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来年度の課題

ドキュメント内 FD FD (ページ 87-98)

第4章  人文学部のFD活動

第6節  来年度の課題

  当学部の来年度の教育改善の課題として、もっとも大きいものは、FD活動そのものを学部教育の重点 課題の一つに位置付け、それなりの体制を組織して取り組むことである、と思われる。たとえば学生授業 評価とピアレビューを、より頻繁かつ柔軟に実施する体制、結果について教員が話し合う体制、新たな教 育方法を実践に移す体制、を構築することである。 

  なお、他学部における当面の教育課題である「適正な成績評価」や「試験の不正行為対策」については、

レポート方式の評価・試験を主体としている当学部においては、緊急度の高い問題にはなっていない。 

部  局 FD研修・FD活動の内容 経費の用途

(購入物・旅費謝金等) 執行額(千円) FD活動の効果 (簡潔に)

人文学部 FD研修会参加(広島大学) 旅費 12 ,46 0 FD研修会の題材

FD研修会参加(神奈川工科大学) 旅費 48 ,88 0 FD研修会の題材

人文学部FD研修会、FD部会備品 印刷経費・消耗品費 42 ,35 0 FD部会活動の継続性

103 ,69 0 計 

ピアーレビュー「基礎セミナー1」 

[概要] 

日時      平成22年7月9日(金)  8:40〜10:10 場所      人文学部第5講義室

授業者        湯川洋司教授

参加者        岩部浩三  エムデ・フランツ  尾崎千佳  柏木寧子  富平美波   根ヶ山徹(五十音順・敬称略) 

[授業者による事前コメント] 

本授業の位置 授業全体を3部に分けたうちの第3部「レポートを作る」の5回目。

本授業に至る経緯 大学生活の目標について各自に考えさせ、それに即したレポートテーマを設定し、

文献やインターネットで調査を進めた。

本授業の概要 レポートのテーマとその構成案について、パワーポイントを使って発表する。

今後の予定 発表した構成案に基づき、7月23日までにレポートを作成して提出する。教員が コメント・添削を施し、7月30日に返却する。

[当日の授業展開] 

時間  概要  内容  備考 

8:40-8:50 導入 ・本日の授業内容の紹介

・出欠を確認すると同時に、発表の用意を してきたかどうかを確認する

全体の3分の1程度の学生が発表準 備ができていないと解答

8:50-10:05 発表 ・発表準備ができている者から順に発表。

発表者は正面に出、卓上のパソコンに USBからデータを送り、パワーポイン トを使いながら発表。マイクも使用す る。人文社会学科→言語文化学科の順に 発表を進めた。

発表に対するコメント者をあらかじ め指名しておき、発表終了後、まず コメント者が感想等を述べる。教員 はそれを受けて補足をする。

10:05-10:07 総括 ・本日の発表に対する授業者の全体的な感

想を述べ、次週に発表の続きをすること を予告して終了。

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[参観者から寄せられた感想・意見] 

・基礎セミナーの趣旨にかなう、良く構成された授業でした。正直、基礎セミナーのシラバス は学部学科で見直しが必要と考えていましたが、不十分なのは後期に自分が担当していると ころだけだったのでしょう。学生参加型の良い授業でした。キャリア教育にもなっています。

学生のプレゼンテーション能力も高く、潜在能力の高さを感じました。 

・大学生活の目標に基づいてレポートを書かせ ようという狙いは、1年生にとって、今後の大 学生活について自己確認する良い機会になり 得るでしょう。〈日本語論述〉より大学生活の 目標を各自が掘り下げるところに力点が置か れているように見え、その点では後期基礎セミ ナーへの連続性もあるように思われます。学生 の発表は、中身もレベルもさまざまでしたが、

密度の濃い発表をする者が何名かあり、全体への刺激にもなるだろうと感じました。発表し た学生はみな充実した表情をしていたのが印象的でした。ところで、学部の要職にある方に、

前期基礎セミナーの担当まで強いるのはあまりにも酷なことと感じます。何か改善できない ものでしょうか。 

・さすがはというか、模範的な初年次教育の実践例を拝見させていただき、たいへん勉強になりま した。今日の授業内容は、既に成果発表の段階に入っているので、「今年の 1 年生、なかなかや るじゃないか」というおめでたい感想を抱いて帰ってきましたが、彼らがこういう事を考え、こ ういう発表ができるようになるまでに、先生のほうからどれだけ周到な働きかけをなさったかを 想像すると、やはり、とても真似ができないと心底から思います。また、「レポートの構想」や

「プレゼン」についても、あまりに高すぎる水準を要求されることなく、そのためか、教室内に 適度に自由な雰囲気があって、学生が堅くならずに物を言っているのは、とてもよいことだと思 いましたし、こういう風にお互いの将来像や考え方を提示しあう機会があるなら、2学科混成の クラス編成も、かえって悪くないと思えてきました。基礎セミナーの授業一般については、ピア ーレビューさせていただくたびに、もう少し少人数(20〜25名?)でのびのび時間を使えたら、

理想的だという感想を持ちますが、学部のマンパワーも少なくなる一方ですし、難しいことなの でしょう。何かを手厚くするためには、別の部分を切らないとどうしようもなさそうです。

