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産業再生機構による財務改善への影響

ドキュメント内 T P S   (トヨタ生産システム)と会計評価 (ページ 81-85)

4 期 9

第 4 節 産業再生機構による財務改善への影響

1

貸借対照表への影響‑債務超過から自己資本比率改善へー

図表 21および図表 22から、 2001年以降のミヤノの総資産・負債の動きをみる。 2003 年12月期24)の連結決算において、ミヤノは債務超過で、あった。その後、産業再生機構の 支援を受けて急激な負債の減少、自己資本の増加があり、 2008年中間決算期には、自己資 本比率が53.6同まで上昇した。

79 

(単位:千円) 24,000,000 

20,000,000  16,000,000 

12

000

000 

8

000

000 

4,000,000 

‑4,000,000 

連結 ミヤノ総資産・負債推移

2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年

にコ 総資産 ・・ 負債 →ー 自己資本比率

図表21 ミヤノ総資産・負債推移(連結べ}ス)

資料出所:株式会社ミヤノ平成18年8月『新株式発行並びに株式売出目論見書』、 同 『有価証券報告書』第64""'‑'65期、同『半期報告書』 第66期

60.00% 

50.00% 

40.00% 

30.00% 

20.00% 

10.00% 

0.00% 

‑10.00% 

※株式会社ミヤノの財務データにおいて連結データは2004年より作成のため、それ以前 のデータは空欄となる。単独データについても、株式上場前については、公表データの 範囲で分析を行う。グラフの空欄部分はそれらのデータ欠損部分である。いずれの場合

も、グラフ間での期間比較を可能とするため、データがある最大の期間の2001年から 2008 年をグラフの横軸としている。

※2008年データは、 BSに関しては中間決算期デー夕、 PLに関しては中間決算時点での年 度業績予想、数値および、 2008年11月20日付 『平成20年度12月期 業績予想及び配当予 想の修正に関するお知らせ』での修正数値を用いている。 以下のグラフ、同様。

この資本の動きは、産業再生機構の金融支援効果が、貸借対照表上にあらわれた最大の 影響である。もし仮にこれらの資本変動がなければ、 2008年の時点でなお、連結自己資本 比率35弘、単独自己資本比率包括で、あったと想定される25)。産業再生機構がミヤノの、特 に財務安定性に与えた影響は、非常に大きかった。

(単位:千円) 24,000,000 

20,000,000 

16,000,000 

12,000,000 

8,000,000 

4,000,000 

‑4

000

000 

単独 ミヤノ総資産・負債推移

2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年

亡コ 総資産 ・・ 負債 ー← 自己資本比率

図表22 ミヤノ総資産・負債推移体独ベ}ス)

資料出所:株式会社ミヤノ平成18年8月『新株式発行並びに株式売出目論見書』、 同『有価証券報告書』第64...65期、同『半期報告書』 第66期

2 損益計算書への影響‑特別損益に大きな影響‑

60.00% 

50.00% 

40.00% 

30.00% 

20.00% 

10.00% 

0.00% 

‑10.00% 

これらの金融支援は、損益計算書の特別損益の部に、債務免除益としても現れる。この 他、前社長官野氏より株式および現金の提供を受けた私財提供受贈益、 産業活力再生特別

81 

措置法に基づいた固定資産の評価替による固定資産評価損等、産業再生機構支援の影響は、

まず、特別損益に現れ、さらに支払利息の負担減少の影響が営業外損益に現れる。これら の影響を示したのが、図表 23の営業外損益から下の部分である。これに対し、本業の利 益をあらわす、売上高から経常利益までの部分26)を、次に、具体的に検討したい。

くトヨタ生産システム導入〉

生産効率・能力

UP

今生産量増加

今 売上増加 くトヨタ生産システム導入〉

品質向上

今CS(

顧客満足

)UP

今 売上増加

くトヨタ生産システム導入〉

営業利益増加 今キャッシュの増加

今有利子負債返済 今 支払利息減少

く産業再生極構支援〉

事業再構築に係る 債務免除益、

私財提供受贈益、

各種資産売却損/評価損 などの影響

主 L 川.J...問1

売上原価 売上総利益

販売費・一般管理費 営業利益

嘗業外収益 営業外費用 経常利益 特別損益

税引前当期純利益 法人税等

当期純利益

くトヨタ生産システム導入〉

原価低減(原価率の低下)、

稼働率向上、など 今コスト削減効果 今 原価率低減

トヨタ生産システムが 及ぼす影響範囲

く産業再生機構支援〉

債務免除等による 支払利息減少

産業再生機構による 金融支援、財務政策が 及ぼす影響範囲

図表

2 3

産業再生機構支援および

TPS

導入が損益計算書に影響を与える要素 資料出所:筆者作成

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