• 検索結果がありません。

海外への災害医療救援活動

ドキュメント内 05flN7„”“ƒ†E…O…›…r…A.QX (ページ 112-116)

 座長 氏家でございます。今日は朝からイベン ト災害の奥寺先生のお話,河口先生の宿題報告,

土居先生から行政のお話,そして今,太田先生か らの災害医学の概念のお話を聞かせていただきま した。いよいよ今度は海外での災害医療援助とい うことで,特に浅井先生にはJMTDRなどを通じ て政府組織として活躍されておりますので,その お話をしていただこうと思います。浅井先生の略 歴ですが,札幌医科大学をご卒業されて,私の3 年先輩です。浅井先生は心臓血管外科の外科医,

私は麻酔科医として,札幌医科大学救急治療部の 初期の頃から,金子教授のもとで一緒にやってき ました。心臓外科の先生は非常に荒々しい先生が 多かったのですが,そのなかにありまして温厚な 先生で,私たち後輩に対しても優しくしていただ き,何とか2人で慰め合いながらここまでやって きたという感じもあります。今日は浅井先生に,

どを送る組織,いろいろな資金を調達したりする 組織が集まって我々の組織になっています。

 我々のところはいわゆるレスキューチームもあ りますし,Search and Rescueといったアクティ ビティもやっております。最近では,救助犬など も活躍しています。

 JDR(Japan Disaster Relief)メディカルチーム がどんなものであるか,というポリシーを,英語 ですけれども見ていただきます。1つは簡単に言 えばボランティア組織です(スライド3)。これ が大事です。私は公立ですが,国立の方も私立の

方もおります。ちょうど2週間をサイクルにして います。私は地方公務員ですから2週間以上いな くなったらたぶんクビです。ですから,私にとっ てはちょうどいい組織です。看護師さんなどでも,

帰ってきたら実はクビになったという人もいます。

だから勤務先の上司の理解が非常に大切です。

 もう1つは,いわゆる国連のいろいろな申し合 わせがあるのですが,Emergency Reliefは公平で ならなければならないということです(スライド 4)。もう1つは,押しかけは駄目だとここに書 いてあります(スライド5)。

humanitarian as-救

1. Basic Idea of JDR Medical Team (1) Activities of JDR Medical Team based

on

–Humanity

• Volunteerism

Limited Period of employment (2 weeks)

スライド3

,) International Emergency Relief System in Japan

Dispatch of JDR team Provision of Disaster Relief Supply

(Blanket, Tent, Medicine etc.)

Specialized activities in response to various types

of disasters

Search and Rescue activities

Medical activities

Grant Aid Program for emergency relief

Financial Assistance Personnel Assistance Material Assistance

Rescue Team Medical Team Expert Team

Doctor Nurse

Pharmacist Coordinator registered to JICA Self Defense Force National Police Agency

Fire Defense Agency Maritime Safety Agency

Self Defense Force

Experts of related Agency International Emergency Relief

スライド2

Activities of JDR Medical Team follows

the policy of UN system Protocol Additional to the Geneva Conventions of 12 August 1949, and relating to the Protection of Victims of International Armed Conflicts (Protocol 1)

Emergency Relief should be impartial 1. Basic Idea of JDR Medical Team (2)

スライド4

sistance should be provided with the consent of  the affected country 納得しないと駄目ですし,

in principle on the basis of an appeal by the af-fected country 要請がないと行かない,押しか けの援助はやらない,という国連の取り決めがあ りますので,それにしたがってやっております。

要請待ちですのでやはり遅れることもあります。

早く行きたいけれど行けないこともあるし,行け るのに行けないということも。そういう葛藤も 我々にはあります。これが政府組織(GO)の考え です。

 我々はいろいろなメディカルサービスを行いま す(スライド6)。1つは,苦しんでいる人を助け るということ,地域のレベルは原則として超えな い。だからあまりにも高度なことはしません。昔 は切断をやって人工関節をやった。そういうこと はしないということです。もう1つはいわゆる Local Medical Institutes,そういう地域の病院と

