育現場で再現することは大変難しい。

その点、佐藤実践は、教科書教材を単元学習的に扱ったものが多く、現場が抱える時間的・空 間的な制約に照らし合わせても現実的である。実践論文や国語科教育に関わるエッセイが商業誌 や出版物に掲載されており、知名度もある。さらに 「読めと言わずに読ませる、書けと言わず、 に書かせる」ことを信条とし、言語活動を豊富に体験させることで自然習得的に学ばせようとす る理念は、大村に共通する。戦後の中学校国語科教育実践のトップランナーであった大村と共通 する理念を持ちながら、より現場の実態に即した実践を多く提案した実践家として、佐藤きむは 注目に値すると考える。

これらの理由から 〈教えたいこと〉と〈学びたいこと〉との統合を目指して、ダイナミック、 な実践を展開した先達として大村はまを、現在の教育現場でも再現可能な実践を展開した先達と して佐藤きむを、それぞれとりあげる。

研究にあたって、佐藤きむについては研究レベルでの資料が未整理なことから、著作目録を作 り、経歴を整理する。第2章では、個体史研究的な方法で授業づくりに関する知見がどのように 培われてきたかを考察する。第3章では、主な佐藤実践を考察して、学習課題に関することを中 心にその特質を分析する。第4章では、大村はまとの比較によって、大村実践と佐藤実践には共 通する特徴があることを指摘したい。直接的にはつながりのなかった両者に多くの共通点が認め られるとしたら、それらは優れた実践家に共通する特徴として位置づけられるだろうし、現代の 教育現場の諸問題を解決する方途にもなりうると考えるからである。

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注1 世羅博昭 国語科授業構築のための原理と方法 1 ―目標の二重構造化論を中心に―

( 国語と教育「 第14号 、長崎大学国語国文学会、」 1989、1~9頁)

注2 注1と同論考、1~2頁

注3 世羅博昭「学習者が主体的に活動する過程で学力が育つ国語授業の創造」

( 6年間の国語能力表を生かした国語科の授業づくり 、日本標準、『 』 2005、29頁)

注4~8 由上葉子「 ねらい〉と〈めあて 」〈 〉

( 文芸研・新国語教育辞典 、文芸教育研究協議会、『 』 2005、143頁)

注9 注4と同論考、143~144頁から抜粋

注10 佐伯正一「学習課題の意識化―授業を活性化するために―」

( 教育科学国語教育」№「 325、明治図書、1983.11) 注11 井上敏夫「読みにおける志向性」

( 教育科学国語教育」№「 138、明治図書、1970.4) 井上敏夫「生活読みの指導過程」

( 教育科学国語教育」№「 139、明治図書、1970.5) 注12 井上敏夫「学習課題づくりと授業の活性化」

( 教育科学国語教育」№「 339、明治図書、1984.11)

注13 野地潤家「導入の授業を見直す―導入の授業で学習課題を明確化させる問題―」

( 教育科学国語教育」№「 301、明治図書、1982.5)

注 14 白石純士「単元課題を頂点に構造的に構築する課題―『通潤眼鏡橋 (教出・2年)を』 例に― ( 教育科学国語教育」№」「 325、明治図書、1980.11)

注15 大村はま『大村はま国語教室 第1巻 、筑摩書房、』 1982、39~40頁 注16 前掲書、371頁

注17 大村はま『大村はま国語教室 第11巻 、筑摩書房、』 1983、97~98頁 注18 注15と同文献、129~130頁

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注19 大西道雄 国語科授業における 場=トポス 観の系譜― 実の場 の源流をさぐる

( 国語国文論集「 第28号 、安田女子大学日本文学会、」 1998、45~56頁

注 20 甲斐雄一郎「話すこと・聞くことの授業づくりのための教材論 10 『実の場』にする こと ( 教育科学国語教育」「 №640」、明治図書、2004.1、107~111頁)

注21 世羅博昭「学習者が主体的に活動する過程で学力が育つ国語授業の創造」

(『6年間の国語能力表を生かした国語科の授業づくり 日本標準』 、2005、10~29頁) 注22 中西一弘「 実の場」を求めて-具体例とその基盤-」『

( 月刊国語教育研究「 №336」、日本国語教育学会、2000.4、4~8頁)

注23首藤久義「目的ある実際の場が確かな言語学習を成立させる」

( 月刊国語教育研究「 №336」、日本国語教育学会、2000.4、28頁、28頁)

注24 大内善一「 国語科単元学習』の批判的検討『 -『実の場』が設定されているか-」

(「学芸国語教育研究 第18号」、東京学芸大学国語科教育研究室、2000、14~23頁) 注25・26 注19と同論考、46頁

注27・28 注19と同論考、47頁 注29 注20と同論考、108~109頁 注30・31 注20と同論考、111頁

注32 注20と同論考、10~29頁から適宜抜粋して再構成 注33 注21と同論考、22頁から適宜抜粋して再構成 注34・35・36 注21と同論考、23頁

注37 注21と同論考、24頁 注38 注21と同論考、26頁

注39 大村はま『大村はま国語教室 第3巻 、筑摩書房、』 1983、185頁 注40 注21と同論考、26頁

注41 注22と同論考、4~8頁から適宜抜粋して要約したもの 注42・43・44 注22と同論考 8頁

注45・46・47 注22と同論考 9頁 注48・49・50 注23と同論考、28頁 注51 注23と同論考、31頁

注52 注23と同論考、30~31頁

注53 注23と同論考、31~33頁から適宜抜粋して要約したもの 注54 注24と同論考、14~15頁

注55 注24と同論考、18頁

注56 注24と同論考から適宜抜粋して要約したもの

第2章 個体史研究的視点からみた実践家佐藤きむ

ドキュメント内 中学校国語科における実践個体史研究 (ページ 31-35)