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男性  51 歳

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ケース44

影響を受けた人

入社間もないころのチューターの先輩。遊びに誘ってくれたり、よく面倒を見てもらった。

家族の援助

  結婚1年目にはじめてパソコンを購入するにあたって、大きな出費であるにもかかわらず、

妻は何も言わなかった。

教育・訓練経験、自己啓発など重要な活動

  会社が導入する装置メーカーの研修プログラムに参加。例えば、コンピューターメーカー のハードウェア、ソフトウェア研修、計装装置のメーカーの、教育研修プログラムに、1 年 に1回ぐらい参加してきた。研修が直接役立つわけではないが、理屈がわかる。また資料も もらうので、のちに現場で確認することができる。判断の勘所は質問して、また現場で確認 する。

  若いときは、コンピューターを学ぶために、地元の工業大学の講座に通った。

  発電の仕事は、経験しないとわからない。特に計装はその傾向が強い。10年で 1人前と言 われる。調査対象者も40歳ごろまで先輩と現場に同行し、指導を受けた。(最近の若い社員 はそうやって指導を受けていない。)

  また会社の方針で、危険物取扱者、ボイラー技師、高圧ガス製造保安責任者の資格をとっ た。

  現在、ボランティアのための講習会に参加。ボランティアもこれまでの経験を生かすもの ではなく(例  パソコン講習の講師)、新しい知識を必要とするものに取り組む。

自分にとっての転機

・結婚したとき

・3人目の子供ができたとき

・三交代から昼常勤になったとき

何か流れてきたから乗ってみた。逃げてもよかったが、乗りかかった船だから行ってみよ う、と考えた。常に「前のめり」。自分について来い、などと言うことはないが、前向きに取 り組んできた。

仕事上の達成

  最大の業績は、製鉄の機械が入っている100メートル四方ぐらいの建物の、保護装置の更 新。すべての配線図をひとりで描き、運用のためにマニュアルを書いた。これによって発電 所で事故が起こらない。

これまでの職業経歴を振り返っての評価

いい人生だったと言える。仕事では失敗もたくさんあり、やり直したいと考えないわけで はない。しかしそれも含めて自分の人生だと考えたい。会社の仕事ではいい思い出がなくて も、自治会活動を通じた地域でのつきあいがあってよかった。

10年ひとくぎりと考えることにしている。会社の設備の計算機化によって、コンピュータ ーに関する専門知識ゆえ、整備に異動することになった。しかし、この現実の背景には、人 員削減があると気づく。会社はすべてではない、と見方を変えた。

その後 40 歳代では、地元自治会の役員(そのうち5年間は会長)となり、地域活動の責 任者となる。調査対象者が住む地域は、鉄鋼メーカーとその系列会社の社宅(調査対象者の 自宅も系列会社の社宅である)が広がるエリアである。「会社人間」が減り人々が個人主義的 に変化するさまを体感する一方、自治会役員会に出席するなど、活動の幅も広がる。「この町 はこんな人たちが生活しよったんや」と、町の人々の顔が見えるようになった。こういった 活動は、出世、昇進せず、定時に家路につく生活だったからできたと思う。仕事以外に人生 の幅を広げてきたことがよかった。

将来・今後の展望

・50歳代はボランティア活動に取り組みたい。博物館の説明員の研修に参加している。

・一方2年前にはじめて結成された労働組合の書記長になった。

健康について   問題なし。

  両親はすでに死去。出身地とは両親の墓がある以外につながりがなくなっている。

ケース 45

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