協調してやっていく。いろいろAcute casesもあ りますし,Chronic casesも最近ではやっていこ うとしております。

 今までは急性期というのがあまりにも強調され ており,2週間のパターンだったのが(スライド 7),最近はもう少し亜急性期や慢性期も,疫学を 含めてやっていこうと少しずつ変えています。そ れは我々が新しい独立行政法人,新しいJICAに なるということで変わろうとしています。現在は 21人体制で,ミッションは4人の医者と7人の ナースですが,チームを少し大きくしようという 考えもあります。診察する患者は1日に100人と されていますが,実際には400人も診ることがあり ます。いろいろな薬などを持っていっております。

 1987年(昭和62年)から,1つのミッションで 約900人の患者さんを診ております(スライド8)。 いちばん多いのが地震で13回,それから1992年以 前ですがRefugees(難民)7回,サイクロンとか

(1) Earthquake 13

(2) Refugee 7

(3) Cyclones/Typhoon 5

(4) Flood 4

(5) Tsunami 2

(6) Drought 1

Total 32 times Ca.900 patients/mission since 1987

3. Deployment of Medical Team

スライド8 JDR’s Medical Service

1. Should be given with understanding the painful situation of victims

2. Should not exceed the level of local medical institutes 3. Should be conducted with cooperation of local medical

institutes (limitation of capacities of JDR)

4. Should cover areas of acute cases and chronic cases (support for local medical system )

1. Basic Idea of JDR Medical Team (3)

スライド6

2. Outline of Activities

• Team consists of 21personnel (including 4 MDs + 7 Nurses)

• Period of deployment is 2 weeks

• 100 paitients/day

• Pre-determined prescription

• Medical material for 1000 patients (5600 doses)

スライド7

Activities of JDR Medical Team follows

the policy of UN system

A/RES/46/182 78th plenary meeting 19 December 1991 Strengthening of the coordination of humanitarian emergency

assistance of the United Nations

– The sovereignty, territorial integrity and national unity of States must be fully respected in accordance with the Charter of the United Nations. In this context, humanitarian assistance should be provided with the consent of the affected country and in principle on the basis of an appeal by the affected country.

1. Basic Idea of JDR Medical Team (3)

スライド5

台風が5回ですね。それから洪水,津波といった ものがあります。

 JMTDR(国際緊急援助隊医療チーム)というも のがありますが,それが導入研修とか中級研修と かトレーニングを非常に積極的にやっています

(スライド9)。JMTDRに入っている人が,ほと んど日本集団災害医学会を背負っている,そうい う知恵袋が全部集まっている組織です。

 スライド1はいわゆる災害の医療サイクルと同 じなのですが,こういったEffective Activitiesを 目指しております。災害があると,災害時には 我々が行きます。当然,Reconstructionとかリハ ビリテーションが必要ですし,Preparednessな どもあります。全体に我々は関わっていこうとし ております。

 組織の団長は,外務省の方がこれはなられます。

私がエルサルバドルに行ったときには,医療班の リーダーとして行きました。ドクターがその下に 3人いて,薬剤師の方とかナースの方がおられま す。

 あとLogistics,これが非常に大事です。現地の 状況を把握するとか,情報,伝達。これらが非常 に財産になります。

 物資はたくさん持っていきます。数10トンにな ることもあります。これらは最後には全部ドネー ションします。

 我々の組織には,今までに200人以上のドク ターが登録しています。レジスター制です。ナー スや薬剤師などは不足しております。あとはほか のLogisticsの人です。こういう600名ほどの大き な組織になっています。

 持って行く機材は2.5トンくらいです。当然,

テントもありますし,たくさんの医薬品もありま す。注射器や抗生物質などはジュラルミンのケー ス,非常に高額で壊れないものに入れています。

こういったものにはWHOの世界共通の認識にの っとった薬が入っています。抗生物質も第3世代 とか,そういうものは使っていません。Dispos-ableも,いわゆる骨折用のシーネとかそういうも のも入っています。