・学生による発表が次々とスムーズに進んでいて、内容は様々でしたが、問題意識と簡潔なまとめ 方はとてもよかったです。これは今までの授業の成果ではないかと思います。授業の流れはたん たんと進んでいましたが、学生全員がかなり集中して、興味深く聞いていました。その理由は、

学生一人と教員のそれぞれの評価の言葉にもあったし、発表のテーマが学生たちの親近なものだ

ったからではないかと思います。コメントは、ポジティブなポイントを取り上げることでよかっ たと思います。場合によって、発表方法についてもヒント(例えばスクリーン向きではなく聴衆 へ話すこと、スライドの文字サイズを大きく、言葉数少なくするなど)が少々あってもいいと思 いました。そして、学生のコメンテーターが前に行ってマイクで話した方が後ろの方も聞こえや すいと思います。 発表のバリエーションとして、同じテーマについてグループ発表を行うことも 考えられます。

・学生がプレゼンをし、学生がコメントをした上で、先生方前向きな補足をして激励するという双 方向授業の典型を参観させていただき、勉強になりました。

・当番が回ってくる度、手探りで担当している「基礎セミナー1」ですが、このたびの授業は、シ ラバスで授業計画を拝見するだけでも大変参考になりました。①山口大学を知る、②分りやすい 日本文を作る、③レポートを作る・発表する、の三本立ての構成は、学生の必要に見合ったもの と思います。今後参考にします。教員と学生、また学生同士、顔を見、名を呼んで、責任をもっ て自らの意見を述べ合う関係性が確立されており、学生たちも互いに信頼し、充実感をもって授 業に臨んでいるように感じました。2学科混合ではありますが、きちんとクラス(担任教員、同 級生)が形成されおり、具体的な技術指導以前に大切なことと、気づかされました。学生一人一 人、個性の差はありますが、ゆるやかな課題設定の下、それぞれの意欲に応じて取り組むことが 可能で(大いに意欲のある人はいくらでも勉強でき、そうはいかない人も十分課題をこなすこと ができる)、よい課題の出し方だと思いました。期末の最終レポートは、普段の取り組みさえ着実 であれば、過大な負担感なく、(むしろ過程を十分に楽しみながら)仕上げられるものと思います。

提出後の指導も計画されているとのこと、行き届いていると感じました。当日聞いた学生 12 人 の発表は、それぞれしっかりしたもので、授業の目標がじっさい達成されつつあることがよくわ かりました。以上、さまざまなことを学ばせていただいた貴重な機会でした。湯川先生、また、

FD部会の先生方に感謝します。

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ピアーレビュー「日本語学Ⅲ」 

[概要] 

日時      平成22年7月9日(金)  10:20〜11:50 場所      人文学部第1講義室

授業者        林伸一教授 授業科目    「日本語学Ⅲ」

参加者        古荘真敬

[授業展開] 

時間  概要  内容  備考 

10:20-10:35 前 回 の 授 業 内 容 の 復習

・受講生一人一人に、前回の授業で学んだこ とを1項目ずつ簡潔に発表させる。

タイマーウォッチを用いて 制限時間以内に発表させる。

また、聞き取りやすい発声で 発表するよう適宜促す。

10:35-10:55 学 生 に よ る 用 語 法 ア ン ケ ー ト の 実 施 と 、 各 自 の 回 答 の 検討

・卒論を準備中の4年次学生が、格助詞「へ」

と「に」の使い分けについてアンケートを 行う。まず、各受講生は、多種多様な例文 を吟味しながら、自分は各文において「へ」

と「に」のどちらの使用を自然と感じるか 回答する。次に、隣の学生と回答を見せ合 い、それぞれの語感の違いについて気づい たことを発表させる。

10:55-11 :25 留 学 生 に よ る 発 表 と討論

・「卵の中に骨を探す」という中国語の言い 回しについての考察。「重箱の隅をつつく」

という日本語表現との比較。この場合の

「卵」や「骨」が、何を意味しているのか 等について隣の席の受講生と共に考察さ せた上で、代表者に発表させていく。

隠喩、 換喩、提喩の基本概 念についても再確認。

11:25-11 :45 日 本 語 の 名 詞 を め ぐ る さ ま ざ ま な ト ピック

・「うさぎ」という語の韓国語起源説、「牡丹 鍋」という語の由来、いわゆる「出世魚」

の名前の呼び分けの基準、「お愛想」とい う言い方の本来の意味についてなど。あら かじめ担当の受講生が調べてきたことを 発表させ、次に、発表内容について各自、

隣の席の受講生と共に考察させ、さらにそ の際の気づきを発表させていく。

「語源」というものについて のさまざまな見方の例を紹 介、吟味。民間語源説と学問 的な語源説のあいだを往復 しながら、自発的考察を促 す。

11:45-11:50 総括:「授 業 ふ り か え り シ ー ト 」 の 回 答提出

・6つの質問項目からなる記名式の「授業ふ りかえりシート」に回答させて、各受講生 の学習達成度の自覚と授業満足度をフィ ードバックさせるとともに、受講生が今日 一日の学習内容を自己確認するよう促す。

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