 もう1回まとめますと,我々の救急援助隊の派 遣は,私が所属しているのは医療チームで,ほか に専門家チームがあります。あとから災害復旧に 関する専門家チームが入ります。また,レスキ ューも必ず必要です。災害の現場では医者は何も できませんし,まずレスキューをやって,それか ら医療活動に入ります。こういう救助チームとの 連携が必要です。

 また自衛隊は,ホンジュラスのハリケーンのと きや,インド地震に行きました。しかし自衛隊に はいろいろな拒絶反応もあります。やはり我々の チームのほうが,現時点では非常に行きやすいよ うです。

JMTDRの歴史      

 JMTDR (Japan Medical Team for Disaster Re-lief)は,カンボジア難民医療チーム活動から発足 しています(スライド1)。1982年(昭和57年)に 福島医大の本多憲児先生が初代委員長で,太田宗

4. For effective activities (1) Human development

• Training

• Introduction training

• Practical Training

56 subjects

not only medical issue but also logistics

スライド9

Emergency Relief with long term vision

• Idea of Disaster Management Cycle (Cooperation with other organization, NGOs)

Preparedness Mitigation

Reconstruction Rehabilitation

Rescue Relief Disaster

Technical JDR cooperation

4. For effective activities (2)

スライド10

夫先生が副委員長でした。1993年からは,PKO ができてから太田先生と山本保博先生が委員長,

副委員長で,2001年からは委員長が山本先生,私 が副委員長,太田先生が特別顧問でやっており,

22年の歴史があります。

 JMTDRに大きい影響を与えたのが,いわゆる 1992年にできたPKO法です。我々は自然災害を

主にやり,難民やConflict,戦争などは自衛隊が やるという住み分けができました。

 JICAは今は独立行政法人になりまして,初代 の理事長は緒方貞子さんです。この方は文化勲章 を受けられた方で,我々の士気も非常に高まって おります。

 簡単にJMTDRの歴史を述べます。すべてはカ ンボジア難民医療から始まっております。1975 年のポル・ポト政権,ベトナム介入とかカンボジ アの難民ですね。そのときによく言われたのが,

「日本は金だけ出すが汗をかく人は出さない」と いうことで,医療チームの必要性が叫ばれました。

 その時より,迅速対応が極めて重要であるとか,

臨機応変の対応が必要であるとか,平時からの準 備が不可欠であるとか,経験の積み重ねをしてお ります。これはすべての災害医療にも通じると思 います。教育,研修,資機材も大事であるとか,

Logisticsもこの頃からいわれています。情報伝 達や連携もそうですね。特にイスラム世界といっ た異文化とか,そういうものへの配慮も必要であ る,安易な同情からの短絡的な行動はむしろ有害 であるとか,いろいろな経験があります。

 そしてJMTDRの設立がありました(スライド 12)。1982年の桜内外務大臣の発言によるもので す。基本方針はこの当時はまだありません。難民 か自然災害とあり,しばらくはこの2つをやって おりました。空振りの派遣もあります。コロンビ アやトルコ地震とかですね。

 大きなミッションとしては1984年のエチオピ ア旱魃災害に行っています。

 また短期間じゃなくて,慢性期も必要である。

いわゆる疫学ですね。これは本当に古くて新しい ことです。これを今,またやっております。

 1985年はメキシコで地震がありました。その ときに学んだのは,医者がいてもどうしようもな くて,救急隊や救助隊の人と一緒に行かないと駄 目だということでした。それがUrban Search  and Rescueです。日本は少し外国に後れをとり ましたが,アルジェリアの地震のときには,警視 庁の救助犬が行きました。

-.

ドキュメント内 05flN7„”“ƒ†E…O…›…r…A.QX (ページ 112-116)